ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2009年05月30日(土) 消されたヘッドライン

監督:ケヴィン・マクドナルド
出演:ラッセル・クロウ
    ベン・アフレック
    レイチェル・マクアダムス、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
ある晩ドラッグ中毒の黒人青年とピザ配達人が射殺される事件が発生。その翌日、若手国会議員コリンズの下で働く女性スタッフが地下鉄で自殺した。まるで関係のない2つの事件に奇妙な関連性がある事を発見したワシントン・グローブ社の敏腕記者カルは、学生時代からの友人だったコリンズに接触、また若手スタッフのデラと共に事件の真相を追うのだが・・・


【感想】
イギリスBBCで製作された傑作TVミニ・シリーズ「ステート・オブ・プレイ〜陰謀の構図〜」を大胆に脚色し映画化。

目まぐるしく展開するポリティカル・サスペンスで、事件の真相を追う「食らい付いたら離れない」記者魂を感じさせるカルという役は、正にラッセル・クロウが演じるのに相応しい。
ベンベンをスクリーンで久し振りに見た気がするんだけど、国家の陰謀に立ち向かう若手国会議員コリンズの役がハマってましたね。本作のキャストは本当にドンピシャリだったと思いますよ。

この手のサスペンスはほんの些細なセリフやシーンにも気を抜かずに見入っておかなければ、後の真相がつまびらかにされた段階で「え?そんな話(シーン)あったっけ?」になっちゃうので、物凄く緊張するし疲れる。
だから暇潰し気分でお軽く見れないので日本人にはウケが今一つ悪いんだろうなぁ〜と思う訳です。
実際、本作は5/22に公開になったばっかりなのに、1週経って映画館に見に行ったら既に1日2回上映になってた。
マジですかい・・・もーちょっとみんな映画館に足運んでよーう!(薄涙)

ラスオチは、よっぽど集中して見ていても途中で気付けないだろうと思われ。
ぴよも相当ミステリ・サスペンス物は好きだけど、流石に本作のラスオチは「にゃんだとぉ〜!?」でした。
まあ「お前がバカだから気付けなかっただけだろ?俺はあのシーンで真相は判ったけどなっ☆」・・・なんて方もいらっしゃるかもしれません。そーいうクレバーで思慮深い方は素直に尊敬しますよ。

本作はあくまでも「サスペンス」で「犯人探しミステリ」ではありません・・・ないと思います。
だから真相が種明かしシーンまで判らないからってイライラする訳ではなく、主人公達がどうやって真相まで辿り着いて行くのかを目まぐるしく動いて行く展開を見ながらハラハラさせられたり、とてつもないスクープを物にしようとする新聞記者達の熱心な姿に感じ入るのが魅力の作品だと思いますね。
少なくともぴよはそーいう部分を大いに楽しませてもらいましたよ。

主人公の敏腕記者「カル」という人物が、非常に魅力的なキャラクターとして肉付けされています。
メタボの男やもめ、ちょっと皮肉屋で言う事が意地悪だったりするんですが、「真実が知りたい」という新聞記者として最も大切な部分の軸にブレはない。ただ新聞記者として、真実を知りたいと追求する1人の人間として余りにも自分の思いに忠実過ぎるが為に、時として自分が大切に思っている人の気持ちを慮れなかったりして暴走するきらいがある。
ある意味、新聞記者に憧れる市井の人々が想像する「新聞記者ってこんな人」というステレオタイプだと思う。

1つのネタから次のヒントを得る、ヒントを得た事でまた動いて更に次のヒントに辿り着く、の繰り返しなのでエピソードが多い上に話がどんどん大きくなって行くのですが・・・最終的なオチは意外にシンプルで「あひゃ?」という感じがしたのはアレなんですが(苦笑)、でも真相が判ってから今までミスリードされていたあのシーン、このシーンを思い返すと「なるほど、アレはそういう事だったのか!」と、映画を見ている時と見終わった後で2度楽しめるお得感があります。

物事は表側から見るだけでは真相は判らない。表側に見えている物事を別の角度から見て、初めて真相に辿り着く。
・・・うん、うん。この手のサスペンス、個人的に大好きですよ♪

まあそんな訳で個人的オススメ度は高めなんですが、この手のサスペンスは好き・嫌いがはっきり別れる手合い。
「ネタが多過ぎて訳わかんねーよ(怒)」と言う方もいらっしゃるかと。比較的ミステリ・サスペンス小説を読み慣れていて普段からこの手のジャンルに親しんでいる方には充分楽しめるだろうと思うので・・・そーいう方にはオススメしますね。







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2009年05月28日(木) ウォーロード/男たちの誓い

監督:ピーター・チャン
出演:ジェット・リー
    アンディ・ラウ
    金城武、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
19世紀末期、アヘン戦争で腐敗した清朝で「太平天国の乱」が勃発。自軍を全滅させられ1人生き残った清朝軍将軍のパンは失意の中彷徨っていたが、盗賊団のリーダー・アルフ、ウーヤンの2人と出会ったパンは「動乱の世を生き抜くには清朝に就いて従軍すべし」と説得し、3人は運命を共にする証として義兄弟の契り「投名状」を結んだ。3人の鉄壁の結束力で太平天国軍を次々と撃破するものの、次第に3人の思惑にズレが生じて来る。


【感想】
清朝末期の1870年4月18日に実際に起こった事件「両江総督暗殺事件」をベースに製作された歴史大作。
んな事ぁ〜どうでもいい(←いきなり何を)、上の「出演」を見てよ!「リー様×アンディ×金城クン」だよ!ナニコレ、何のお祭りなの?キャストだけでこのアタクシを萌え死にさせようという企画なのっ!?

