ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2007年08月31日(金) スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ

監督:三池崇史
出演:伊藤英明
    佐藤浩市
    伊勢谷友介、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
源氏と平家の壇ノ浦の決戦から数百年後、ある山間の寒村に伝わるという「伝説のお宝」を探し求めてやって来た清盛率いる平家(赤)と義経率いる源氏(白)が村内で激しい抗争を繰り広げていた。そこへある流れ者の凄腕ガンマンが1人やって来た。両軍ともこのガンマンを用心棒に引き入れたいという思惑の中、駆け引き・裏切り・欲望・そして愛が入り乱れ・・・


【感想】
「着信アリ」「妖怪大戦争」等で知られる鬼才?奇才?三池監督最新作。
本作は第64回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に出品が決定したそうです。おめでとうございます!

で、本作は黒澤明監督の「用心棒」に始まり→ハリウッドでウエスタン映画ブーム→それがイタリアに飛び火し「マカロニ・ウエスタン」ブームと来て、2007年になって世界一周した用心棒がまた日本に帰って来た!という事らしい?です。
世界一周して来たので、日本の寒村が舞台だけど何故かウエスタン。そして邦画なのに全編英語で字幕付き。
ヘンテコな着物とウエスタン・スタイルの衣装が入り乱れて、日本刀とガンファイトが交錯する。まるでそう・・・日本を全く知らない外人が作った日本が舞台のB級ウエスタン映画、と言った風情。

そんなB級臭プンプンな作品なのに、主演してる役者がすんげー豪華!
上記の「出演」に書いた3人だけでもスゴイのに、他にも香川照之、桃井かおり、石橋貴明、木村佳乃、それから何故かタラちゃん(クエンティン・タランティーノ)まで出演してる!?え、マジで?
・・・と思ったら、映画冒頭いきなりタラちゃん。しかも公式サイトのキャストに記載されていない某アイドルグループのS君までゲスト出演していてドびっくり。しかもタラは結構重要な役ドコロだったりする。すげーよ(笑)

要するに「大真面目にバカをやる」という、正にタラちゃんやロドリゲスの系譜の作品な訳ですが、話の筋自体はとりたてて面白味のない普通〜の時代物(ウエスタン)なお話な訳でして。
まあ、だからこそいいんでしょうね。コレを本気で大真面目に日本語セリフでやられた日にゃ〜かないません(苦笑)
見ていて「ああ、だから全編英語セリフなのね」と納得の出来る、大真面目なバカ。要するに明らかにチャカしてるシーンというのは意外に少なくて、チャカしていても役者達は大真面目に演技しているというヤツです。

・・・でもタラちゃんの「アニオタ」ネタには吹いた(笑)

個人的には主人公のガンマン演じた伊藤英明クンがすっごい好きなんだけど、意外に彼の存在感が薄いのが悲しい。
それから毎回どんな役も自分のモノにして観客を魅了してしまう香川サン、今回のこの役はちょっと鼻についたかな。映画の流れの中で彼の演技に頼り過ぎてる気がしなくもない。

良かったと思ったのは伊勢谷クンと木村佳乃サン。
特に木村佳乃さんは凄かったなぁ〜。彼女って清楚で地味なキャラもハマるけど、こんなキャラもハマるなんて実は彼女はスゴイ女優さんだなぁと思いましたね。彼女の評価が本作で一気に上昇しましたよ。
彼女の鬼気迫る汚れ役?に正直萌えた。ってかすげーエロい衣装も披露してくれるんだけどスタイルいいなぁ〜♪

正直、かなり評価の分かれるタイプの作品だと思いましたね。
この作品の遊び心がどれだけツボに入るかで、作品の評価はガラリと変わると思う。映画としては何でもない一山百円系のB級作品だと思うんですが(こらこら)、個人的にはこういう「豪華で本気のB級」は結構好きです♪







