たまの日々

2002年03月31日(日) 猫の目

冷静になるのに3時間もかかっちゃった。
まだまだ子供だな。
でも立ち止まって考えてみてよかった。
心からそう思う。
いつも感情に任せて駆け抜けてしまう私には少しめずらしい。

3時間、
何にも考えずに、
ただ黙々とひとりでソリテアをやってました。
頭の中が研ぎ澄まされていくみたいだ。
悪い想像や空想を丁寧に削っていって、
事実だけをそこに残す。
さみしい現実だ、と思ってしまう私の主観を
きれいにきれいに取り除く発掘のような地道な作業。

事実だけを。

足りない部分をどうしよう。

でも私が足りないと思っているだけで、
本当はそんな部分はなかったのかもしれない。

くるくると変わる猫の目のように、
私の感情もまた明るさに比例して大きく波を打つ。
私は時折立ち止まり、
大きくひとつ深呼吸をして再び歩き出す。
胸の奥に新しい空気が入ってきて少し楽になる。

だけどね。
現実はなんにもかわっちゃいない。
きっとまたおんなじことで苦しくなるんだ。
それが怖くて逃げ出した今日。

猫みたいに、
気まぐれにどこまでも逃げていける訳じゃない。
いろんな家でご飯をもらって、
陽だまりでまるくなって、
気が向いたらなついていって。
そんなことできない。

逃げ切れない。








2002年03月29日(金) ・・・なんてね

会社に行かなくなって2日目。
ご機嫌ナナメも手伝って、
本当にいつまでもお布団の中でごろごろしていた。
こういうのを「ふて寝」というのなら、
私はふて寝の王様だ。

うまくいかないときは何をやってもうまくいかない。

そういう当たり前のことを確認しながら
派遣会社に登録の電話をして、
それ以外はテレビをみたりパソコンをつついたり。
でも少しもたのしくなかった。
空は明るい。
外は満開の桜が遠くに連なっている。
そんなみずみずしい空間と私の部屋はきっちり切り離されてる。
しなければならないことを怖がって、
部屋の隅に押しやって、
だらだらと時間が過ぎるのだけを待っている。
ちっぽけな自分に嫌気が差す。
そんなこんなをいつまでもかみしめている。
なにやってんだか、私は。

辺りがすっかり暗くなって、
周りの建物にあたたかい橙色の灯りがともるころ、
友人からの電話。
「今、仕事終わったよ!」
今日はじめて直接触れてくるみずみずしい現実。
迎えにいく約束をして時間を決める。
たのしくご飯を食べ、
今月で閉店してしまうなつかしい店へ飲みに行った。
とてもたのしい時間だった。

なにやってんだか。
帰り道、そう思った。

いってることとやってることが違うんじゃない?
ううん。まだ違わない。
でもこれからはわからない。

なんてね。
かっこつけてみただけ。
どうせそんなの自分で耐えられなくなっちゃう。
大胆且つ小心者。

さて、
今日は書類の申請にいくのだ!
洗濯機がぴーぴーと私を呼んでる。
やっぱり「ひま」なんて大嫌いだ。
弱まってる自分なんてだいっきいらいだ!!



2002年03月26日(火) 爛漫の・・・

この職場での最後の日は、
退屈なほど静かに終わろうとしています。
窓の外にはたくさんの桜。
今まさに咲き誇らんという濃厚な空気が立ち込めています。

良い天気の今日もじきにおわり、
明日は雨になりそうです。
桜が雨に負けて散ってしまわないかと、
不安に思ってもどうすることもできやしない。
そういう事実を苦々しくかみしめています。

自分のそとにある出来事に、
不安に思うことはとても辛い。
自分自身で解決できない、という事実の歯痒さ。
信じることしかできない苦しさ。
大丈夫だよねと確認を取りたいのに、
声に出してしまうと本当になりそうな気がして、
目を開いていると見たくないものまでみえてしまいそうで。

明日の雨で桜は散ってしまわないだろうか。

一度の雨なら、
きっと大丈夫だろう。
けれど、
幾度目かの嵐を、
こえる自信が今の私にはありません。
どうか嵐はこないように。
そう、静かに祈っています。

どうか。

春爛漫。
咲き誇る川辺の桜。
平穏な今。

あたたかな。



2002年03月22日(金) つらつら

いとしのiMac崩壊でみんなに心配かけまくってます。
会社にくるのもあと2日。
日記も当分書けなくなるー・・・
とおもいきや、
モバイル貸してくれてありがとう。
なんだかんだいっても日記を書けない一日はさみしい。

で、
今日はプロバイダーへパスワードの問い合わせやらなんやら、
うだうだ昼休みにしてました。
一週間後に書面で送られてくるそう。

うーむ、一週間。

でも、
結局新しいパソコンがやってきても、
同様のことで大慌てするわけで、
まあその予行練習といったところでしょうか。

なんとなくめんどうくさくて、
パソコンデスクにiMacがまだ居座ってる。
見るとかなしくてさみしくてくやしくて、
いろいろ思い出しそうだから、
あんまりパソコンのある部屋に入ってなかった。

でも、
いつまでもふてくされててもしかたがないね。
そろそろ片付けようかと思います。
少し模様替えもしようかなあ。
すごい大人数での飲み会も、
もううちではしないだろうしね。

気分転換。
有意義な休日?





