ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2009年02月28日(土) 007/慰めの報酬

監督:マーク・フォースター
出演:ダニエル・クレイグ
    オルガ・キュリレンコ
    マチュー・アマルリック、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
初めて愛した女・ヴェスパーを失ったボンドは、彼女を陥れたミスター・ホワイトを拉致・尋問してその背後にある組織の存在を知った。組織を追う為にハイチに渡ったボンドは、そこである勘違いから美女・カミーユと知り合い、彼女の手引きで組織の幹部「ドミニク・グリーン」に接近する。グリーンは環境関連会社のCEOを勤める男だが、その裏でボリビアの政府転覆と天然資源の支配を目論んでいたのだった。ボンドはヴェスパーの復讐を誓いつつグリーンの計画阻止の為に動き出す。


【感想】
007シリーズ最新作。
本作はシリーズ通して初めての「完全な続編」という事で話題にもなりました。本作は前作「カジノ・ロワイヤル」のラストシーンショットの1時間後?辺りから物語が始まっています。
勿論前作は鑑賞済み。ってか、前作からボンドをダニエル・クレイグが担当する事になりましたが、正直前作を見る前までは全く期待してなかったんですよね。それがそれが、蓋を開ければ「ダニエル萌え〜♪」ですわ(笑)

それにしても、完全な続き物というのは初めてだし、鑑賞してから随分経つから細かい部分も忘れてるだろうしなーと心配になったので、念の為に鑑賞前にもう一度DVDでカジノ・ロワイヤルをおさらい鑑賞。
鑑賞したその足で映画館直行ですよ。どんだけお前は本作を楽しみにしていたんだと(苦笑)

そんなこんなで前振り長過ぎですが(^-^;
・・・コレ、前作見ないでいきなり本作を見ちゃった人って、人物背景や相関図が全く判らないよね?と言うか、前作を鑑賞した人ですら劇場公開時にサラッと見たきりの方は・・・何が何だかちゃんと覚えてます?判ります?
ぴよは前作鑑賞後直ぐに本作を見たからちゃんと着いて行けましたけど、おさらい鑑賞してないとかなり厳しいでしょ。

前作からガラリと趣向を変えた007シリーズ。
従来の本シリーズは「クールでニヒルでエロいボンドが、美女とイチャイチャしながら有り得ない装備のボンドカーを乗り回して颯爽と敵をなぎ倒す荒唐無稽アクション大作」という位置付けだったのですが(全く違うかもしんないけどぴよの中ではそーだったの!苦笑)、前作からは徹底したストイック・アクション物に転化。敵役の設定等もそれらしいリアルさを出し、またボンドのキャラも「エローいオサーン」からストイックな男臭さを全面に出す仕様に全面的に変更。

個人的には全面改装した本シリーズのボンドの方が圧倒的にお好みだったりする訳ですが・・・

本作、ちと話が入り組み過ぎてる気がしなくもないですね。
もう少し取っ付き易い設定にしてもらった方が有難かったかなぁと。最初の内に「え?誰が敵?え?何?」みたいな感じで頭の中がグルグルしちゃいまして・・・鑑賞適正偏差値がちょっと高過ぎな気がしますよ。
まあ簡単に言うとアホのぴよは映画序盤で話の設定に着いて行けなくてオロオロしたという事なんですが(涙)

とりあえず金の掛かったシリーズなので、アクションシーンはお腹いっぱい♪
冒頭のカーアクションからカッコイイ!ヘリのシーンも、クライマックスのバトルシーンも、とにかく思い付くだけのステキングで派手なアクションは全てやってやるぜー☆な気合い充分・資金充分な作り。アクション好きさん、カモーン!

でもなーんか物足らないんですわ。
本作のボンドガールのオルガ・キュリレンコちゃん、魅力的な美女なのは認めますが、やはり「ボンドガール」と呼ぶには今ひとつ華を感じさせなかったのは痛い。
更に言うと、上には「ストイックで男臭いボンド萌え〜♪」と言ってるクセに、同じクチが「でもなぁ。ボンドガールとのエロい絡みがほとんどない007シリーズってのも味気ないよなぁ〜」とも言っちゃう訳ですよ(笑)

ストイックにして欲しいのか、エロバカアクションにして欲しいのか、自分でもよく判らないんですわ。
本気で言うと「エロで荒唐無稽で、なのに死ぬ程カッコよくてストイック!」希望なんですが・・・無茶苦茶ですわね(^-^;

後さ、グリーンのキャラがボンドと肉弾戦を遣り合う相手としてはちと線が細過ぎますね。
表向き「お上品な企業のCEO」という役ドコロなのでスマートな紳士的風貌でも構わないのですが、そこはやっぱり007の敵役なんだからさー、もーちょっと「悪者然」とした感じがある「華やかな悪者」を見せて欲しかったかなと。
・・・やっぱりこーいう事考えちゃう辺り、自分の中でも007に求める物が定まっていない感じがしますね(苦笑)

そんな訳で、前作程「こりゃすげー!」「ストイックな方が断然いいわー♪」と絶賛出来ませんでした。
2作目、しかも続き物という事もあって、自分の中でアレコレと期待し過ぎたのかもしれません。