すいません。相変わらずバカで。でもコレはマジで萌えるでしょーっ!!
・・・そんな訳で、中国の歴史に興味ないです。太平天国の乱、学校で習ったと思うけど記憶にないです。バカです。

映画冒頭でいきなりリー様が声を挙げて泣き叫びます。
リー様が泣くとぴよも涙が自然に頬を伝います。映画始まって10分くらいでいきなりクライマックスです。はい、バカです。
そしてシュー・ジンレイちゃんとまさかの××シーン!・・・は、やっぱり画面暗転して見せません。中国映画リー様は相変わらず奥ゆかしいのです。単にエロいシーンが苦手なだけだというのは内緒です。

ところで本作、イマドキにしては珍しくワイヤーアクション封印してます。ガチの人海戦術戦闘シーンです。
そしてリー様もアクション封印しています。コレかなり悲しいし、ずーっと長い事「リー様はアクションはピカイチだけど演技はまるでダメ」というのが何となくファンの間でも合言葉のようになっていたと思うんですが・・・
本作のリー様、凄かったです!鬼気迫る演技でした。表情で見せる演技、感情を込めたセリフ、素晴らしかった!!

リー様の事ばっかり書いてるけど(1番好きなんだもんっ♪)、アンディと金城クンが上手いのは言うまでもない。
一応形としてはリー様が元々清朝軍の将軍だったという事もあり長兄、盗賊団のリーダーで人望の厚いアンディが次兄、そして情に厚く素直ないい子♪の金城クンは末っ子、という義兄弟関係が成り立っています。

最初の頃は3人の結束の強さが前面に出て上手い具合に歯車が回っている訳ですが、この手の力関係というのは微妙で、従える軍が大きくなればなる程・勝ち進んで勢力が増せば増す程、リーダー格のリー様とアンディは考え方にズレが生じて対立するようになる訳です。金城クンは2人のどちらの気持ちも判るので悶絶中です(笑)
映画中でもリー様が「1つの軍に2人のリーダーはいらない」と言います。その通りなんですが、軍の進め方としてはリー様の判断が正しいのだろうけど、内部では人情派のアンディの方が人望は厚い訳で、それがリー様には当然面白くない。

あ、書き忘れましたが「リー様→パン」「アンディ→アルフ」「金城クン→ウーヤン」に勝手に変換して読んで下さい(^-^;

史実に何処まで則っているのか・・・いや、多分本作は「暗殺事件」という結果だけを題材にして、暗殺に至るまでの経緯に関しては完全な創作なのだろうと推察する訳ですが、それにしても「信頼関係の崩壊していく図」をココまで如実に判り易く表現した作品というのはなかなかないんじゃないだろうかと思うんですよね。
3人それぞれの思惑が痛い程よく判る。各々が信じる「正義」のズレ、嫉妬と羨望、「国の平和」という大義名分が支配欲・名誉欲に摩り替わっていく構図・・・あ、やっぱりリー様に肩入れして見てるか?(^-^;

本作では誰が見てもアンディ(アルフ)に観客は魅了されるでしょう。リー様ははっきり言ってヒールだ(涙)
でも、軍を治めようと思ったら人情だけではダメなのよ・・・と、そこのバランスを金城クンが上手く橋渡しをしている。
金城クンは最後の最後まで2人の兄に振り回されて一生懸命なのに報われない可哀想な役割だった。でもきっと史実を見渡せば必ずこういう「ワリを食うヤツ」というのが存在しているであろう事もまた事実。

真面目で骨太な歴史大作だと思いました。
もちろんフィクションなんでしょうけど、実際はこーだったのかな?と思わせるパワーがある。
「金城くぅ〜ん♪」という婦女子系にはちと血生臭過ぎて向かないかもしれない。けど見ておく価値は充分アリ!!








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2009年05月27日(水) ザ・スピリット

監督:フランク・ミラー
出演:ガブリエル・マクト
    サミュエル・L・ジャクソン
    エヴァ・メンデス、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
元刑事だったデニー・コルトは、死んだハズだったのが何故か蘇り不死の体となった事で、今は愛する我が街「セントラルシティ」を悪から守る「謎の仮面の男・スピリット」となった。街を脅かす凶悪犯罪者にして宿敵の「オクトパス」と戦う日々。ところが初恋の人「サンド・サレフ」が宝石泥棒としてこの街に舞い戻ってきた事を知る。サンドを探すスピリットだったが・・・


【感想】
ウィル・アイズナー氏が1940年に発表し1952年まで連載が続いた同名タイトルコミックの映画化。
この伝説的アメコミを「シン・シティ」「300」等を手掛け、グラフィック・ノベルのクリエイターとして高い評価を受けているフランク・ミラー氏が、初めて単独脚本・監督として製作したモノだそうだ。
毎度の事ながら本作の元ネタコミックについては未読&全く知識なし。タイトルすら聞いた事なかったです(^-^;

わざと色抜きした暗めの色調の中で、スピリットの赤いネクタイだけが毒々しく彩色してあるという手法。
まあ、本作でこの手のやり方を初めてご覧になる方には結構衝撃的な映像なんじゃなかろうかと思うんですが、上にタイトルを書いたけど既にシン・シティと300をご覧になった方には「またコレか」という気がするであろうと。

