すみれの心が決まるまで…

2002年03月16日(土) ドライブ〜苺狩りへ

いつも彼の段取りでデートが進むので、たまには私が企画をしたいと考えて千葉まで苺狩りをしつつドライブデートを計画。

彼は車を実家に預けてあるし、彼の車では私が車酔いするから私が車を出して運転します。昨日仕事が終わってからガソリンスタンドで洗車を中まできれにしてもらって地図も新しいものを購入して容易万端。
当日は朝5時に起きて、コーヒー(私用)と紅茶(彼用)とハーブティのポットを用意。朝食として、いつも私がランチ用に作っている生ハムとチーズのはさんだバゲットも準備。ご飯党の彼がパン党の私に合わせることができるかどうかのテストも兼ねる腹づもり。
バタバタと自分の身支度も整えて待ち合わせの駅まで車を走らせた。R246側の改札口での待ち合わせをしたつもりだったけれど上手く会えず、結局携帯でお互いを探しあいってやっと合流。まずは海ホタルをめざします。

いつも内容盛り沢山のデートなのでゆっくり話せなくて、なかなかもう一歩つっこんだ会話にならないのがじれったかった私。ドライブ中なら目を合わせず、硬くならずに普段なら聞きにくいことも聞けるかもと期待したのです。
ところが、私の期待したような話題が広がりません。まぁドライブは始まったばかりだしと自然の流れに乗ることにしました。

海ホタルでは写真を撮ってもらったり、土産物やを覗いたりしただけで車に戻ると、早速持参のバゲットサンドを広げました。

「はい、これ今朝作ってきたの。紅茶とコーヒーはどちらにする?コーヒー?さあそうぞ♪」
「あっありがと。」

…アレッ?それだけかい?『わざわざ用意してきてくれたの?大変じゃなかった?』くらいのお言葉はないの…。
くじけず更にに突っついてみる。

「いつも私がランチに作っていくものなんだけど、どう?お口にあうかなぁ?」
「うん、僕初めてこういうの食べたよ。大丈夫、食べれるよ。」

な、なにぃ〜!!!食べれるだとぉ〜!!!なんでお世辞でも良いから『美味しい』って言ってくれないのぉぉ〜ぅ!
かなりがっかりくる。早起きなんかしなければ良かった…と暗くなる。
しかし暗くなったらこの先の苺狩りがつまらないので自らの気持ちを奮い立たせてエンジンをかけた。

千葉に入って、眺めがよくなり、道も快適に流れていることが幸いしてか気分も晴れてきた。不思議と彼との沈黙は怖くない。これが今までのお見合いで会った人達とはこの「間」が怖くて、その沈黙を埋めるべく必死に話題を探して喋り捲ってひとり疲れて結局撃沈してきた私。彼と私の間に広がる沈黙はなんか自然に受け入れる事ができるみたい。彼も窓から雲を目で追ったり、地図を確認したり、CDに聞き入ったりと自然にドライブを楽しんでいるみたい。これって良い状態なんだよねぇ…。

念願の苺狩りの畑に到着。お昼少しすぎたけど、今日はあまり気温が上がらないのでイチゴがあったまってなくて美味しい事!!
苺狩り大好きな私のはしゃぎップリにカレは少し驚いたみたい。

「なんかすみれちゃん、いつもと感じが違うね。」
「えっ、そうかな?同じじゃない?」
「ううん、そんな晴れやかな笑顔を見るの初めてだよ。」

う〜ん、意識してないけど、今までは営業用の表情を向けていたのかなぁ?ちょっと複雑な気分。でもこれってより私の内面を見てもらえたってことかなぁ。それなら良かった。
いつもきっと、彼は彼の段取りがスムーズに行くよう気を遣ったり、「自分のことをすみれさんに知ってもらおう」という事に一生懸命だったのだと思う。だから私は不安だった。彼の良いところやちょっと違うかなっていう所が少しずつ見えてきたのに対して、彼は私を好きになった、結婚したいって言ってくれるけど、本当の私をまだ見てもらっていないと感じつづけていたのでした。
そうか!彼は、私が身にまとっている「外面」しか見ていないと感じつづけていて、今まで私は、それが不安であり、不満だったんだ!つまり私は彼に、全然心を許していなかったんだぁ…。
何気ない会話でいろんな事に気がついた。びっくりした。けれども、とてもスッキリとした。
そんな事を考えながら30分、お腹が悲鳴を上げるまで、おばちゃん達の団体に交じって苺を食べつづけたのでした。

満腹になった私達は再び車を走らせることにした。お腹はいっぱいなので、東京方面に車を戻しながら雑誌で見つけた”アサリラーメン”のお店を目指すことにした。相変わらずの車内は沈黙がち。でも重くない。なんかとってもラクだなぁって思った。

ラーメン食べて、海ホタルでお土産買って、再び東京に戻ってきた。彼は弟さんの家に泊まるということなので、そこまで送っていくことにした。

最寄駅に到着したのが18時。早起きして運転してきた私はお疲れモードがピークである。明日大阪に帰るという彼に「気をつけてね。」と言ってさり気なく車から降りていただこうと促すと、

「ちょっといいかな、、、」
「はっ?」
「そろそろ結婚に対する気持ちを聞かせてもらえないかなぁ。」
ときた。

あのさぁ、、、、、なんでいつも帰り際に大事な話しを始めるわけ???
今日なんか、ドライブ中もお散歩中もたっぷり時間があったでしょう?
なんでその時に話しをしないの!!!!!!!

ぶちっときた。

「あのね、なんで今言うの?こんな駅のロータリーのパチンコ屋さんの前で路駐しながら話すことじゃないでしょう?」
「それはそうだけど…」
「結婚に対して私は前向きに考えているよ。でも今後具体的な行動を起こすところまでは気持ちがかたまっていないです。でも今日少し感じることがあったの。とにかく今日はこれ以上話せないから次にきちんと話しましょう。」
「うん、ごめんね。」

なんか今日1日中、気持ちがジェットコースターのように乱れた。いろいろ本音をぶつけたい事がすごくある。なんてタイミングが合わない私達。これって相性は悪いのかなぁ…。

彼はおり際、「これ、対した物じゃないけれど、ホワイトデーのおかえし。それと大阪の写真を撮ったよ。どんなところかちょっと見てみて。」って包みが2つ入った紙袋と写真を渡してくれた。

「ありがとう」って頂いて、手を振って車を出した。
家に向いながら、写真なんかもっと早く出してくれたら、いっしょに見れて、いろいろ話しもできるのに…と不満に思ってしまった。
家に着いて、飲み物のポットや頂いたプレゼントを片付けながら、なぜか無性に悲しくなってひとしきり泣いた。

自分の聞きたい言葉が聞けないってすごく悲しいなぁ…。
「わざわざありがとう」「美味しかったよ」の一言があれば…。
私って本当にわがままなのかな?


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