ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2005年04月27日(水) 交渉人 真下正義

監督:本広克行
出演:ユースケ・サンタマリア
    寺島 進
    國村 隼、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
2003年11月24日、台場レインボーブリッジ封鎖によって解決した連続殺人事件。その直後警視庁初の交渉人として活躍した真下正義はマスコミに取り囲まれて事件の経緯を語っていた。それから1年後の2004年12月24日クリスマスイブ。雪乃とデートの約束をしていた真下は突然室井管理官に呼び出される。東京トランスポーテーション・レールウェイ(地下鉄)の最新鋭実験車両「通称・クモ」が何者かに乗っ取られて、真下を交渉人に指名して来たと言うのだ・・・


【感想】
「踊る大走査線」シリーズのスピンオフ企画・第一弾は、先の「踊る大走査線 the Movie2」で警視庁初のネゴシエーターとして登場した「真下正義」を主役に据えて展開するスリリングな地下鉄乗っ取り事件。
既にスピンオフ企画・第二弾として「容疑者 室井慎次」の予告編も流れてますよね。

ネタは「踊る・2」の事件後から始まって、話が動くのがその1年後のクリスマスイブ。
何者かに東京の地下鉄が乗っ取られて、どーやら「ボクは警視庁初の交渉人と言われていますがぁー」と自慢げにマスコミのインタビューに語る真下が気に入らないと思った犯人が、真下を翻弄しながら東京をパニックに陥らせようという展開。
地下鉄や列車乗っ取り系のパニックムービーは数多く作られていますので、割と安心して見られるかな?ってね(笑)

ぶっちゃけ言うと「何だかなぁ〜」な作品でした。←いきなり結論から入ると感想書きにくいゾ、と(^-^;

そもそも「織田ユージ君が好き♪」という理由で「踊るシリーズ」を見ているぴよにとって、織田ユージ君が全く出演しない踊るシリーズに魅力を感じない訳ですわ。もうこれはどうしようもない。
せめて過去映像でもいいからユージ君が登場してくれたら、それだけで満足もしただろう。

ユースケ・ファンの方には本当に申し訳ないんだけど、彼はやっぱり主役を張るタイプじゃないんですよ。
脇役だからこそ光るキャラクターっていますよね?彼は正にそういうタイプだと思うんですわ。主役にはなれないけど主役を脇から支える事で自分も光るという役者さんっているじゃないですか。
そういう意味ではユースケ氏は今の日本のTVドラマ界を支える「若手名脇役」だと思うんですよ。

そんな「TVドラマ界の名脇役」がいきなりスクリーンで主役を張るのは絶対にムリがある。
とにかく「華」がないんですもの。そもそも飄々としてボケかますのが担当のキャラクターを主役にしようと思ったら、それなりにカリスマ性のある役者が演じなければダレるに決まってるんです。

本来引き立てなければいけない「主役」なしで話が進むんですから、更にその脇を固めるしかない。
そんな訳で、本作には寺島氏や國村氏、更にはちょい役で八千草薫@重鎮まで総動員したり、「お笑い担当」として既に使い古された感もある(言い換えれば最も磐石な)石井正則氏を配置して万全の構えを見せているものの・・・
ぴよが本気で笑ったのはTTR(東京トランスポーテーション)の総合指令長を演じた國村隼氏の「あ、お母様」ネタしかなかったというていたらくですから。

踊るムービーはある程度万人ウケする作りになっていると思います。
でもそのスピンオフ企画にまで来ると、踊るシリーズに散々ハマってキャラクターに思い入れのある人じゃないと「映画」としてはとても評価出来るものではないと思う。
簡単に言えば「すごくお金掛かってると思うけど、TVドラマ@特番で充分な内容」

今回、この映画は見に行く人が相当多いだろうと思って、敢えて内容に触れる記述はしません(公開前なので)
展開や犯人の設定や犯人に関する考察にもツッコミ入れたい箇所が多々あるのですが、それは公開後にもし再見する機会があったらしようと思います。(人気シリーズだけに、余り内容に深く触れない方がいいでしょう)

