たまの日々

2002年01月30日(水) ウレシイコト

山下達郎を歌いながら帰ってきました。
ちょっと季節はずれかな?
だってそんなカンジだったんだもん。
家につくころにはすっかり止んで雲の隙間から星もみえてたケド。

久しぶりに
ほんのちょこっとだけど元気になったようです。
歌なんてうたう余裕もなかった日々もあったんだから。
月曜くらいはほんと、調子悪かった。
気持ちが、風邪をひいてたみたい。

少し、
ココロに余裕ができたから、
厚い雲の隙間に射し込む光の束のように、
あたたかい吐息が流れ込んできました。


雪が降ったこと。
午後にようやく晴れた空が少し春色だったこと。
夕陽が少しづつ少しづつ長くなっていくこと。
週末の天気予報で、晴れが続くと知ったこと。

春は、すぐそこまで来ているのかもしれない。

もう少し。
ほんのすこし。



2002年01月29日(火) 旅行にいこう

なんとなく忙しくてこういう時間がつくれなかった。
体調があまり良くなかったり、
いやなことが続いたり、
それ以上に、
ただなんとなくしなければならないことにおわれてしまった。
何気ない気持ちで始めた日記だったけど、
こうやって自分の気持ちを確認したり、
どこかでなにかが変わるように、
いつかは思いが届くように、
願いをかけたりするこういう時間が今の私にはものすごく必要だったって、
喉の奥あたりが苦しくなってはじめて気づいた。

今日は雪が降ったり止んだり寒い一日でした。
ここのところ毎日、旅行に行きたくて仕方なかった私には、
自分のデスクから眺める雪の舞う景色が新鮮に映ってどきどきした。

はじめて自分で旅行にいったときのこと思い出したんだ。
まだ高校生で、
学校に内緒でバイトしてお金貯めて、
気の合う仲間とバスで一泊二日のスキー旅行にいったこと。
すごくすごくたのしかった。
はじめてでどうにも思い通りにならないスキー、
ペンションまでの細くて急な坂。
みんなで何度も深雪に埋まって、
宿に着いた頃には真っ暗だったこと。
ぽつんと立ってた目印の水銀灯の明るさ、
昼間とはうってかわってきれいに晴れ渡った満点の星空。
スキー板をはずしたあと、本気で疲れて立ち上がれなくなったこと。
大きなストーブのあたたかさ。
今でもよく憶えてる。

その旅行の帰り道、
みんなハイテンションで何をしても聞いてもたのしくて、
笑い転げてた。
気にしないようにしていたとおもう。
だけどどんどん雪が少なくなっていく景色がバスの窓からみえて、
突然涙が止まらなくなってしまった。
友達と、ほんとにたのしく会話をしている最中に、
ぼろぼろぼろぼろ、とめられなくて、
ほんとうにはずかしかった。

理由はわかってた。
かえりたくなかったんだ。
家に。繰り返す日常に。
ただみんなといっしょにいたかった。
いつまでも。
そんなこどもくさくて純粋な気持ちの流れを、
当時の私は止めることもごまかすこともできなかった。

それ以来、
二十歳もこえて一人暮らしをはじめるくらいまで、
旅行にいくたび帰り道で涙ぐんでははずかしい思いをしてた。
今はもう大人になったし、
旅行以外にも、みんなと一緒にいる方法をみつけたから、
そういうのをかくしていられるようになったけど。

旅行にいこうよ。
遠くなくったってかまわない。
日常を一瞬で飛び越えよう。
距離も時間も関係ない。
惰性や慣用、あきらめにきびすをかえして、
もっと自由なところへいこう。
いっしょに。



2002年01月24日(木)

今朝会社に向かう南の空は
春らしい淡いあおいろで、
フロントガラスが凍り付いていて
遅刻寸前だったなんてことも忘れてうれしい気持ちになりました。

今は冷たいストレスの塊です。
派遣元の上司にますます不信感を持ってしまったり、
いままでお世話になっていた派遣先の上司にやめること黙っていたり。
やめたい本当の理由の大半は、
決して言うことが出来ないだろう。
本人たちは、ちっとも悪気はないのだから。

