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ほぼ毎日更新の日記です。3日分がまとめて表示されます。
日記一覧をクリックすると、月ごとにまとめて読む事も出来ます。
推敲もせずに書き連ねていますので、事実関係に間違いがある可能性もあります。ご了承ください。


2004年11月30日(火) 11月も終わり。

週末、骨董市に行ってきました。
ベルリンの「のみの市」。
土日、ベルリンのいたるところに出現するフリーマーケット。
旧東の方のフリマは特に、いろいろと掘り出し物が見つかるのです。

で、ですねぇ。
中古自転車を、とうとう、手に入れてしまった。
可愛いのー。赤くて、あんまり大きくないので小さい私でも乗れる(笑)。マウンテンバイクみたいな、ごついタイヤと3段ギアチェンジ。
それでいて、なんと、28ユーロ。
ドイツでは自転車って、結構なお値段なので、なかなかこの値段では手に入らない。
さすが、フリマ、万歳!!

ドイツでは、自転車も電車の中に持ち込むことができるのです(自転車用の切符が必要だけど)。ものすごく便利。
冬の間はつらいけど、春になったら乗りまくってやる。コンサートとかに、自転車で行く事ができれば、もう、ものすごくラクだもの。うふ。


もうひとつ、ものすごく可愛い、クッションを手に入れました。
本皮のパッチワーク仕立ての、カメさんのクッション。
一目惚れ。10ユーロはするだろうな、と思って聞いてみると、なんと2ユーロ。笑いが止まりませぬ。
それと、古い鍵つき日記帳。呪いがかかってそうな(笑)、雰囲気のあるたたずまいに惚れました。軽く値切って、0,3ユーロ。50円くらい。愛してしまうわ。

いいわー、フリマ。
もっと前から、通っていればよかった。


ところが。月曜になって、自転車の後ろのタイヤがぺっちゃんこになっているのを発見(涙)。
いきなりパンクですか・・。
買ったときは大丈夫だったので、家まで帰る間にガラスか何かを踏んだか、もともと小さな穴があいていて少しずつ空気が漏れていったか・・・。
とりあえず、こういうモノに強い友人Cくんが直してくれると言うので、お願いするつもりです。ああ、自転車生活はまだ遠い・・・。


月曜は、友人たちを呼んで、家でパーティー。
久しぶりに、大勢(総勢10人)のお客さんで、てんてこ舞いでした。
でも、ピアノのSくんとその彼女Tちゃんは、ケーキを3種類も作ってきてくれるし、ハゲMちゃんはメロンパンを焼いてきてくれたし、Cくんとその彼女Mは食材持ち込んで料理をしてくれるし、元同居人Rちゃんはキンピラゴボウなんて粋なものを作ってきてくれるし(ドイツでゴボウは、超貴重品!!)、皆、飲み物を持ってきてくれるしで、大満足でした。
お腹いっぱい。楽しかった。

下の階の住民さんが、騒音にも負けずに、爆睡してくださっていることを願いつつ・・(無理だろうが。笑)。



2004年11月26日(金) 近況報告

ここ最近、なんだかあっという間に日々が過ぎていく・・。

火曜日。チェロのコンサートに行ってきました。
フィルハーモニーのKammersaalって、ピアノと弦楽器にとっては、バランスの難しいホールだなぁ。
ラフマニのチェロソナタは、素晴らしかったです。

水曜日。用事があって、ポツダムプラッツを通ったら、もう、クリスマス市が出来上がっていました!!
今年初めての、グリューワイン(温かい香辛料入りの赤ワイン。クリスマスの定番)を飲み、クレープ食べてお腹いっぱい。
しかも、ポツダム広場には、なんだか即席のゲレンデが設置されていて、専用のソリで滑って遊べるらしい。私もやりたかったけど、ギャラリーがすごくて恥ずかしいのでやめました(笑)。
いやー、冬ですねぇ。

クーダムも、イルミネーションで美しいです。
寒いドイツも、また、よし。


木曜日。ライプツィヒに、トーマス先生の室内楽のコンサートを聴きに。
また、改めて感想は書きます。
そのまま、友人宅に宿泊。
同じ門下の子と相談の末、土曜のレッスンを金曜朝10時に交換することが出来ました。

金曜日。朝8時から学校で練習して、10時からレッスン。なかなか今日も、いいレッスン。
ベルリンに戻り、ドイツで、初、演劇観賞へ。
シューベルトの即興曲を使ったもので、ものすごくおもしろかった!!これも、落ち着いたら改めてちゃんと感想を書きます。

近況報告でございました。



2004年11月22日(月) 友人到着。

今日から家に居候する友人の、日本からの手土産。
お菓子。
大量の。
大爆笑です。

「コンビニのおにぎりと、おせんべいが食べたい」
と言っていたら、こんなに、買い込んできてくれました。
トランクの半分以上、お菓子。
これで、生きていけます・・・よよよよ(涙)。

お部屋も大掃除して、溜まっていたビール瓶やらペットボトルやらも、ようやく全てリサイクルに出し、なんとかお迎えの準備も間に合いました。
さて。
日本のヨモヤマ話でも、聞かせてもらおうか。



2004年11月21日(日) 杉の木のその後。

母からの報告。
杉の木、再利用法を業者の方が見つけてくださったのだとか。

ある個人建築会社さん。
そこでは、「その土地に家を建てる時は、その土地の木を使う」というポリシーを持っていらっしゃるらしい。
なんでも、「その土地にもともとあった木が、一番丈夫」なのだとか。
そうだよね、気候にも合っているし。そこで育った木だもの。
もちろん、外国から輸入してきたような木よりも、きっと使うのに手間もお金もかかるのだろう。でも。
素晴らしいじゃないですか!!
私、そういう考え方、大好き!!

