2004年10月31日(日) |
ゆっくり。のんびり。 |
前々から、直したいとずっと思っていたトップページとエッセイのページのレイアウトを、少し修正しました。 ああ、こんな作業が出来るなんて・・・久しぶりだなぁ。
しかし、しばらくピアノに触っていなかったおかげで、練習しだすと面白い。 今日は、疲れを取ろう、休もう、と思っていたにもかかわらず、なんだかんだとけっこう弾いてしまった。 木曜にレッスンがあるから、まあ、そう休んでもいられないし、よかったのだけど。
明日は、ささやに行こう。
帰ってきました。 コンクールは、ダメでした。情けない事に、一次落ちです。 非常に、悔しい。 はっきりとした原因がわかっているので(エチュードで致命的な大きいミスをしてしまったのだ)、落ち込むと言うよりは、ただただ、悔しい。 ミスさえなければ、と、いろんな人に言われるたびに、悔しい。
とりあえず、今回の旅のドタバタをまとめました。エッセイではなく、体験談ですが。→イタリアコンクール 今回は、コンクール会場に辿り着くまでが、とにかく大変でした。 そして、コンクール前の、いや〜な心理、わかる人にはわかると思います。
結局、二次予選の終わりまで聴いてからミュンヘンに移動し、友人宅で一泊してベルリンに帰ってきました。 よく考えたら、ハローウィン。 怪しげな仮装をしたベルリンっ子たちが、地下鉄の駅などにたくさんいて、ああ、私はこうやって重い荷物を抱えて帰ってきたけれど、ベルリンでは普通に時間は流れているのだわ、なんてふと思ったりして。 あ、時間と言えば、31日から、冬時間です。 夜中の間に、一時間、時計の針を戻す。得をするような気分ですね。
これからイタリアへ行ってきますー。 只今、朝の5時半。 眠いよ〜眠いよ〜眠いよ〜
えー、木曜は、非常にハードな一日でした。 久しぶりに外に出ると、まあ、いろんな人に出会うこと・・!!
まずは、朝のベルリンからライプツィヒヘの電車の中。 たまたま、席が一緒になった、インド人3人様。映画会社のプロデューサーとその妻、そしてカメラマン。 なんだかものすごくフレンドリーで、いろいろとつたない私の英語で話しているうちに、意気投合。カメラマンが、いい若者だったのさ〜。プロデューサーも、貫禄があって、なかなかカッコよかったし。 Sonyのハンディカメラと、大きなホンモノのカメラを片手に、なんでもラブストーリー用の舞台を探すため、ヨーロッパの主要都市を2週間ほど周っているらしい。 インドのテクノロジーの話とかいろいろ聞いているうちに、インドのイメージがガラリと変わってしまった。 うーん、本気で行ってみたい、インド・・。 私の弟もカメラマンなのよ、と言うと、日本に行ったときに連絡をとりたい、と。(ホントかどうかわからんが) 弟よ。 英語、大丈夫かい・・・?
ライプツィヒの駅で、この間学校を卒業してもう会えないだろうと思っていた友人に、ばったりと遭遇。これから、日本へ帰るところだったらしく、大荷物でしたが、とにかくこの偶然に大喜びしてしまった。
学校でも、次々に友人たちと会ったし。 レッスンも、なかなかよかった。まあ、そりゃこんなに家に籠もって練習してたんだから、ちょっとは上手くなるわな(笑)。 先生も、けっこうポイントを突いてきてくれて、実りあるレッスンでした。
レッスン含めて約6時間ピアノを弾いた後、友人と軽くお茶をして、ベルリンへ。 ベルリンに戻ってからは、フラフラになりつつも、久しぶりにささやへ足を伸ばし、誕生日を迎える友人と、しっぽりと(というわけにはいかなかったが)日付が変わる瞬間を迎えたのでした。 遅くまですみませんでした、ささやさん。
しかし、疲れたわ。ハードだったわ。
コンクール前に、無理するもんじゃないですね、やっぱり。 おかげさまで、本日金曜は、えらく集中力に欠ける一日でしたわ。 明日こそ、しっかり最後の調整をしなければ・・・。