しょうがない、しょうがない。
でも、という言葉を飲み込んで、
いつも自分に言い聞かせる。

明日は、
良くしてくれていた派遣先の上司にやめることを伝えなければならない日です
とても気が重い。
私の事を本当に好きでいてくれたし、
親切にしてくれた助けてくれたかばってくれた。
私はそれにものすごく救われていた。
仕事以外のことで落ち込んでは目を腫らして出社しても、
夜遅くまで友人と楽しく飲んで寝不足になっていても、
きちんと仕事をこなしていれば、見逃してもくれた。
そんな彼に私のやめたい理由のいくつかを知られる訳にはいかない。
傷つけるつもりはないんです。

明日には事業も一段落し、
上司たちが事務所へ戻ってきます。
やめる事を伝えれば、かえってくるであろう質問を予習して、
模範解答を探しては行き詰まり、
パソコンの壁紙とスクリーンセーバーを海にかえて、
ふと静まると部屋にこだまする波の音。
せつなくなって同僚と顔を見合わせ、
お茶でもしようか、と声を掛け合う。
そんな一日でした。

旅行にいきたい。
行き詰まった現状をいったん全部うっちゃて、
どこか遠くにいってしまいたい。
できないからこそ、切実にそう思う。

しょうがない、しょうがない。

わかっているけど認めたくない。
わかっているから信じたくない。
理解すればこそ、
本当はそうではないと信じたい。

嘘だとわかっていてなお。




2002年01月22日(火) シンヨウキンコ

ありがとう!
びっくりさせてごめんね。
メールくれたことすごくすごくうれしかった。

ふと気づくと、
私は随分長い間一人暮らしをしてしまっているね。
昔は、
やたらたくさん味噌汁をつくってしまったり、
すごい深夜まで集中して本を読んでしまったりしたけど、
いまはすっかりそんな生活にも慣れて、
使い切れない野菜の心配をすることもなくなった。
ひとりぶん、という感覚が、
自然に身についてしまったのでしょう。

だから、というわけではないかもしれないけど、
さみしいかなしいおもいは全部自分で引き受けて、
みんなといるときは明るくたのしくしておこうっておもってしまうのかも。
みんなといる時間、誰かと過ごす時間は、
ひとりぶんの場所よりずっとあたたかくてかけがえがなくて、
私にとって、最高に贅沢なひとときなのです。
そんな時間を大切にしよう、と思えばこそ、
自分を偽ってもより長く味わい続けようと努力するのです。

まあでも、
いっぱいいっぱいのとこまできてしか知らされないってのは、
それはそれで迷惑な話でしょうね。
反省。

簡単に口にしてしまって、
それが本当になってしまうのが怖いのです。
まだまだ大丈夫ってギリギリまで自分で信じていないと、
本当に助けて欲しいとき、
声が届かない気がして。

嘘も、
つきつづければ本当になる。
なんて都合の良い事を未だに信じているせいかもしれません。

こんな私に、
ときには励まし、ときには叱り、
心配そうに見守ってくれてるのを、
とてもありがたく思っています。
身近にそんな人がいてくれることを誇りにおもいます。
これからも、よろしくおねがいします。

近くて安心、
堅実利回り?
こんな風にちゃかしてごめん。
でも似てない?
私のメインバンク。



2002年01月21日(月) ちいさいはなし

会社をやめたいと正式に話をすることができました。
本当はもうあと1週間ほど後にしようと思っていたのですが。

今、うちの事務所はたいへんなことになってるの。
他支店の事業の応援で、
たった二人しかいない社員さんが外へほとんど出っぱなしになってるの。
日常業務はもちろん投げ出して、
派遣社員の女の子二人で、
事業の後方支援や日常不可欠な業務を必死にこなしている状態。
他支店の資料請求電話や問い合わせのメール攻撃に、
脳味噌フル回転で対応しています。

そんな状況でやめたいなんて言い出すのは
正直気が引けました。
やめたい理由はいろいろあるけれど、
派遣先に迷惑をかけない時期を選んで
結果、今のタイミングになってしまった。

派遣元からの連絡不備や手違い、
それに対するフォローや、意志疎通の悪さが最大の原因。
上司には何度も連絡を取り改善を申し入れたのですが、
いつもひとあたりよく笑って何も答えがかえってこない。
そういうことがイヤなんです。
弱腰に話をさけて笑っている姿を、
ときにひとは優しさと取り違えたりもするけれど、
本当に優しいって、そういうことじゃあないはずでしょう?