ただ、ぴよの率直な感想を言わせてもらうと「そこそこ楽しませてはくれるけど、それ止まりのB級映画」ですね。






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2005年04月25日(月) キングダム・オブ・ヘブン

監督:リドリー・スコット
出演:オーランド・ブルーム
    エヴェ・グリーン
    リーアム・ニーソン、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
サラディンとエルサレム王との間で休戦協定が結ばれていた時代。若く美しい鍛冶屋のバリアンは、自分が勇敢な騎士ゴッドフリーの息子だった事を知り、「キングダム・オブ・ヘブン(天国の王国)」を作りたいという父の理想を受け継いで十字軍に入りエルサレムに向かった。エルサレム王に忠誠を尽くしやがて勇敢な騎士となったバリアンは、絶望的な運命を背負うエルサレム王と助け、そして王女シビラと禁じられた恋に落ちるのだが・・・


【感想】
「グラディエーター」「ブラックホーク・ダウン」等、歴史大作モノで大当たりを続けるリドリー・スコット監督最新作。
それより世の中の婦女子のみなさんには「オーリー」こと「オーランド・ブルーム主演最新作」と言った方が判り易いかもしれませんよね。恋のお相手王女シビラ役を演じるのは、アルマーニのモデルとしても有名なエヴァ・グリーン。
・・・でもメイクがすんごい目張り入ってて怖かったんすけど(^-^;

ネタは十字軍。十字軍って世界史で習いましたよね?覚えてます?
簡単に書くと西暦1000年辺りから約200年間に渡って、ヨーロッパ諸国のキリスト教の皆さんが、イスラム教からの聖地エルサレムの奪還という名目で東方の利権争いをしたって事なんですが(←あくまでもぴよの私感ヨ。苦笑)
この作品では1180年〜1187年くらいまでの期間の話を映画化してます。

ぴよは十字軍に関して余り知識がないのですが(それこそ世界史の教科書に載ってた程度の知識っすよ)、ちょこっと調べてみた感じだとこの作品はかなり史実に則って作られているような気がします。
映画に登場して来る人物名はほとんど史実のままの名前を使用しているようですし、エルサレム王の変遷やサラディンの行動もほとんど教科書で語られている通りに描かれているようです。
要するに、史実に則った話の中に「バリアン」という美青年をフィクションで加えてドラマティックにした話だと思っていいんじゃないかと思いますわ。

そんな訳で映像はさすがリドリー・スコット、物凄く緻密で丁寧に絵作りしています。
「時代絵巻」として充分楽しませてもらえた上に、主人公はビジュアルからして充分婦女子を喜ばせてくれる♪
しかも今回オーリーはヘタレバカ王子(←トロイの事っすよ。笑)じゃなくて、本物の英雄役。いつ弓矢を使うんだろーと思ってたら最後までソードファイトで頑張ってくれました(笑)

この映画、ぴよ個人的にはかなり好きな部類です♪えぇ♪

ただ、やっぱり「十字軍ネタ」って西欧・欧米の方(もしくはイスラム教徒の方)にはとってもお馴染みなんでしょうけど、日本人には余り思い入れのない歴史部分ですよね?学生時代にも「試験に出るから」って理由で年表くらいは覚えても、よほど興味を持った人じゃないと深くは知ろうともしなかったんじゃないかと思うんですわ。
・・・興味のない時代の場所の話だと、どうしても「よく知らないから退屈」で片付けられちゃいそうな予感(^-^;

それとオーリーはとっても可愛いんだけど(正直言って今まで見た彼の出演作の中ではこの映画の彼が一番よかった)
この壮大な時代絵巻の話の主人公としては、もう1つカリスマ性に欠けたと言わざるを得ませんわね。
そして・・・王女シビラとの恋愛シーンが弱い!弱過ぎる!つーかいらんっ!!(苦笑)

