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抱きしめる
2005年03月31日(木)
入院仲間で、未だに連絡をしあっている人が数人いる。 その1人から、Yちゃんが再入院して退院した事を知った。 Oさんは再入院したまま連絡が取れないらしい。
Yちゃんは摂食障害とリスカと鬱病で入院していた。 細すぎる肩の感触が、今だに忘れられない。 Oさんは、私が自主的に退院を早めた原因になった人だ。 だから、どーでもいいけど…ぉぃ T氏から無視され続けていたの私だけでなく、Kちゃんも 同じだったみたいで、それでもしつこくメールを送ったら、 やっと返事が戻ってきたらしい(笑) 仕事が忙しいそうだ。
仕事…出来てるんだ…。すごいな、そうだよね、社長だもん。 社長さんなんだから。
病棟のアイドルだった子がいた。 中学生で、何故か私を慕ってくれていた。 メアドも住所交換もしながら、私は自分から連絡を絶った。 それでも今年は年賀状なんてくれて… 年賀状には友達と映したプリクラなんて貼ってあって、 元気そうな姿が想像出来て、本当に嬉しかった。 でも、私なんかと関わっちゃいけない。 彼女は鬱やリスカなんかとは異なった病気だった。 光のある場所へ戻ったんだから、あの頃の事なんて思い出しちゃいけない。 彼女のご両親もそう思っている事だろう。
“抱きしめる事”の効果を、私はあの病棟で学んだ。 身近に医者がいても看護師がいても、私達は壊れそうになる。 そんな時、抱きしめてあげるのだ。 震えるHさんの肩を、泣くYちゃんの体を、私は抱きしめた。 薬を貰ってもすぐに症状が良くなるわけじゃない、 あるいは、薬なんかで症状が良くなるわけじゃない、 「大丈夫だよ」って抱きしめるだけで、震えも涙も止まった。 例え刹那の解放だったとしても、誰にも解って貰えない苦しみから 逃がしてあげる事ができた。
“抱きしめる”っていうのは、そんな事ができるのだ。
相方が今日、朝早く元気に帰ってきた。 また賑やかな日々がはじまる…。
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