よかったなー、と、心から思うわけです。
いや、うちの家庭のお金の問題ではなく(買い取ってくださる、とはいえ、そんなに大金ではない)、杉の木にとって。
だって、数十年も、そこで育って、そこで、生きていた木々です。
処分だなんて、もう、心が痛むじゃないの。
そうやって、再利用して、杉たちを生かしてくださる方が見つかったのは、本当に嬉しい事だ。

この日曜、母は、伐採作業を傍で見守っていたそうです。
キビキビと、手際よく働く職人さん達の作業に感動し、切られていく木々に自然の重みを感じ、涙が止まらなかった、とか。
ああいう、自然を相手に自分の身体を動かして働く、いわゆる土木作業と呼ばれる仕事が、どれほど美しいか、感動したそうな。
60歳を過ぎているような職人さんから20代の若者まで、皆、素晴らしい仕事をしている、と。

あああ、わかるー、と、思いました。
ちょっと話は違うかもしれないが、愛知県芸にいた頃、美術科とよく交流を持っていた私は、身体を動かして作業をしている友人たちが、本当に好きだった。
木の香りのする彫刻のアトリエや、土をこねてドロドロになっている陶磁科の友人の手や、そういうのが、本当に美しいと思っていた。
そうやって、職人芸を発揮している彼らは、本当にカッコよかった。
きっと、今日、土木作業をしていたお兄さん達も、さぞかしカッコよかったことだろう・・・ぐへへ(←おいおい)。


私のピアノも、職人芸、と、本当は、呼んでいいものだと思う。
カッコいい、と思われるような、仕事をしたい。


―――夜に、また、追記します。



なんだか、来週の予定が、いろいろと詰まってきた。
月曜から、友人が2週間、家に居候することになっている。
火曜は、他の友人に録音を頼まれたので、チェロの演奏会に。お昼は多分「ささや」行き。
水曜は、調律師さんに来てもらう。
木曜は、うちのトーマス先生が、室内楽の演奏会をライプツィヒでするのだ。めったに演奏会をしない彼だもん、行かなくては。
そして、そのために、レッスンが土曜日に延期。
木曜にライプツィヒ行ってー、時間が遅くてベルリンに戻れないので、一泊するでしょ。
んで、金曜にベルリンに戻って(夜、観たい演劇があるのだ)、また土曜の朝にライプツィヒヘ・・。
うーむ、めんどくさい。ずっとライプツィヒにいて練習したほうがいいかなぁ。レッスン前だし。いやいや、でも・・。
演劇、やめろよ、と言われそうだが、観たいんだもん〜。
・・・と書きつつ、このスケジュールで、満足な練習時間が確保出来るか、と考えると、迷いが出てくるのも確か。居候の面倒もみなくちゃいかんし(笑)。
しかも、土曜からは、2・3日、プラハまで旅行に行こうと思っているし・・・。
ああ、遊びすぎ?

ま、時間なんて、作ろうと思えばいくらでも作れるものですけどね、多分。


PHOTOページに、カプリ島での写真を追加しました。
季節外れの、ものすごい、「夏」な写真たちです。(行ったの、9月始めだからね・・)
海がものすごく綺麗だから、見てください!!



2004年11月20日(土) 杉の木処理に数百万・・・。

今日、先月のコンクールで弾こうとしていた曲を、約一ヶ月ぶりに、おさらいのために弾きなおしてみたのです。

ぬおおおおーーー!!
弾けなくなってるーーーー!!

もう、かーなーり、ショック。
やっぱり、慌てて仕上げた曲ほど、忘れるのも早い・・。

せっかく、コンクールのためにかなり高いレベルまで仕上がっていたのに、これはもったいないぞ。
と、とたんに、ヤル気が出てきまして、今日もかなり練習しちゃった。


話は変わりますが。
母親と、今日は長電話をしましてね。(父が出張で、寂しかったらしい)
まあ、くだらない、たわいもない女同士のオシャベリだったのですが。
私の母の実家は、昔々、けっこうな大地主だったらしく、富山(というより高岡寄り・・ローカルでごめんなさい)の片田舎に、農地改革でかなり失ったとはいえ、いまだに、少し土地が残っていまして。
もう、なんていうか、使いようのない土地で、維持費のほうが余分にかかる、という、やっかいなシロモノなのです。
この秋の台風で、その土地にあった杉の木が、何本か倒れてしまいまして。で、これを機会に、そこにある杉の木を全部、切ってしまおう、ということになったのだそうな。
ところが、ですね。お金がかかるんだな。
一本の杉の木を処理するのに、十数万もするらしい。何十本もあるから、もう、数百万、の世界ですわ。
平地に生えている杉の木は、売りものにはならないらしいし。
はー、びっくりだわー。
「お金がどんどん出て行くばかりよ〜」と、愚痴る母。
親のスネをかじっている私としては、耳の痛いお話ですわ。
早く自立しなくちゃなー、ホントに。

しかし、他に、何か良い手段はなかったのか、と、思うんですけどねぇ。
切った杉の木の再利用法。

東京では、土地がない、ない、って言うのに、富山じゃ、余った土地の買取手さえいない状況。(タダで譲る、と言っても、嫌だ、と言われるくらいなのだそうだ)
このアンバランス、なんとかならんものか・・。



2004年11月19日(金) インド映画の日。

あまりにもいい天気だったので散歩に出てみれば、あまりにも寒かった・・。
昨日の夜は、雪が少し降ったようで。
日陰にある車に、霜がつもったまま・・。
こりゃ、寒いわけだ。
もう、本格的に冬だなぁ・・・。

それでも、久しぶりにベルリンの街を歩き、その変化にびっくり。
フリードリッヒシュトラッセから、アレクサンダープラッツまでの、いわゆる観光中心地をずっと歩いたのですが、いやいや、天気がよかったので気持ちがいいこと!
工事をしていたのは知っていたのだけど、いやいや、変わったねぇ、あの近辺も。
そういえば、もう1年近く行ってなかったかも・・。なんてことだ(笑)。

夜、ふと見ると、テレビでインド映画、やってて。
日本じゃ、昔「踊るマハラジャ」がはやってたけど、いいね、インド映画!!
今日やっていたのは、「Kabhi Khushi Kabhie Gham...」(2001年、邦題:時に喜び、時に悲しみ)っていう映画。
いやー、踊りが、すごいのよ。
俳優達の、大げさな演技っぷりに、最初は一人で大ウケしていたんだけど、どんどん引き込まれていっちゃって。(なんだか長い映画で、今もまだやってるんだけど、ちょっと飽きてきて(笑)、踊りの場面以外はパソコンの前に・・)
あの、シャールク?っていう織田裕二みたいな男優、どんどんカッコよく見えてきてしまった。
ああ、面白かった。

ピアノも順調!!
いい一日だったわ〜!!



