ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2008年07月31日(木) カンフー・ダンク!

監督:チュー・イェンピン
出演:ジェイ・チョウ
    シャーリーン・チョイ
    チェン・ボーリン、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
カンフー学校で育てられた捨て子のシージエは、ある事件を起こして学校から追い出されてしまう。たまたま公園で出会った中年男のリーはシージエの抜群の制球力に惚れ込み、「生き別れになった親を探す天才バスケ少年」という美談仕立てでバスケットボールチームに売り込む事にした。ある大学バスケチームに入団したシージエは、持ち前の身体能力の高さから瞬く間にスター選手にのし上がるのだが・・・


【感想】
今年は北京五輪という事もあってか?このところカンフー映画がとても元気がいい。
カンフー映画と言うよりも、カンフー(少林拳)+スポーツの組合せで見せるタイプが多いですね。「少林サッカー」、それから「少林少女(未見)」ではカンフー+ラクロスでした。で、本作はカンフー+バスケ。安直っちゃー安直ですね(苦笑)

主人公のシージエを演じるジェイ・チョウ君は台湾出身の超人気シンガーソング・ライターらしいんですが、ぴよはアジアンミュージックに疎いので全く存じ上げませんでした。すいません。
でもチェン・ボーリン君は好きだよー!シャーリーン・チョイちゃんも結構香港映画に出てますよね。

さて本作。
捨て子だったシージエは、縁あってカンフー学校に引き取られて育てられるんだけど、幼少時の師匠は「瞬間移動の術」を習得しようと修行中に失敗して亡くなってしまう。
どうやら「瞬間移動の術」は何やら本作のキーになる術に違いない!と思って見ていたのだが、その後全くその術は忘れ去られて話はシージエが成長し、学校を追い出されてとんとん拍子にバスケ界にデビューして行く。

学校を追い出されるきっかけになった「ある酒場での大立ち回り」のシーンがとりあえず前半の山場。
きっとかなり頑張ってるんだろうな、ワイヤー多用なのはイマドキお約束だから何とも思いませんよ、でもそれにしてもはっきり言ってアクションシーンは派手なだけでショボいです。
コレは最近「ドラゴン・キングダム」を見て感動の余り泣いてしまったからに違いない。ジャッキー×リー様のアクションと比較しては余りにもジェイ・チョウ君が可哀想だ・・・と判っていても、やっぱりねぇ(^-^;

さてバスケチームに入ってからは、結構面白いです。
試合シーンはワイヤー+CG多用でとってもエンターテイメント♪カンフーシーンじゃなくてこういうシーンに多用してもらう分には何のストレスも感じませんし、むしろ絵に迫力が出て楽しいですね(^-^)
・・・ところで、全然カンフーじゃないんですけどー。コレはどーしたもんだかー???

カンフー学校で育った少年がバスケをやる→カンフー・ダンクって、ちょっと強引過ぎじゃないですかぁ?(苦笑)
ダンクシュートが見せ場になってるけど、それを特にカンフーの技や何かと掛け合わせている訳じゃないし。確かに楽しい絵作りをしてるのは認めますが、それにしてもココまでカンフーからかけ離れてると「タイトル変えろや」と思っちゃいますよ。

すっかり忘れてた「瞬間移動の術」が一応クライマックスに出て来るんですが・・・コレはちと強引過ぎでしょ。
少なくとも修行してたのは師匠で、シージエはただぼんやり師匠が修行するのを見てただけですもん。せめて師匠の遺志を継いでその後シージエ自身も修行に励んでいたものの、まだ術は完成していないのだった・・・みたいな前振りくらいは作ってくれないと、どうにもこうにも納得が行きません。

それから「孤児ネタ」のオチはいらないですよ。
試合終了したトコロでサラリとその後のシージエの活躍と気になる彼女の様子を見せるだけで充分。
気分が盛り上がったトコロでダラダラと人情話を続けられると、正直言ってかなりテンションが下がりますよ。

そんな訳で、カンフーじゃない「自称カンフー映画」なのでアクション目当てで見に行くとかなりガックリ来ます。
ただバスケシーンは確かに面白いですから、B級(カンフーじゃない)アクション好きさん、それから出演役者のファンの方だったら充分に満足出来る作品なんじゃないかな?という気はしますね。
・・・でもね、「ドラゴン・キングダム」を先に見ちゃった人は要注意ね。余りにもアクションの質が違い過ぎるからサ(笑)








 ↑
クリックすると文字が変わる投票ボタン
姑息な手ですが、映画感想が気に入ってもらえたら
ポチ☆と押してやってください(^_^;)


My追加






2008年07月28日(月) ダークナイト

監督:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ベール
    ヒース・レジャー
    アーロン・エッカート、他
オススメ度:☆☆☆☆+


【あらすじ】
地方検事のデントは、正義感溢れる真摯な好人物。ゴードン警部補とデントとそしてバットマンはスクラムを組む形でゴッサム・シティの治安維持向上に邁進していた。ところがそこに「ジョーカー」と名乗る犯罪者が台頭し、ゴッサム・シティは再び混乱に陥る。ジョーカーはバットマンにマスクを取る事を要求し、マスクを取るまで街の人々を殺し続けると宣言。ブルース・ウェインは遂にバットマンの正体を明かす決心をするのだが。


【感想】
全米ではオープニング興行収入が「スパイダーマン3」を抜いて歴代1位となり、今も興収記録更新中&先の見えない恐ろしいメガヒットが確定しているという「バットマン」シリーズ最新作。
また本作でジョーカー役を演じたヒース・レジャーが、本作撮影後の今年1月にオーバードーズ(薬物多量摂取)により28歳で夭折したという事で話題にもなりました。改めてご冥福をお祈りします。

このシリーズ、よくバートン版と比較される方が多いのですが、全く比較対象にはならないですよね。
確かに「バットマン」を題材にしているシリーズなのは同じですが、見せる方向性がまるで違う。本作はあくまでも2005年に日本で劇場公開された「バットマン・ビギンズ」から新たに始まった、過去のシリーズ物とは全く違う作品群だと思って鑑賞した方がいいです。
ちなみに前作「ビギンズ」はめっちゃハマった。だから本作も相当期待値が高かった!

大抵「高め期待値」で鑑賞すると「期待を大きく裏切り・・・」なんて書くのがお約束なんですが(苦笑)
本作に限っては、期待通りどころか「想像も付かないくらい凄かった」と言うべきでしょう。本当に凄かった!!