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2007年08月27日(月) 伝染歌

監督:原田眞人
出演:松田龍平
    伊勢谷友介
    大島優子、他
オススメ度:☆+


【あらすじ】
ある女子高の生徒「香奈」が突然自殺をした。現場を目撃したクラスメイトの「あんず」は、香奈が自殺する直前にある歌を口ずさんでいたのを目にする。一方三流風俗誌のエディター「陸」は、歌うと死んでしまうという「伝染歌」の噂を聞きつけて取材を始めた。香奈の葬式であんず達に出会った陸は、早速「伝染歌」について聞き出そうとするのだが・・・


【感想】
秋元康氏の企画・原作のサスペンスホラーだそうだ。
「着信アリ」で懲りてなかったんですね、この方・・・ってか、見に行ってるぴよも懲りてないじゃないか!(苦笑)
出演してる女子高生は、同じく秋元氏がプロデュースしているらしい?(全く知らねー)「AKB48」とか言うプリプリ女子高生アイドルユニットのメンバー達らしい。ふーん。プロモ映画だったのか。ちっ。

全然見る予定じゃなかったんですけどね(←いきなり誰に言い訳しているのか。苦笑)、
友達がどうしてもこの作品が見たいって言うから、お付き合いしたんですよ。ホント・・・まあ、松田龍平君も伊勢谷君も好きな役者さんだし、他にもちょい役で木村佳乃さんや阿部寛さんなんて豪華なメンバーも出てるんですよ。
そりゃーちょっとくらい期待したって仕方ないじゃないですか。

そもそも「サスペンスホラー」っていう煽り予告、コレはいかんですね。
本作は明らかに「B級アイドルに萌え萌え♪コメディ@夏だからちょっぴりホラーっぽい風味」という程度です。
全く怖くない。絵的にも心理的にも心情的にもどこにも怖い要素なんぞない。ただちょっと人が死んじゃうお寒いアイドルコメディでしかありません。

映画冒頭で意味不明な「AKB48」のライブシーンなんぞをダラダラと見せられて、おパンツが見えるか見えないかのギリギリラインのミニスカ制服にナチュラルっぽい厚化粧を施した女子高生アイドルの皆さんが、常に噛みまくって何を言ってるのかよく判らないセリフで盛り上がってる様子を、ただなんとなーく眺める、という作風になっていました(苦笑)
龍平君も伊勢谷君も、どうしてこんな作品に出演してしまったのか?ホントに不思議・・・余りにも稚拙なお嬢チャン達の演技のオンパレードに、逆に彼らや他の大物役者さん達の演技が浮きまくってしまって、どっちが悪いんだか訳がわかんなくなるくらいでしたね。

お嬢チャン達の演技がクソでも、ただのアイドルPVを見せたいだけの企画でも何でもいいんだけど、せめて話の筋部分くらいは整合性を出してくれないと評価のしようもありません。
肝心のタイトルにもなってる「伝染歌」のオチがさ・・・コレでは「何故この曲を歌うと死ぬのか?」という最大にして唯一の本作のミステリー部分の答えになってないじゃないですか(怒)

もしかしてこの「伝染歌」を流行らせたいの?何度も劇中で役者さん達が歌ってくれるし、クライマックスではご丁寧に主人公格のあんずちゃんが感動的にクチパクでフルコーラス歌い上げてくれるのですが・・・もうどんなメロディだか忘れた。はっきり言うけどクソ。←今日も吠えまくり(^-^;

何でも本作は、かつてハンガリーのブタペストでご発禁になった「暗い日曜日」という楽曲からヒントを得ているという話なのですが、既に過去に「暗い日曜日」というタイトルで映画化された作品があります。こちらの作品は非常によく出来た歴史サスペンス物ですので、本作を映画館に見に行こうかどうか迷っている皆さんは、本作スルー推奨+レンタル屋に走って「暗い日曜日」のDVDでも借りて見る事を強くオススメします(苦笑)