2004年11月18日(木) 素敵なレッスン。

BBSの調子が悪く、サーバーがメンテナンスをしているうちに、何件か書き込みが消えてしまったようです。申し訳ありません!!(消えたのは、涼ちゃんの書き込みと、それに対する私のレス・・・かな。涼ちゃん、本当にごめん!!)

あ、ついでに、もうひとつ。ずいぶん前にBBSで呼びかけたのですが、11月6日にメールをくださった山田さま。返信したいのですが、書き込まれていたアドレスが違っていたようでお返事できません。すみませんが、正しいアドレスをお知らせください。
あと、今日メールをくれた「ゆみこ」ちゃんも、メアドの記入がなかったので返事できないけれど、ありがとうね。


なんだか、業務連絡みたいな日記になってしまいました。
今日のライプツィヒでのレッスンは、よかったわ〜。
もちろん私は練習不足だったのだけど、先生、今日はものすごく機嫌が良くて、とーっても実のある、濃いレッスンでした。細かくて、納得することばかり。
やる気、出まくりです。
こんな日もあるから、この先生を見切ることが出来ないのよね。
頑張るぜ。

後輩の女の子と、印度カレーを食べ、買い物して帰ってきました。家に辿り着いたの12時過ぎ・・。
疲れた。おやすみなさい・・・。



2004年11月17日(水) シューマンのロマン

ようやく、なんだか乗ってきました。
明日のレッスン、昨日までは嫌で嫌で仕方なかったんだけど、なんとなく、楽しみになってきた。

ちなみに、暗譜は、諦めました(笑)。
明日は、「チラ見」のために楽譜を譜面台に置くことを許してもらおう・・・。

昨日の日記を読んで、同じくピアノの友人がメールをくれました。
「譜読みの段階では、焦っても仕方ない、誰でもそうだ」といった趣旨の。
そうだよな。
気分が乗らないのは、地道な、譜読み、読譜の作業だからだ。
頭でちゃんと理解して、身体に入ってくるまで、時間がかかるのは当たり前。
ここで焦ると、細かいところで後々苦労するのだ。

しかし、クライスレリアーナ、弾けば弾くほど味のある曲だぜ。
ロマン派に偏りすぎず、でも、ロマンがにじみでるような。
ネットで検索していたら、こんな記事が。
「・・・シューマンがロマンを語れば語るほど、講釈を垂れる分別臭いドイツ人が見えてくるのです。・・・」
ああ、わかるわかる、と、思わず笑ってしまった。
この記事は、他の部分も非常に面白い。多分期間限定なので、興味のある方はどうぞ。→An die Musik短期集中連載(松本武巳)


ピアノを弾きつつ、今、読書にも夢中である。
絵描きの友人から借りた本が、どっさり家にあるのだ。
今読んでいるのは、夢野久作の「ドグラ・マグラ」。
これって、京極夏彦の世界観と、超・似てません?京極夏彦って、この影響受けまくりなのかしら。
京極ワールドを、予備知識として(?)知っていたおかげで、ドグラマグラも抵抗なく読めてしまう。
まだ、下巻の半分ぐらいまでしか読んでないけど、後が楽しみだ。



2004年11月16日(火) 最近、絶不調。

どうも最近、ピアノへのポテンシャルが低くて、あかん。
毎日、ここを読んでくださっている人は、わざわざ書かなくても、そうお思いになっていることだろう。

一応、練習はしてるんですよ、ちゃんと。
毎日5時間ほどは。
でもねぇ、密度が、薄いの。
味のないカルピスみたいな練習しちゃってるわ。
上昇志向のポテンシャルを保つために何かできるのなら、出来るだけ投資したいものだけど。

自分のピアノに対してだけじゃなくて、
CD聴いても、心が動かんのだわ。
以前、BBSでお知らせされていた「クラシック音楽家のコミュニティーサイト」なるものを覗いて、他の頑張っている人から刺激でも受けようか、と思っても、なんだか暗澹たる気分になるばかりで、逆効果もいいところ・・・。
このサイトには、いつか登録させてもらおうと思いつつ、伸ばし伸ばしになってしまっている。
なんとなく。本当に、ただ、なんとなく、そんな気分にならないのですよ。
なんだかなぁ。
やっぱり、私はどうも、「クラシック界」というものが、苦手らしい。
コンクールも、面白かったし、楽しかったし、刺激的だったし、、でも、キャラじゃないのよねぇ、本当は。

こう、のんびり、ゆっくり、絵を描いたり、文章を書いたり、部屋のインテリアに凝ってみたり、洋服を作ったり、カバンを作ったり、料理をしたり、旅に行く計画を立てたり、写真を整理したり、雑貨を集めたり、
そんな、女の子がよくしそうなことが、したくて仕方がない今日この頃。

またレッスンで怒られるだろうなぁ。
だいたい、無理よね、36ページもある、30分以上ある曲を、一気に仕上げて持っていくなんて。暗譜で。
無理無理。
やばい、と思って、今日は家に籠もってたけど、やっぱり、気持ちが向かないときは、地道な事をちょっとづつしか出来なくて(まあ、大事な事なんだけど)、ドッカーンと曲の流れが出来上がらないのです。

あーん。
最近、絶不調だ。
気分転換の、しすぎ?
それとも、夏の頑張りの、リバウンドがようやく・・・?
今になってくるなんて、お年寄りか、私はーー!!!!