上映時間2時間32分。映画の尺としてはかなり長い。
でもその長さは全く気にならない。余りに凄まじく、余りに圧倒される。ヒース・レジャーが本作撮影後に夭折したという色眼鏡を外して見ても、それでも尚余りあるジョーカーの凄まじい「底の見えない圧倒的な悪」に本当に胸が悪くなるような、背筋が凍るような、打ちのめされた気分になりました。

ここまで徹底的に嫌悪する悪役キャラがかつていただろうか?
ハンニバル・レクター(羊たちの沈黙)やジグソウ(SAW)等、映画ファンが愛する悪役というのは数多くいるけど、彼らにも何か人間らしい「情」のようなものが必ず仄見えていた。
ところが本作のジョーカーにはまるでそういう「人情」らしきものがないのが怖い。心の底から「悪」だけにまみれ、人の心の美しい部分・・・「愛」とか「正義」とか「善」と呼ばれるモノを次々と破壊し尽くす事だけに喜びを感じている。

デントの真摯な正義感を逆撫でていたぶった挙句に、悲しみと怒りだけを飢え付けて遂には「トゥー・フェイス」という復讐のみに心を傾ける邪悪な者に変えてしまったくだりには、本当に胸が塞ぐ思いがしました。
唯一本作で希望を持たせてくれたのは「2艘のフェリーに乗った乗客達の究極の選択」シーン。でもコレも「悪を憎んで人を憎まず」のバットマンがジョーカーにトドメを刺せない事を、後に死ぬ程後悔させられるハメになるというオチ付き(涙)

人が人を裏切り、私欲に走り、正義を捨て、悪に染まる。
その恐ろしさをこれ程までに見せ付けられた作品は本当に今までなかった、少なくともぴよは見た事がなかったです。
それでもブルース・ウェインが自らを貶めてまでもゴッサム・シティを守ろうとしてくれた事だけが唯一の救いか・・・

とにかく猛烈に気が滅入る話なんだけど、でも余りに圧倒されて目が離せません。
映像の凄まじさもさることながら、やっぱりヒース・レジャーのあの演技にはつくづく参りましたね。彼が存命なら確実に今年のアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされていた事でしょう。いや、受賞した事でしょう。
と言うか、コレ次回作は作れるんですか?ヒース・レジャーの後を継いでジョーカー役を演じるのは余りにも分が悪過ぎると思うんですけど〜・・・誰もジョーカー役をやりたがらないんじゃないかしら?(^-^;

ところで、本作にはレイティングが付いていない?(公式サイトでは確認出来なかったけど)
んなバカな・・・コレは確実にレイティング対象でしょ。少なくともR-15は付けないとマズイと思うんだけど。映倫選考委員の皆様もね、レイティングはエロと暴力表現だけに限定してちゃダメですよ。
言っちゃアレだけど、最も子供に影響を与えるのは本作のような「精神的にガツンと来る」タイプですから。今からでも遅くはないから急いでR-15指定にするべきですよ。絶対に!!

そんな訳で、精神的にかなり来るのですが間違いなく本作は「傑作」です。
心の弱い・または未熟な方には絶対にオススメしません。
清濁併せ持った上でコインの表裏のような「善と悪」を見極められる、成熟した大人限定で傑作を鑑賞しましょう!








 ↑
クリックすると文字が変わる投票ボタン
姑息な手ですが、映画感想が気に入ってもらえたら
ポチ☆と押してやってください(^_^;)


My追加






2008年07月25日(金) インクレディブル・ハルク

監督:ルイ・リテリエ
出演:エドワード・ノートン
    リヴ・タイラー
    ティム・ロス、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
科学者ブルース・バナーは、ロス将軍の依頼で放射線の研究をしていたが、実験中の事故で大量のガンマ線を浴びた事で心拍数が200を超えると体が緑色になり巨大化し、凶暴なモンスターに変身する体になってしまう。その体を兵器利用しようとするロスの企みを知ったバナーは、ブラジルに逃亡・潜伏し「怒り(心拍数)」を抑える修行をしつつ治療薬を開発しようとしていた。ところがある大学教授とコンタクトを取った事でバナーの潜伏先がロスにバレてしまう。


【感想】
マーベルコミックの中でもとりわけ人気も知名度も高い「ハルク」を映画化。
ブルース・バナー役をエドワード・ノートン、そしてバナーの恋人役をリヴ・タイラーが演じています。
・・・って、既に「ハルク」は映画化されてるじゃん。日本では2003年に劇場公開されてますよ。って事は、本作は2003年に公開されたハルクの「続編」という事なのかな?

と思って鑑賞してみたら、コレがまるまる前作と同じネタでフツーに「ハルク」じゃないですか!
どうして既に映画化されてる作品、しかも前作から10年も経ってないのに今「リメイク(←って言うのか?)」なの?
普通全く同じネタのリメイクなら「欧州(アジア)作品のハリウッド版」か「古典名作の撮り直し」でしょ。しかも前作のハルクが個人的には全く面白くなくて「何だかなぁ〜」な気分だったし。←だったら本作見るなよ(苦笑)

いや、コレがねー・・・意外な事に本作かなり、いや相当面白かった!
エドワード・ノートンが好き♪という事を差し引いても、コレ本当に面白かったですよ。前作より断然こっちの方が好き!

前作よりも話の流れが判り易く、テンポも良く、見せ場のバランスも心得ていて「非常に鑑賞し易い仕様」になってる。
エドワード・ノートンの風貌はとても科学者らしいし、それに・・・カッコいい!←結局ココかよ(^-^;
いやいや、でも本当に本作の方が断然面白かったですよ。アメコミ物は沢山映画化されてますが、その中でも本作はかなりオススメ出来るレベルだと思いますね!エドワード・ノートン好きさん以外の方にも!!(笑)

「怒る」とハルクに変身するという設定を、もっと具体的に「変身する条件付け」をした事で面白さが倍増。
その条件というのが「心拍数が200を超える」なので、バナーは常に手首に心拍計を付けている。心拍が上がって危険値に差し掛かると心拍計が不穏な音を発するので、バナーがビビれば観客もワクドキする。
それよりさ、男子の心拍が上がるのって怒った時だけじゃないでしょ?と言うか「心拍数が上がる」でまずイメージするのは怒りではなくてー・・・むふふ♪な状態になった時じゃありません?(^-^;
お約束通りそんなネタも盛り込んだりして(うふ)、これはとても判り易くていい設定♪

本来ならハルクに変身すると理性も何もかも吹っ飛んで(いわゆるトランス状態か?)、誰彼構わず暴れまくって傷付けてしまう凶暴な殺人モンスター状態のハズなのに、彼女に対してだけは封印された心の何かがハルクに訴えかけるのか?本能で彼女だけは何とか守る仕様になっている。
コレは前作と同じ設定?だと思うけど、本作の方がより説得力がありましたね。そして彼女の方も自分の彼氏が世にも邪悪なモンスター仕様に変身した様に驚愕するものの、それでも嫌悪出来ない何かを感じている様子が見て取れる。

