先生妄想日記

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2004年07月14日(水)    フジロクサマソニ

「今年フジロク行くんだって」
「えー良いな。金持ちだね」
「先生知ってんの?行った事ある?」
「知ってるし行った事あるよ。誰でも知ってるでしょう」
「他の先生とか普通に知らねぇって」
「知らないフリしてるだけだよ」
「んなことねぇって。サマソニは?」
「知ってるよ」
「行った事ある?」
「両方とももう行かないよ、オバチャンだよ」
「先生、まじすげぇね。うちの学校の先生とフジロクやサマソニの会話ができるとは思わなかった」
「わはは」

という会話の途中に、なにやら絶望してしまっただ。
フジロクサマソニ、それからシモネタの会話ができても、私はあまりに浅はかで、あまりにアホで、大切な話の前には無力すぎて、涙が出るぜ。
誰にも言えねぇけど、と、目をそらしたくなるような彼らの傷を開いてもらっても、私はそれを見る事しかできない。
それは私の仕事じゃないと言ってしまえばその通りで、私は与えられた仕事をこなせば良い。
生徒の話を聞く事は本職じゃない。
生徒の話にアドバイスをしてはいけない。
生徒だって、私にアドバイスをして欲しいとは思ってないと思う。
なんとかしてあげたいと思う事は、とても傲慢な事だとわかってる。
私は彼らを導く先生ではないし、かと言って親密な友達でもない、人生を共に歩く伴侶でも家族でもなく、じゃぁ私は一体何なんだろう。
いつも意外なタイミングで開いて見せてくれる傷の前で、私はどうしたら良いんだろう。





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良い方向がどこかは私もわかりませんけども。


2004年07月11日(日)    69

今月と先月、「世界の中心で〜」よりも生徒の話題にのぼった映画。
それが「69」。

「せんせーせんせー!コレ(69の原作を指差して)なんて読むか知ってる?」
「しっくすてぃーないん」
「先生バカじゃん!シックスナインって読むんだって!」

バカはお前だ。

「せんせーコレ(69の原作を指差して)やったことある?」
「あぁ、バリケード封鎖?」
「ちげぇよ!つーか先生、俺の股間もバリケード封鎖してあんだけど。別にしたくてしてるワケじゃねぇけど」

わはは。最悪だ。

「なぁなぁ、コレ(69の原作を指差して)、右と左、どっちが女だと思う?」

知りません。

というような会話を、どうだろう、20回以上は確実にしたぜ。
お前ら聞きすぎ。予想通りの反応しすぎ。





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個人的に、すごい良かったです、普通に可愛いよー!身悶えちゃうぜ。

映画と言えば、ここ数カ月で観て良かったなぁと思ったのが、ドラムラインと恋する幼虫とビッグフィッシュ。
前2つはアマゾンでDVD予約してみました。
ドラムラインは普通に良い、格好良かった。音楽ってすごいなぁ。
恋する幼虫は、キモ切なかったです。全面的にキモチワルイのに、なんだろう、とても切なかった。もう1度、最後が観たいが為にDVD予約。
ビッグフィッシュはとーちゃんと父の日に観に行ったので、感動したのはそういうのもあるかも。映像が綺麗すぎて泣けました。
映画を観るのはやめられませんの。水曜日(レディ〜スデ〜)の常連です。
来週の水曜はカレンダーガールズの予定!


2004年07月07日(水)    こども

今日の日記はちょっとアレです、陰気です。
でも、気持ちの整理がついたので、書かせてもらいます。


突然ですが、私は現在、病気をしてます。
命に関わるような大層な病気ではなく、しかもありふれた病気なんですが、私は気付いたのが遅かったのと、もともとの体の構造の関係で、手術を勧められています。
手術をしなくても、死ぬ事はありませんが、処方されている薬の副作用で、子どもを産む事ができません。
手術をすれば、薬の量を減らす事ができるので、子どもを産む事が出来るらしい。

最初、子どもを作る予定もなく、別に子どもが欲しいと思っているわけではなかった私は、手術をする気が全くありませんでした。
完治はしない病気なので、手術をしたからって治るわけじゃないってのもあるし、服では隠せない場所に、大きく傷が残るというのもある。