あ、忘れるところだった。
面白いサイトを見つけたので紹介。
ブッシュ当選にあたって、アメリカ国民からのメッセージ。
Sorry Everybody



2004年11月15日(月) 空色のアンティーク旅行カバン

まず。
土曜日の演奏会日記、ハイドンではなくて、ヘンデルでした。間違えちゃった。直しておきました。ご指摘くださったOさん、ありがとう。


この間のコンクール帰りに、ミュンヘンの友人のところで一泊した時のこと。
散歩の途中に、アンティーク雑貨・服のお店に、入ったのです。
そこで見つけた、水色、というか、空色というか、なんとも鮮やかでオシャレな色合いの、小さな旅行カバン。
うっわー!!かわいいーーーー!!
欲しいーーーー!!!!!!
でも、値段を見ると、250ユーロ(だったかな)。
これは、お高い。
アンティークだから、高くても仕方ないかもしれないが、いや、でも、これだけのお金を出してもなぁ、意外と使いにくいだろうし、すぐ壊れるかもしれないし・・・などと弱気になって、諦めたのですね。

今になって、どうしても、欲しくなってきてしまった。

とりあえず、明日にでも、ベルリンのアンティークカバンを扱っているという噂の店を覗いてこよう。

・・・ピアノしろよ、ですね、ハイ・・・。

そう、クライスレリアーナなのですが。
私、この曲、ものすごく好きみたい。
わかりにくい、長すぎる、おもしろくない、などなど、ちまたではあまりいい評価をされていませんが、しかし、私は、なぜか、ドイツものが苦手なくせに、この曲だけはなんか好きなの。
なんとなく、合唱に通じるところがあるような。単純な旋律とか。

そんなわけで、楽しく練習しているのです。
・・・・レッスンに間に合うかどうかは別として。



2004年11月14日(日) 休日モードも、締めくくり。

毎晩出歩く生活も、そろそろストップです。

その代わりと言っちゃなんですが
今日は、お昼、ずっと出歩いてしまいました(笑)。

お昼に遊ぶと、疲れてしまって、帰ってきてから、あまり練習できないもので・・。
明日から、また必死こかないと、やばい感じだなぁ。

しかし、今日は、いろんな人と会ってしまった。
ライプツィヒから泊まりに来た友人Tと、そのまた友人Y(短期滞在。日本在住)、3人で「ささや」へ。
この、友人Yとは、昨日知り合ったんだけど、なんとなく、うちの弟の彼女に似ていて、妙な親近感。
なんだか、一気に仲良くなって、お互いに、「好きー!!」と言い合ってしまった(笑)。いやー、ノリが若い。まあ、実際私よりちょっと若いので、当然と言えば当然なのだが。オバサンついていけませんでしたわ(嘘)。火曜日には帰国してしまうのが残念。

そして、たらふく食べたあと、彼女の関係で、新しく、在ベルリン・日本人ピアノの先生、と知り合ってしまった。
なんと、それが、私がいつもお願いしている調律師さんの、奥さんらしい!!
意外なところで、世の中繋がっているものだ。
世間は狭いわー。
非常に、にぎやかな方で、いやいや、時間が経つのがあっという間でした。

新しい知り合いが増えるのは、楽しいものだ。
パワーも使うので、帰ってきてからぐったりしてしまったけど、なんていうか、正しい日曜の使い方、といった一日でございました。

さて。そろそろ、一人の時間に戻りましょうか。



2004年11月13日(土) 三夜連続・・・。

とうとう、三日連続コンサートだよ・・・。いいのか、これ・・。

でも、今日のは、古楽器&合唱フェチの私にとっては、満足する演奏会でした。疲れたけど、楽しかったわ。
→コンサート日記

昨日の日記の、ある意味、続きなんですけど。
ラフォレ、日本では、結構人気あるんですよねー。
来日するピアニストって、ものすごく偏ってるんだな、と、実感。
だって、私は日本にいた頃、ソコロフもフォークトもヴォロドスですらも、知らなかったもん。

やっぱり、本当にピアノが好きなら、もっと、いろんな演奏家の演奏を聴くべきだと思う。
ナマは無理でも、今だったらDVDだって結構出ているし、なにより、CDで名演はたくさんあるもん。
何を買っていいのかわからない、という人が大半だろうし、私もそうだったから、だからこそ、強く言いたい。こんな世の中だからこそ、ネットを活用すべし!!
日本のピアニストの卵たちは、もっと、CDを聴くべきです!!LINKのページの、音楽関連の、私のオススメサイトたちへ、行ってみて下さい。どのCDを買うといいか、山のように情報を提供してくださっています。


今日は、ライプツィヒから友人が泊まりに来ています。
部屋が汚くて、焦ってしまった・・・。




2004年11月12日(金) 思い出のピアニスト

二日連続、コンサートです。

今回のベルリン響の演奏会は、何があろうと行こうと思っていた。
というのも、ソリスト、マルク・ラフォレ。
彼は、私にとっては、思い出深いピアニストだからだ。

昔、習っていた先生が、ラフォレの大ファンだった。
当時、ほとんどクラシックのCDも聴かず、何が良い演奏かなんて、全く考えた事もなかった私。
盲目的に、当時の先生の言葉「ラフォレを聴きなさい!」に従い、私は、浜松や大阪での彼のソロコンサートに出かけていった。(もちろん、その土地に、他に用事があるときばかりだったのだが。)
当時の私の感想は、正直、美しいけどなんだか物足りないな、というものだった。
確かに、繊細で、美しい、でも、なんかよくわかんないや、と思った記憶がある。
でも、先生がオススメするんだもん、きっと、ものすごくいいんだ、絶対。と、信じていた、純朴だった若き日の、IKUKO。