あああ、お外に出たい。
日本も台風で、家に籠もらざるを得ない状況みたいですが、私も、籠もってますよー。 冬の微かな太陽が、私を呼んでいる〜 コンサートが、私を誘っている〜 美味しいお食事が、私を待っている〜(ささやの事です、もちろん)
ちっくしょ。 お籠もり生活も、飽きてきたなぁ。 ・・なんて言っている場合じゃないんですけどねぇ。 練習、してますよ。 行きたいコンサートにも行かず、毎晩、疲れきってますよ。 はあ。あと少しだ。
とりあえず、明日はレッスン。久々にシャバに出るわ。 この、一人っきりの練習が、間違った方向に行っていませんように。頼むわ、期待してるぜ、先生。
そういえば、昨日ねぇ。 ショパンのソナタ、一楽章、ズコーン、と、抜けました。 ドッカーン、ときた。 ウワー、ってなった。 「音楽の神様」が、とうとう降りていらっしゃったのです。 一気に色づく音符。 目の前に広がる風景。 これか。 これだよ。
なんで、練習のときに、こんないい演奏(自分で言うな)をしてしまうかね、私ってば。うわー。 本番には絶対出来ないんだよ、同じには。 これが、音楽の、もったいないところ。 出した音は、戻ってこないのだ。 一瞬しかないのだ。 同じ事は、二度と、出来ない。
私に、今、出来る事は、最低レベルを引き上げる、基本練習だけ。
なぜ、ミとファの間に、黒鍵がないのか。 掲示板に書かれた、素朴な質問。
これに答える言葉を考えていくときに、私が突き当たったのは、専門用語の問題だ。 音楽の専門用語を使わなければ、答えられない。 その専門用語が意味する事も、また説明しなければならない。その説明に、また専門的知識が必要とされる。 キリがない。
今回、この質問を書いてくださったのは、大人の方だったので、少しぐらい難しい事を書いても、それなりに解釈してくださるだろう、とは思えた。
でも、もし、この質問を、小学生の子供にされたら、どう答えたらいいのだろう。 私は、子供が納得するような答え方をしてあげられるだろうか・・・。
今まで、常識だと思っていた事が、実は、とても狭い世界でしか通用しない、という事実。 当たり前の前提として、皆持っていると思っていた知識が、実は、専門的なものだった、と、気付く、その新鮮な驚き。
そうだよなぁ。 言われてみれば、不思議だよなぁ。
そう考えると、いろんなジャンルで、こういった、「その世界の常識」または「その世界でしか通用しない常識」「その世界でなければ必要ない知識」っていうものが存在するんだよな、と、改めて気がつく。 例えば、大工さん仲間でしか通用しない単語とか。 例えば、HPを作る言語とか。 例えば、アイススケートの採点の基準とか。 どうして空は青いのか、なんて質問にも、理系の人ならスラスラとその答えを言えるのだろう。私なんかだと、一生懸命昔勉強した理科の知識を総動員して、四苦八苦して答えざるを得ない。 一般の人が、知らなくてもいい、でも、その世界の人にとっては重要な知識。常識。そんなものが、世の中にはたくさんたくさんあるんだろう。
世の中って、ホントに、広いなぁ・・。
広く浅く、網羅しようと思えば、「雑学王」になれるかもしれない。 狭く深く追求して、他には目もくれないのが、「研究者」や、いわゆる「マニア」なのか。
私には今、もし、音楽をやめざるを得ない状況になってしまって、時間が有り余ったとしたら、やってみたい事、学んでみたい事が、いくつかある。 服のデザイン・製作。 心理学の勉強。 フラメンコ。 時間さえあれば、と、いつも思う。でも、そう思った矢先に、なぜかピアノがどんどん楽しくなってしまうのだから、人生って不思議だ。 こんな私は、「雑学王」寄りの、研究者なのだろうか。
2004年10月17日(日) |
一週間後には出発している |
うげー、あと一週間を切ってしまった。 やばい。やばすぎる。