2002年03月20日(水) 離別

あまりにあまった有給休暇を無駄に使うべく、
またもや会社をお休みしました。
とはいっても、
いつもの時間にしっかり目を覚まし、
PM1:00くらいまでかけて、
この前もらった本を集中して読んだ。

外はすっかりあかるい春のひかりでいっぱいで、
車にのりこんで実家まで。
そこに車を置いて、
近所の枝垂桜の有名なお寺まで。

徒歩で15分くらいの距離を、
ゆっくりゆっくり歩いていった。
そこかしこには春の花。
れんげ。
タンポポ。
菜の花。
なずな。
その他いろいろ。
小学生の頃、
毎日通った通学路は車通りの少ない道で、
そういうなつかしい景色が取り残されている。

そうはいっても卒業してはや幾年。
垣根が崩れて廃屋になってたり、
なつかしい公園がだれかの家になってたり。
よく遊んだ場所も今は駐車場になっていたり。
そんな記憶との違和感をかみしめながら、
桜をみにいきました。

桜は今年もみごとでした。
観光客のひとりになった気分で古木の周りをまわりました。

すっかり気分よく勢いづいてしまって、
もう少し大回りして戻ろうと、
再びなつかしい道へ。

勢いのよかった桑畑も、
今は春をむかえて息を吹き返す事も無く、
ひっそりと固い枝を下にむけて、
そうかとおもうとなつかしい、
子供の頃は永遠に続くんじゃないかと思ったほど、
ながいながい真っ黒な塀の角を曲がると、
あの頃とおんなじ、
むっとするほどの濃い菜の花の香り。
途中で折れて川沿いの道を、
つぼみがはちきれそうな桜のアーチを抜けて実家に戻りました。

途中で、
気づきました。
この景色がなんともなつかしく、
よそよそしいことに。
私は、ここから離れた空間に生活していることに。

私の、
かけがえなくなつかしい、
あまくあたたかい風景に。
今度会えるのはいつだろう。
できれば、
今度はだれかに紹介するような気持ちで、
出会いたいものです。




2002年03月18日(月) へっぴり

今朝もいつものとおり
大慌てでゴミと鞄と鍵を持ってばたばた玄関を開けると、
すいと目前に黒い影。
つばめ?!
あわてんぼう仲間発見!
空は今日も青。

とはいえ、
事務所内でのパソコン仕事じゃ、
まだまだ足先がひんやりとするなぁ、
春のにおいがするとはいえ、
風も幾分ひんやりだぞ。
・・・って、ええ?窓、全開だあ。
あわてて閉める。
やれやれとおもう。
と職場の上司が帰ってきてきもちよさそうに窓を開ける。
そしてすぐどこかに去ってしまう。
再び閉める。
とどこからともなくまた彼は帰ってきて窓を開ける。
そしてタバコを吸い、またふらりと消える。
あわてて閉める。
人を探してやってくる。
いぶかしげな顔をしてまた窓全開!
満足げな笑顔を残して即退場。
そりゃあね、
彼は良い体格をしているし、
私はタバコ吸わないのに、
この事務所にみんなタバコ吸いに来るんだから、
気をつかって換気してくれてるのかもしれないけどさ。
でもでもさむいんだよお。

なんてことは口が裂けてもいえないなあ。
闘いはまだまだ続きます。

つまりは、
そこにある親密さ、信頼関係の深さに左右されてる気がする。
言いたいんだけど言えない、というのは、
その人を本当に信用していないせい。

だだこねたりあまえたり、
そういうことのかなり苦手な私です。
信用していない訳ではないのですが、
かなりの臆病者。
だからつい、
良くない方良くない方へと考えて不安になってしまう。
突然ふと我に返ってへっぴりごしで周りを見渡す。

相談とかも苦手です。
ぎりぎりまでなんとか自分で解決しようとして、
それがどうにもならなくなってから泣きつくの。
泣きつかれる方はメイワクだろうなあ。
ごめんなさい。

