監督:イップ・ウィンキン 出演:サモ・ハン・キンポー ヴァネス・ウー 加護亜依、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 ホアン・ピンイーは、右手を負傷し店を去った兄の後を継ぎ有名料理店のシェフをしていたが、兄の息子(甥)は父が去ったのはピンイーのせいだと逆恨みしていて、ピンイーを陥れて彼は店から追放されてしまう。ピンイーは兄の師匠であったレストラン「四海一品」の創立者・シェンを訪ねるが、彼は既に他界し「チン・イン」の姉妹が父の遺志を継ぎ経営していた。四海一品のシェフになったピンイーだったが、甥がその事を聞きつけて様々な妨害工作を仕掛けてくる。
【感想】 香港・日本合作のカンフー映画。 と言うか、多分本作が日本で紹介されるのは「元・モー娘。の加護亜依ちゃんが香港映画に出演!」という部分か、はたまた本作に出演している台湾で爆発的人気を博しているアイドルユニット「F4」のヴァネス・ウー君ファンの婦女子向けプロモだけなんじゃなかろうかと思います。
そんなアタクシは加護ちゃんが目当てでもウー君が目当てでもなく、「サモ・ハン・キンポー」目当てなんですが(^-^; ちなみに本作、公式サイトで調べたら既に東京では公開終了、ぴよが住んでる名古屋では来週末までの公開、その後は京都と大阪と神戸で上映するだけみたいです。 「加護亜依ちゃん出演!日・香合作!」で日本で5都市限定公開ってさー、この映画、人に見せる気ないでしょ?(^-^;
まーそんなこんなで本作ですが。 基本的に「出演役者の誰かのファンでなければ、見なくてもどーでもいい」作品だとは思います(苦笑) その割りに上記の「オススメ度」が高めじゃないか?と思われる方も多かろうと思いますが、これはサモ・ハンが出演しているというだけでぴよの中では「☆3つ」が確定しているので、余り気にしないで頂きたい(をい)
でもですね、本作は「昔ながらのユルいB級カンフー映画」が好きな方なら、かなり懐かしい気分で見られるであろうと。
まずは、当然ですが「サモ・ハン・キンポー」ですよ。 お歳を召されても相変わらず「世界一よく動くデブ」の名は健在!!フィルム早回し位はやってるかな?とは思うものの、それを差し引いてもかなりキレもよく動いていますよ♪ 映画冒頭からいきなりサモ・ハンのアクション!コレは往年のカンフーファンにはオイシイご馳走でしょう♪(^-^)
それから本作は「昔ながらの正統派カンフーアクション」をきちんとやってくれている。 CG処理合成が主流となったアクション映画業界で、2009年の今「正統派カンフーアクション」が見られたというのは個人的に大変喜ばしい事だと思います。 手技・足技も当時の型をキレイに見せてくれますし、体を張った「セットを派手にぶち壊しアクション」もきちんと盛り込んでいる辺りは、昔ながらのカンフーファンにとっては「よし♪よし♪」って感じですよ。
昔のB級香港映画の「ユルさ」を程よく再現している辺りも個人的には好感触。 バカバカしいコメディシーンを差し挟みつつ、シリアスと人情ネタとちょっぴりラブ♪な要素を盛り込む。ある意味絶妙なバランスを取りながら、全体的なユルい流れをカンフーアクションシーンで締めるという展開。 ・・・まあ、簡単に言っちゃえば「古臭い作り」なんですよ(苦笑)、だけどそれが好きな人には楽しいんですわ。
加護亜依ちゃんが出演したというのが話題だそうですが、この手の映画に日本のアイドル系が出演するというと、通常なら完全な客寄せゲストキャラ(チョイ役)扱いだろうと思うのですが・・・意外や意外、本作の加護ちゃんは思いっきり話の軸に絡む主要登場人物として出演されていました。 アクションもユルいながらなかなか頑張ってこなしてますよ。見た目・演技も香港女優さんっぽく見える。違和感ないわ〜
そして登場するや否や流暢な中国語セリフをガンガンにド喋りまくり!・・・じゃなくてー、声は吹替えです。 セリフ完全吹替えなのを残念に思うファンの方も多いかと思いますが、昔の香港映画は吹替えが多かったんですよ。だから個人的には違和感はそれ程感じませんでした。ちなみにサモ・ハンも声は吹替えてたみたい?ですね。ヴァネス・ウー君はどうだっただろう?ちょっとよく判らない。
そうそう!ヴァネス・ウー君・・・実はまーったく知らない方だったんですが(ファンの人、すまん!) 彼はいいねー♪すっげーいい体してるワ!それに体の動き・キレも物凄くいい!!アクションシーンの立ち回りも動きの流れが美しくて型もキレイに決まっているし、今後も香港カンフーアクション映画にガンガンに出演してもらいたいなー♪
内容に関しては、まあ「一山100円系」ですから(苦笑) お料理シーンで韓国の人気舞台「NANTA」を彷彿させるようなミュージカルちっくなシーンがあったり、美味しそうな中華食材や中華料理がガンガン登場します。映画冒頭でブタちゃん一頭丸々登場して「ひえぇ〜!」になりますが、こういうのも中華料理の醍醐味だと思えばネ・・・個人的にここら辺りは興味ないからどーでもいいんですが。←をい
個人的には懐かしい気分になりながら大いに楽しませてもらいましたが・・・正直万人向けではありません(^-^; でも、昔のユルいカンフー映画が好きだった!という人にはオススメしますよー♪・・・上映館がもう少しあればねぇ。
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