ゆるだら
ひいな

+-- 注)この日記は鬱病・自傷などの内容を含んでいます --+

 入院日記:24日目
2004年06月09日(水)


今朝は甘えんぼオバサンのうめき声で目が覚めた。
時計を見たら2時だった。あまりに苦しそうだったので、
ナースに連絡に行って、ついでにデパスを貰う。

朝は意外にスッキリ。

10時半に脳波の検査があった。
睡眠状態にさせる甘い薬を飲まされて脳波を取る。
数分(数秒?)で眠くなるピンク色のアヤシイ液体だった。
これって悪い事に使えそう?(笑)

CT、MRI、脳波、全て異常なし。
脳外行きは免れたワケだ。っていうか、これらの検査料が高いんだな(泣)

「鬱は必ず治る病気です」とドクターが繰り返し言ってくれる。
唯、100人中80人は再発するのだそうだ。
「貴方は20人の中に入っていますよ」と聞いて嬉しかった。

脳波の検査で頭がベトベトになっていて気持ち悪い…
でも明日お風呂だからいっか。

今日も1日ホールにいる時間が長かった。
メンバーは大抵決まっている。パニックの症状が出るIさん、
鬱と強迫神経症のKちゃん、鬱の私とT氏、主治医のいうところの、
「普通の鬱とは異なる鬱」のA氏。不思議ちゃんのMちゃん。

A氏は入院してきた時、『態度がデカイ奴』と思っていた人なんだけど、
ギョーカイの人で、ちょっと変わっているけど凄くいい人だった。
夢を持っていて、前向きだ。

Mちゃんはなんの病気なのかさっぱり解らない。
この世界に詳しい(?)Kちゃんも解らないという。
でも時折ワーワーキャーキャーとヒステリックに騒いでいる…。
担当ドクターが好きらしく、いつも付いて歩いている。

とにかく、色々な人と話を出来るようになって嬉しい。
『ホームドラマ!』みたいに、みんなで暮らせたら面白いだろうね、
とか話して笑った。支え合いながら前向きに…って。
こういう病気だけは本当に、その本人しか解らない事が多すぎる…


 入院日記:23日目
2004年06月08日(火)


今朝はリバースなし。
今日の面談でもドクターに死にたい事を話した。
具体的に方法を考えている事も、場所も見つけた事も話した。

ドクターは「院内でそういう場所があったのですか?」と言った。
「ありました」と、私は答えた。
でも“それが何処なのか”ドクターは聞かなかった。
きっと敢えて聞かなかったのだ。
“信頼している”と、私に伝えたかったのだろう。

死ねないな、と思った。
ただ姫に会いたい…。

T氏はやっぱり引きこもってしまった。
医師と話している姿は見かけたけど、それ以外はベッドの中だ。
食事もやっぱり食べていない。

原因はあのアホ看護師だ。
あのさぁー?看護する側が患者の鬱を悪化させたり、
母親くらいの年齢の患者に首つりのマネさせたりしてどーするんだよ??
あーもうっ!腹が立つ!!!

ケラケラと大声で笑うオバサンがウザい。
1日に何度もウガイと手洗いを繰り返している。
いつも食事の前にウガイに行く。ガラガラという音を聞きながら、
みんな食事を始める事になるのだ。
だからいつも少し遅れて席に着く。
ウガイしたけりゃすればいい。なんで食事の前に済ませられないのかが
不思議だ。「ムカつく」とKちゃんが苛ついている。

朝、患者さんに「娘と同じ歳くらいかしら?」と話しかけられた。
お嬢さんは23歳だそうだ… 笑える。

15時の売店でアイスを買った。HOTコーヒーも買って、
一度に飲み食いしたら胃が気持ち悪くなり、胃薬を貰う。
ところがコレが漢方の胃薬で、苦いったらない!!
夕食後までも苦みが舌の奥に残っている。

今日は「暑い、暑い」とみんな言っていたけど、
相変わらず私は寒い。


 入院日記:22日目
2004年06月07日(月)


4週間目

朝薬の後、またまたリバース。昼食の後に頭痛でカフェルゴットを貰う。
昼休みにコイビトが来た。10日くらい前に捻挫したという足首は、
もっと酷い状態になっていた。
そんな状態で土曜に飲み会で朝の4時帰りになり、そのまま寝ずにゴルフに
行ったらしい。バッカじゃないの。