今日、一次で弾く曲と二次で弾く曲を、休憩を挟みつつ通してみたのだけど。 やっばいわ。やっぱり。 一次はなんとかなっても、二次、細かいところがボロボロ・・。 とてもじゃないけど、ファイナルの曲まで辿り着かず、一日が終わってしまった。 この一週間、カンヅメですわ、完全に。
この夏の講習会で、イタリア人の先生が言っていた。 「プロのピアニストは、5日で一曲仕上げなくてはならない。」 3ヶ月や半年かけて、ショパンのバラードを一曲仕上げるような、そんなのでは、一流のプロとはいえないそうな。 本番5日前にいきなり弾けと言われても対応できるほど、曲の読解力とテクニックの基礎を養っておけ、と。(まあ、5日はいくらなんでも極端だよなぁ・・。)
・・・それを考えると、あと6日あるんだわ、大丈夫、大丈夫・・。
しかも、間の悪い事に、目に「ものもらい」・・・またしても出来てしまった。 左目が痛いよぉぉぉ。 ストレスがすぐに目に出るんだから・・。参ってしまう。
掲示板で、「どうしてミとファの間に黒鍵はないのか」という質問が書かれていまして。 音楽家の方、この質問に、簡潔かつわかりやすく答えるにはどうしたらいいのでしょうか・・。音程の話、音階の話、平均律の話、はては調性の話にまで発展するこの質問。一応私の思うところは掲示板のレスに書いてみましたが、もっとよい答え方があれば教えてください。 いやいや、あな恐ろしや、素朴な疑問・・。
暖房を入れているおかげで、乾燥がひどい。 なんだか、鼻の奥が妙に痛いなぁ、と思っていたら、 なんと、乾燥しすぎで、粘膜が痛んでしまったもよう。 マスクして寝よう・・。
なんだか昨日からピアノへの集中力が低下してるわ、と思ったら、 まともに食事を取ってなかったからだったわー。 全然お腹がすかないので、おせんべいとかで誤魔化してたのよね、昨日は。なんたること。
健康な身体、健康な精神、健康な思考は、全て食事から!!
ちゃんと食べると、集中力もアップ。 ホラ、よく一緒に食事を作っていた友人が帰国してしまったので、一人で作るのが面倒でさ。 でも、ちゃんと食べよう。 鼻の痛みも、栄養不足が原因でもあったんだな。
ようやく、コンクール中に滞在する宿とか、移動手段などを、重い腰をあげて調べ始めまして。 行きのベネツィアまでの飛行機だけは、ずいぶん前に予約したんだけど、それからずっと、受けるか受けないか迷っていたからねぇ。 今になって、やばいやばい、と、いろいろと検索。 ベネツィアから、Gorizia(という街でコンクールは開催される)までの交通。泊まるホテルの場所。値段。予約のメール。帰りの交通手段。はあ、めんどくさい。
しっかし、イタリアの田舎って、本当に英語通じないのね!! コンクールの要項に載っているホテルのサイトを探していたんだけど、英語のサイトがあるのは、ほんの2,3件。あとは全部イタリア語なんだもん、参ってしまう。 イタリア語の辞書なんて持ってないし、想像力でかなりカバーしても、やっぱり不安が残る。 まったく、どうしてくれる。 翻訳サイトとか探すか・・。めんどくさいなぁ、もう。
帰りは、列車で帰ってくる事にしました。ミュンヘン経由で。 ミュンヘンの友人と会えるといいんだけど。
2004年10月14日(木) |
CDショップではマニア化する。 |
昨日の日記で紹介した、バルトリのライブ・イン・イタリーですが。 掲示板で指摘していただいた通り、DVD版も販売中のようです。失礼しました。 ということで、DVDへのリンクはこちら→ライヴ・イン・イタリー
今日は、スクリャビンの良い録音はないものか、と、ベルリンのFriedrichstr.にある、DussmannというCDショップに行ってきました。 (・・・なんだかんだと出歩いている私。) アムラン、という、ちまたで噂のピアニストの全集(のコピー)は実は持っているのですが、他にもないかなー、と。 だから、Szidon、というピアニスト(どうやらドイツの大学で教えているらしい)のちょっと変り種を買ってみました。ていうか、全集はそれしかなかった・・。本当はアシュケナージのがあるらしいのですが。Szidon、クセはあるのですが、なかなか参考なる部分もあり。 ・・・でも、家で聴き比べてみると、アムランの方がいいな。断然。ちょっと買って後悔。