後、前作で多くの方が(もちろんぴよも)ツッコミ入れまくった「デビルマンパンツ」
ここらも巨大化レベルが前作のウルトラ怪獣大ではなく、せいぜい「世界びっくり人間大賞+アルファ」程度の仕様に抑えたので、例の「おパンツ問題」も欧米人の巨デブご用達@のびのびパンツを手に入れれば無問題(笑)
アメコミ特有の有り得ない設定の中に微妙にリアリティを持たせる事で、観客のストレスを減らす努力をしています。

「ハルクに変身しない」努力をする事から「必要に応じて自らの意思でハルクに変身する」というコントロールをする事で、ただの凶暴なモンスターから正義の味方へシフトさせようという流れも、圧倒的な悪キャラを用意する事、そして「本当に治るかどうか判らない治療薬」の存在ですんなり観客を納得させるように提示出来ていたと思いますね。
企画が既にあるのかどうかは知りませんが、続編を作れるようなネタ振りをきちんと付けているのも上手い。

アクションシーン等の構成・映像もソツのないレベルですし、CGで製作されたハルクが微妙にシュレック風味で安っぽいのはご愛嬌としても(苦笑)、内容的には予想以上に楽しめる「アメコミにしてはかなり面白い」レベルだったと思いますヨ♪
前作のハルクをご覧になって溜息付いた方も、食わず嫌いしないで是非再チャレンジしてみて下さい!








 ↑
クリックすると文字が変わる投票ボタン
姑息な手ですが、映画感想が気に入ってもらえたら
ポチ☆と押してやってください(^_^;)


My追加






2008年07月22日(火) 純喫茶磯辺

監督:吉田恵輔
出演:宮迫博之
    仲里依紗
    麻生久美子、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
8年前に妻が家を出て行き女子高生の娘・咲子と2人暮らしの中年・磯部裕次郎は、父親が突然亡くなり多額の遺産を手にした事で仕事も辞めて、毎日プラプラする日々。咲子から叱咤されて思いつきで始めたのが喫茶店。しかも裕次郎の好みがふんだんに生かされた超悪趣味な店構え。しかしこの店に妙齢の美女「モッコ」がバイトとして入った事で、店にも常連が増えて裕次郎や咲子にも恋の予感が・・・


【感想】
新進気鋭の若手監督、吉田恵輔氏が監督・原作・脚本・演出をこなすハートフル・コメディ。
予告編を見て「わー。最近邦画で量産型のゆるゆる脱力コメディ系かなぁ〜」と半ば期待・半ば飽きつつも、役者としての宮迫さんが結構好きなので鑑賞決定。
娘・咲子を演じる仲里依紗ちゃんは人気の若手女優さんなんですか?ごめんなさい。全く知りませんでした(^-^;

まあ要するに、口先と威勢の良さだけで実の伴わないダメおやじと、そのダメおやじの世話をしながら高校に通うしっかり者の娘と、更にその2人を取り巻く周囲の人間関係を織り交ぜながら見せる癒し系コメディ、という感じ?
もっと簡単に言っちゃえば「大した事件も起こらない、何でもない話を見せる最近邦画によくある手合い」ですか。

何だか意地悪な書き出しですが・・・
本作、多分世間一般的に(日本人なら)かなり評判がいいんじゃなかろうかと推察します。
ゆるゆるのグダグダなのに、退屈しないギリギリの間合いでクスリと笑わせる。
いかにも!なステレオタイプの田舎のダメおやじとしっかり者の娘の組み合わせも、リアルで何でもないっぽいのに実は計算されたセリフ回しも、そしていかにも「こんなヤツ、いるよね〜」と思いつつも実際は絶対にいないであろう(いるとしたらそれはTVドラマか小説の中だけ)奇妙なキャラとのバランスも、何もかもが日本人好みしそうな感じ。

でも何だろうなぁ。個人的に「肌が合わなかった」です。
もうこれはどうしようもない。

正直、宮迫さん演じる「磯部裕次郎」というおやじのキャラにイラ付いた。
実は純朴ないいおっさんなんだよね、と誰もが思うであろうダメおやじっぷりがちょっと鼻に付いた感じですわ。
宮迫さんがまたこのキャラにハマってて上手いんだけど、何だか彼って同じようなキャラばっかり演じている気がして、ちょっぴり飽きてきたのかもしれません。
でもコレは宮迫さんを責められない。だってそういう仕事のオファーしか来なかったら他の役やれないもんね(^-^;

個人的には宮迫さんに期待して見に行ったんだけど、咲子を演じた仲里依紗ちゃんが思いの他よかった。
イマドキの女子高生と触れ合う機会が滅多にないので実際の所はどうか知りませんが、彼女の様子がすごくリアリティがあってキャラにピタリとハマっていましたね。
ふて腐れる感じも、ブー垂れてる割にいざ写メ撮る段になると「自分が一番可愛く見えるポージング」を取る所も、父親を嫌悪して見下すお年頃の様子も、それからそんな父親でもやっぱり放っておけなくてきちんとお手伝いするいじらしさも、何もかもが微笑ましかったですよ。

ちょっと気になったのはー・・・
クライマックス(謎)の後に「1年後」のシーンがあるのですが、これは正直いらないんじゃ?
モッコが裕次郎にある衝撃の告白をするんだけど、これは咲子の気持ちを慮ってついたウソなんじゃ?とちょっぴり切ない気持ちにさせつつ、1年後のシーンを見ると「やっぱりタダの○○○なんかいっ!」と、別の意味で脱力しましたよ(苦笑)
この1年後のシーンはない方が、観客が各々真相を想像して楽しめる余韻が残ったんじゃなかろうかと思うのですが。

総じて決して悪くないんだけど、何だろうなぁ〜・・・単純に「この手の映画に飽きちゃった」だけなのかな?(^-^;
とにかく映画見終わって映画館を後にしてから何も心に残らなかった。心に響くものがなかった。
だから単純に本作は自分と肌の合わない作品だった、という事なんだろうな、と。
でも基本的には邦画好き・ゆるゆる脱力コメディ系が好きな方なら、ウケはいいだろうと思います。








 ↑
クリックすると文字が変わる投票ボタン
姑息な手ですが、映画感想が気に入ってもらえたら
ポチ☆と押してやってください(^_^;)


My追加






2008年07月19日(土) 28週後

監督:ファン・カルロス・フレスナディージョ
出演:ロバート・カーライル
    キャサリン・マコーマック
    イモージェン・プーツ、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
感染すると数秒で人格を失い凶暴化する謎の「レイジ・ウイルス」が蔓延し、完全隔離されて28週間経った英国。捕食する非感染者が激減した為にウイルス感染者は死に始め、米軍が復興に乗り出していた。隠れ住んでいた非感染者のドン夫婦だったが感染者に襲われ、妻のアリスを見捨ててドン1人逃げ延びてシェルター区域に落ち着く。海外旅行中で無事だった娘達と再会するものの、後日確実に襲われたハズの妻がまともな状態で発見されたのだ。