金曜に病院でバッチを落としたと言っていたので、ナースステーションと
病院のクラークに聞いてみたけど届いていなかった。

朝、ドクターに「また死にたくなりました」と告白した。
教授回診の時は言わなかった。

金魚オバサンは私と同じトレドミンを飲んでいるらしい。
増やして150mgだって。
甘えんぼオバサンのNさんは12日に退院だそうだ。すごく嬉しそうだった。
私もちょっとNさんの事が「可愛いなぁ〜」と思い始めていたので、
ちょっと残念だったけど、やっぱりあんなに嬉しそうな顔を見ると、
「良かったね」って言ってあげたくなる。

3時の買い出しでアイスを買って、ホールで食べていたら、
T氏が検査から帰ってきた …と、思ったら看護師(男性)に向かって
いきなり凄い剣幕で怒り出した。関西弁なのでハクがある。
面談室で話していたけど、外まで聞こえていた。
なんかまた、評判の悪いこの看護師(男性)が筋の通らない事を言ったらしい。
アタシらがこういう病棟の患者だからってバカにすんなよって感じだ。

T氏はいつも標準語で、細かい気配りの出来る穏やかな人だ。
出身地が大阪なので、今回はよっぽど腹に据えかねたのだろう。

T氏は酷く鬱が入ると、病室でカーテンを閉め切って閉じこもってしまうので
心配だ。食事も取らなくなる。


 入院日記:21日目
2004年06月06日(日)


今日から関東地方は梅雨入りだそうだ。
4日の外出時に乗ってきた自転車に乗って帰ろうと思ったんだけど、
この雨でダメだった。病院の駐輪場で雨ざらしの自転車…。

15時から20時まで外出。家に帰る。
この3〜4日、朝が辛い。検温までは大丈夫なんだけど、
その後怠くてしょうがない。
今日は明け方に嫌な夢を見た。…見知らぬオバサンがベットの足元に立っていた。
霊か本物か、なにしろこういう病棟なので解らない。

朝食後に頭痛がしてカフェルゴットを貰う。…が、10分後くらいにリバース。

昨夜、院内で首つりできる場所を見つけた。最近また「死にたい」と
思うようになってきていて、なんとなく場所を探してたんだよね。

死にたいなぁー。でも首つりは死にきれなかったら後が悲惨だ。

金魚オバサンは薬を増やしたら声が出るようになった。
不思議なもんだねー。教授の一声で薬が増えたのだ。
それまで担当医もナース達も「自分で作っている症状だ」って言っていたのにね。

 入院日記:20日目
2004年06月05日(土)


朝から疲れている。昨日買った『猫びより』の文章部分が読めず。
何故か文字列がアタマの中で構成されていかない。

ドクターとの面談があったんだけど、昨夜飲んだ下剤が効いてお腹が痛くなる。
何度も中座してトイレへ(泣) …面談は次回に回して貰った。

コイビトは今日は飲み会、明日はゴルフで来れないそうだ。
昨日昼間に来たらしい。どんどん歯車が狂っていく。
こうなるともう修正は効かないんだろうな…

昨日は可愛いバッグを買って嬉しかった。
でも傷病手当金額が予想以上に低かったので、すっごいショック…涙。
明日は短時間外出だ。なんかゼリーが食べたい。お金も下ろさなきゃ。


 入院日記:19日目
2004年06月04日(金)


予定通り、社会保険事務所とハローワークに行く。
電車と人混みで疲れる。
家で倒れていたら、帰院時間に15分遅刻した。

 入院日記:18日目
2004年06月03日(木)


昼寝をしていた同室者がムクリと起きあがって、
「おはようございます」と言いながら歯ブラシを持って部屋を出て行った。
ぐっすり眠りすぎて間違えたらしい。
私を見る度昼夜問わず「こんばんは」と声をかけてくる研修医もいるので、
どうでもいいんだけど。

きょうはRI(脳の血流検査)をした。
「こんな検査、なんで必要なんだろー」ってぼやいていたら、
「必要なのだ!」とT氏に延々と説明された。

昨夜コイビトに電話したらまた「今、駄目」とか言われ、鬱。
ワイパックスをもらいに行ったら、「今の電話が原因?」と
担当ナースに言われてビビる。

見られていたとは!一応「違います」とは答えておいた。

それにしてもムカつくのはコイビトで、「今は駄目」と言っておきながら、
「用事があったら言え」とか言う。話が出来ないから駄目なんだろー?
別に用事があったわけじゃない。用事がなきゃ電話しちゃいけないのか。
「明日行く」と言われたけど、「忙しいなら来なくていい!」と言って、
電話を切った。