さて、
これから桜前線の情報でも探そうかと思っています。

もうそんな季節なんですねぇ。










2002年03月15日(金) うさうさへ


うさうさと、今年で5回目の桜の季節を迎えようとしています。
近所の話をしたこともないおばさまから、
「もらってくれない?」
といわれふらふらと庭にはいっていくと、
そこにいたのがうさうさです。
他の子はみんな体が白くて耳と手足の先の茶色い、
目が朱色でおとなしい子達でした。
でも、
私が目を離せなかったのは、
ひとり、黒くてすばしっこいうさうさでした。
うさうさは、
勝気で、他のうさぎさんたちとは一線を画していました。

当時の私はといえば、
やっと周りのごたごたが収まって、
ふっと見渡すと自分だけがひとりぼっちで、
自分ってものを保っておくことだけにせいいっぱいでした。
少しでも気を抜いたら、
どこかに流されてしまいそうでした。
流されまいと、必死で、
決して人に心をゆるしたりするもんか、
と頑なに決めていた。
そんなさみしい考え方しかできないほどいっぱいいっぱいでした。

そのくろいうさぎさんに、
うさうさ、なんて間抜けな名前をつけて、
生活は、少しずつかわっていきました。
それは、
私にとってひとりぐらしをはじめた最初の春でもありました。

うさうさとの生活は、
自分の成長を確認する鏡だったのかもしれません。
うさうさのせまいひたいをいつもなでながら、
いっしょにいるからさみしいおもいはさせないからと
何度ささやいたことでしょう。

大学の卒業、
拘束時間の長かった就職、
地元での転職、
その他色々。
たのしい日、さみしい日、うれしい日。
いつもいっしょにいてくれたこと、ありがとう。
そして、
今年もまたいっしょに春が迎えられる。
そんなうれしい事実もありがとう。

これからもよろしくね。





2002年03月14日(木) 来週

なんとなく。
ムズムズ。
花粉症?
まさか?!

昨日は会社さぼって水族館にいってきました。
平日の水族館。
こころなしかイルカたちものんびりしているような、
そうでもないような。
幸い天気もよかったので、
ほんとに気持ちの良いのんびりした一日でした。
そうそう、
私のいとおしい名前のわからないさかなさん、
元気でしたよ!
あいかわらずせせこましくユーモラスな形で、
いろとりどりの魚たちなど目もくれず、
水槽の中を斜め方向に移動していました。
でも、
この前あったときよりもまた少し、
おおきくなっている気がする。
彼らはこれからどうなっていくのだろう?

今週末の天気がそろそろ気になりだします。
土日ともに晴れるよう。

会社では、
いろんなことがあります。
理不尽な事も、
困った事も。
上司なんて!と思う事の多い日々。
後輩ちゃんとやれよ!と思う日々。

怒って、笑って、
いろいろあるけど、
自分に恥ずかしくないよう、
反省はするけど、後悔はしないよう、
いつも自分に問いかけながら、
明日を重ねていきたいなあ。

いとおしいおさかなさん、
今度会うときはどんな姿になっているんだろう。
来週には?
来月には?来年には?
楽しいことは結構近くにたくさん転がっている。
そんな気になる。



2002年03月12日(火) ぶらぶら

充実した一日のおわりはあっけなくやってきました。

何時眠ったのか、それすら記憶に無い。
おかげでたのしかった時間のおしまいを、
かなしんだりつまらなく思うほどの余裕も無かった。
これもまた、良い事なのかなあ。

とてもたのしかった。

あせらずに、
こんなたのしいことが次も、次も、
どこまでも続いていく事が、
きっと信じていけたらいいな。

そのうち、
のんびりとお散歩したり、
だらりとビデオみたり、
ぶらぶら買い物にいったりしよう!
そんな何気ない日々もまた、
私には大切な日なのです。



2002年03月08日(金) るるぶ

予告通り!

髪を切りにいきました。
ちょこっと早めに着くように計算して、
お隣の本屋さんで旅行情報誌でこっそり予習。
旅行って、
どうしてこんなに出かける前からわくわくするんだろう!
1週間前から天気予報がみたくって、
普段は見ないニュース番組をやたらチェックしてたりする。

明日は福井で友人とカニ食べにいくんだー。
海沿いのお店なので、
今年最初の日本海とのご対面!をすることになるでしょう。
そのあと、
職場でお世話になり、今は明石で勤務されている方が
こっちに出てきているので合流、飲み会となります。

会社をやめるというのに、
こんなご時世でつぎの仕事がみつかるかどうかもわからないのに、
おきらくごくらく生活です。
それでも、
毎日がこんなにどきどきする。
とてもたのしい。