いろいろと、音楽DVDも買ってしまった。 アルゲリッチの若い頃のソロとか。→マルタ・アルゲリッチ、カナダ演奏 クラシック界の大物ばっかり集めた、お祭り企画、8台のピアノで合奏したり、アルゲリッチとキーシンが連弾したりしてるものとか。→Piano Extravaganza / Various / (Dts)
ああ。なんだかクラシックマニアな行動をとってしまっている・・。
Dussmannにはですねぇ。面白いものがたくさんあるのですよ。ちくしょー。 お金と時間があれば、片っ端から聴き比べたい・・。
ある店員さんが、数枚のCDを片手に迷っているお客さんに、熱心に説明していました。 「これが彼のベストの演奏だよ、こっちは、ちょっと音質が悪いけれど、とってもドラマチックなんだ・・・・」云々。 面白くて、傍でこっそり聞き耳を立てていたのだけど、考えてみると、日本のCDショップで、こんなふうに熱心に、あらゆるジャンルのクラシックCDを説明できる店員を一人でも置いているお店は、いくつぐらいあるんでしょうねぇ。 うーん。富山には、ないかもなぁ・・。
!!もう、明日は木曜なのか。一日カン違いしていたぞ。 ということは、もう、あとほぼ一週間しかないのね。
弱気にはなっていましたが、今日、お昼にある友人と会いまして。 その子、日本からやってきて、ポルトガルあたりのコンクールをつい最近受けたばかりで。その経験談を楽しく聞かせてもらいました。 聞いているうちに、迷いは、消えたわ。
間に合っても間に合わなくても、行くだけ行こう。
やっぱりねぇ。国際コンクールって、めったに無い機会なんですよ。 私はヨーロッパに住んでいるせいで、「これがダメなら次があるさ」なんて考えていたけど、もし日本に帰国してしまったら、国際コンクールを受けにヨーロッパに来るだけでも一大事ですもんね。 一つ一つの機会を、大切にしなくちゃ。 行くだけ行って、他の人の演奏を聴くだけでも、ものすごい刺激になるし勉強になるし。 そんなことは前回のコンクールで経験済みなのに、いやいや、ホラ、人間って忘れる生き物だから(笑)。
毎日毎日コンクールの話題ばかりってのもなんなので、今日はオススメのDVDを紹介。 LIVE in ITALY / Cecilia Bartoli。 バルトリさんです。メゾソプラノ。私が今まで、ナマで見た中で、一番好きな歌手。 彼女は、すごいのですよ、本当に。 歌が大好きでたまらない、歌いだすと光の粒子が天から降ってくるような、圧倒的な雰囲気を持つ、音楽の神様に祝福された女性。 このDVDは、イタリアでの彼女のライブを収録したもの。 2,3週間前に見つけて、即購入。 もう、感動ーーーーー!!! テクニックはあるわ、音楽性は豊かすぎるわ、もう、もう、もう、です。
残念な事に、日本ではDVDは期間限定出荷だったのかな・・? 日本のアマゾン(大手通販サイト)で探してみると、CDとビデオしか見つかりませんでした。 ということで、一応アマゾンのCDのページへリンクしておきます。→ライヴ・イン・イタリー ぜひぜひ!!オススメ!!
今週木曜のレッスンが、先生の身体の調子が悪いらしく、休講となりました。 な、な、なにぃ!! 貴重な、コンクール前のたった3回のレッスンのうちの1回が、なくなってしまうなんてー!! それなりに、頼りにしてるのに、生徒の期待を踏みにじるようなタイミングで、体調崩すなんてー!! いやいや、仕方のないってことは、わかっています、ええ。 しかし、しかし、使えねーよー!!先生ーー!!!
