2007年12月27日(木) |
アイ・アム・レジェンド |
監督:フランシス・ローレンス 出演:ウィル・スミス アリーシー・ブラガ ダッシュ・ミホック、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 ある特殊ウイルスにより人類は滅亡してしまった。優秀な科学者だったロバート・ネビルはたまたまこのウイルスの免疫が出来て感染を逃れたものの、地球最後の1人となってしまった。相棒は愛犬サムのみ。ネビルはたった1人になってもウイルスの血清を作る為に日々研究を重ねている。そしてNYからAMラジオで、もしかしたらまだいるかもしれない生存者に向けて毎日呼びかけているのだった。
【感想】 米国SF・ホラー作家リチャード・マシスンの同名タイトル小説の映画化。 元は「吸血鬼」というタイトルだったが後に「地球最後の男」に改題?し、更に今回の映画に合わせて日本発刊の小説は本作と同じタイトルにしたそうです。 既に原作は1964年、1971年に映画化されているし、藤子・F・不二雄氏の短編「吸血鬼」にも流用されてるそうだ。 ちなみに64年、71年製作の映画、そして藤子・F・不二雄氏のコミックも未見です。
そんな訳で予告編だけが自分の情報源でして。 予告編を見ながら「こりゃー宇宙戦争@エイリアン物か、それともまさかの夢オチってトコロだな」と当たりをつけていたのですが、蓋を開けてみると「バイオハザード@アリス計画」でした(^-^;
ぜ、全然予告編とイメージが違う・・・これは近未来SFモノじゃなくて確実にホラーよね?ね?(薄涙)
とりあえず内容に吠えるのは置いといて、 まず映像は凄かったですねー!予告編でも「すげーな、こりゃ」とは思ってましたが、人っ子一人いないNY、しかも車はあちこちで放置しまくっててビルはホコリ被ってて、道路の舗装は荒れ果ててアチコチから雑草が生えたりしている。 「たった3年でここまで荒廃はしねーだろ」と思いつつも、とにかくその映像には驚かされっぱなしです。 CGを駆使しているのは判るけど・・・それにしても映像処理技術の進歩って本当に素晴らしいですね!!
最初の内は2012年現在の様子を淡々と見せ、そこに3年前の様子をネビルの悪夢という形で少しずつ回想する事で、何故彼が今地球でただ1人生き残ってしまったのか・何が起こって今の状態になったのか、というのを観客に小出しにネタばらししながら話を進めていきます。
コレが途中まですっごくワクドキしながら楽しんでいたのですが、全容が見えた途端に「あちゃ〜」 まあ確かに在り得ない設定ではないだろうからいいんですけどね、バイオハザードシリーズの新作の公開時期と被っているのはなかなか分が悪い気がしなくはなかったですね。 まあ、せめてもの救いはバイオ〜の新作がクソだったという事でしょうか(コラ)
独りぼっちの生活で、どうやって通電させているのかよく判らなかったんですが、これは多分発電機をどこかから調達して来たんだろうな、というのは予想が付きます。ところで水道とガスはどーなってんだ?蛇口捻ったらちゃんと水が出るし、自宅で火を使った料理も作れてるみたいだけど・・・こういう事はツッコミ入れちゃダメなの?
でももっとツッコミ入れたかったのは、アレだけの地下研究室を持てるんだったら、どうして紫外線ライト位は調達しておかなかったのだろうか?という事なんですがね(^-^; 敵さんが紫外線に弱いって判ってるんだから、NY中探せば日焼けサロンなんて死ぬ程あるでしょーに、全く調達出来ない物品だとは到底思えないんですがね。ここらは設定にムリがあり過ぎる気がしましたよ。
それから「生き残り仲間」の登場も余りにも予想通りですし、彼女のイッちゃってる「神様論」がどうにもこうにもぴよには肌が合わなかったし、クライマックス以降も何だか拍子抜け。 映画の前半が良かっただけに、どんどん話が進むにつれて失速して行ったのが残念でたまりません。
でもまあ、何だかんだで映像には呆れる程感心出来ましたし、話だって決して悪くはなかったですよ。 たまたまぴよがこの手のホラーは余り得意じゃなかったからビビリまくってしまった事と、同時期に同じネタの映画が公開されていたので「またかよ」と思ってしまったというのが自分の中の敗因なんでしょう。 個人的には愛犬のサムに猛烈に萌えたしネ♪サムを抱きしめて・・・のシーンは本当に切なかったワ!!
バイオシリーズを見てない方なら楽しめるんじゃないでしょうか?何度も書きますが映像はピカ1ですしネ☆
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