2008年06月30日(月) |
イースタン・プロミス |
監督:デヴィッド・クローネンバーグ 出演:ヴィゴ・モーテンセン ナオミ・ワッツ ヴァンサン・カッセル、他 オススメ度:☆☆☆☆−
【あらすじ】 クリスマス近いある晩、アンナが勤める病院に大出血を起こした妊娠した少女が運ばれてきた。緊急出産させて子供の一命は取り留めたものの、少女は死亡してしまう。少女の身元を調べようと持ち物を調べると、ロシア語で書かれた日記が出て来た。日記に挟まれた名刺を頼りに、あるロシア料理レストランを訪ねたアンナだったが・・・
【感想】
変態鬼才クローネンバーグ監督×ヴィゴ・モーテンセン出演最新作。 本作はR-18指定になっているので、良い子のお坊ちゃんお嬢ちゃんはご覧になれません。 で、その問題のR-18になった原因は「凄惨でグロい殺人シーン」ではなく、「ヴィゴ@アラゴルン by LOTR」が完全無修正全裸ファイトをしてくれている!という部分なんだろうと推察。 ってかー、正直言うと本作の内容全く下調べしてなくて、「ヴィゴの無修正全裸が見れる!」というだけで鑑賞♪ 毎度毎度アホで本当にすいません(涙)
予備知識なし(情報はヴィゴの全裸のみ)で見た本作ですがー・・・ ロンドンに巣食うロシアンマフィア、先進国に不法移民として流れ着いた人達の暗部を描く真面目なサスペンスでした。
ヴィゴは髪をキッチリとオールバックにした、一部の隙もないマフィアお抱え運転手という役。 運転手でありながらマフィアの大ボスのバカ息子のお守り役をしていて、マフィアの本メンバーとして認めてもらって上を目指そうと虎視眈々と狙っている。でもそれだけでない何やら腹に一物持ってる様子。 この「腹に一物」部分が後のタネ明かしの重要なネタなんですが、映画のかなり早い段階で殆どの方は予想が付くだろうと思います。ってか見始めて直ぐに「こんなん、アレだろ?○×△※・・・」と予想付いちゃった(^-^;
クローネンバーグ監督らしい(?)エグエグ映像もバッチリ☆ 何かなー。見せ方がいやらしいって言うのか(苦笑)、喉をスパッとナイフで切り裂くんだけど、よくありがちなスプラッタ物ならピューピュードバドバと血しぶき上げて派手な絵を作るトコロだろうと思うんだけど、クローネンバーグはそんな可愛い演出はしない。一拍置いて血が「どろぉ〜ん」・・・もうね、本当にイヤな感じぃ〜。でも嫌いじゃなーい♪(をい)
話自体は結構ありきたりなネタだよなーと思ったものの、本作はキャスティングが秀逸でしたね。 特にマフィアの大ボスのバカ息子(自称・王子)を演じたヴァンサン・カッセルはすっごく良かった! 実は話の筋自体には大して絡んでない役ドコロ、しかもステレオタイプの「バカ息子」なんだけど、このバカ息子の様子がマフィアの暗部や「ファミリー」と呼ばれる独特の結束を上手い具合に演出し、更にバカ息子自身の苦悩までをキッチリと見せています。コレはヴァンサン・カッセルの演技勝ちでしょう。
映画の筋はサスペンスなんだけど、所々で少女の日記の内容をナレーションとして入れる事で、ロンドンに流れ込む不法移民の悲しい現実や不法移民を食い物にするマフィアの実情等を提示していきます。 このナレーションによって本作を単なるサスペンス娯楽ではない、社会派サスペンスに一気に押し上げ、更にそのマフィアの実情をバカ息子の魅力的なキャラによって、泥臭い人間ドラマとして深みを出すという挟み撃ち。 個人的に結構好きな部類の作品でしたねー。
ところで、映画冒頭で散々書いた「ヴィゴ様無修正全裸シーン」ですが・・・ これまた迫力ありましたよー!もうね、揺れるお宝に目が釘付けっ♪じゃなくてー(いやそーなんだけど)、実は凄く緊迫感のある手に汗握るシーンでした。ホント!お宝だけじゃないぞ!←しつこいって(^-^;
あ、あのね! ホントに蛇足なんだけどー、全裸シーンの前には「黒パンツシーン」ってのもあってね、これがまた〜♪←アホ
|