監督:小松隆志 出演:北乃きい 勝地涼 平岡祐太、他 オススメ度:☆☆
【あらすじ】 3年前、真面目な教師だった父親が自殺未遂した事で佐和子の家族は一変した。母親は家を出て一人暮らしを始め、成績優秀だった兄は大学受験を辞めて農業を始めた。そして父は佐和子が中学3年になる始業式の朝「父さんは、父さんを辞めようと思う」と言い、仕事を辞めて大学を受験すると宣言した。そんな佐和子に転校生の大浦が近付いてきた。天真爛漫で男らしい大浦に次第に惹かれて、いつしか大浦と同じ高校を受験しようと頑張る佐和子だった。
【感想】 瀬尾まいこ著のベストセラー同名タイトル小説の映画化。またしても未読です。本もっと読まなくちゃな(涙) 主人公の佐和子役を「ミス・マガジン2005」のグランプリを受賞した北乃きい、爽やか青年・大浦を「亡国のイージス」等でめきめきと頭角を現してきた若手役者の勝地涼が演じています。
んー・・・何が「幸福な食卓」なんだか全然判らなかった。←またいきなり何を言うか(苦笑)
いや、最終的には「結構いい話じゃねーか」と思えるんですが、まず家族が何故崩壊しているのか?どうしてこの状況なのかという説明が凄く判り難いんですよ。特に母親が何故わざわざ近所に一人暮らししているのか全然判らなかった。 映画を見ていく内になんとなーく「ああ、こういう事かな?」とは判るんですが、それにしてももう少し心情面を見せてくれないと状況だけでは今一つ納得がいかない。
原作がどういう表現をしているのか判らないのですが、そもそも父親が自殺するまでの心が崩壊していく様子等が会話からは全く見えてこないので(父親の遺書を兄が読むシーンがありますが、アレでは何が何だか判らん)どうして今この家庭がこういう謎の状況で生活が成り立っているのか?という部分に説得力を感じなかった。
佐和子の中学3年4月〜高校1年の12月までの生活を淡々と見せるのが中心ですが、それに微妙に兄貴の恋人が絡んで来たり父とのやりとりや母との交流等を見せて、全体として「家庭の再生」を描いているモノと思われます。 ・・・多分そうなんだろうと思います。←またいい加減な事書いてるし(苦笑)
それにしても佐和子を演じた北乃きいちゃん、ぴよは彼女を全く知りませんでしたが絶望的に大根だ・・・(苦笑) そうは言ってもネ、確かに演技は大根なんですが何故か妙に惹かれる女の子です。すっごく地味な顔してるんだけど何か凄く雰囲気のいい女の子なので、彼女の顔がアップになると何か心がホッとします。 それより勝地涼クンだなぁ♪彼は全然中3や高1には見えないんだけど(をい)、恐ろしく爽やかで可愛いゾ! スクリーン見ながら「ああ、こんな息子が欲しいわぁ♪」・・・恋人じゃなくて息子かよ<自分
すっごく爽やかなんだけど、大浦が「新聞配達を始めた」って言った次点で「まさか・・・なオチじゃねーよな?まさかこの21世紀にそこまでベタな展開はあるまいな?」と危惧していたのですが・・・まさかの大当たりでした(笑) 悪くはないけど「もう少しヒネろうよ」って思っちゃダメですか?しかもこの事件が佐和子家の再生のきっかけになっちゃうだなんて、そりゃー大浦クンは佐和子ファミリーの「人柱」ってヤツでしょうか?←コラ
ひねくれモノの腐った大人(←ぴよの事だな)は見ちゃダメなんでしょうなぁ(溜息) でもね、今思春期の真っ只中という学生さんが見たら、何かグッと胸に迫るものがあるかもしれません。 もう少し心情面の掘り下げと見せ方が丁寧だったら一般ウケしそうな気はするんですが・・・悪い話じゃないですから、お暇があったら見てやって下さい。
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