そのラフォレを、今の自分は、いったいどう聴くか。
本当に個人的な思惑で、聴きに行った今日のコンサート。
彼が出てきたとき、こう、思った。
「あらー、ラフォレ、禿げたなーー!!」(すみません・・)

弾きだして、こう思った。
「昔の私も、けっこういい耳、持ってたんじゃないの。」

そう、やっぱり、なにか、足りないのだ。
昨日のソコロフにあったような、強靭なタッチや綿密なテクニック。そういう、インパクトのある長所が、少ない。
音が綺麗、まあ、そうだけど、それも、普通よりもちょっと上、といった程度。
なんていうか、圧倒されるものがなく、ロマンティックなショパン弾き、で終わってしまいそうな彼。
あああ、もったいない。

しかし、コンツェルトハウスって、本当にピアニストにとっては地獄のようなホールねぇ。
全く、響いてこないんだもん。
あれは、ラフォレだったから特に、というわけでもないだろう。
お疲れ様でした。

→コンサート日記




2004年11月11日(木) 久々コンサート

何ヶ月ぶりでしょうか。
コンサートに、行ってきました!!パチパチパチ!!

しかも、ピアノの、ソロコンサート。
グリゴリー・ソコロフ。
素晴らしかった。
びっくりした。
あっけにとられた。
細かい事は、コンサート日記に書きましたが。
とにかく、楽しくて、幸福な2時間半。

コンサートって、しばらく行ってないと、どうしても面倒になってくるもので。
チケット買うために並んだり、寒い中バスを待ったり。
そのうえ、ハズレなことも多いので、私にしては珍しく、2ヶ月も足が遠のいていたのです。
しかし、まあ、久しぶりに行ったコンサートが、こんなにアタリで、本当によかった。また、足繁く通おう、と、思えるんだもん。

それに、今日のソコロフのコンサートを見ていて、かなり面白かったのは、自分自身の心の動きなのです。
まあ、同じソロピアノコンサートという事で、夏、富山での自分のコンサートを思い出しまして。
まあ、普通なら、プロピアニストと自分とを比較して、落ち込みつつ「反省」する、というパターンかな、と思うんだけど、これが、今回は違ったの。
「また、やりたい。」
そう、思ってしまった。
自分でも、びっくりした。
ソコロフを見ていると、その音楽を聴いていると、弾くのが楽しくて仕方がない、そんな気持ちが伝わってくるのです。
そこには、なんの気負いも、なんの迷いもなく。
ただただ、自然に、そこで、音楽を奏でている。
お客がいようといまいと関係なく、頭でっかちな部分もなくて、ただただ、本当に素直に、弾いているだけ。
そういうのが、ある意味神々しくて、ある意味人間臭くて。
なんだか、いろいろ考えて日々迷っている自分が、アホらしくなってしまいました。

彼は、今、54歳(のはず)。
私も、その年齢になったときに、こんな演奏に少しでも近付いていたい。

練習しよう・・・。

→コンサート日記



2004年11月10日(水) 音楽以外のことを。

BBS、MAILともに、まだ私のパソコンでは見る事が出来ません。
プロバイダによっては、ちゃんと表示しているところもあるらしいのですが・・。
もう少しお待ちください。



昨日会った友人、非常に頭のいい人で、私の言いたい事や感覚を、パッと読んで共感してくれる人なのです。
それでいて、議論も出来てしまう。
いやいや、お酒の美味しかったこと。5時間があっという間。
なんとなく価値観や感覚的な点が似ているので、余計に会話が弾む、弾む。
ご飯を食べるのすら忘れるくらい。
こんなに、話題に困らず、延々と話せる友人ってのは、貴重なものです。
惜しむべきは、男だ、ということだ(笑)。

まだまだ喋り足りなかったのだけど、平日だし、夜遅いし、名残惜しく思いながらも、レストランを後にしました。

で、その人、ですね。
私のこのサイトも、よく見てくれていて。
率直な感想として、こんな意味のことを話していました。
「あのテンションを保つのは、疲れるだろう。若さがあるからだろうけど、もっとラクに生きてもいいんじゃないか」と。

いつも自分を追い込んで、奮い立たせて・・。
自分を駆り立てるために、このサイトを「利用」している面もある私としては「そうですよねぇー」としか言えませんわ(笑)。

読んでくださっている人の期待に答えようと、「頑張っている自分」をなるべく書くようにしている自分。
甘い、甘い、と、自分を叱咤する自分。
そこが、良い、と、評価してくださる人も、たくさんいるだろう。
でも、肩に力がずーっと入りっぱなしだと、いつか、大きく破綻しそうな脆さを感じさせる事も、あるのかもしれない。

うーん、国際コンクールも経験したことだし、もうそろそろ、力を抜いてもいいのかしら・・。なーんて、ちらっと思ってしまった。
ドイツ生活も、もう一年ないんだし、もっと、違う事を、やってみたい気もしている。
コーラスはもちろん、演劇も見たいし、言葉もちゃんと話せるようになりたいし、なによりも、ちゃんとしたドイツ人の「友人」が欲しい。「知り合い」じゃなくて。
自分のドイツコンプレックスを克服するためにも、家に籠もって練習するよりも他に、やっておくべきことがあるような気もしている・・。

まあ、実のところ。
ここ最近ようやく、コンクール後、気が抜けてきつつありまして。
まーったく音楽に気持ちが向かない時間が、多いのですよ。
なので、思考も、他に向いてしまう。
まあ、音楽に集中できていないのですが。
でも、それを「肯定」してくれる友人の存在は、ちょっと自分としては意外で、かつ、なんだか救われるような気もしました。