【感想】
2003年に日本で劇場公開されてスマッシュヒットを飛ばした「28日後」の続編。
前作はダニー・ボイル氏がメガホンを取ったが、続編では製作の方に回ったらしく、監督は「10億分の1の男」を撮ったスペイン人監督ファン・カルロス・フレスナディージョ氏(←絶対に名前覚えられないワ)にバトンタッチ。
劇場公開見逃してガックリしてたら相方がDVDレンタルして来てくれた♪ちょっぴりラッキーかも(^-^)

まあ、前作見てなくても多分設定は判るんじゃないか?という気はします。
とにかく恐ろしい感染力のウイルスが蔓延して一時期壊滅状態になった英国が、28週経ってようやく少し落ち着いて来たらしいので「自称・世界の警察」を名乗るテロリスト集団(をい)アメ公軍団によって復興作業に入るのだが〜・・・な話。

もう先書かなくても大体予想付くでしょうけど、ちゃんとルールを守っていれば絶対安全なハズなのに、やっぱり絶対にお約束が守れなくて下らない理由で禁を犯すバカが現れてカオスに逆戻りする、というパターン。
正直本作に登場するキャラクター、どいつもこいつもかなりムカ付くヤツばっかり。
あの姉弟の行動には「はぁ?お前ら本気のバカだろ」と思ったし、そもそも映画冒頭で少年を意地になって助けようと無駄な正義感を発揮しまくるドンの妻の行動にも疑問符がいっぱい。ある意味「非常時に一番まともな対応」だったハズのドンも肝心なトコロで「お前、お約束過ぎるだろ」だし、女医も正義感アメ公も無鉄砲過ぎ。どいつもこいつもダメダメ。

前作では「実際に起こり得る危機」と「人間のヒトとしての根源」を見せるような、何か壮大なテーマが隠されているのではないかと勝手に推測して悦に入ってたのですが(苦笑)、続編になった本作ではそういう部分はザックリぶった斬って、とりあえずエグい映像パワーアップのパニックホラー風味を全面に押し出して来たという感がありました。

とは吠えまくっても、やっぱり見てて結構楽しめますね。
この手の「ゾンビ系(じゃないけど感染者の様子が似てるので)ホラー」の中では非常によく出来てると思います。
少なくとも「もし本当にこんな恐ろしいウイルスが、ある島国で蔓延したら」という「IF」に対して、非常にリアリティのある描き方がされていると思いますよ。
ホラ・・・日本も英国と同じで「島国」ですから。そういう意味では非常に身につまされるシュミレーション映画です。
ああ、やっぱアメ公(だから差別用語だっちゅーに)がしゃしゃり出てきて、更におかしな事になるんだなぁ、とか(^-^;

前作ではラストシーンが「ソフトバージョン」と「ハードバージョン」の2種類ありましたが、前作がウケたので続編では思いっきり好きにやっちゃっていいよー♪というお達しが出たのか?予想通りの「あちゃー」なラストになっていました。
誰もが予想した通りの結果ではあるものの、あの少年の存在がまたしても続編に繋がる「救世主」になるのか?と。

するってーと、当然次回作は「28ヵ月後」で・・・もしかして舞台はアメリカか日本辺りになるのかしら!?








 ↑
クリックすると文字が変わる投票ボタン
姑息な手ですが、映画感想が気に入ってもらえたら
ポチ☆と押してやってください(^_^;)


My追加






2008年07月18日(金) ドラゴン・キングダム

監督:ロブ・ミンコフ
出演:ジャッキー・チェン
    ジェット・リー
    マイケル・アンガラーノ、他
オススメ度:☆☆☆☆☆


【あらすじ】
カンフーおたくの軟弱青年ジェイソンは、不良グループに絡まれて馴染みの中華骨董品屋襲撃の手引きをさせられた。店主と揉み合いになった際に店主が銃で撃たれ、ジェイソンは謎の金の棒を店主から渡されて「元の持ち主に返して欲しい」と頼まれる。不良グループに追い詰められたジェイソンはビルから転落したのだが、意識が戻ると古代・中国の村落にいた。


【感想】

   ※本作の感想は、「ジャッキー・チェン&ジェット・リー様ファン限定」という事でお願いします(苦笑)

「いつも心にジェット・リー」「人生の師はジャッキー・チェン」な皆様、おこんにちは♪
アクションバカ一代のぴよでございます。もう説明するまでもない、本作はワタクシの心の愛人と人生の師(勝手に自称)のお二方が夢にまで見続けた初共演をしたという、アクション大好き!カンフー映画大好き!なファン垂涎の1本♪

最初に書いておくけど、上記のオススメ度は当然だけど「ジャッキー&リー様共演」で既に☆5つ確定(コレは基本)
気持ち的には☆で全てこのページを埋め尽くしたい所だけど、一応ギリギリの理性で我慢してやったサ!

ところで内容なんですが・・・まあコレはどうでもいい(をい)
よくありがちなカンフー映画ですよ。ヘタレ主人公がいて、それを助ける謎の鉄人(ジャッキー&リー様♪うふ♪)がいて、主人公にはあるミッションが課せられていて、ヘタレ主人公は鉄人の助けで少しずつ成長して強くなって、ちょっぴり可愛い女の子も登場して、そしてラスボス戦を何とか制して大団円・・・って思いっきりオチバレぢゃねーか!(^-^;
いいって、いいって。誰も本作の内容なんて興味ないっしょ?ぴよも興味ないもーん♪←飛ばし過ぎ

ところで映画冒頭からのリー様のアクションシーン@猿コスプレ、かなり萎える(涙)
ワイヤーとかCGとか、そーいうのは今更どうこう言いませんけどね、それにしても画像処理もヘタだし迫力もない。
せめてリー様お得意の棒術がもっと派手に炸裂してくれればいいのに・・・でも久しぶりに「少林寺」を彷彿させるリー様の棒術アクションがチラリでも見れたので、ここは何とか溜飲を下げるしかない(ぷち悲しい)

その後どーでもいいドラマがあって(←本気で内容度外視)
ジャッキーが、ジャッキーが、酔拳ですよ!あの酔拳久しぶりにやってくれましたよ!!
フラリと揺れたかと思った瞬間、手があの酔拳のポーズを取った・・・萌え死んだ。でもちょこっとやっただけで直ぐにアクションシーン終了。もうこの監督、本気で殺してやろうかと。小一時間説教垂れようかと(怒)
と思ったら、後にも酔拳シーン炸裂!ぃやっほーーーーう!ジャッキー様ぁ〜!

