たまの日々

2002年04月29日(月) ルーズな日

GW前半が終わってしまう。
あんなにたのしみにしていたのに、半分終わっちゃう。

果実のような時間でした。
甘くて酸っぱくて綺麗で色鮮やかで。
新緑と信号と地図を見比べて進んだこと。
空と砂浜と海。
ひとりでどこまでも歩いたこと。
砂浜を素足で歩く。
足元を波が洗っていく。
ひとりじめした水の色、上手く伝えられない。
そういうことが少しさみしい。

はしゃいで、わらって、心奪われて。
へとへとになるまで真剣にみつめた。

線香花火のような夕日。

かえりみち、すらもたのしかった。
次の目標。
追いかけていたから。

酔って、しあわせに眠った。
だけど、知らないでしょう?
私が、
どんなに真剣に眠ったか。
眠っているのか起きているのかわからないルーズな一日を、
なんにもかわらない、
真摯なあたたかい気持ちで過ごしていること。
かけがえのない、有意義な、時間。

知らないでしょう?そんなこと。






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2002年04月27日(土) る くぷる

会社に行くのとおんなじ時間に起きたのは、
私ひとりで昼まで寝てるのは気が引けたから。
別にそんなの誰にもわかんないのにね。
でも、なんとなく。

洗濯機を2回もまわして、
お布団も干した。
ありあわせのお昼ご飯をたべて、
掃除機をかけ、
長い間うさうさとコミュニケーションをとって、
漫画を読みながらごろごろと時間を過ごした。

夕日がしっかり沈んでから、
重い腰をあげて近所のスーパーへ向かう。
閉店まであと30分の店内で、
割引シールのしっかり貼られたパックとレーズンロールと、
その他日用品を買って真っ暗な家に帰る。

テレビを見ながら晩御飯を食べて、
なぜかそのままホラー映画を見始めてしまった。
あーあ、この番組選択は、あとでものすごい後悔しそうだ。
苦手なくせにね。

そんな、今。






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2002年04月26日(金) よる

暗い、誰もいない家に帰る。
紺い花が部屋でそっと息づいている。
窓の外はささやかな夜景。

最近、
夜を、とてもいとおしいとおもう。
仕事を終えて、電車に揺られて、駅から歩いて家に帰る。
そこから眠りに落ちるまでの時間をとてもいとおしいとおもう。
友人と飲んだり、
電話で笑ったり、
メールで想いあったり。
私が私であることにすこし幸せだとおもえる。
そうして、
日記を書く。

短い、短い時間。
その刹那に憧れながらいちにちをやり過ごす。
たいせつな、よる。






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2002年04月24日(水) つらくなんかないよ

帰りにエレベーターで派遣社員の女の子と偶然一緒になった。
彼女は少しハスキーボイスで
しっかりした、頭の良い、大人らしい女の人だ。
笑顔で「もう慣れた?」と聞いてくれる。
うれしくて、すこしだけ、と答える。
エレベーターが下へ引き寄せられていく。
スピードが落ちて重力のバランスが元に戻る、
そのほんの一瞬前、
彼女は「私は今月でやめちゃうけど」ってまた笑った。

そんな彼女は3ヶ月で会社を去っていく。
それは今いる派遣社員のだれよりも長い在籍期間だ。

私はどれくらいここにいられるだろう。

先日気まずくなってしまった友人と、
気持ちがまだすれちがったままだ。
私は、
そのひとのことをなんだかんだいっても信頼しているし、
結構すきだったりするから、なおさらつらい。

だけど、
そんなにつらくなかったりもする。
だって、近くにいてくれるから。

あはっ。






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2002年04月22日(月) どんくさっ。

仲間の態度に、
自分の自身のなさも手伝って
不安も不満も理不尽もないまぜにして電車に揺られた帰り道。
もう、あやまる、なんてしないようにしよう。
適当に混雑して孤立した電車の中で繰り返し思った。

