2007年11月30日(金) |
カンナさん大成功です! |
監督:キム・ヨンファ 出演:キム・アジュン チュ・ジンモ イ・ハヌィ、他 オススメ度:☆☆☆☆−
【あらすじ】 身長165cm体重95kgのカンナ。デブでブスのカンナの唯一の取り得は歌唱力抜群の美声の持ち主である事。その唯一の能力を生かして歌手を目指すも、現実は舞台裏で歌のヘタクソな美女アイドルのゴーストシンガー。でもカンナはイケメン音楽プロデューサー・サンジュンに熱烈片思い中。サンジュンの優しさに勘違いしそうになる事もしばしば。ところがある日サンジュンの本音をコッソリ聞いてしまい、ショックの余り自殺未遂を起こすのだが・・・
【感想】 鈴木由美子著の同名タイトルコミックを映画化。 確か「KISS」で連載していたハズ。連載当時KISSを定期購読していて、原作コミックには随分笑わせてもらいました。 日本のコミックだけど韓国で映画化。でも本作の設定「超絶デブスが全身整形をして美女に生まれ変わる」というネタは韓流お得意のラブコメ映画の題材にはピッタリですわね。
そんな訳で、超珍しく原作本を通読していた作品だったんですが・・・ 蓋を開けると本作は「デブスが全身整形をして美女に変身する」という設定だけを原作から頂いて、後は完全なオリジナル脚本の映画でした。 まあでも、映画化するなら原作に忠実に作るよりも本作のような設定の方が良かったかもしれないですね。 何しろ原作ではカンナは大学の学食で働いているという設定。コレでは話がドラマティックになりようがない(苦笑)
最近すっかり韓流ラブコメには飽きちゃってたんですが、本作はなかなか良かったですよ。 脚本もよく練れてるし、整形して美女になった後も考え方はデブス時代のままなので、妙に卑屈でオドオドしてるトコロなんて凄く良く描けてます。 それからデブス時代のカンナは、美女のキム・アジュン嬢が特殊メイクを施して演じているそうですが、これがまた恐ろしく良く出来てますわ。とても同一人物の特殊メイクだとは思えない!
笑いドコロのツボもしっかり押さえてあるし(ココらのコメディセンスは韓流は上手いと思う)、劇中曲も魅力的だし主人公の歌唱力も非常に優れていて見せ場も多く、誰が見ても安心して楽しめる仕様。 個人的には、原作で登場した「美人vsデブスの比較ネタ」や「デブスならではの勘違い自虐ギャグ」が出て来るのを期待したんだけど(原作コミック読んだ時は大いに笑った)、その手のネタがなかったのはちょっぴり残念でしたけどね。
でも本作はここ最近韓流ラブコメに食傷気味だった方でも、大いに楽しめる作品に仕上がっています。 日本でも韓国でも整形手術をした事をカミングアウトするのは、まだまだ市民権が得られていないようですが、整形手術して自分に自信が持てるようになるなら(本作のカンナのように)もっと受け入れられてもいいんじゃないですかね。
・・・と、将来顔がたるんで来たらリフティングしようぜ!と友達と常々話しているぴよは思いましたとさ(笑)
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