あ、でも今後もこのシリーズはダニエル・クレイグでお願い!とにかくカッコイイわー♪








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2009年02月11日(水) オーストラリア

監督:バズ・ラーマン
出演:ニコール・キッドマン
    ヒュー・ジャックマン
    デヴィッド・ウェンハム、他
オススメ度:☆☆☆−


【あらすじ】
1938年、イギリス人貴族のサラ・アシュレイは1年も家に戻って来ない夫に業を煮やして、数千キロの距離もものともせずに単身夫のいるオーストラリアにやって来た。そこで待っていたのは夫ではなく「ドローヴァー」と呼ばれるワイルドなカウボーイ。ドローヴァーは仕事を貰う代わりにサラを夫の領地へ送り届ける約束をしていた。ソリの合わないドローヴァーとの珍道中の果てにようやく夫の領地に辿り着いたサラは、そこで衝撃の事実を知る事となる。


【感想】
「ムーラン・ルージュ」で世界中の賞賛を浴びたバズ・ラーマン監督最新作。
先の作品で固い絆が出来たのか?またニコールを起用&お相手は婦女子涙目のステキング!ヒュー様が抜擢。お二人とも豪州出身の俳優さんなので、この映画にはうってつけのキャスティングでしょう。
ニコールもヒューも、共にぴよ大好きな役者さんなので、キャスティングだけでお腹いっぱいです〜♪

話は、英国貴族のじゃじゃ馬お嬢さん(奥さんだけど)vsオーストラリアに生きるワイルドおやじの大恋愛絵巻。
その恋愛絵巻と平行して「アボリジニの失われた世代問題」を取り上げ、アボリジニ人と白人の混血児「ナラ」とサラとの心の絆やナラを取り巻く周囲の環境、当時の「白人同化政策」を批判するというプロバガンダ付き。

映画の予告編を見る限りでは「恋愛モノ@歴史大作風味」というのを全面に押し出している?ようですが、話の語り部はアボリジニの混血児・ナラが担っています。
要するに本作は「アボリジニ問題」が話の柱という事になるのかな?でもアボリジニネタが柱ですよーとアナウンスすると客の入りが悪くなりそうだから「ニコール×ヒューのラブラブ大作」という、またしても誤誘導なのか(溜息)
・・・と思ったら、そーでもない。ちゃんと恋愛モノだった。ニコールは次々とお洋服を着替えて可愛いったらないし、ヒューはいきなり裸で水浴びしてくれたりして(うほっ♪)サービス・ショットにも事欠かない。案外コミカルでもある。

でも、アボリジニの話もちゃんとある。恋愛もある。アボリジニもある。両方まんべんなくある。

普通なら「バランス良く見せて」等と言われるハズなんだろうけど、個人的には「中途半端な」という印象でしたね。
どちらかの分量をグッと減らしてネタを突き詰めた方が良かったんじゃないか?もっと言うと、いっそアボリジニネタはばっさり切り捨てて恋愛物に特化した方がテンポよく楽しめたんじゃないか?という気がします。

そもそもアボリジニの扱いがかなり微妙〜な感じなんですよ。
「ナラの爺ちゃん(純血アボリジニ)」が映画の要所要所で登場するんだけど、この爺ちゃんがトンデモ不思議ちゃんと言うか訳の判らないジジイでしたよ(をい)
何故かジジイは謎の黒魔術みたいな技が繰り出せるらしい。だったらナラの事も守ってやれるだろーに、ナラが捕らえられてしまう!とか肝心な一大ピンチの時には役立たずという半端な役どころだったりするから始末が悪い。ってか、アボリジニは魔法使いじゃなくて人間ですから!呪術師とかそーいう特殊技能持ってると観客を誤解させるんぢゃねーよっ(^-^;

サラとナラの心の絆・擬似親子ごっこのようなほのぼのした感を全面に押し出しているものの、最終的にナラは散々自分を守ってくれたサラやドローヴァーを捨てて、本来の自分の姿に戻り巣立っていく。
結局はサラのした事もドローヴァーのした事も「白人目線の偽善」でしかないという皮肉。まあ、本作はそんな嫌味な表現では決してないので、皮肉な目線で見ているコチラに問題があるのは重々承知していますけど(苦笑)
白人とアボリジニの心の交流を描きたかったのか?それにしてはやはり中途半端な感は否めないです。

まあ、後は「風と共に去りぬ」の豪州版って感じ。
映画のクライマックスが日本軍が攻撃を仕掛けてくるというシーンなので、この部分に過剰反応していきり立ってる輩もいるという話を小耳に挟みましたが、映画の内容的に特に反日を全面に押し出しているという感は全くありません。むしろ日本軍の攻撃によって隔離されたアボリジニ達がドサクサに紛れて開放されたり、悪漢がやっつけられたりして「いい方向」に転ずるきっかけを与える役割を果たしていると思いますね。絵的にも唯一派手な「見せドコロ」ですし。

そんなこんなで、話てんこ盛りだから結構上映時間も長い。2時間45分。
上には散々な書きっぷりですが、見てる時はそれ程時間の長さを感じたりダレたりはしなかったんですけどね。
でもまあ・・・中途半端で見せたい主題のよく判らない話だったなーというのが正直なトコロでしょうか(^-^;








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