そうそう、
髪を切って、周りの反応が少し不安でした。
なんかさるっぽいんだもん。
色といい、質感といい。
でもおおむね好評。
よかったよかった。

こんなに手放しでしあわせでいいのかなあ。
がんばったからいいかー。
なーんてね。




2002年03月06日(水) どうにでもする

慣れない早寝が三日も続いたせいかな?
あんなにあったかい気持ちで眠りにおっこちていったのに。

やるせないきもちいっぱいで目が覚めた。
目が覚めた瞬間がわからなかった。
ゆめが本当なのか朝が本当なのか。
とても後味がわるい。

よくある話。
自分がいて、周りがいる。
ひとつの事への取り組み方、その温度はひとそれぞれ。
そのあまりの温度差がかなしくて、
どうにかならないものかともがく。

みんなほほえむ。
しょうがないよ、って。

そのあきらめがつかずにひとり怒ってるゆめだった。
やっぱりこどもっぽいな。

私は、
怒ると同時にかなしくなってしまうらしい。
で、うすぐもりの朝、自分の場所がわからなくて混乱した。

どうにもならないと、
最初からあきらめてしまうことがどうしても嫌で、
それがすきなもののことであればなおいっそうゆるせなくて、
どうにかしようとじたばたしてしまうのはゆめの中だけじゃない。
ゆめだって、言い続ければ、実行しつづければ、
きっといつかは現実になる。
これはもう信念というより信仰だね。
いつもそう思ってる。

なにもしないで後悔したり、
つまらない毎日を周りのせいにしながらいきていくなんて、
なんだかかっこわるいじゃない?

こどもっぽいかもしれないけれど、
今はまだじたばたわるあがくんだ。

どうにかなる。
どうにかする。
どうにでも。




2002年03月05日(火) もういちど

お昼ごはんを急いで食べて、
パタパタと事務所に戻りパソコンにむかう日々が続いています。
時間や場所の制限はありますが、
こうやってきちんと話が出来る現状を今はよろこぶべきでしょうか。

3月下旬くらいまで、
少しのんびりしようかと思っています。
今の仕事の区切りがつかないし、
きちんと就職活動できるほどの休みが取れるわけでもない。
かといって、べつに何かがあるわけじゃないのですが、
友人と水族館にいったりと予定も目白押しで、
なぜか毎日が充実している気になってる。
そんなせいも否めない。

それ以上に、
いろいろはっきりさせようとしている私自身が、
時間をほしいとだだこねているのかもしれない。
ただ今はすこしあたたかくて、
まったり甘えていたいだけかもしれない。

そんなことも、
こんなことも。

はるやすみ。
なつかしい響き。
そんな感覚をもういちど手にとるのもわるくない。

もういちど、
やりなおすのもわるくない。

前に進めそうな予感の匂いがするんだ。



2002年03月04日(月) シカシ、デモ。

今日も本当に良い天気です。
会社の広いばかりが取り柄の3階の窓から、
遠く、雪を被った山々がくっきりとみえます。
青と白のコントラスト。
もうすぐあたたかくなってくるので、
こんな景色に出会えるのももう少しの間だけ。

今日も車のフロントガラスが凍り付いてた。
水たまりには氷。
きっと公園やグランドには霜柱がたっていたんだろうな。
今年は、なんだかだいったって、
2月半ばになってもすごい雪がふったよね。

矛盾してるなあ。
春がくるのを待ちこがれてるくせに、
いざ目の前にするとなんだかさみしいの。
たのしかったことばかりおもいだしちゃって。
そういえば今年はスキーにもいけなかった。

そんな気持ちで応援しているのもまた事実です。
がんばってほしい、という気持ちは全然うそじゃなくて、
でもどこかで、
ひょっとしてこのままでいてくれるんじゃないか、
と期待している自分にも気づく。
とても驚く。
とても驚いて、でもその思いつきから離れられなくなる。

シカシ、
デモ、

本当に春がやってきたら、
そんなきもち、すっかりわすれてはしゃぐ私がいる。
それも事実。

うらはらな。
うららかな。

そんな一日です。

はやく春がくるといいな。
本当に。




2002年03月01日(金) とりとめのない話

青い青い空に、
まっすぐ伸びる白い飛行機雲。

近頃の日記は、
ほんとうに正直にその日にあったことを、
ただとりとめもなくあなたに話してる。
どうしてなのかな。

今日の天気とか、
何をみたどこへいったとかそういった話。
でも今は、
私の感じている事が、
素直に伝わっている気がするんだ。

おだやかに、
今日も時間が過ぎていきます。
こういう時間も、
きちんとたいせつにしていこうとおもう。

そんな話にこれからもつきあってください。


 < 過去  INDEX  未来 >


たま [HOMEPAGE]

My追加