でも、本気で萌え死ぬのはこれからだ!
黄金の如意棒を巡って、ジャッキーとリー様が遂に、遂に、遂に直接対決!!
をいをい、映画半ば(むしろ前半)で早くもクライマックスかよ!ってか、このアクションシーンはマジですごいからっ!
久しぶりに本格カンフーアクションのガチ対決を見せてくれた。もう萌え死ぬドコロじゃない。マジで目がうるうる来た!!

それまでのアクションシーンが「おぉぉ!・・・ってか、こんだけかよっ!」なチョロ見せ状態でうっぷん溜まりまくり状態だったから、いきなりジャッキー×リー様のガチ対決シーンが始まった時「まだクライマックスには早過ぎるからな。またチョロ見せかよ(怒)」と軽くイラつきながら見始めたんだが・・・コレがなんのなんの、マジでいきなりクライマックスでしたよ。

本気で「もうこのシーンを延々ラスまで続けて映画終わってもらっていいですから!それで大満足ですから!」ですよ。
ステキ過ぎる。手技、足技、身体能力の全てを出し尽くす本気の男の勝負。両方があのスピードで手技掛け合うんだよ。もうとにかく怒涛のカンフーアクションだよ。ここ何年もあんなに興奮するカンフーシーンは見た事がなかった。
今思い返しても涙が出て来る。ステキ。ステキ。ステキ過ぎる・・・!!

不思議なのがね、クライマックスシーンの後も映画が続く事なのよ。←こらー(^-^;
ま、いいよ。このシーン見れただけでお腹いっぱいだから、後は好きにヘタレ主人公は修行でも何でもすればよい。
でもね、主人公が少しずつ上達する段階で、ジャッキーとリー様が目配せするみたいに頷き合って、リー様があの愛くるしいお目目でニヤッと笑ったりするの・・・もうリー様ったら何度ワタクシを萌え殺そうとするのかと!(苦笑)

ジャッキー×リー様の直接対決以上のアクションシーンなんてある訳がないので、その後の映画的なクライマックスシーンもきちんと割りとまともなアクションをカマしているんですが、まあほぼどーでもいい状態に入ってます。

すいませんねぇ。ジャッキー×リー様のシーンでこの映画、自分の中で完全終了・完全燃焼しちゃったので。
でも絶対に見て損はさせません!(←勿論ジャッキー&リー様信者の方限定)
酔拳×カマキリ拳とかさー、もうどんだけカッコいいんだよっ!頼むから後1時間続けてくれって!!
劇場公開されたらまた見に行っちゃおーっと♪(本作、試写会で鑑賞したので)、DVDも勿論買うぅ〜♪

あー、内容とか細かいツッコミに関しては、まともな映画レビューを書いている方をご参考にして下さい(^-^;








 ↑
クリックすると文字が変わる投票ボタン
姑息な手ですが、映画感想が気に入ってもらえたら
ポチ☆と押してやってください(^_^;)


My追加






2008年07月17日(木) 崖の上のポニョ

監督:宮崎駿
声の出演:奈良柚莉愛(ポニョ)
      土井洋輝(宗介)
      山口智子(リサ)、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
海を見下ろす崖の上の一軒家に住む5歳の少年「宗介」は、ある日ビンに入って出られなくなったさかなの子「ポニョ」を海で見つけて助けてあげた。お互いの事が大好きになった2人だが、人間を止めて海で暮らしているポニョの父親「フジモト」によってポニョは海深くに連れ戻されてしまう。ポニョは宗介の傍にいたい・人間になりたいと望み、フジモトの溜めた魔法を解き放って再び宗介の元を目指すのだった。


【感想】
スタジオ・ジブリの最新作は、久しぶりの駿のオリジナル脚本&監督。
前々作「ハウルの動く城」は駿が監督だったけど既存の小説を映画化したものだったから、完全オリジナルなのは更にその前の「千と千尋の神隠し」以来かな?「千と千尋」は2001年の作品なので本当に久しぶりだと思いますね。

予告編を見た段階で「トトロ系かぁ。ガキは喜ぶだろうけど、個人的には微妙だなぁ〜」とは思ったものの、本作はこれまた久しぶりにジブリが原点回帰して?CGを一切使わずに全てセルで描いたという情報を仕入れていたので、この点に関しては非常に期待しまくって鑑賞!

少なくとも映像に関しては、CGを使うようになった以降では一番満足のいく作りでした。
やっぱりジブリはセルアニメの会社ですよね。CGの動きとは絶対に違う「人の手で描かれた柔らかい空気感」が最大限魅力的に引き出せるのが手描きのセルアニメの魅力だと今でも思ってます。そしてそのセルアニメの魅力を最大限に引き出せる会社もまたジブリだろうと・・・そういう点では本作非常に評価が高いです。

本作、建物等の背景を「手描き絵本風」の絵にしています。
最初見た時はかなり違和感を感じましたけど、このパステル画調のタッチが今も懐かしい「月刊アニメージュ」で駿が連載していた頃の「風の谷のナウシカ」のカラー原稿の絵そのまんまって感じの画風で、ナウシカのコミック連載当時にハマりまくった身の自分には「ああ・・・コレ!コレ!駿らしい絵だよなぁ♪」なんて、ちょっぴり嬉しくなったり。
でも、個人的には背景も全てベタ塗りのアニメにしてもらった方が好きです。コレはコレでよかったけどさ。

内容に関しては・・・うーん。
まあいつもの通りの「駿節」なファンタジー、とでも言うのか。アンデルセンの名作「人魚姫」を駿風味にアレンジした大人にも子供にも優しい「かなり子供寄り」なお話。
ただ、アンデルセンの古典童話は悲恋の物語ですが、本作は愛にも親子の情にも地球環境にも飢えた現代のお子様達の心をホッとさせるような、非常に優しい物語に仕立てられていましたね。コレはコレでよかったと思いますよ。
ただ、大人が見るには少々かったるいと見る向きもあろうかと(^-^;

それにしても、声優は何とかなりませんかねぇ(溜息)
前々からジブリ作品の声当てには大不満なんですけど、どうしてここまで「タレントに声優をやらせる」事にこだわるのかが理解出来ないですよ。本作も声が絶望的に合ってなかった(涙)
特にフジモトの声を当てた所ジョージさんは違和感あり過ぎ。山口智子さんはかなり頑張ってたと思うけど、所さんといい山口さんといい「声」を聞いてるだけで「ご本人の顔」が脳裏にチラ付いて、スクリーンの絵に集中出来ない。
本作、声を本職の声優さんにやってもらったら、もっともっといい作品になっただろうと思うと残念です。