内容に関しては・・・うへへへへ。←ナニコレ

簡単に言っちゃうと「スタイリッシュ・バカ映画」ですね。(をい)
カッコ良く見せてくれるんだけど、大した内容じゃない。でもその「カッコいい映像」ってのも、既に上記に書いた通り遣り尽した感が否めないので観客は飽き飽きしているでしょうし、それに映像が(アングルが)結構単調でしてね、ここらはやっぱり監督の力量なんだろうなーと。
「シン・シティ」見た時なんてワクワクしたんですけどねー・・・常々愛を込めてバカ呼ばわりしてるけど(苦笑)、やっぱりロドリゲスってスゴイ監督さんなんだよなぁ〜と、この映画を見てつくづく思わされましたね。

ぶっちゃけで言うと、映画中盤かったるくってまぶたがトロトロと(あちゃー)
ちなみに一緒に見てた友達は、上映時間の8割以上首が完全に下向いてましたから(^-^;

だがしかし!フランク・ミラーは女の趣味がいい。←何を言い出すかと思えば(苦笑)
エヴァ・メンデスの美しさと乳!そしてスカ子(スカーレット・ヨハンソン)のコケティッシュな愛らしさと乳!!
「乳、乳言うなぁー!(怒)」というツッコミなしね。だって本当にスゴイんだもんっ!エヴァ嬢のあのスタイルの良さったら本当に筆舌に尽くし難いですね。思わず「コイツの体はCGなのか!?」と思う程、女が見てもホレボレする美しさですよ。
そしてスカ子、今回メガネっ子。可愛いヤツ♪サミュエル扮する「オクトパス」とお話してる時にわざわざ俯いてくれて、こぼれ落ちそうなおっぱいも鑑賞させてくれる気遣いがニクい♪

ところでサミュエル、この方どうしてこーいうクソみたいな役ばっかりやりたがるんでしょうか?(^-^;
いい役者さんだと思うのに、何故かアホ役ばっかり。もうココまで来るとご本人が好きで、敢えてこーいう下らない役ばかりをやりたがっているとしか思えない!
アレかね?「デンゼル・ワシントンと被ると俺の方が見劣りするから、俺はデンゼルが手を出さないジャンルを責めるゼ」とか思っているんでしょうかね?まあ「住み分け」が出来てるっちゃーそーなんだけど・・・うーん。

そんな訳で内容に全く触れませんでしたが、内容なんてどーでもいい作品ですから(苦笑)
「美女の乳拝見」が目的の方にはオススメします。あ、でもギリギリまで見せてくれるけどモロパイは見れないからね!








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2009年05月23日(土) 天使と悪魔

監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス
    アィエレット・ゾナー
    ユアン・マクレガー、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
ヴァチカンの教皇逝去に伴い、次の教皇を選出する「コンクラーヴェ」が行われる事になった。ところが次期教皇の有力候補の枢機卿4人が誘拐され殺害予告が届けられた。時同じくしてスイスの研究所から「反物質」と呼ばれる物が盗まれ、ヴァチカンのどこかに隠された。犯人は教会と反目する「イルミナティ」と呼ばれる秘密結社だと判った段階で、ヴァチカンは宗教象徴学者のラングドン教授を招聘、ガリレオの暗号を解き枢機卿の殺害場所を先回りして阻止を狙うのだが。


【感想】
前作「ダ・ヴィンチ・コード」には出来の悪さに泣いた・・・。
あ、いやいやいきなり何書いてんだ?まあそんな訳で「ラングドン・シリーズ第2弾」です。当然原作既読!
原作では本作の方が「第1弾」な訳だが、原作本はダ・ヴィンチの方が売れたので、そちらを先に映画化してしまい、本作はあくまでもダ・ヴィンチの続編という設定に改変してあります。

前作見てなくても問題ないです。元々コチラが先に書かれた作品だから、前作とは何ら話に繋がりはありませんから。

そんな訳で本作。
原作を読んでる立場なので多分映像を見ながら勝手に脳内補完しちゃってると思うんですよね。だから映画だけの評価はし辛いというのが正直なトコロなんですが・・・本作はなかなか良く出来てたと思いますよ!!

相変わらず本作も疾風の如く謎解きして行くのがアレなんですが(苦笑)、でも前作に比べて誰が見ても「ああ」と納得出来る謎解きだろうと思うんですね。
それと言うのも、本作は全てがベルニーニの彫刻が次の殺害場所を示唆するヒントとなっているので、まずはローマ市内にあるベルニーニの作品がある場所を押さえ、更にその中からイルミナティという秘密組織が象徴としている4つのモチーフに絡んだ物を抽出し・・・と言う感じで的が絞り易く、また彫刻作品がヒントそのものになっているので、彫刻を見れば次にどの方角に行けばいいか判る→ビジュアル的にも理解がし易い。

「またキリスト教絡みかいっ(あんまりカルトな物は理解出来んぞよ)」と思われがちですが、今回は至ってシンプル。
ヴァチカンで新教皇を選出する「コンクラーヴェ」という儀式が舞台。そして敵は中世から教会と反目している科学者集団のイルミナティという謎の秘密組織。どうやらあのガリレオもイルミナティのメンバーだったらしい。
いや実際は違いますよ・・・違うと思いますよ。あくまで映画・原作小説の中の設定ですからっ(^-^;

実際、中世期においては教会と科学者達というのは相反する立場の存在で(今現在もか?)かつて多くの科学者が、教会で「宗教裁判」という名のワンサイドゲームで激しい迫害を受けたという過去がある訳で。
本作では「宗教と科学は手を取り合って共存すべきなのだ」という事を説いているのですが、ヴァチカンのお偉方にはまだその用意は出来ていない模様ですね・・・本作でも全くロケさせてもらえなかったようです(^-^;