やめさせてください、と伝えた私に、
上司は笑顔で、「もう、限界?」といいました。
どういう意味かと私が問うと、それには答えず、
「で、いつまで?」とまた笑顔。
彼の頭の中で、次の人間をどうやって送り込むか、
その段取りが駆けめぐったのがはっきりと見えました。

かなしかった。
私なりに2年間、がんばってきたつもりです。
私がやめることによって事務所がどんな状況になるか、
引継がれる仕事がどんなにたいへんか。
私の前にどれだけのひとが業務についてすぐやめてしまったか。
そんなこと、彼にはなんにも関係ないんです。
うそでもいい。
「どうしてやめたいの?」と聞いてくれたら。
ひきとめてくれなくてもいい、
せめてありがとうといってくれたら。
彼にとって私はひとじゃなかった。
やっぱり駒のひとつに過ぎなかったんだってはっきりわかった。
いくらでもかわりはある、
たくさんの駒のうちのたまたま一個だったんだって。

さみしくなってメールをいろんな人に打ちまくって、
それでも返事が返らないひとりの夜や、
友達に約束をすっぽかされたとき。
大切にしていたいろいろなことを
いとも簡単に上から取り上げられてしまったとき。
寝不足なのに背筋がひやりとしていつまでも眠れない布団の中で、
私は切実に思う。
ひょっとして私は本当にひとりぼっちなんじゃないかって。

そうじゃない、そうじゃないと
必死にうち消す夜は果てしなく長い。
朝の光は限りなく遠い。

話があっちこっちに飛びましたね。
今、すこし不安な気持ちをきちんと伝えたいのです。
同じ派遣会社で一緒に仕事をしていて、
私より1ヶ月先にやめてしまう女の子と、
一日中ばかな話ばかりして大笑いしてすごしました。
駒として扱われていたという哀しい事実や
忙しいこの時期にやめるという罪悪感。
それをごまかすために必死にふたりふざけあってた。
ちいさくて、むなしい努力です。
けれど他にどうすることもできなかった。
今日だけは、と自分を許して仕事の手もやすめがちに、
ふたりたくさん話をした。
核心をつかない、まとまらない話だった。
でも、
本当にやさしい気持ちが伝わる、
お互いを思いやる時間だった。





2002年01月17日(木) いちにち

いろいろ、考えすぎたんだと思う。

あのあとずっとねむれなかった。
かなしくてさみしくて。
そのすべてがひとり思考の空回りだと、
よく理解しているのですが。

自分で勝手に気をつかって、
自分に嘘をたくさんついて、
本当のことを伝えられないまま、
ひとりひざを抱える日々。

きのうもそんな日々のうちの一日でした。
風邪のせいか背筋がひんやりとして、
分厚いトレーナーを着込んで眠ろうとしました。
それでも手足がすっかり冷えて、
何度も何度も寝返りをうちました。
ときおりTVをつけてはみるのですが、
どれもつまらなくて仕方がない。
はやく寝なければという焦りだけが募る。
ふと、
むかしすきだった本を読んでみたい衝動にかられる。
けれどその本を大捜索すればあたたまりかけた躰も冷えきり、
かすかに残る睡眠の手がかりを完全に見失ってしまいそうで
怖くて起きあがる気にはなれなかった。

そうやって幾時間かが過ぎていった。
いちにちくらい眠らなくたってひとは死なない。
大丈夫だと自分に言い聞かせて、
つかの間の眠りに手が届いたのは4時も過ぎた頃だった。