電車を降りてコンビニでビールを買った。
店員さんはまじまじと顔をみて、
失礼ですが、未成年ですか。だって。
ぷってわらっちゃった。それはないでしょ。
でも恥ずかしげもなく安くてどうでもいいような格好してたから。
まるで高校生の男の子みたいなさ。
しょうがないのかな。

いろんな気持ちでどうしていいかわかんなくて、
ぶんぶんビールの入った袋振り回して家に帰った。

そんなことしたら泡だらけで飲めないじゃん。
まったく子どもなんだから。
ホント、考えなしっていうか、あきれた。
どんくさっ。

家に帰って一息ついて、
本気でおもった。
素直に気持ちを伝えることもできん。
ホント、どんくさいなあ、私。







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2002年04月21日(日) 今度

目を覚ますと窓いっぱいに灰色の空がひろがっていた。
まるで深呼吸をするように、
あたらしい葉は細かい雨を受けていた。
今日は、海へ行く日なのだ。
そう思ったらすっきりと起き上がれた。

テキパキと準備をすませて家を出る。
新緑とグレーを縫うように、
雨の街を車で海へ向かった。
不思議な程あかるい一日のはじまりは、
どこか間が抜けていて、
でも、なにもかもがやさしかった。

結局、
一日中天気は良くならなかった。
おかげでそんなに海も見れなかった。
グレーのフィルターをかけたような景色の中で、
シャツもジーンズも幾分湿って冷たかった。
だけどね。
気持ちはあたたかかった。ずっと。

こういう日を、
気持ちのいい日というのかもしれない、
なんてね。
今度話してみようかな。

たのしいこと、
きもちのいいこと、
うれしいこと。






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2002年04月18日(木) だだっこ

ご機嫌ナナメのときは、
ちょこっとやそこらじゃちっとも元気になれない。
それでもほんの少しのうふふを積み重ねて、
やっと晴れたと思ったのに。

タメイキ。

きっかけはろうそくでした。
生き物のように炎がゆらめいていました。
上手く伝えられない。きっとみつめればわかる。
魔力、というのが近いかもしれない。
一瞬にしてキモチがブラックホールになった。
そこにはなんにもない。
本当になんにもない。
ないだけじゃない。
どんどん吸い込んでいく。
なにもかも。

つよがりも、ごまかしも。
見栄も、羞恥心も。

まるでだだっこだ。
まだまだ足りないってむずかる。
こっちを向いてって、それだけのために。

封印してた。
聞いてもいいことなんかない。
私はたのしくない。
あなたは苦しい。
くるしめるのは、辛い。
私は辛い。

だけど、ブラックホールの真ん中で、
光も、時間すらも吸い込みながら、
私は、
真実を求めていた。
何もかもを剥ぎ取って、
真実の今を本当に手にしたくて、
譲れないことに、今気づいた。

だだっこだってかまわない。






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2002年04月17日(水) やだ。

帰りの電車の中で必死に活字を追ってた。
そうでもしないと心細くって泣いてしまいそうで。
カクタスはしんぷるで手に取れそうなほどコクのあるお話だけど、
だからこそ簡単に不安が入り込んでくる。

それでも晩ご飯をたべて風呂にはいって、
友人からの電話で大笑いして(ムリしたけど)
パソコンの前に座ると、
頭がすっきりと冴えてきた。

それは
いちにちでもっとも正常な感情でいられる、
ただしい瞬間だ。

何がイヤなのか冷静に考えた。
私が大の苦手な客観的思考。
マイナスに考えすぎてしまういけない癖はあるけれど、
できない訳じゃない。できないフリはよくするけど。
なのに大真面目な顔で重大な判決でも下すように、
説教モードに入る姿が目に浮かぶ。
そうじゃなけりゃ、
さらに他人事みたいにそっけなく批評されてしまうんだろな。

そういうの、さみしいな。
自分でわかってるのに念押されると、
救いようもなく自分がよわっちくて汚く思える。

本当は、
そうじゃないよっていってほしいだけなのに。






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2002年04月16日(火) みんなイヤ!!