間に合わない予感が、日に日に濃くなってゆく・・・ああ。 もうちょっと遅めのコンクール探そっかなぁ・・(すでに弱気)。
ベルリン、めっきりと寒くなってまいりました。 今朝、完全帰国する身近な友人を空港までお見送りに行ってきたのですが、なんと、もう、吐く息が白いのです。 只今(帰ってきてパソコンの前にいる朝10時半現在)の気温、5℃。 もう冬ですねぇ・・・・。
しばらく日記を更新しないでいた間、私は、新しいレンタルピアノ(金曜に無事搬入)の前で、頭を抱えておりました。 やっぱりねぇ。 ピアノが良いと、よーく聴こえるのですよ、自分の音が。 んもう、私ってば、へったくそ!! 同じピアノ部屋だというのに、レンタルピアノが入ったおかげで音響も変わり、なかなか上手く馴染めないし。まあ、ピアノ自体が違うのだから、当たり前ですけど。 イライラがつのります・・・。 これじゃあ、コンクールには間に合わないかもしれないなぁ。 ギリギリまで頑張ってみるけど、まあ、いざとなったらキャンセルしますわ。
まあ、とはいえ、パニくっているわけでもなく、それこそ今日帰国した友人の送別会(?)のため、飲み歩いてはいたのですけどね。 自分の事もやらなくちゃいけないし、友人の帰国でなんだかゴタゴタするし、気持ち的に慌しい週末でございました。
さて。集中して練習しようか。
さてさて。 久しぶりのライプツィヒ。久しぶりの通常レッスン。 先生と会うのも、3ヶ月ぶりです。
この夏、実はこの、私の先生が講師をする講習会(イタリア・モンテプルチアーノにて)にも参加する予定だったのですが、ワタクシ、それをドタキャンしたのですよ。 だから、ある意味、先生と顔をあわせるのはちょっぴり気まずいと言うかなんというか。 でも、なんのわだかまりも無く、順調に、朗らかにレッスンは開始。
新曲、ラヴェルの道化師と蛾は、まあまあの出来。 先生の表情も楽しげで(曲が楽しいから、というのもあるけど)、まあ合格点だろう。レッスン内容も、なかなか面白かった。 うちの先生は、音楽的には本当に素晴らしいのだ。でも、表現が下手なのだ。だから、何が言いたいのか、何を求めているのか、よくよく頭と耳を働かせて、彼とシンクロ出来れば、レッスンは面白いものになる。 でも、理解できないときは全くダメ。彼は、生徒が理解するまであれやこれやと別の説明をするタイプではない。一言だけでパッと理解し、反応しないと、一気に不機嫌になる。なかなか難しい人だ。 ラヴェルは、わかりやすい曲なので、こっちも先生もストレス無く、楽しく遊ぶレッスンだった。
時間が余ったので、ショパンの3番ソナタ、一楽章だけ弾いたのだが・・。 なんていうか、私はこの曲で、どの先生にも、いい顔をされた事がないのだ。 自分に曲が合っていないという事か? そもそも、この3番の一楽章って、本当に難しいのだ。 テクニックがどうこう、というのではなくて。 曲は、マエストーソ(威風堂々と、厳かに)と、指示されている。 それでいて、それが当てはまるのは最初の第一主題だけなのではないだろうか? 優美な第二主題、そしてそのあとにも次々出てくる新しいテーマ、それらを繋げる「核」と言うべきものが、私はイマイチよくわからないのだ。なんていうか、つかみどころがない・・?マエストーソの指示は、どこにいったのよ? まあ、きっとそんなこと考えないで、出てくる主題をそのまま丁寧に弾けばそれでいいんだろうけど。 いろいろCDも聴いたけれど、どれも、なんだかしっくりこないし、ピアニストの間でも、この曲は嫌い、というか、弾きにくいという人が多いようだ。まあ、とにかく難しいのよ。
イタリアでの、Balzani氏の強烈なレッスンで、かなり自分では納得いく流れが見えてきたし、以前に比べると相当ピントの合った演奏が出来ているとは思うのだけど、それでも、やっぱり、今日のレッスンで「それでよし」という顔をされないとなると、うーむ・・・。 もう一度、ゆっくりやり直すか。
まあ、ショパンをコンクールで弾くのは、リスクが高いとも言うけれど。ショパンほど、評価の分かれる、それぞれの好みが出る作曲家はいないかもしれないもんな。しかし、選んでしまったものは仕方がない。頑張りますよ。
やっぱりドイツ、なんです。 例のレンタルピアノの件ですが。 月曜の段階で、「まだピアノの準備が整ってないから、一日遅らせて明日契約にしてくれる?あ、明日は何時ごろ来る?それまでには、やっておくから」と言っていたのに、今日行ってみると、「契約は今日できるけど、まだ調律していないから運び込むのは早くても木曜。」とのこと。 何のための一日延期だったのでしょうか。 まあ、いいけど。