でも映画の技術ってスゴイですよねぇ〜!
見事なまでの再現率ですよ、コレは。たまたまですが(いや、ぶっちゃけ天使と悪魔の原作を読んだからだが)一昨年の夏にイタリアに遊びに行ってヴァチカン以下、本作の舞台になっている場所はほとんど見に行ったんですが、本当によくぞここまで再現したもんだと。驚愕に値しますよ。

映画の尺に収める為にエピソードを削ったり、クライマックス以降設定を大幅に変えた部分がありますが、映画としてこの改変はやって良かったと思います。原作通りにしたら上映時間3時間以上になるのは目に見えてるし、本作の仕様の方が話がシンプルになって判り易いだろうと。

ただ、ここまで大掛かりな仕掛けをした割に「真犯人」のオチの出所が唐突過ぎて「あひゃ?」な気分になる原作未読の方は多かろうと推測します(苦笑)
でも気持ちは判って下さいっ!本作は「宗教と科学は手を取り合って共存・・・」ま、原作読んで下さい(^-^;

個人的には本作は思い入れが深いですねー。何しろ現地で現物見て「勝手に天使と悪魔祭り」した位ですから(笑)
それぞれの建物の位置関係を実際に行って知っている人には緊迫感があるんですよ、この作品。特にサンタンジェロ城とサン・ピエトロ寺院→システィナ礼拝堂(ヴァチカン)の位置関係が把握出来てるとワクドキ感はより増しますからっ!

みんなでイタリアに行こう〜!←アホは放っておきましょう(薄涙)








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2009年05月20日(水) スター・トレック

監督:J.J.エイブラムス
出演:クリス・パイン
    ゾーイ・サルダナ
    ザッカリー・クイント、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
800名を救うために自らの命を犠牲にした英雄を父に持つジェームズ・T・カーク。成長したカークは自分の進むべき道が見つからずに絶えず人と衝突している。ある日亡き父を知るパイク大佐が現れ「父を超える男になれ」と諭された事で、カークは惑星連邦艦隊に志願する。それから3年後、相変わらずトラブルメーカーなカークはUSSエンタープライズ号に乗り込むも、サブリーダーのスポックと衝突し艦追放処分を受けてしまう。


【感想】
スター・トレックって、子供の頃によく兄貴がTVで見てたよなー・・・程度の知識だったりしますが(苦笑)
過去何度もドラマ化・映画化されてお馴染みの方も多いシリーズ、今更また映画化ですか・・・とちょっと食傷気味な気分でいたのですが、本作は既存の映画シリーズの続編ではなく、1966年に初めて世に登場したスター・トレックのオリジナルTVシリーズをヒントに再構築した「リ・イマジネーション作品」なんだそうだ。

まあ簡単に言っちゃうと「スター・トレックを全く知らない人が見ても楽しめる新しい作品」という訳。
ぶっちゃけぴよもスター・トレックってほとんど知らないので(スポックの耳が尖がってる事位しか知らん)見る前は訳わかんなかったらキッツイなーと思っていたんですが・・・杞憂に終わりましたね。

「何でまた今頃スター・トレック?よっぽどハリウッドもネタ切れなんだなぁ〜」と思っていたのだが・・・コレ面白いわ!
昔からのスター・トレックファンが見たらどう思うのか判らないんですが、少なくともスター・トレックを全くorほとんど知らない人が見たらかなりの確率でウケるんじゃないですか?
ココは「俺、スター・トレックって名前くらいしか知らないし〜」と尻込みしないで広く見てもらいたいですね。SFファン必見。

「クローバーフィールド/HAKAISHA」で世界的に高い評価を受けたエイブラムス監督、今回も映像はピカイチ☆
クローバー〜で味をしめたのか?本作でも内容に直接関わりはないのですが、ド気持ち悪いクリーチャーが登場したりする辺りはご愛嬌ですし、宇宙空間での戦闘シーン、星が飲み込まれる映像等細部に渡って非常によく出来ています。

また、主人公カークの成長物語としての側面もしっかり描き切っている部分は好感触。
最初に登場した時は「なんじゃコイツ」なイケすかないキャラだったりするんですが、物語が進むにつれて英雄の父の血を受け継いだ本来の「英雄たるカークらしさ」が徐々に頭角を現し、いつの間にか気が付けば観客誰からも愛される主人公キャラに成長している。
またバルカン人×地球人のハーフである「若きスポックの苦悩」もきちんと描いていて、後にカークと対立しつつもお互いの力量を認め合わざるを得ない様子、それがいつの間にかお互いが唯一無二のパートナーとならざるを得ない友情を分かち合うまでに至る過程を、無理なく物語りとして盛り込んでいる。

スピード感溢れる「SF映画はやっぱこーでなくちゃー!」な映像と、ドラマ部分の分量・見せ方が絶妙。
どちらも過不足なく、ダレず、飽きずに楽しめる仕様になっていると思いますよ。
更には往年のスター・トレックファンにも配慮をしていて、長年同シリーズでスポックを演じていたレナード・ニモイ氏も本作にちゃんとご出演あそばされている(しかもおおーっ!な登場ですぜ♪)

