監督:D・J・カルーソー 出演:シャイア・ラブーフ ミシェル・モナハン ビリー・ボブ・ソーントン、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 コピーショップで働く青年ジェリーは、ある日謎の女から「私の言う通りにしなさい。さもなくば死ぬ事になる」という一方的な電話を受けて当惑する。何故かFBIに逮捕されてテロリスト扱いを受けるが、危機一髪で謎の女の命令に従い脱走。一方シングルマザーのレイチェルも、やはり謎の女の脅迫によって命令に従わされていた。合流したジェリーとレイチェルに容赦なく有り得ないような命令を次々と下す女の声。女の声の正体は?一体何が起こっているのか?
【感想】 製作総指揮・原案スティーブン・スピルバーグ、主演はスピルバーグお抱え俳優シャイア・ラブーフ君最新作。 メガホンを取ったのは「ディスタービア」のD・J・カルーソー氏。もしかしてディスタービアもスピルバーグが製作総指揮の映画だったんですか?この作品確か機内上映で見たヤツだったから、ロクに下調べもしませんでしたよ。
まあ、とにかく「いかにもスピルバーグらしい映画」としか言い様がないです。 SFっぽいんですが、実際には有り得ないであろう設定。でも昔から似たようなネタ(アプローチこそ違うが)はそれこそ星の数程作られていると思いますね。 本作は「謎の女の声の正体は」というのが映画中盤までの重要なネタになっているのですが・・・本作に限って言えばこのオチはネタバレしても良さそう、と言うか既にアチコチで色々書かれているのでバレバレ状態なんですが(苦笑)、本当にこのネタってSFの王道系ですよね。
シャイア・ラブーフ君はトランスフォーマーやディスタービアの頃は坊ちゃん坊ちゃんしてましたが、本作では随分大人びた風情になったなぁと思いましたね。ヒゲ生やしてたから?そんだけ?(^-^; ミシェル・モナハンは今作ではシングルマザーの役だったからなのか?凄く老けた気が・・・(あうあう)
とりあえず次から次へと有り得ないミッションをこなして行かなきゃいけない。忙しいったらありゃしない。 目まぐるしく変わるシーン、怒涛のスタントシーンの連続。息をつくヒマもない位、ド派手アクションたたみ掛け。この手の派手なシーンの撮り方や見せ方はハリウッドは本当によく心得ていると思いますよ。 もうダメー!な所で助かる。コレは絶対ムリー!な所で切り抜ける。ご都合主義ばんざーい♪(笑)
レイチェルが何故「謎の女」に選ばれたのはさっぱりワカリマセンが、少なくともジェリーはどうしてもジェリーでなければいけなかったのだ、という理由が後に判明します。 それにしても、イマドキ「顔認証」「声紋認証」ってアリでしょうか?声紋はともかく・・・と言うか、声紋って一卵性双生児だったら全く同じなんですか?バカなのでそこら辺ちょっと判らないんですが。 銀行のATMだって静脈認証が当たり前のご時勢。普通はこの手の認証は「世界にたった1つ」のモノを使いません? まあそれ言っちゃうと話が終わっちゃうんですが(苦笑)
そもそも、これだけ自由に何もかも操れる「謎の女」ですよ。どうして「本来の目的」だけは直接手を下す事が出来ないのかが不思議で仕方ないのですが。 それから最初にわざわざジェリーの部屋に武器を山程持ち込んで、FBIを絡ませた事も意味不明。そこまで大掛かりにしないと男1人操る事も出来ない?・・・なーんかこの「謎の女」のやる事は派手な割に実に非効率的(^-^;
と、相変わらず香ばしいご都合主義はアクションだけに及ばず話の設定から展開にまで到る訳ですが(をい) 単純おバカなアクション・ジェットコースタームービーとしてはなかなか楽しめちゃいます♪何しろ派手だし金は掛かってるし延々見せ場の連続ですから、映画見てる間はハナクソほじくるヒマすらありゃしません(こらー)
辻褄とか深い掘り下げとか考え出したら目も当てられない一作。好き・嫌いの分かれそうな作品ですよね。 個人的には・・・この手の作品は結構好きですよ。ツッコミ所満載な部分も「アホか!有り得んわ、こりゃー(笑)」と言って大らかに笑い飛ばせるタイプの方でしたらウケる事間違いなし♪ そうですネ、鑑賞する際は「おバカアメリカン」を気取ってポップコーンに特大コーラを片手にドウゾ(^-^)
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