それでですね。
明日のレッスンも、こんなんじゃヤバイなー、また先生を不機嫌にさせちゃうわー、うーむ、と思っているところに、ちょうどレッスン時間の変更のため先生から電話がかかってきて。
正直に、「まだ自分的に満足していない、レッスンに持っていくには、準備がまだ足りないの」と言ってみると、OK、明日のレッスンはなし、ということになりました。あはは。
生真面目に、レッスンにはちゃんと出なくちゃ!!と、張り詰めなくても、まあ、わかってくれるんですね。こうやって融通の利くところは、日本とはやっぱり違うところかもしれない。(単に、先生もレッスンが面倒なだけかもしれんが)

一人で、ちょっとのんびり、やらせていただきますわ。
いろいろと外にも出て、しばらく疎遠にしていた友人たちとのコンタクトも取ろうと思います。
まあ、人生、音楽だけやってたって、つまんないですから(笑)。



2004年11月09日(火)

なんだか、BBSが機能しておらず、申し訳ありません。
サーバーの方でトラブルが起こっているみたいです。

またもや半年振りの友人と、延々5時間トークしてきました。
酔っ払って帰ってきたので(只今夜中2時ちょっと前)、明日また更新します。
おやすみなさーい



2004年11月08日(月) 今日は、引き篭もり。

新しい曲を譜読みするのって、楽しくもあるんだけど、疲れるんだよなぁ(笑)。

今、シューマンのクライスレリアーナを、少しずつ練習しているのだけど、なんてったって、超・有名曲。
この間のコンクールでも、何人も弾いていて、耳に焼き付いてしまっている。
よく知っている、だからこそ、はがゆい。
指が、慣れてないのよ〜。頭だけ、感覚だけ、先走っちゃうのよ〜。
なんで、弾けないのよ、バカ!!と、自分が嫌になってくる。
もっと、こう、優しい音!!・・・とか思うんだけど、指が反応してくれないんだなぁ・・。

こんなときこそ、ゆっくり、焦らず、少しずつ、自分のモノにしていくしかないんだけど。
はー、根気ないわ、私。
かといって、納得いかないまま、またレッスンに持っていくわけにもいかないので、とにかく、弾くしかありませぬ。
ピアノって、本当に、弾けるまで、時間のかかる楽器だわ。

パーッと、思うままに弾けるといいのになぁ。
何でこんなに努力が必要なジャンルを選んでしまったのでしょう。
まあ、これも運命。


エッセイ「合唱への愛情」を追加しました。
この夏から、今まで、漠然と考えてきた事を、ようやく文章にする事が出来ました。
昔から、合唱のピアノパートを、やりたかったのです、私は。
でも、ソロからの「逃げ」のような気がして、目を背けてきた。
この夏、もう一度、原点に戻った気がしています。
とりあえずここ数ヶ月、私の中で起こった、音楽・将来に対する考え方の大きな、かつ重大な変化を、早いうちに書いておかねば!と、大慌てで書きました。
今回のエッセイは、まだまだ書き足りない事がたくさんあります。
自分の中で、定まってない事もたくさん・・・。
→合唱への愛情



2004年11月07日(日) 今日は遊んだぞ。

昨日遊べなかった反動というか、なんというか、今日は、もう本当に久しぶりに、友人たちとの、ダラダラな一日をすごしてしまった。

午前中に一応、練習はして、お昼に、元同居人の涼ちゃんと「ささや」に行き、「いくちゃん、友達いないんだって〜?」なんて(昨日の日記のせい・・)からかわれ、たらふく食べたあと、画家の友人の家に二人で本を借りに行き、そのまま居座ってしまい、そして近くの他の友人の家に皆で遊びに行き、そこでご飯をご馳走してもらいました。
家に帰ってきたの、夜中の12時半。
ああ、久しぶり。こんな夜中に、一人で外を歩くなんて。(久々すぎて、ちょっと怖かった。夜のバスの中に一人っきりって、ついこの間まで平気だったのに・・笑)
そして、半日を遊びでつぶすなんて。
半年ぶりくらいかもしれない。その友人たちに会うのも、半年ぶりぐらいだったからなぁ。
2週間分ぐらいは、遊んだな。


明日から水曜までは、焦りまくって、必死になることでしょう・・。
こういうメリハリが、今の私に、必要だったのかもしれない、と、言い訳しておこう。この夏から、ずっと自分を追い込んでいたもんなー。よい気分転換になりました。


しかし、日記に素直に「カッコ悪い自分」を書けるようになってきてしまいましたね、私。
一年前だったら、本当に寂しいとき、「寂しい」とは書けなかった。
冗談めかしては書けたかもしれないけど、こんなふうに、客観的に「友達少ないなぁ」と、淡々と書くことは出来なかったように思う。(昨日の日記参照)
恥を捨てつつあるのか、諦めが入ってきているのか、もしくは、肩の力が抜けてきたのか・・・。
どちらにしろ、歳をとってきたから、という理由には変わりないかもしれません。



2004年11月06日(土) ふと、思う。

気分転換に、友人たちのやるサッカーでも観にいこうと思っていたのですが。
あいにく、一緒に行ってくれる女友達がみつからず、というか、都合が悪く(といっても一人にしかあたってないのだが)、女一人で男性陣のサッカー観戦ってのも、なんだかなぁ。ということで、結局、家で練習。

案外、というかなんというか、練習をやりだしたら、今日は上手い具合に集中できて止まらなくなったので、観戦に行かなくて正解だったかも。

しかし、コンクールだのなんだので、家に籠もる生活を続けていたし、うちに居候していた友人とばかり一緒にいたし、この夏は日本だのイタリアだので、しばらくベルリンにいなかったこともあって、ベルリンの友人たちに、自分から積極的に連絡をとろうと思ったのは、非常に久しぶり。
「ささや」でばったり会ったり、お誘いを受けたりしてはいたのですが。

自分の携帯に登録されている友人たちの番号をつらつらと眺めながら、あれ、私って、案外、フラッと遊びに誘えるような友人って少ないかも、なんて思ってしまった。
あの人も忙しいし、この人を誘うにはあまりに最近連絡をとってなさすぎだし、この人を誘うとなんか意味深かな・・・ううむ。とか。
自分が、自分のことで必死で、忙しさにかまけて友人との関係をおろそかにしてしまうと、後々、意外とつらいですね。と、実感したのでありました。

うーん。私って、けっこう寂しい人かも。



2004年11月05日(金) 甘いのは、昔から。

「あんた、ピアノの練習もせんと、なにやっとんがいね!」(訳:あんた、ピアノの練習もしないで、なにしているの!)