個人的には声優に関してはともかく、概ね好感が持てましたね。
明らかに夏休みに親子で楽しむ【お子様向け仕様】に作られているので、内容が啓蒙ネタでクサいだの子供騙しだのなんて文句垂れるのも無粋だろうと思うし、少なくとも絵に関しては本当に良かったですしネ。

それから・・・なんつってもテーマソングでしょ!
「ポーニョ ポーニョポニョ さかなの子〜♪」←ウマ過ぎ!一度聞いたら耳から離れない。
駿は「映画見た後、親子で口ずさめるような」というコンセプトで作ったそうですが、コレは正にドンピシャ。親子じゃなくても大人1人で見たぴよでも1日中気付くとうっかり口ずさんでますよ。
・・・ジブリ、商売上手いな。ってかCD買おうかマジで悩んでるわよ(苦笑)








 ↑
クリックすると文字が変わる投票ボタン
姑息な手ですが、映画感想が気に入ってもらえたら
ポチ☆と押してやってください(^_^;)


My追加






2008年07月15日(火) ワン・ミス・コール

監督:エリック・ヴァレット
出演:シャニン・ソサモン
    エド・バーンズ
    アズーラ・スカイ、他
オススメ度:☆☆−


【あらすじ】
女子大生のベスは、このところ立て続けに友人を2人も亡くしているのだが、その2人はどうやら死の数日前に、未来の自分が亡くなる時刻の着信履歴で「死の予告電話」が掛かってきていたらしい事が判る。警察に訴えに行くと、たまたま謎の死を遂げた妹の死因を探っていたアンドリュー刑事に声を掛けられ、2人で「死の予告電話」の謎に迫る事になった。ところがそんなある日、遂にベスの携帯にも未来の彼女から「死の予告電話」が掛かって来たのだった。


【感想】
2004年に公開されて、世界的にも高い評価を受けた(らしい?)「着信アリ」のハリウッド・リメイク版。
元々ホラーが好きじゃない、更に秋元康氏とは多分全く感性が合わないので、元ネタシリーズも世間では大ウケしたみたいだが全く好きじゃなかったんですが、何故かこのシリーズ全部見てるんだよなぁ(苦笑)
「イヤよイヤよも好きの内」ってこういう事を言うんだろうか?・・・たまたま全て試写会が当たっただけだってば(^-^;

そんな訳で、シリーズ全て鑑賞済みの本作。
ぶっちゃけ言うと、映画始まってしばらく経つまで「えーと、元ネタってどういう話だったっけ?」と、すっかり忘れていたので案外楽しめちゃったりして(こらこら)
シリーズ3作全て見てると、シーンがごっちゃになっちゃうのよね。どのネタが1作目でどのネタが2作目だったかとか曖昧になって来ているので「えーと、TV出演するのって2作目だっけ?ああ、1作目だったか(苦笑)」みたいな、本作を見ながらおさらいしてるような感じでした。

と書けばお解りのトーリ、本作は話の流れは結構元ネタに忠実だったと思います。
勿論細かい設定等は改変してありますが(パーティーシーンとか)、基本構造はほぼ同じ。

基本構造は同じでも、決定的に違う部分が2つある。
まず1つは「ジャパニーズホラーのやり方はバッサリ切り捨てている」事。要するに全く怖くない。
少なくとも元ネタはかなり怖かった、という記憶があるんですね。それもこれも「溜め」が多くて、思わせぶりに煽ってる割には肝心なモノは見せてくれずに引っ張りまくるという「ジャパニーズホラー」お約束の心理的恐怖感を存分に演出していたからだと思うんです。
本作はそういう「煽り」「溜め」を全て排除。とにかく最初っから見せたい放題に映像で見せてあっけらかんとしている。
だから見ていてぜーんぜん怖くない。ホラーって見せ過ぎたら怖くないんですよね。遊園地のお化け屋敷状態です。

もう1つは「クライマックス以降、オチを大きく変えてきた」という事。
古典名作の映画化ならいざ知らず、数年前のサスペンスホラーのリメイクなんですから、何か変えてなきゃ逆に誰もわざわざ見に行かないだろうからコレはいいんですが・・・改悪されてるってのが痛いですわ(苦笑)
一番解せないのが最後の最後ですなぁ。コレ書くと超ネタバレになるのでマズいんですがー、
敢えてヒントを書くと(以下【】内はドラッグで読めます→) 【ラスで肝心のルールを破っちゃうんだもんなぁ】、これじゃ今までのネタが全て台無しですよ。

元ネタを全く知らない・未見の方なら、そこそこお軽く見れるB級ホラーなんじゃないかと思いますが、このシリーズが3度の飯より好きなんだぜー♪なんてファンの方がご覧になったら、ガックリ肩を落とされるんじゃ?という気がします。
・・・元ネタ結構忘れちゃってたぴよが見ても「怖くないB級ホラー」でしたから。まあそういう心積もりでどうぞ(^-^;








 ↑
クリックすると文字が変わる投票ボタン
姑息な手ですが、映画感想が気に入ってもらえたら
ポチ☆と押してやってください(^_^;)


My追加






2008年07月10日(木) カンフー・パンダ

監督:マーク・オズボーン、ジョン・スティーブンソン
声の出演:ジャック・ブラック(ポー)
      ダスティン・ホフマン(シーフー老師)
      アンジェリーナ・ジョリー(マスター・タイガー)、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
中国の「平和の谷」にある「龍の巻物」を読み解いた者は、最強のカンフー・マスターになるという伝説があった。この巻物を狙って邪悪なカンフー使いのタイ・ランが谷に向かっている事を知ったシーフー老師は、タイ・ランに対抗出来る「真の勇者」を選ぶ為に選抜大会を催すのだが、そこで食べる事だけが生き甲斐のぐうたらパンダの「ポー」が何故か勇者候補に選ばれてしまう。カンフーおたくのポーは真の勇者になるべく、過酷な訓練に臨むのだが・・・


【感想】
ドリームワークスの新作アニメーション。
実は予告編を見てちょっぴり期待してました。何しろ主人公「ポー」の声はぴよ大好き♪ジャック・ブラックが、そして他にも上記のメンバーだけでなく、マスター・モンキーの声を何とジャッキー・チェンが担当しているというではないですかっ!
ぃやっほーう!ジャッキーが何とカンフーアニメの声で出演ですってー♪・・・ってか、実写が見たい(ぼそ)

で、本作。
ドリーム・ワークスも「ピクサーに追い着け・追い越せ」をモットーに(←勝手に捏造)、随分とクオリティの高い映像をこしらえて来てくれます。コレは映画好きにはとてもありがたい♪
キャラの動き、背景、アングル等、実に手の込んだ作業をされている模様。毎回感想に書くのも憚られますが、相変わらずクソガキだけに見せるには余りにも勿体無い仕様。大人のみんなも見に行こうネ!