とにかくいろいろ、
反省しているんです。

こんな自分がひたすらイヤ。
会社がいやなのはわかってるけど、
なんもかんもイヤになってる今の状況は最悪だ。
いやなことがいっぱい。
自分でしっかり封印したイヤをひっぱりだして、
わざわざ噛み締めてるみたいでいや。

底抜けにおどろいたり
壊れるほどわらったり
ちからいっぱい走ったり。
泣いたり汗かいたり。
そういうことが足りない。

そんなとこでおとなぶって、
いろいろ我慢しようとしたりして、
そのくせあっさり失敗して、
わやくちゃになってんだよなあ、今。







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2002年04月15日(月) ずるやすみ

ずるやすみがしたかった。
ほんとに。
今日も明日もこれからも。

だけどそんなこと言えなかった。
そんなくだらないことすら辛かった。
そういうちいさい不満が、
目の前を真っ白にした。

でも、
私はずるがしこいから、
そんなばれそうな嘘はつかない。
たちが悪い。

ごめんね。



2002年04月12日(金) Beautiful days

膝の上に、
うさうさがおとなしくうずくまっている。
そのここちよい重さとあたたかさ。
できるならば、ずっとこうしていたい。
週末、
しっとりしたいとおしいぬくもりを抱きしめて。

この、
やわらかな信頼に、私はすくわれている。

くしゅん。

もう寝よう。
明日は休日。
いのちのせんたく、をするのだ。
晴れたらいいな。






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2002年04月11日(木) 憂鬱な金曜日

とにかく、いやなことはなかったことにしよう。

冷たい小雨の中をぱしゃぱしゃはじいて帰った。
帰りにだしといて、と手渡された大きな封筒。
慣れないオフィス街でポストを探してうろうろ。
やっと見つけた!
とおもったら小型郵便用。

封筒を懐に抱えたまま地下鉄に乗り込む。
冷たい風が濡れた体から熱を奪っていく。
結局家の近所の大きな郵便局の夜間窓口に渡した。

寒いってことと、お腹が減ってるってことはほんとに気分を悪くする。
コンビニで買った丼を食べて少し落ち着いた。
熱めのシャワーを浴びて着替える。
で、すこしスッキリした。
とにかく、なかったことにしよう。

なんか、チープだなあ、私の気持ちなんて。
ううっ、ちょこっと冷えてきた。

今度、
おいしいものたべよう。
寒くないとこいこう。

なんて。
憂鬱な金曜日がもうすぐやってくる。
今は体力温存。
そっちはどう?






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2002年04月10日(水) ダッシュ!

出社三日目。
私の中で週末へのカウントダウンはとっくにはじまってる。

身震いをしながら今日も会社を出た。
全身を、
雨に打たれた後の犬みたいにぶるぶるってできたらどんなにすっきりするだろう。
でも、
こんな人のゆきかうオフィス街でそんなことできない。
早足で地下鉄へ駆け込む。
いきよどんだ空気の中に飛び込んでゆく。
はやく思い切り息のできる場所にいくんだ!
自由に飛ぶんだ!

家に帰ってほっと息をつくと友人からの電話。
どうしたのってきくとなんでもないけどってわらう。
新しい仕事に慣れた?って
いわれなくても伝わってくる。
自分だって事務所でひとりきりまだ残業してるくせに。

みんなありがとう。
昨日も今日も、
あったかい気持ちで眠りにつける。
雨のち晴れ。

明日もダッシュだ!






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2002年04月09日(火)

出勤二日目。
8時3分の電車は地下鉄乗り入れ線で各駅停車の鈍行だけど、
私の乗る駅から会社の一個手前の駅まで、
座っていけることを発見した!

会社は、あんまりたのしくない。
私語厳禁の静かな事務所。
あたりまえのことだけど、
親切にルールを教えてくれるひとなんていやしない。
おかげでいつもびくびくしている。

つめたい気持ちで会社からでる。
とげとげアンテナ張りすぎて、ぐったりしながら地下鉄に乗り込む。
地下鉄がやってくる前の、あの生臭い匂いが嫌い。
冷たいようなあたたかいような風が嫌い。

本を読みながら待っている。

本を読んでいて、
突然、涙がでた。
恥ずかしかった。
泣くようなストーリーじゃなかった。
ただやさしい話がするりと心の隙間にすべりこんだ。







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2002年04月08日(月) できるかな?