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2007年08月22日(水) オーシャンズ13

監督:スティーブン・ソダーバーグ
出演:ジョージ・クルーニー
    ブラッド・ピット
    マット・デイモン、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
オーシャンの仲間の1人ルーベンが、ホテル王バンクに裏切られたショックで心筋梗塞になり倒れてしまう。瀕死のルーベンの敵討ちを誓ったオーシャンと仲間達はバンクのカジノホテルのグランドオープンに合わせて着々と作を練る。まずカジノで大損をさせて金銭的に苦しめ、更にホテル評価「ファイブ・ダイヤモンド賞」を受賞し続けるのを誇りに思っているバンクの鼻をへし折る為に様々な画策をするのだが・・・


【感想】
「オーシャンズ11」「オーシャンズ12」に続くシリーズ第三作。
もう説明するのもの面倒臭い。と言うか、本作はシリーズ全部見てる人しか見に行かないんじゃないか?今までシリーズの過去作品を1つも見ていなくて、いきなり本作を見に行くような物好きがいるんだろうか?

・・・と、ぴよだけでなく製作者も思っているらしいですね。
もう当たり前みたいに「オーシャンと仲間達」が何の説明もなく現れて、どういう役回りとかどういう横顔だとか、そういう基本説明一切なしで当たり前みたいに話が唐突に始まります。
ま、この方がシリーズ通して見ているぴよには有難いです。前作ではちょっと役回り忘れかけてたけど、流石に本作を見た時にはほとんどキャストの役回りは覚えてましたし。ってか、いくらなんでも3作全部見てるにも関わらず、何もかも忘れてるヤツってのもそうそういないだろうな(苦笑)

正直言うと、本作は半ばスルーするつもりでいたんですが・・・前作が面白いっちゃー面白いんだけど、単なる内輪ウケネタのお祭映画になっちゃってたので「もうこのシリーズもコレでいっかー」って気分になってましたし。

まあでも本作でちょっと持ち直した感じはします。
前作ではヨーロッパに渡って収拾付かなくなってましたが、本作ではまた古巣のベガスに戻って来てベガスらしいゴージャスな雰囲気をモリモリにして見ドコロもUPしてテンポもまずまず。
ただ、本シリーズって個人的にいつも中盤がダレるんですよね。前作でもウトウトしちゃったけど、今作でも中盤の仕込み部分で何度か意識が飛びそうになるのを抑えるのに必死でした(^-^;

後、1作目はジュリア・ロバーツ、2作目はゼタ姐と、割とメジャーなゴージャス所の女優さんを華に据えるのが本作の目玉の一つだとばかり思っていたのですが、本作で目を惹く女性キャストはバンクの嫁さんを演じたエレン・バーキンだけ。
エレン・バーキンがダメだと言ってる訳じゃないんですが、彼女が登場してからしばらく・・・いや、かなり時間が経つまでずっと「キャメロン・ディアス、老けたなぁ〜!」と本気で思ってたじゃないですか(苦笑)<自分

難攻不落のセキュリティだった割にはいともアッサリ攻略出来ちゃったり、まあとりあえずツッコミどころの満点さは相変わらずのご都合主義バリバリな進行ですが、基本的に本作ってクライム・サスペンスじゃなくて「コメディ」ですよね?
お気に入りの役者さんが登場してて、どこか1シーンでも自分の中でツボに入るトコロがあったらめっけモノ♪みたいな作品だと思うので、余り深く追求しちゃーダメなんだろうな、ってのはいくら何でも3作も見れば理解してるつもり。

ま、そんな訳でそこそこ眠たくて、そこそこゆるくて、そこそこ笑って、そこそこ楽しませてもらいましたよ。
でもこの豪華キャストじゃなきゃー絶対に続編作れないシリーズよね、コレは(苦笑)・・・そしてこの豪華キャスト全員のスケジュールをどう遣り繰りして今後作るつもりなのか?
え?コレで打ち止め?んな訳ないっしょ。だってラストでジョージおじもブラピも「今度会うまでに・・・」って言ってたしサ!








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