そしたら本当に来ないらしい。もう面会時間は過ぎちゃった。
ソファーに座って出入り口を眺めていると、ますます鬱入る。

夜に不安になり、また頓服を貰いに行ったら中に例の主任が物書きをしていた。
ノックしても無視。強めに叩いても無視。
意識が遠のきそうになった時、後ろから別の看護師が声をかけてくれた。
久しぶりに苛ついて涙が出た。声をかけられなかったらドアをブチ割る勢いで
叩いていたかもしれない。
結局キレやすいのは治っていなかったワケだ。単に病院にいて、そういう
刺激が無くなっていただけで。

っていうか、看護師主任さんよ、退院したら、てめぇ2ちゃんねるに名前晒すぞ。
なんであんなヤツが主任なんだよ。


部屋に戻ったらナースステーションに他の看護師がいなかった理由が判った。
金魚オバサンが首にタオルを巻いて自殺のマネごとをしていたのだ。
それから看護師達の態度が変わった。自分たちが無視したクセに。
男の看護師は「何かあったらすぐ言わなくちゃ駄目よー」なんてオネェ言葉で
言っていた。オマエが一番ぞんざいに扱ってたろーがよ。


 入院日記:17日目
2004年06月02日(水)


今日の15時までに4日の外出届を出さなくては。
昨夜は早朝4時に金魚オバサンの発作(?)がおきて、起きてしまった。
それからまた寝たけどすっきりしない。

朝食を食べて薬を飲んだらリバースしてしまった。(下剤のせいか?)
胃&腸内洗浄したような気がする(笑えない)

昼食が食べられなかった。

今日新しく入院してきた男性患者は態度がデカイ。
奥さんは綺麗だ。

例の個室の少女は、個室の女の人だった。29歳だって。

売店でヨーグルトを買って食べた。久々にジョアなんかも飲んでみる。
昼食が食べられなかったので、微妙にお腹が空く。

T氏と話していて、同じ事を聞かれたりする事に気が付いた。
一見全く普通の人なので忘れていた。彼も病気なのだという事。

態度がデカイ患者の奥さんは帰る時に泣いていた。
家族も辛いよな… でもあの主治医なんてもっと可哀想。
私にドクハラしたヤツだもん。アイツ、退院する時にぶん殴ってやる。

ウォウォオヤジは午前中は大人しかったのに、昼からまた煩い。
時々夜も叫んでいるそうだ。
なんでも数学の教師だったんだって。…哀れ。

リバースの事が主治医に伝わり、頓服を出してくれる事になった。
ムカムカしたら飲めばいいらしい。

学生が来て、数日前に主治医とやったテストみたいなものをまたやった。
大学病院だから仕方ない。

ドクターにもナースにも「今、一番気になっている事はなんですか?」と
よく聞かれる。

「落ち込みが激しい」なんて答えてるけど、本当はどうだろう?

淋しくて、見捨てられ感が強いって事だ。

今日もコイビトは来ない。


金魚オバサンはナースコールを押しても、もう誰も来なくなってしまった。

私は夜から薬が増えるそうだ。


 入院日記:16日目
2004年06月01日(火)


いきなり気温が下がる。寒い。
昨夜は熟睡感があって、今朝はよい気分で目が覚めた。
デパスのおかげか、ワイパックスを飲んでいたからかは
判らないけれど。

昼食時、ウォウォオヤジはいつもよりエキサイトしていた。ウザい。
昨日何故か病衣の交換が来なかったので、申告して病衣を貰った。
お風呂に入ったから身体が怠い。

3日頃から眠剤がエバミールからロプヒノールになるそうだ。
エバよりちょっと強めとか…。
それから同じ薬の量は増えても、種類を減らす方が良いらしい。
まずデパス、それからコントミンを減らしていく予定とか。

素行がよいので(笑)、単独でも外出が正式にOKになった。
書類も木曜の朝にはクラークに回してくれるとの事。
金曜に社会保険事務所とハローワークに行こう。

個室の少女は目を合わせないようにすれば、何とかやり過ごせる事に
気づいた。時々挨拶だけしてやり過ごそう。
レクに誘われたが断る。トランプだった模様。

乾燥機を眺めながら「ぐーるぐる、ぐーるぐる」って歌っていたら、
通りがかったオバサンが「そこに残り時間が表示されるから
見張って無くても大丈夫よ」と言った。
うるせぇよ。ぐるぐる回ってるを見ていたかっただけなんだから。

私にかまうな。

寝る前に下剤を飲んだ。

コイビトは来ない。


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