そんなこんなで、スター・トレック初心者(謎)なぴよにはかなりの高評価ですね。
エイブラムス監督がメガホン取ってくれるなら、是非本シリーズの続編をお願いしたい!
でもスター・トレックマニアな方々はどんな評価をするんでしょうか?ちょっと気になるトコロではあります。








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2009年05月17日(日) X-ファイル:真実を求めて 

監督:クリス・カーター
出演:デイビッド・ドゥカブニー
    ジリアン・アンダーソン
    アマンダ・ピート、他
オススメ度:☆


【あらすじ】
元FBIで「X-FILE」事件を担当していた医学博士・スカリーの元にFBIがやって来て、当時スカリーと相棒だったモルダーの居場所を教えて欲しいと頼まれる。FBIはモルダーに、失踪したFBI捜査官の捜索を依頼して来たのだ。事件に協力を申し出た「自称超能力者」の神父が透視をして切断された片腕を見つけるが、神父は過去に異常性犯罪で裁かれた前歴があり、スカリーは拒絶反応を示す。モルダーは事件の捜査に乗り出し、まず神父と面会するのだが・・・


【感想】
2008年11月に日本公開された米大ヒットドラマシリーズ「X-ファイル」の映画化第2弾。DVDをレンタルして鑑賞。
大昔(15年以上前か?)X-FILEが大好きで、ビデオのレンタル開始日にレンタル屋で開店前から並んで借りた程。そこまで好きでハマっていたんだけど、その熱狂が続いたのはシリーズ1〜2辺りまで。地上波放送される頃にはすっかりどーでもよくなり、その後シリーズは全く見ず。映画第1弾も未見です。

そんな訳でものすごぉーーーく久し振りに「たまにはX-FILEでも見るかー」と思って鑑賞したんですが、
その後のドラマシリーズも未見・映画化第1弾も未見なので、その後モルダーやスカリーがどうなったとか全く知らず、2人が当たり前のように恋人同士らしい?様子に度肝抜いた・・・えええええ!そ、そんな事になったんすか!?
モルダーの妹がどーのこーの言ってましたが何の事やらワカリマセン。まあ映画の内容に絡まないのでどーでもいい。

ところで本作、DVD鑑賞にして正解でした。映画館に見に行かなくて良かった(元々見る気なかったけど)
これはー・・・金取って劇場で見せたら観客ババ怒りでしょー(^-^;
どう好意的に見ても「TV2時間特番」の域を出てないですもん。なんでこんな地味な内容で映画化しちゃったかなー?

そもそも本作の事件、X-FILEの事案じゃないでしょ。
元々X-FILEは超常現象や地球外生命体、SF、現代のオーパーツ的事件を扱う特殊任務だったハズ。もうこのシリーズを見たのが随分昔だから私の認識が間違っていたんだろうか???
FBI捜査官がUFOにさらわれたという事件ならX-FILE事案だと思うけど、ただ何者かに連れ去られたというだけの事件だったら全くモルダーの出番は必要ないと思うんですが?彼が引きずり出される理由が判らない。

自称・超能力者@神父が登場するから超常現象?いやいや、神父の存在は事件とちゃいますがな(苦笑)

肝心の事件自体も、かなり早い段階で「ああ、そーいう事ね」と想像が付くオチ。
事件と平行してスカリーが担当している脳の難病を抱える少年のネタが絡むんですが、コレと言って盛り上がらない。一応スカリー的には「ネバーギブアップ」な精神ネタも盛り込んでいる訳ですが、そもそもそんなメロウで感傷的なお話をコチラは期待していなかったのでー(^-^;

正直、映画中盤眠たくて眠たくて・・・いっそ見なかった事にしたい(ぼそ)

何となく、モルダーの立ち位置も変わったような気がするんですが。
事件が地味過ぎるからなのか、それとも「映画版だからココはモルダー肉弾戦で頑張ってもらっちゃうぞー」なのか、どうも本来のX-FILEらしさが感じられず、いつまで経っても違和感バリバリ。
ついでに言うと、画面暗過ぎません?私が鳥目だからというのを差し引いても、何やってんだか全く判りませんようっ(涙)

まーそんなこんなでぜーんぜん面白くなかったです。
コレはきっとX-FILEシリーズを全て見て、映画化第1弾も10回位は見直したというコアなファン向けなんですかね?
私だってシーズン1は本当に好きだったんだけどな・・・正直本作は「X-FILE」の名前を使って欲しくなかった(薄涙)








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2009年05月14日(木) スラムドッグ$ミリオネア

監督:ダニー・ボイル
出演:デーヴ・パテル
    アニル・カプール
    イルファン・カーン、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
インドのスラム街出身の青年ジャマールは世界最大のクイズショー「クイズ・ミリオネア」に出演し、あと1問正解すれば番組史上最高額2000万ルピーを獲得出来るというトコロまで来て警察に逮捕されてしまう。理由は「スラム育ちで教養のないジャマールがここまで正解するのはインチキをしたに違いない」というものだった。取調べでジャマールは何故今までの難問を正解出来たのか・・・自分の生い立ちを警察官に語り始めた。


【感想】
インド人作家ヴィカス・スワラップ氏著の小説「ぼくと1ルピーの神様(邦題)」を映画化。
今年のアカデミー賞を総なめにした作品なので、今更説明するまでもなかったですね。書き出しのお約束って事で(^-^;

映画冒頭からいきなり「あと1問」の状態で始まり、「ラスト問題は翌日この時間に生放送で〜♪」な終わり方をした後でいきなり主人公のジャマールは逮捕されちゃう訳です。
「何で俺!?」な状態で逮捕されたかと思ったら度重なる拷問。あいたたた・・・