大きな桜のゆめをみた。
自らの重みに崩れ朽ちながら、
幾千目の春を支えられながら今年も迎える。
太古から、目を閉じることなく
苔生し、ただそこに在り続ける。

明日から新しい会社に出勤する。
正直言えばとても不安。
けれど負けないように、今は笑顔で、
わくわくする!

あたらしい出来事に扉を開いて、
明日を待つ。
不思議に透明な緊張感を抱きしめて眠ります。






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2002年04月05日(金) 熱の思い出

就職が決まったと、
今日は朝から友人にメールで報告したりした。
みんな、おめでとうといってくれた。
ほんの少し、お互いの近況を報告しあったりした。

空はきれいに晴れていて、
風がつよかった。
午前中にやらなければならなかった事を片付けて、
13時前には帰りの電車に揺られていた。
職が決まって安心したのかな。
少し鼻声で、頭もぼんやりしてて、
帰って眠ろうか、とも思ったけれど、
平日の午後をのんびりたのしめるのも、
当分はないと思えば大切にしたくて、
友人に声をかけてみた。
明るい喫茶店で、おいしいオムレツを食べた。
陽差しがゆっくりと傾いていくのを、
春らしいやわらかい色のシャツにうつしていた。

父は今夜会社の飲み会で
夕食が一人ぼっちの母から電話があって夕方実家にいった。

はあっ。
今、体温計見たら微熱。
そういえば去年もお祭りの前の日に熱だしてたっけ。
なんでだろ。
遊ぼうって約束してたのに、
熱があるんだっていったらうれしそうに帰っていったよね。
風邪ならおとなしく寝とかなきゃだめだよっていいながら、
私をかまわなくてすむって嬉々として。
むっとして、
別の友人と昼間から夜まで
お祭りをみたり縁日をのぞいて買い食いをしたりしていた。
とめてくれるかなって、
風邪、心配してたら絶対いくなっていってくれると思ってたのに、
いってらっしゃいってメールにかなしくなった。
おまけに夕方お見舞いに来るっていってたくせに、
結局こなかった。
何考えてるかわかんない。
きっと私のこと、きらいなんだって思った。
かなしいすれちがいの日々。

でも、
だから、
明日までには風邪なおすぞ。
今度こそ、かなしいおもいしないんだ。
ぜったい。
ぜったい。






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2002年04月04日(木) つながってるね?

びっくりした。

就職が決まってしまった。
しかも見切り発車。
私にできること、やりたいことを仕事にしてくれる。
なんだかわからないけれど、
ちょこっとおいしい話の気がする。

いかんいかんと自分を止める。
お前の人生に、
おいしい事なんてあるはずじゃないかって。

とにかく、
私の生活に大きく関わる事件が
こんなにとんとんと大切なことが決まるなんて経験がない。
いつも苦しんでじたばたして、やっと決まる。

現実感ゼロ。
月曜から出勤することになった。
明日からは準備をしなくっちゃ。
結局あんまりのんびりできなかったなあ。なんてね。
仕事決まらなかったらそれはそれで落ち込むくせに。

で、ひとりで祝杯。
ちょこっとさみしい。
みんなおめでとうっていってくれるけど、
それぞれにいろいろ忙しいらしい。
ま、しゃあないですなあ。

春ですね。
一日中強い風が吹いていました。
生活にも変化のおきやすい季節です。
たのしく、乗り越えていきましょう。






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2002年04月03日(水) 唐突

地下鉄の改札を出ると唐突にグレープフルーツの香りがした。
通りがかる人々の発するいろいろな熱が渦巻く中で
爽快に弾けて空気の色を確実に変えた。

今日も面接でした。
昨日の教訓を踏まえて、
スーツの下はノースリーブのシャツにした。
二日続けての夏日。
わくわくする季節の到来です。

風の強い夕方でした。
桜が、
幸せそうに花弁を青い空へ舞い上げていました。

唐突に、
グレープフルーツが食べたくなって買いにいきました。
大好物なんです。
一人暮らしをはじめたばかりの頃、よく買いに行った。
プラスチックでできたグレーのかごにごろんごろん入れて、
ほうれん草とヨーグルトを添える。
普通の、スウィーティ、ピンクグレープフルーツみんなすき。
半分に切って、
ゆっくり時間をかけて食べる。
砂糖をかけたりくし型に切ったりするひともいるけど
私はそうしない。
スプーンで丁寧にすくって食べる。
あの透明なつぶつぶのひとつひとつがいとおしい。