子供の頃から、何度となく、母親に言われ続けた言葉。
今ですら、実家富山に帰ると、言われるセリフ。

今日は、このセリフを何十回も言われそうな日でした・・。
ピアノの前に座っても、全く弾く気にならず、少し弾いては、チョコを食べ、少し弾いてはメールチェックし、少し弾いて、トイレに行き、また少し弾いて、あああああ、もうやめた!!今日はダメ!!と。
全く、楽しくない。

ピアノを弾くのがあなたの仕事、と、言うならば、私は今日、職場放棄いたしました。
ダメねぇ。わかっちゃいるんだが。この一日の遅れが、来週、焦る原因になるのだが。
自分に甘すぎる、私です。

しかし、プロのスポーツ選手ってのは、こう考えるとすごいね。
毎日欠かさず、どんなに嫌な事があっても、トレーニングするんだよなぁ。
例えば、オリンピックに出るような人たちは、勝つために、執念深く、毎日毎日、トレーニングするわけでしょう。

そういえば、話はちょっとずれるけど、夏、オリンピックのシンクロナイズドスイミング(こんな名前でよかったけ?なんだか間違っている気が・・・。)をイタリアのホテルで見ながら思ったことがある。
この人たちは、胸を張って手足を大きく振りながらの歩き方や、ピタッと張り付いたような笑顔を、本当に美しいと思ってやっているのだろうか?
美を競う競技、と言うけれど、結局、「勝つための」美しさの規定があって、それに忠実に従っているだけだよなぁ、と思うわけです。
それを、選手達は、不思議に思わないのかしら。
おかしい、とか、何のためにこんな笑顔の練習しているのかしら、とか、思わないのかな(笑)。
スポーツってのは、そんなことを疑問に感じていては、出来ないものなのかもなぁ。
とにかく、コーチに言われるとおり、勝つために、トレーニングする。
それが、面白かったり、好きだったりするんだろうなぁ。

うーん。でも、私には無理そう・・。やれと言われればやるかもしれないけど。
もう、多分、たくさん疑問が湧いてしょうがないと思う。なんで、こんな体操しているのだろう?なんのためにやるのだろう?勝つ事に意味はあるのだろうか?などなど・・・。
まあ、企業からお金が出て、コーチが付いて、いろいろなトレーニング方法を試して、何もかも、スポーツばっかりの環境であれば、疑問の余地なんてなくなるんだろうな。

私にも、つきっきりで、練習をリードしてくれるコーチでもいれば、こんなにウダウダ御託を並べる事も無く、気分が乗らない日でも何か効果的な練習をしたりなんかして、テクニック面では伸びるだろうに(笑)。

でも、結局自分のイメージを表現する芸術というものは、一人でやらねば意味が無いのだ。

今ふと思ったのだが、私には、あまり競争精神ってのは無いかもしれない。
必死に、「勝つために」何かしたことは、ないかもしれない。
コンクールを受けていたここ最近ですらも。
勝つ事よりも、その過程のほうを、常に重視している気がする。
そこが甘いところなのか。

だいたい私は、昔から「勝てる勝負」にしか、挑んでこなかったような気がする。
要領のいい私は、なんとなく、あまり努力せずともそこそこのことが出来たし、絶対に勝てないと思うものには、手を出さずに生きてきたような気がする。負けず嫌いだからこそ、とも言えるが。
ドイツに来てから、いろいろ考え、悩んできたのは、初めて、「勝ち」の見えない勝負に挑もうとしているからなのかも・・。
コンクールを受けたのも、「結果」が本当に欲しいわけではなく、そこにいたる過程を手に入れるためだ・・・と、自分に言いきかせているのは、結局勝てない勝負にまっとうから挑みたくないからなのか。

あらあら、自分に甘すぎるわねぇ・・・。



2004年11月04日(木) 失敗して叱られる。子供か、私は。

ヘコむわー・・・。
今日は、そんな日。

コンクールが終わってから初めてのレッスンだったわけです。
先生には、コンクールが終わった後に、結果をメールで報告していました。それについてメールでの返事はなかったので、多分今日会った時に何らかのリアクションはあるとは思っていたんだけど・・・。

いやー、あんなに不機嫌になるとは。
まあ、今朝一番のレッスンだった人が言うには、今日は先生、もともと機嫌は悪かったそうなのですが、それにしても。
「メールありがとう、で、何が起きたんだい?」までは、かろうじてフレンドリーだったんだけど、私が、どこでどんなミスをしたか説明すると、とたんに、怒り出すんだもの。
びっくりした。
仏頂面になって、黙り込んで、貧乏ゆすり。イライラして、怒りを押さえようとしているのが手にとるようにわかる。
かと思えば、いつもに増して超早口のドイツ語で(彼は、アジア人に対してゆっくり喋るのが苦手なのだ)ブツブツとなにやら呟く。私に理解できようが出来まいが知ったこっちゃない、といった風情で、私の目も顔も見ずに。機嫌の悪いときの彼はいつもこうなのだ。
もちろん、期待してくれていたんだろうから、だから、こうやって怒ってくれるんだろう、そうは思う。もったいない、とも思ってくれているのだろう。