浅い眠りの中で、
暗唱出来るほど読み込んだ本を幾年ぶりかに手にする
自分を夢みていた。

不思議に、
今日いちにち、何事もなかったかのように過ごせた。



2002年01月16日(水) ロイヤルミルクティー

ああ、やっぱりかたおもいだなあ。
とてもかなしかった。

今日、ケータイを家に忘れてしまった。
一日中、気になって仕方なかった。
さっき帰ってきて慌ててみてみたけど、
着信もメールもなかった。
やっぱ私、ともだち少ないなあ。

私なりにいろいろ考えて、
最善の方法と思ったことが全部裏目にでてしまった。
やっぱりすぐに会って話せばよかった。
周りのことを考えすぎて、たいせつな事を見落としてしまった。
反省しきりです。
今度会ったらきちんと謝ろう。

本当に、相手のことを考えたつもりで、
まったく正反対の結果を招いてしまった。
ちゃんと話さなかったから、
ちゃんと話してもらえなかった。
そういうことなんだとおもう。

だけど、でも。
ああ、やっぱりかたおもいだなあ。
とてもかなしかった。

今日しあわせだったこと。
今朝、ロイヤルミルクティー(缶だけど)飲んだこと。
少し贅沢した気分になった。
そんなに都合良く風邪がなおるはずもなくて、
今日もぐったりして目が覚めた。
そんな熱い異物を押しつけられたような喉に、
甘く潤っていって
一瞬なにもかも消えてあたたかさだけが胸に残った。



2002年01月15日(火) とろとろ

突然ですが
風邪を引いてしまいました。
雪の降るほど寒い日が続いたせいか、
単なる日頃の不摂生か。
数日前は鼻水が止まらず目も潤んで、
これはもうカンペキな風邪!
幸い今は喉が痛むくらいでほかはすっかり元気になりました。

それでも今日はさすがにおとなしく
おうちであったかくしていようと思います。
楽しいことにどこまでも貪欲な私は、
またいつどんな無茶をして
一瞬のたのしさを追求してしまうかわからないですからね。

喉が痛かったせいか、
今日はあんまりだれとも話をしていません。
話をしたい!という気持ちもあまり湧いてきません。
にこにこと話を聞いているのが気持ちいい。
もっとも一人暮らしの私には、
話をするのも聞くのも至極幸せで贅沢な時間の過ごし方なのですが。

なんだか脈絡ない話になちゃったね。
すこし、疲れているのかもしれません。
今夜はしっかり戸締まりをして
早く眠ろうと思います。
とろとろと、甘い夢に落ちていきたいとおもいます。

きっと、
明日にはカンペキに風邪がなおってる。
そんな気がする。




2002年01月11日(金) ずっと

久しぶりに髪を切りました!
だけど、
自分でまだ自分の髪型に慣れません。
買い物をしていてふと鏡に写った自分を、
自分だとうまく認識できません。
不思議な感覚です。

昨日、友達と喧嘩しました。
ちゃんと仲直りすることはできましたが、
久しぶりに本気で泣いてしまいました。
今日、会社でみんなと目を合わせるのが恥ずかしかった!
はれぼったい瞼で視界がいつもの3割減だった。

近頃寒かったせいでしょうか?
手足がつめたくてうまく眠れない日々が続きました。
私の驚くべき寝付きの良さからは想像出来ない程の長い時間、
不安に怯えながら暗く冷たい空間にねがえりを繰り返しました。

2日から残雪がまだ路肩や建物の陰にひっそりと姿を残しています。
帰り道、好奇心で手に取ってみました。
ざくっと良い音がして金平糖のように大きな氷の粒々がきれいでした。

ずっと話していませんでしたね。
何でもない事が、たくさんたくさんありました。
何でもなくない事もたくさんありました。
だけどそんなことすべて忘れても、
こうやって伝えることのできる今をたいせつだと私は思えるのです。

こんなかたちでしか伝えられませんが、
それでもなにもできないよりはずっとしあわせだと思えるのです。

なんだか片思いの女の子みたいだね。
そんなんじゃないんだけどな。
自分が自分じゃないみたいだ。
まあ、いいか。
今夜は切りたての少年みたいな自分の頭をときどき確認しながら、
これからずっと先のことまで、空想してみようと思います。
眠りに落ちてしまうまで、
どこまでも飛んでいこうと思います。

いっしょに飛ぶ?



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