毎日、
日記を書くことでいろんなことを思い出す。
あるいはいろんなものを見る。
一日いちにちを大切に思える。
今日もいちにち、
私はいろんなことに誠実だったろうか。
噛み締めるように自分に問いかける。
OK。とりあえず今日も公正だった。
そしてまた、明日へ飛び出してゆく。

そんな時間につきあってくれてありがとう。
そっちはどう?






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2002年04月02日(火) 鉄橋を渡る音

昼下がりの中途半端に人の少ない電車に、
がたんごとんとゆられていった。
ひさしぶりのグレーのスーツに白いシャツ。
なるべく普通にみえるように、
まっとうな社会人にみえるように。
派遣登録をするのにはベストな服装なんて、
そんなにおもしろいもんじゃない。

2年前までは毎日のように乗っていた電車。
あの頃とかわらず
線路沿いにはやわらかそうな緑の絨毯。
ところどころにたんぽぽ。
赤錆色の鉄橋、
緑の川面にただよううす桃色の花びら、
桜は両岸に惜しげもなく咲き誇る。

大きなビル。
書類を書くのが遅い私。
面接はなぜかいつもなごやか。
エレベータホールは銀色でつるつるしていた。

電車に乗って家に帰った。
夕方がやってきていた。
前の会社に勤めてた頃は、
こんな明るいうちに電車に乗るなんて考えることもできなかった。

緊張して、つかれたよ。
次の仕事に慣れるまで、
こんな日々が続くのかな。

がたん。ごとん。

いっぱい考えたよ。
私なりに考えたよ。

春の土手で、
やわらかく放り投げたボールのように、
受け止めてもらえたらうれしいな。

今日最後の電車が鉄橋を渡る音が聞こえる。

なにがあるわけでもないのに、
明日が待ち遠しい。






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2002年04月01日(月) 目を閉じて。

まだ夜も明けきらない頃。
耳元で鳴って切れるケータイ。
見覚えのない東京の電話番号。
ワンギリだ。むっ、としつつ眠りに落ちる。
とすぐにまた電話。
引き剥がすように眠りから頭をもたげてケータイを見る。
さっきとは違う東京の電話番号。
なんなんだよいったい。
部屋の隅に放り投げる。

待ってる電話は決して鳴らない。

迷惑はかけたくない、
なんにも期待はしてない、
だからせめてこういう形で、
見てくれなくたってかまわない、
伝えようって決めたのに、
ワガママだね、
あまりに何も還ってこない、
虚しさ淋しさ苦しさ自滅寸前。

いっそ、
今までの記憶全部忘れてしまって、
未来永劫絶対に、ゼッタイに約束なんて、もうしない。
なんてぜったいできやしない。
誰にとってちっぽけな約束だったとしても、
私にとっては大切な大切な未来をつなぐ
かけがえのない記憶の一部なのです。

カラマワリムナシク、
窓の外は春の陽ざし。
カサカサノココロ、
風とたゆとう桜。
カカエタママドコニユコウ、
どこへ流されていくのだろう。

桜から輝く新緑の季節へ。

すがすがしい空気とうらはらに、
やりきれない気持ちがとぐろを巻く。
不信不安不満不協和音。

見ないように目を閉じた。
何もかもを閉じるように、
瞼を下ろした。

Close your eyes

やらなければならないことを残して、
また、いちにちを閉じてしまった。
後悔。けれどどうしていいかわからない。

答えを。

それは反則?
私は、
また目を閉じて。






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