だけど、今年の冬、やっぱり手術をしてこようと思っています。

私は、今の職業が大好きです。
生徒にとっては、ただの五月蝿いオバチャンかもしれませんが、生徒のことも大好きです。
私は、彼らが、大して良い人達でないという事をわかってるつもりです。
薄汚い所もあるし、意地の悪い所もあるし、狡い所も弱い所もある。
でも、彼らが、大して悪い人達ではないという事も、わかってるつもりです。
そして私は、そういう彼らが、とても好きです。
でも、今のままだったら、私は、そういう彼らのような、ただの高校生の親になる事は出来ないのだと思った瞬間、手術を受けよう、と思いました。
今だって、子どもが欲しいと思っているわけじゃないんですけどもね。

病気や手術云々とは別に、私は、そういうふうに考える事が出来ただけで、この職に就いて良かったと思う。
学校で働けて良かった。
学校にとっても生徒にとっても、私は大した意味をもってない存在かもしれないけど、でも、私にとって、学校で働いたということが、意味のある事だと信じたい。





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2004年07月05日(月)    都会な男

夏休みに入った大学もあるのか、遠方に進学した卒業生が、校内をチョロチョロしている今日この頃。
スポーツ科みたいのんの寮に入ってた子も、職員室に挨拶に来ていた。

「あれまぁ、久し振り」
「うす。お久し振りす」
「まぁ、まぁ、すごいねぇ。すっかり都会の男になっちゃって」
「あはは、そうすか?」

わ、笑い方まで爽やかに…!
昔はモキョモキョ笑ってたのに!
ていうか見事なボウズだった髪が、長くなってる上に金色になってるよー。めそめそ。
しかし卒業してからこの数カ月で、驚くほど変わった彼。
校内だからわかったけど、きっと外で会ったらわかんないだろうな。
本当に普通にイマドキな男の子になっていました。

「先生も、変わりましたね」
「老けたとか言っちゃう?」





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なんだとこんにゃろう。

ボウズな男子高じゃない君は、もうシモネタなんて言わないんであろうよ。
私は、シモネタだらけの君しか知りませんけども、あの頃の君もほんとに大好きだったよ。
また会えて良かったよ。
卒業する時、「先生、もう会う事はないと思うけど、俺、○○で世界一になるから。テレビ観て、“あたしコイツが通ってた学校で働いてんの〜”って自慢できるようにしちゃるけ」ってゆうてくれたし、まぁ実際そんな事自慢しませんけども、次はテレビの中の君に会いたいぜ。


2004年07月01日(木)    学年最下位

時間を潰す時に、時々教室を利用するある集団。
一見なかなか太々しい集団で、職員室で彼らの名前を聞く事も少なくない。
いわゆる問題児くん集団の1つです。

特にその中の1人に、あまり評判が良いとは言い難い子がいましてですな。
体格が良い、顔も可愛い、図々しく如才ない、学年で10の指に入るアホちん、補導歴は数知れず、親は金持ち、という文句の付けようのなさ。
アイツはタチ悪いから、と色んな先生方から噂は聞いていたんですが、ある日、彼と2人で話す機会がありましてですな。

「親呼びかかったから(親呼び出し)、時間まで待たせて〜」
「良いよ、どうぞ」
「なぁなぁ先生、先生って今まで何人とヤった?」
「私?私は結婚するまで純潔を…」
「その答え、心底ムカつくね」
「君は?」
「俺?俺はぁ、500人」
「わはは、すごい」
「すごいっしょ。まぁ嘘だけど」
「だろうね。ていうか今度は何したの」
「あぁ、親呼び?くだらねぇ事」
「へぇ」
「親も職員室の常連だから。今更なんでも良いし。俺バカだし」

そんな事より、先生、今まで何人と同時にヤった事ある?などとヘラヘラ笑って聞いてくるので、思わず笑ってしまう。
目眩がするほど可愛いというのは、こういう事かと。

「○○、あんた、すごいよね」
「えっ、何それ」
「いや、ホント。言ってるほどバカじゃないでしょ」
「うわー…。ていうか俺、素でバカだよ、学年最下位」

そういう意味じゃないよ。わかってると思いますけども。





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と言ってました。
わはは、うん、ごめん。
プライドを傷つけてしまったかしら。
でも、やっぱり愛おしい。
口に出してしまうようなおバカは私だけかもしれませんが、きっと皆、同じように思ってるような気がするよ。



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