判っちゃいるけど階級差別の激しいインド。
孤児を引取って両手両足切断して乞食をやらせて金儲けするのが当たり前の国だとは聞いていますが、そんなインド貧困層の実情を主人公ジャマールが自らの生い立ちを語るという手法で赤裸々に観客に見せて行きます。
この国では「貧しい」という事は「罪」ですらあるという実情。宗教差別に遭い、孤児からの搾取を企む大人達から逃げ、自ら盗みや詐欺まがいの事を繰り返しながら何とか這い上がり生き抜こうとする圧倒的な貧困パワー・・・目が眩みます。

その一方で、あどけない子供達の目はランランと輝いている。
幼いジャマールと兄サリームの兄弟達が警察から逃げ惑うシーンが序盤にあるますが、その躍動感、街を駆け抜ける彼らの弾ける生の謳歌を見ていると、心が温かくなって胸がスッとする。
体を不具にされそうになる所を命からがら逃げ出したジャマールとサリームは、その後タージ・マハルでインチキガイドをしたり観光客の靴を盗んでは売り飛ばす事を生業にするのですが、やってる事は相当エゲツないんだけど何故か微笑ましく見てしまう。ともすると「よしっ!上手くやったな☆」なんて応援してたりして。

まあ、自分が東南アジアに旅行に行ってこーいうガキに騙されるとムカっ腹立って仕方ないんですが(苦笑)

本作はジャマールの生い立ちを知ることでインド貧困層の実情を赤裸々に見せるという側面を持ちながら、実はとってもピュアな恋愛ファンタジー物だった。これは意外。意外だけど見ていてワクドキ♪

お互い孤児同士、支え合った仲間だったラティカだけど、汚い大人達から逃げる際に離れ離れになってしまう。
その後も苦労の連続で他人の事なんざぁ〜気に掛ける余裕なんてなかろうと思うのが普通なんだが、ジャマールは仄かに思いを寄せていたラティカの事が忘れられずにずっと彼女の消息を探し続けている。
子供だったから一途なのか、それともジャマールが元々世事の汚れに毒されないピュアな心の持ち主だったのか(多分後者だろう)、とにかくジャマールは幼いながらもいっぱしの「紳士」なのです。

ジャマールと同じ境遇でありながら、早々に悪にまみれてチンピラ風情に成り下がる兄・サリームとの姿が対照的。
でもやっぱりお互い支えあって生き長らえた兄弟なんだよな。兄ちゃんだって生きる為に必死だった。途中までは見ていて胸糞悪くて仕方なかったが・・・真の悪人ではなくて救われる思いがした。

本作、アカデミー賞の歌曲賞・作曲賞・撮影賞等も総なめしてますが、カメラアングルや音楽も本当に良かった。
話は前後しますが、映画序盤のジャマール達が警察から逃げている時のカメラアングル、地面スレスレで昼寝をする野良犬を大写しにしてその背後で子供達が駆け抜けて行く、また頻繁にアングルを切り替えて躍動感・疾走感を出す手法は見ていて気持ちが良かったです。

でも一番気持ちよかったのは、何と言っても映画ラストのスタッフロールで見せてくれるダンスシーンだなぁ!
これぞインド映画!「突然ミュージカル」がなければインド映画は面白味が半減だぜっ(笑)
ハリウッド発とは言え、ここら辺りをきっちり押さえてくれたダニー・ボイル監督・・・本当にありがとうございました☆








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2009年05月12日(火) 重力ピエロ

監督:森淳一
出演:加瀬亮
    岡田将生
    小日向文世、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
遺伝子学の研究をする大学院生・泉水と芸術的才能に溢れる2歳下の弟・春は仲のいい兄弟。7年前に不慮の事故で母を喪い父との3人家族だったが、父にガンが見つかり家族は戦慄する。その頃市内で連続放火事件が発生。落書き消しの仕事をしている春は、放火現場の近くに必ず落書きがある事に気付き泉水に相談する。放火との関連性を調べる内にある法則を発見した泉水。そして時同じくして家族の過去に重要な関わりのある人物が街に戻って来たという情報が入る。


【感想】
伊坂幸太郎氏著の大ヒット同名タイトル小説を映画化。
本作は直木賞にノミネートされた事で注目され(受賞はしませんでしたが)、その後も様々なミステリー大賞や吉川英治文学新人賞、本屋大賞、山本周五郎賞等、数々の賞を総なめにしている方です。
個人的にミステリ大好きなので彼の作品は読みたい思っていたんですが、伊坂氏の作品で読んだ事があるのは「魔王」という作品しかない。実は本作も読もうと思って手に取った事は何度かあるんだけど、何故か読まずにいた。
そうこうしてる内に映画化の話を聞いたので「だったら映画先に見るか」てな感じでわざわざ未読でいた訳で(苦笑)

頭脳明晰、家族思いで穏やかな性格だが今1つパッとしない風貌の兄、芸術的センス抜群でちょっと「不思議ちゃん系」キャラだがちょっと暴力的傾向を持ち、更に兄とは似ても似付かぬ超イケメンの弟。
見た目もキャラも全く違うが仲の良い兄弟+父親の3人家族が持つ過去の闇、家族の有り様の根幹となる「過去の事件」とその事件に関わるある人物、そして現在起こっている「連続放火事件」、これらが密接に絡み合って「家族とは何ぞや」と考えさせられる作品。