借りる予定のピアノを少し弾かせてもらったのですが、ものすごくタッチの整った、いいピアノで、少なからずビックリ。もちろんいい意味で。 ウキウキして帰路についたのですが、その途中に携帯に電話がかかってきて、「ピアノを間違えたから、もう一度戻ってきてくれ」と。 オイオイオイ〜。 戻ってみると「ごめん、さっきのは、新品の売り物だったよ〜。レンタルピアノはこっち。」 明らかに、中古のピアノを指差して申し訳なさそうに笑うおじさん。 オイオイオイ〜。 そりゃ、そうですよね。新品でしたよね、そりゃ、タッチも整ってるわ。 ていうか、ピアノを扱う商売して何年ですかー、おじさんよー。ベテランなら新品とレンタル品ぐらい判別してくださいよー。うーん。そのへんが、なんだかドイツ人よねぇ。
やっぱり、レンタルピアノは、それなりに、弾き込まれて年季の入ったピアノだったのでした。(ま、うちのピアノよりは明らかに良いのだけどね)
せっかく二度もお店に行ったことだし、と、ダメもとで「練習スタジオ、空いてたりします?」と聞いてみると、一時間後に、一コマだけ空いている、とのこと。 しかも、おいしいことに、二度も足を運ばせたお詫びに、と、おじさんってば、無料でいいよ、と言ってくれました。(本当は6ユーロ?8かな?) ということで、一度楽譜を取りに家に戻り、スタインウェイハウスへ、本日3度目。
なかなか、バタバタした一日でございました。
結局、ピアノが来るのは、金曜。 木曜は、ライプツィヒヘ行くので。 楽しみ。楽しみ。
ああ。よく考えると、あと20日しかないじゃないですか。コンクールまで。 大丈夫なのか。大丈夫なのか私。
必死にやります。ということで、日記更新もしばらくは気の向いたときだけにさせてください。(とか言いつつ、なんだかんだと書きそうだけど)
ちなみに、レンタルピアノは、火曜日に本契約する事となりました。 はやく弾けるといいな。
最近、料理にハマっていまして、練習を終えた後には友人とビール片手に楽しく夕食を作っていたのですが、よくよく考えると・・・カロリーの高いものばっかり。 昨日はハンバーグだし、一昨日はエビグラタン。その前は唐揚げ。 なんて、お子様メニュー!! こんなんじゃ、肥満まっしぐらですわー。
それでも、今日はお昼、どうしても「ささや」に行きたくなっちゃいましてね。 一週間ぶりの外食! 美味しかった。
そこでチラッと耳に挟んだのですが、どうも来年度から、成田空港に「麻薬犬」ならぬ、「ハム犬」(呼称は定かではありません)というのが登場するとか。 つまり、ハムやサラミなどの肉類の持ち込みを取り締まるみたいです。犬が。 いままで、違法と知りつつも、こっそりとお土産にドイツのサラミを持って帰っていたのですが(ごめんなさーい!)、来年度からはそれが出来なくなるってことか。ワンちゃんが寄って来ちゃうんだな。 しかし、「ハム犬」って・・。 採用されるのは、常にお腹をすかせた犬たちだったりして。
「ささや」へ行く電車の窓から、元同居人の、現在の住居が見えるのです。 線路沿線に、友人や知り合いの家があるってのは、なんとなくいいもんですね。 通りがてらに、「なにしてんのかなー」と、ふっとその人に思いを寄せるわけです。でも、あっという間に通り過ぎてしまう。 なかなか、風流だよな。 まあ、線路沿線に実際住んでいる側は、騒音でたまったもんじゃないのかもしれないけれど。
とうとう10月ですねぇ。 25日からのコンクールに向けて、9月中にやり遂げたい目標を立てていました。 一、新曲二つ(ラベルの鏡より、蛾と道化師)を暗譜する事。 ニ、スクリャビンソナタ2番を今年5月の時点のレベルまで戻す事。(6〜8月は弾いていなかったので)
一つ目に関しては、目標達成!・・とはまだ言えないなぁ。まだ、ちょっとあやしい所が数箇所。20日間かけて、まだ暗譜がしっかり出来ていないなんて、自分としては甘い甘い!!と反省。まあ、他にも練習すべき曲がたくさんあるのにもかかわらず2曲とも譜読みから始めたのだから、仕方ないとしてもだ。どちらにしろ、次の水曜か木曜の今学期初レッスンまでには完璧に仕上げなくては。
二つ目の目標は、イマイチよくわからない。 というのも、今年5月の自分の演奏が、どの程度のレベルだったのか、弾いているうちによくわからなくなってしまったからだ。 きっと、この夏で自分が成長した分、理想が高くなってしまったのだろう。 まあ、いい傾向だと自分では思っておこう。
全部で80分のプログラム。前回のValsesiaよりは多少ソロ課題は増えるが、その代わりにコンツェルトがない。 国際コンクールとしては比較的課題の規模が小さいので、きっと皆弾き込んでくることだろうと思う。 私もあと3週間ちょっと、頑張ろう。
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