でも、だからって、今、怒られても、取り返しはつかないことであって・・。と思ってしまうのは、私の自分自身に対しての甘いところなのかもしれないが、それにしても、なんで、彼がここまで不機嫌になるのか、よくわからない。
一緒になって悔しがってくれているのだとしても、なんだかなぁ。冷たいのよ。突き放すように話すし(日本人と感情表現の違いはあるにしろ、それでもあれはちょっと意味がわからない)。
まるで、ものすごく悪い事をしてしまったような、卑屈な気持ちになってしまう。
私は、先生のために弾いてきたわけじゃないし、実際コンクール前に2回ざっとレッスンしてくれただけ(しかも一次の曲は見てもらう時間がなかった!!)の彼が、なんであんなに感情的になるのかなー、よくわからん。まいった。

あれが、あの先生なりの、私を焚きつけるためのポーズなのだとしたら、それは、非常に、つらいわ・・。
次に向けて前向きな気持ちになっていたのに、逆にそれまで否定されるようで、かなり、落ち込んでしまった。

演奏で、失敗したから怒られる、なんて、まるで一昔前の日本みたいだ。
・・・それくらいの、気持ちを持って挑め、って事なのか。

おかげさまで、新曲も散々でしたよ。ちくしょうめ。
またしてもこの一週間、缶詰かなぁ。来週のレッスンで見返してやらねば気がすまん。
ピアノを弾く動機としては、あまり褒められたものじゃないけれど・・。



2004年11月03日(水) 選挙の不思議

アメリカの大統領、ブッシュの勝利が確実らしいですね。
なんでなんだろう・・・。
アメリカ人は、戦争したいのかしら。
こんなに、世界的に、反ブッシュなのに。
何を考えて、ブッシュに、投票するのだろう、アメリカ人は。その根拠を、教えて欲しい気がする。
ただ、流されたのか、ケリーが頼りないからなのか、それともブッシュを熱烈に支持しているのか、複雑な気持ちを抱えつつもとりあえずブッシュにしたのか・・。
アメリカ人だって、馬鹿ではないだろうに。
不思議な話だよなぁ・・。


さてさて、明日はライプツィヒだ。
うーん、思ったほど曲は仕上がっていないのだ。
意外と、てこずる暗譜。
仕方ない、出来たところまで、正直に弾くっきゃないわね。

イタリア・ベネチア行きの、飛ぶはずだった、そして乗るはずだった飛行機の、代金の払い戻しの請求をメールでしていたのだけど、その返事がやっときまして。
なんでも、あるイタリアの住所が書いてあり、そこに直接請求しろ、と。
電話番号もE-mailも記述はなし。ただ、住所のみ。
そんな、またイタリアに行けるわけもなし、しょうがないので、そこに手紙を出す事にします。
・・・しかし、うさんくさいな。本当に戻ってくるのかしら。

今日は、ずっと、「しゃっくり」に悩まされた一日でした。
ひっく。ひっく。


リンクのページを大幅変更しました。自信を持ってオススメできるサイトばかりです。お暇なときに、どうぞ。



2004年11月02日(火) 自由な時間

コンクールというイベントから開放されたおかげで、いろんなものに好奇心がムクムクと湧いてきている。
ジャズ、語学、映画、人間。HPの内容も更新したいし・・。
ああ、一日が短いぞー。

しばらくうちに居候していた友人が日本に帰ってしまって、同居人もなく、久しぶりの一人暮らし。コンクールが終わったらさぞかし気が抜けて寂しくなるだろう、なんて思っていたのだが、どうも私は、一人でも平気なようである(笑)。
なんだか、むしろ一人である事の利点のほうが大きい。
自分の好きなときに、簡単に食事を済ませて、好きなときに洗濯して、好きなときに寝て、好きなときに買い物して・・・なんだか自分はとても自由で、何でも出来そうな気がしてくる。
しかも、好奇心で満ち溢れているから、時間を持て余すこともない。

ああ、可愛げのない女だこと。
ペガサス(動物占い)なだけありますなぁ。
まあ、もう少ししたら、この一人暮らしにも飽きてきて、また寂しくなったりするんでしょうけどね。

でも、まあ、今は今を楽しむのだ。

そして、そんなときのピアノの練習ってのは、なかなか逆に新鮮で、気持ちがいい。
ああ、ストレスに追われずに弾けるって、楽しいわー。
あれもこれも、やりたい曲が多すぎて、本当に時間がない。
でも、今は楽しい「時間のなさ」なので、いいのだ。



2004年11月01日(月) 習慣って素晴らしい

※人質事件について、反省を促される文章を見つけました。
日本人は、やっぱり、特殊な行動をする人を責める風潮がある・・・。
なんということでしょう、私も、国政を責めるより先に「彼は軽率だった」と思ってしまっていました。
なによりも、まず、自衛隊自主撤退でしょう、主張すべき点は・・。
→香田君の死に思う(文芸ジャンキーパラダイスより)




コンクール前、ずっと一日中練習していたせいか、、少なくとも一日5時間は練習しないと、なんとなく気持ち悪い。
良い具合に、習慣として身についたようだ。

今日だって、午前中練習して、お昼にささやに行き、そのあと注文していた楽譜を取りに楽譜屋さんへ寄り、久しぶりにクーダム(ベルリンのお買い物の中心と言われる通り)へ出たので、ちょいとぶらぶら散歩して、なんだか冬物の服を買ってしまい、家に帰ってきたのが5時半だったのだけど、結局また9時前まで練習しちゃったもんなぁ。
なんか、すごくない?・・・と、自分で思う。えへへ。

今は、必死に、新しい曲を譜読み。
ラヴェルの鏡の残りの3曲と、シューマンのクライスレリアーナ。
さてさて、木曜までに、どれくらい仕上がるだろうか。
多分、レッスンに持っていける状態(レッスンでは必ず暗譜していなくてはならぬ、とのお達しが、今学期始めにあったらしい)になるのは、鏡のうち2曲と、レリアナの2曲目ぐらいまでかなぁ・・。

実は最近、即興演奏とジャズにも並々ならぬ興味が再度湧き上がってきておりまして、ジャズコードの基礎練習をやってみようかと画策中。
一日30分、さて、やる価値はあるだろうか。


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