ところで内容は、能無しデブパンダが何故か「勇者」として選ばれて、邪悪でめっちゃ強いカンフー使いと戦う事になったので必死に修行を積まなければ・・・みたいなドタバタほっこりコメディ。
主人公のデブパンダのポーの絵柄を見ただけで「声はきっとジャック・ブラックがピッタリ♪」と思ってたら、本当に彼がポーの声を担当しているという話を聞いて、嬉しいというよりも唖然。まんまじゃん!ヒネる気もないのかよ!(^-^;
ってか、明らかに製作段階で「とりあえずポーの声はジャック・ブラックで♪」と決めてから作ってる仕様。

正直序盤の「選抜大会」までのくだりはかったるい。
もっと言うと、その後の「カンフー5人マスターチーム」との不協和音だったりのくだりもかったるい。
・・・かったるいだらけなんだけど、でもチョコチョコ笑わせてはくれるんだけどね、でもまあどーでもいい(をい)

本作はシーフー導師がポーに対して「コイツ、もしかしたらすげースキルがあるんじゃね?」と感じた辺りからが面白い。
その前に「タイ・ラン」が脱獄するシーンがあるんだけど、コレが第一の盛り上がりドコロ。迫力満点!

でも本当に面白くなるのは、更にその後。
とにかく1日中腹空かせて食い物の事しか頭にないバカパンダ。コイツの能力を最大限に引き出す修行をするには、どういう方法が一番効果的なのか・・・ここら辺りが一番面白かったですね。
誰もが「このシーンは大好き!」と言いそうなのが「饅頭取り合い修行」のシーン。
コレはぴよも本作で一番好きなシーンかも!とにかく笑う・映像スゴい・演出・アングル良しの最高の見せ場です!!

まあ、上記に力説したトーリ、自分の中で一番の見ドコロがこの「饅頭修行」シーンで。
要するにココから先、クライマックスのバトルシーンは「うん、まあ、いい感じだわな」程度のモノだったですが(をい)
本作のキモになってる「龍の巻物」のネタはなかなかいい展開でした。コレはこの手の子供向けアニメにありがちな教訓ネタにしては、なかなかヒネった見せ方で、個人的には結構いいなーと思ってみたり。
少なくとも大人が見ても説教臭くなくてすんなり楽しめる教訓ネタだと思いますよ。

そんなこんなで、大人も子供も割りとキッチリ楽しめる仕様なんじゃないかと。
どうも「アニメ→子供の為のもの」という概念がハリウッド(日本でも?)定着しているようですが、その縛りの中で大人が見てきちんと笑えるコメディアニメというのは、結構貴重なんじゃないか?と思うんですよね。








 ↑
クリックすると文字が変わる投票ボタン
姑息な手ですが、映画感想が気に入ってもらえたら
ポチ☆と押してやってください(^_^;)


My追加






2008年07月08日(火) スカイ・クロラ The Sky Crawlers

監督:押井守
声の出演:菊池凛子(草薙水素・クサナギスイト)
      加瀬亮(函南優一・カンナミユーイチ)
      谷原章介(土岐野尚史・トキノナオフミ)、他
オススメ度:☆☆☆−


【あらすじ】
カンナミユーイチはロストック社所属の戦闘機パイロット。新たな前線基地に配属になったユーイチは、自分の前任者の行方に絡んで色々と噂の多い上官「スイト」と相対し、次第にスイトに惹かれるようになる。スイトもまた、そんなユーイチを初対面とは思えぬような・・・まるで自分を待ち侘びていたかのような目で見つめるのだった。


【感想】
森博嗣氏著の同名タイトル人気小説シリーズを映画化。
ちなみに、押井監督&キャラデザインと作画監督を務めた西尾鉄也氏の舞台挨拶付き試写会だった。やほーう!
生・押井監督初めてミター!・・・ちっちゃいおじちゃん。←コラー

原作未読&本作の予告編を一度も見た事がない状態で鑑賞。でも舞台挨拶の時に押井氏が「初めて普通の映画を作った」とおっしゃっていたので、「もしかしたら今回は何を言ってるのか判るかもしんない!」と多少期待しつつ鑑賞。
いや・・・押井氏の作品って絶対に日本語で会話してるハズなんだけど、どんなに集中して見ていても、言ってるセリフの意味が本当に全く判らないんですもん。「イノセンス」見た時はマジで泣けた。
そもそも「攻殻機動隊」すら一度も見た事ない自分が、いきなりイノセンスは敷居が高過ぎた(涙)

でも大丈夫!本作、セリフが何言ってるのかちゃんと理解出来ます!←こんなクソみたいな事言ってんじゃねーよ
信者じゃなくても、一般人が見てきちんと理解出来る言葉で会話されてますからご安心下さい。でも会話は何を言っているのか理解出来ても、世界観まではなかなか理解の域まで到達出来なかったりする(苦笑)

コレ、原作読んでる方と、後は最低でも予告編を見て「予備知識」を頭に入れている人じゃないとキツいですね。
勿論映画をきちんと見ていればどういう設定なのかは判ります。でも映画では冒頭から全く説明なしで話が進み、何故か終盤頃になって突然キャラクター達がガンガンと本作の設定を説明してくれるという感じ。
だったら最初にナレーションで世界観の説明してくれれば親切なのに・・・と思うんだけど、コレは敢えて何か意図して後からセリフで説明させようという事だったんでしょうか?でもどういう意図かは判りませんが(^-^;

押井氏は以前、宮崎駿氏のやり方に(本職の声優を使わず、芸能人に声優をやらせる)批判的だったと記憶しているんですが、何故か本作は役者さんが声を当てている。
コレは正直微妙だろ〜・・・と危惧していたのですが、加瀬亮君は意外にユーイチというキャラにハマってます。谷原さんはもうまんま谷原さんな感じなんだけど、コレまたキャラのイメージ通り。でも栗山千明ちゃんが一番上手かったかな。彼女の声は全く違和感なく聞けましたね。
ただ、菊池凛子さんはどーかなぁ?人によっては合うと感じるかもしれないけど、個人的には微妙〜かな。

まあ、でも何と言っても本作の映像はピカイチですよ!
映画冒頭、いきなり戦闘機のバトルシーンから始まるんですが、もうとにかくスゴイ!!
映像自体もスゴいけど、アングルの切り方って言うのか、「見せ方」が本当にスゴくて溜息が出る。押井氏の作る映像世界に魅了されるファンが多いのは先刻承知、でも本当にこの人の映像って「スゴい」以外に言い様がありませんね。

戦闘シーンや背景・建物内部等の非常に細密な3DCGとキャラクターの平面的な2D映像を融合させるというのが押井スタイルなんだろうと推察しますが、何度見ても個人的には違和感が拭えません。好みの問題でしょうけど。