まあ・・・正直言うと余り好きな話ではないです。←いきなり(^-^;
見た後物凄く重たくなる。体重の話じゃないですよ(判ってるって)、いや体重も相当重いんですが(判ってるって。涙)

カテゴリはやっぱり「ミステリー」なのかな?だからちょっと感想が書き難いんですが。
ミステリオチとしては「連続放火犯は誰なのか」辺りがクライマックスだと思うのですが、コレはかなり初期の段階で大抵の人は誰が犯人なのか察しが付くハズ。
そこが問題なのではなく、「何故放火なのか」「何故グラフィックアートで謎解きを仕掛けるのか」辺りがキモなんじゃなかろうかと思って見ていた訳ですが、それらを繋ぐのが全て「最強の家族」という言葉なんだろうと推察する訳です。

多分原作ではこの「最強の家族」という言葉にもっと重きを置いた表現が成されているのではないか?と思うんですが。
映画中でも仲の良い兄弟の様子や、父を囲んでの穏やかな団欒の風景等を見せて家族の結束を表現していると思いますが、もうひとつ絆の強さを感じさせるパンチが足りないような気がしましたね。

同じ女性でありながら、「あの事件」の後に主人公の両親がした選択は正直理解出来なかったんですが、命には重い・軽いもなければ罪もないという事くらいは私だって頭で理解しているつもり。
生まれながらにして自分が犯してもいない罪を背負わされて生きて行かなければならない「子の苦悩」、それを目の当たりにしながら生きていかなければいけない家族、闇を抱えるからこその「最強の家族」なのか、「絶対悪」というもの(が存在するならば)に対しての贖罪は・・・どれもが非常に重たいテーマだったように思う。

兄は兄で、弟は弟でそれぞれ過去の事件への決別をすべく?それぞれが動き出しているのですが、最終的に彼らのした選択は法的には歓迎される事ではないけれど、個人的にはこの終わり方で良かったと思いましたね。
この作品は「彼らの選択は是か非か」を問うものではないので。

配役が実に良かったですね。
泉水を演じた加瀬亮クンは本当に上手いね。彼は邦画界を支える逸材でしょう!それから春を演じた岡田将生クン、実は余りよく知らない役者さんなんだけど、彼もとても良かった。でも渡部篤郎さんのあの憎たらしい様子ったらどーよ!?
余りにも彼の様子が憎たらしいので、誰が見ても「やっちまえ!」って思えるじゃないですか(笑)上手過ぎですよ。

よくこの難しいテーマの作品を映画化したなーと思いますよ。製作者はとても苦労したんだろうなと思います。
原作を読んでみたくなったものの・・・やはり私には手に負えない重たいテーマだなと。
余り考え込まずに見た方がいいのかな?でもサラリと流せるような話じゃーないしなぁ。うーん。








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2009年05月08日(金) セブンティーン・アゲイン

監督:バー・スティアーズ
出演:ザック・エフロン
    レスリー・マン
    トーマス・レノン、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
1989年、バスケ部のスター選手マイク・オドネルは大学からのスカウトを受ける大事な試合の直前、恋人スカーレットから妊娠した事を告げられ、輝く未来を目の前にマイクは全てを投げ捨ててスカーレットの元へ走り、2人は結婚した。それから約20年後、マイクの栄光の日々は全て過去のものになっていた。2人の子供には馬鹿にされ、会社で干され、そして遂に妻にまで見放された。「17歳のあの時に戻れたら」と嘆くマイクは、ひょんな事から自分の体が17歳になってしまう。


【感想】
エミー賞に輝く大ヒットミュージカル「ハイスクール・ミュージカル」のザック・エフロン主演最新作。
とエラソーに能書き垂れましたが、実はハイスクール・ミュージカルもザック・エフロン君も全く知らなかった。多分彼の事は本作で初見だろうと思う・・・どうして今まで知らなかったんだろう!めちゃくちゃ可愛い!ザック・エフロン最高だぜー!

いきなりおばちゃんが萌え萌えモードでどーもスイマセン(涙)
いや本当にこの子恐ろしい程美少年(美青年?)ですネ。今おいくつなのかしら?(調べ中)・・・21歳か。そりゃ輝くほど美しいのも頷けるわね。21歳なんて人生で一番人間が美しい世代じゃーないか。
まあ、全ての人が美しい訳じゃないけど。私が21歳の頃なんてアータ・・・(薄涙)

いきなり脱線しましたが、本作。
「37歳のおっさんが17歳の肉体に戻って人生やり直し!?するラブコメディ」と聞いていたので、てっきり舞台も20年前に戻って当時の状態からやり直しする(バック・トゥ・ザ・フューチャー系)ものだとばかり思っていたら、そうではなくて現代に居るまま自分の体だけが17歳の肉体に戻ってしまうという設定。
当然17歳のボクの体では今住んでる家には帰れないので、高校時代から今もずっと親友のIT長者(半ニートヲタ)の家に居候して「実は親友の隠し子だった」という事にして、母校に編入し高校生となって生活するという訳。

「まあ、この手のラブコメはそこそこ楽しくてかったるいモノだわな」と思ってたんだけど、コレが予想外に面白い!

