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冷たい雪に
2004年12月30日(木)
昨日、東京は初雪が降った。 今、私は大晦日で賑わう大阪の空の下。
兄は年内退院出来て、これもまた『驚異的な回復力!』と みんなを驚かせていた。 でも退院出来たものはできたのよ。 目に見える後遺症もなく、自分でも「大丈夫だよ」と言っている。 でも過去の記憶はちょっとあやふやな点もあり…。
今度同じ病気で倒れたら、大きな後遺症が残るか、 私より先に逝ってしまうだろう。 それだけはやめて欲しい。心から…。
何処が自分の家なのか解らない。 家なき子の気分だなぁ…とKちゃんにメルを打った。 実家にも自分の部屋はなく、大阪にいても他人の家にいるようだ。
実際、“何か”が起きた時、今まで見えなかった人の性格が 解るものだというけれど、まさに今回はソレに相当する。
まだ兄が入院中、役所の用事で大阪に戻った時、 相方にもう少し部屋を片付けるように言うと、
「だったら、早く帰ってくれば?」
だと。
どういう状況だと思ってんだよ?コラ。
あとから「早く帰って欲しい」という部分を色々甘く言いくるめて 謝っていたけど、根っこがどこからきているのか、認めようともしない。
結局は『部屋が汚いのが気に入らないのなら、早く帰ってきて 自分の気の済むようにすれば?』ってやつだ。
そこには、精神的に合わない父と、しかもまだ老人と呼べる歳でもないのに 老人化して介助を必要としている父と同じ屋根の下で暮らし、介助し、 毎日兄の病院へ通う…この状況への労りの欠片もない台詞。
確かに洗濯・掃除・片付け係の私がいなくて大変だったでしょうよ。 それなりに努力したんでしょうよ。でも今まで1人暮らしで、 それにウサギが一匹加わっただけの話でしょう。
心のゆとりは相手よりも私になかった状態の中で。
アイシテル ってなんだ?
ケッコン 更に可笑しい。
労る、寄り添う、思いやる、そんな行動を伴った言葉の方がリアルに愛しい。
射していた光が、緩やかに澱んでいく。
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