えーと。セリフや映像の事をアレコレ言う割に、肝心の内容についてなかなか触れませんね(苦笑)
これがですね、勿論何度も書いてますけど、本作はセリフを聞いて何を言っているのか理解出来るんですよ。でもセリフの内容は理解出来ても話の筋と言うのか「結局何が言いたい話なのか」までは理解に及ばなかったという事でして。

戦闘機乗りの中で唯一「大人の男」である「ティーチャー」が、どうやら「終わらせてはいけない戦争」の象徴的な存在であろうと思う訳ですが、このティーチャーが大人であるという事に持たせた意味が正直判りませんでした。
「永遠に子供のままのキルドレ」に対する絶対的な存在?みたいですが、大人はいつか老いますからねぇ。老いたらいつかは必ずキルドレに負ける日が来るんじゃねーの?と思っちゃダメなんでしょうか(苦笑)

他にも「スイトがキルドレでありながら出産した」という意図、戦死でなければ死なないと言われているキルドレの永遠の命の行方(コレに関してはミツヤミドリがネタバレしてくれる)、これらが結局何を指し示そうとしているのかが判らなかった。
せっかく「押井作品見て初めてセリフが何言ってるか判ったー♪」って喜んだのに。バカですいませんねぇ。

だから結局映像はスゴかった!って事くらいしか印象に残らなくて。
いやでも映像は掛け値なしにスゴいですわ。本当にスゴいんだけどー・・・内容が判んないってのはなぁ(涙)








 ↑
クリックすると文字が変わる投票ボタン
姑息な手ですが、映画感想が気に入ってもらえたら
ポチ☆と押してやってください(^_^;)


My追加






2008年07月03日(木) インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:ハリソン・フォード
    ケイト・ブランシェット
    シャイア・ブラーフ、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
1957年、スパルコ率いるソ連軍工作員に捕らえられたインディはある事件絡みのミイラの棺を探すのを手伝わされる。辛くも逃げ延びたインディだったがFBIからKGBに内通していると疑われ、赤狩り対象となって大学をクビ状態になってしまう。そこへマットという青年がやって来て、インディの大学時代の友人オックスリー教授を助けて欲しいと懇願される。オックスリーはクリスタル・スカルを見つけたらしいのだが、3年前から消息不明になっているのだった。


【感想】
実に19年振りのインディ・ジョーンズシリーズ最新作。
もう説明するの面倒臭いや。誰でも知ってるに決まってるもん。←超なげやり
過去3作全て見てますよー。インディ大好き〜!あのテーマソング「チャーチャラッチャー♪チャララー♪」が聞こえてくるだけで心が躍るとはこの事ね。ビバ!ジョン・ウィリアムズ!!

で、本作19年振りという事で、時代も前作から19年後。当然劇中のキャラも19年歳食ってます。
前3部作は第二次世界大戦前のお話だったのでナチスドイツが敵だったんですが、19年後は既にナチス解体して今度はソ連との冷戦状態に入ってる頃ですので、今回の敵はソ連の皆様。
ケイト・ブランシェットがウクライナ訛りの英語で冷徹な女ボス・スパルコを演じています。「R」の発音が耳障り(笑)

映画が始まってインディがいきなり連れて行かれるのがネバダ州の米軍施設「エリア51」
これは「レイダース/失われたアーク」のラストシーンから繋がってるという事かにゃ?と思ったんだが、スパルコ達が探していたのは聖櫃ではなく、「ロズウェル事件」で回収されたとされる謎のミイラだった。
ロズウェル事件ってー、UFOだか宇宙人の死体を回収したとかいう話だったっけ?って事は今回のネタって・・・(^-^;

前3作まではキリスト教関連のお宝を探すという「遺跡発掘(盗掘?)アドベンチャー」だったんですが、本作はE.T.ネタを持って来た。時代の流れなのか、他にキリスト教関連のお宝のネタが思い浮かばなかったのか。
よくよく考えると「クリスタル・スカル(ヘッジス・スカル)」自体がオーパーツと言われているしなーと思っていたら、何と映画のネタもまんまヘッジス・スカルにまつわる伝説を頂いちゃってました。
オーパーツ物が好きな人なら、本作の副題「クリスタル・スカルの王国」というタイトルだけでオチまで判っちゃうのかもしれないですね。一応本作ではエルドラド伝説と掛け合わせネタになってますが。

まあ、そんなこんなでネタ以外は「いつものインディ・ジョーンズ」
本作ってきっと「往年のインディシリーズ独特のお約束アクション」というのにこだわったんでしょうね。絵の作り方やアクションのテンポが昔のまんま。笑っちゃうくらい前3作のイメージ通り。
ハリソンおじさんが歳食ってるから新作だって判るけど、一瞬チラリと見ただけじゃ「コレってシリーズ何作目?」って人に聞かなきゃ判別付かないくらい昔のスタイルのまんまでした。

だからテンポ良くて面白いっちゃー面白いんだけど、なーんか物足らない気持ちになる。
19年振りに新作を作るってーんだから、何かドびっくりするような仕掛けでも登場するのかと思いきや、余りにも前作と代わり映えがしないので、正直「あー。まー。インディだしー。こんなもんかー」って気になっちゃうのは仕方ないよね?(^-^;

ハリソンおじさんも老体にムチ打って頑張っていたけど、今作から「3代目ヘンリー」が登場。
シャイア・ブラーフ君はここんとこ「大物映画の青年役」に必ずと言っていい程ご登場の若手ホープですが、もしかしたらこの配役って更に次回作への布石って事なのかしら?
ハリソンおじさんがアクション頑張れない分、次回からは「親子盗掘チーム(をい)」としてシャイア・ブラーフ君がインディシリーズの後任になるって事?なーんかパンチが今一つ弱いと思うんだけど・・・勘繰り過ぎ?(^-^;

んな訳で、今回大甘評価で☆3つですねー。
インディが好きな人だったらセルフパロのシーン等のお楽しみもあるので、それなりに楽しめるでしょう。
特に「最後の聖戦」ファンならインディがマットに言う【あるセリフ】にはにんまりするハズ♪
それから相変わらずツッコミどころ満載なアクション(どんだけ冷蔵庫頑丈なんだよー!とか、あの滝から落ちて全員無傷なのってどんだけ不死身やねん!とか)を差し引いても、やっぱりワクドキする映像なのは間違いないしね。

・・・差し引けるレベルのツッコミか?まあいいや。とりあえずツッコミも映画の魅力だと思わなくっちゃネ(笑)








 ↑
クリックすると文字が変わる投票ボタン
姑息な手ですが、映画感想が気に入ってもらえたら
ポチ☆と押してやってください(^_^;)


My追加





 < 前の作品  INDEX  あいうえお順INDEX  次の作品 >


ぴよ [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加