肝心の自分の嫁とは17歳の体ではやり直しが利かないので(そりゃママン犯罪だよぅ)、同じ高校に通う娘と息子が悪い道に行かないように、そして子供達が幸せになれるように必死で画策する訳です。
体は17歳とはいえ脳味噌は37歳のおっさんで、そして子供を愛するパパ。そんな「ダディな俺の正義」が炸裂して、見た目超イケメンなのに言う事は妙に古臭くて「世界遺産指定級の貞操感」までも感動的にご披露してくれる。
・・・ちょっとマテ。そもそもお前らも出来婚ぢゃねーか(苦笑)

脇キャラ&ネタなんだけど、マイクの親友「ネッド」のキャラが最高にツボった!
典型的ヲタ&ニートなんだけど頭の出来はすこぶるよろしいようで、IT長者で遊んで暮らせるいいご身分。家の中の調度品も恐ろしい程金が掛かってるのは容易に想像が付くんだけど、絶対に何かが間違ってる(笑)
劇的にウザいキャラなんだけど憎めないどころかすっごくCUTE♪そして校長先生とのこれまた「劇的且つ怒涛の」恋愛展開には、映画好きなら100%お茶吹く事間違いない!(^-^;

マイクの結婚後の人生は常に「本当は大学リーグに行ってスター選手になれるハズだったのに」という後悔に満ち溢れて卑屈になっていて、それを暗に妻のせいにして来た訳です。
だから妻の立場や気持ちに立ち返って物事を眺めた事がなかった。それが「1傍観者」となった事で、妻の素晴らしさや今更ながら忘れていたあの17歳の頃の純粋に妻を愛した気持ちに改めて気付かされる・・・
いやぁ〜!自分で書いててこっぱずかしいぃ〜!!(笑)

でも、ホントいい展開ですよ。いい話です。
一山100円のありがちラブコメだろーとタカ括ってたんですが、心がほっこり出来るステキな映画でしたね♪
多分本作を見に行くのはザック・エフロン君狙いの婦女子が圧倒的多数だろうと推察されますが、もちろんザックの美しさは異常だけど♪出来れば倦怠期を迎えたご夫婦・カップル辺りなんぞに見て頂きたい作品だったりします。








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2009年05月01日(金) レッドクリフ Part.2 未来への最終決戦

監督:ジョン・ウー
出演:トニー・レオン
    金城武
    チャン・フォン・イー、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
赤壁に進攻して来た曹操軍は慣れない土地で疫病が蔓延する。病死した兵士を対岸の孫権・劉備連合軍に船で流して連合軍にも疫病が蔓延した事で、劉備軍は兵を守る為に撤退してしまう。1人連合軍に残った孔明は、孫権軍司令官の周瑜と互いの首を賭けて謀略を展開する。そんな中、この戦いの原因が自分にあると知った周瑜の妻・小喬は単身曹操の元へ向かって行った。曹操軍に潜入していた孫権の妹・尚香が戻り、いよいよ決戦の時がやって来た。


【感想】
2部作「レッドクリフ」の続編。もうバカみたいに売れてるから説明するまでもないや(苦笑)
前作は「赤壁の戦い・ビギンズ」だったので、本作でいよいよ肝の部分を見せてくれるという訳ですが、前作同様本編の前にご丁寧な三国志のあらましと赤壁の戦いに至るまでの説明、人物と時代背景等の説明が流れます。
だから前作を見逃した人も、三国志をなーんにも知らない人でも安心して楽しめる仕様。

相変わらず前作鑑賞後も三国志について全く調べなかったアホのぴよですが、コレはやっぱり元々の三国志ファンからは怒号の嵐が吹き荒れそうな作りだなぁ〜と思いますね(苦笑)
とは言うものの、三国志について全く知識のないコチラとしては、本作の作りで全然OKです。
思いっきり痛快な「戦国エンターテイメント大作」としてあっけらかんと楽しめる仕様になっていたと思いますね。

本作では決戦に至るまでのエピソードとして「孫権の妹・尚香のスパイ大作戦」と「孔明vs周瑜の謀略合戦」という2つの大きなネタを展開させている訳ですが、元ネタの三国志では尚香がスパイとして潜入するというエピソードはない模様?
ですが、余り本筋とは関係なさそーなこのエピソードが意外にも面白かったり。後にホロリとさせるオチまでつけていてソツがないし、前作を見た時に正直「このオンナうざい」と思っていたんだけど(こら)、一見ムダなキャラに見える尚香をちゃんと見せ場を持たせて拾い上げる手腕はなかなかのモノだと思いますね。

それからやはり前作で辟易させられた「周瑜の妻・小喬」のネタも、本作では重要な役割を与えていたり。
結局最後まで色ボケしていた曹操はアイタタな訳ですが(苦笑)、そんなちょっとマヌケな展開もジョン・ウー監督のいつものカメラアングルを駆使した映像に載せて見れば何とも楽しい。

個人的にはトニー様と金城クンがドアップで見つめ合ってる絵が何度も出て来る辺り萌え萌えで♪
思わず「あー!このままこの2人CHU〜しそう!キャー!」←アホ
本当にジョン・ウーという人は、この映画を見に来る婦女子が何を目的で来ているかをよく心得てます(苦笑)

エピソードの展開・見せ方もソツがないし、適度に笑えて適度にハラハラ出来て適度にラブストーリーも織り交ぜて適度に切ない気分にさせてくれて適度に爽快感も得させてくれる。
・・・あー!「適度」「適度」うるさいわいっ!←自分で言うなよ(^-^;
でも本当にそんな感じ。エンターテイメントとしての必要条件を全て満たし、過不足なく提示し、一定の満足感が得られる。

それを「薄っぺらく余韻が残らない」と感じるか「単純に楽しめるから映画としてOK」と思えるかは個人の考えで(笑)
私は結構楽しんだクチですよ。何しろトニー様と金城クンのカッコ良さは異常〜♪








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