後、かなり今の時代の世界政治(つーか、はっきり言うとアメリカのイラク侵攻だな)に対する批判的?思想的?な意図を感じさせる作りでしたね。これはアメリカではどういう反応なんでしょうか?ちょっと気になる所です。
・・・気にはなりますが、無宗教的な日本人の感覚からするとバリアンのセリフの多くに共感を覚えますネ。

時代物が苦手という人にはかなり厳しい作品だろーと思うけど、ぴよは結構好きです。この作品♪(^-^)








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2005年04月23日(土) ハイド・アンド・シーク -暗闇のかくれんぼ-

監督:ジョン・ポルソン
出演:ローバト・デ・ニーロ
    ダコタ・ファニング
    ファムケ・ヤンセン、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
母親が自殺した事がトラウマになり心を閉ざしてしまった娘・エミリー。彼女の心の回復を願う父親の心理学者デビッドは、ニューヨーク郊外の静かな湖畔のほとりに建つ屋敷に引っ越して来た。ところがエミリーは周囲と打ち解けようとせず、いつしか見えない友達「チャーリー」とのみ遊ぶようになる。心に傷を負った子供にはよくある事だと静観していたデビッドだが、やがて「チャーリー」は彼ら親子の生活を脅かすようになるのだった。


【感想】
デ・ニーロとダコタちゃんの共演という事で封切が待ち遠しかった一作。
それにしても予告編の作りがまたしてもミスリード?って言うか、そもそも公式サイトのイントロダクションからしてコレってどーなんでしょう?てな謳い文句ですよ。
「予測のつかないクライマックスと、父と娘の絆が生むヒューマニズムあふれる感動のドラマ」
「今まで目にしたことがない《超感動スリラー》と呼ぶにふさわしい」

・・・うーむ。コレはまず公式サイトのイントロダクションに赤太文字で「違うやろ」と吠えるべきでしょうか?(笑)

そもそもこの映画のカテゴリって「スリラー」なんでしょうか?
どちらかと言うと「サスペンス」の要素が大きい気がします・・・が、いわゆる「チャーリーとは何ぞや」という部分はサスペンスであってサスペンスではない。もっと端的に言うと「結構簡単に誰でも想像が付く」(笑)
スリラーに関して言えば、まあそこそこビビるシーンもありますが悲鳴上げる程のインパクトはありません。
絵的には不気味感たっぷりですが、製作者側もどんでんオチを大切にしたいという意図で作っているようです。要するに大して怖いとは思わないけどちょっとビビるかな?程度のテイスト。

本作の見ドコロは何と言ってもデ・ニーロとダコタちゃんの演技合戦でしょう。
両者共、その演技力では定評のある役者同士。個人的にぴよは「デ・ニーロって何やってもデ・ニーロ」というイメージがあるのですが(ファンの方、いつものように読み飛ばしましょう。苦笑)、本作に限って言えば彼の演技は秀逸でしたね。

で、ダコタちゃん。彼女は凄過ぎます。
今まで見た作品でも彼女の演技は「空クジなしの大当たり」でしたが、本作も相変わらず表情といい演技力・表現力といい文句なしのパーフェクト!どーして彼女はオスカーにノミネートされないんでしょうか?アカデミー賞はノミネートに年齢制限があるんでしょうか?(^-^;

そんな訳で、多分にこの作品は「主人公格2人の演技に頼った」作りという気がしなくもないです。
ダコタちゃんの細かい表情の変化、デ・ニーロの磐石な演技、彼らの演技が絡んだ事で得られる「スゴイもんを見た!」という満足感・・・そもそも登場人物の少ない話ですから、どんなにプロットをひねってもサスペンス部分は弱くなる。
だから彼らの素晴らしい演技に舌鼓を打てばそれでいい、という作りになってます。

そんな訳で、キャストがデ・ニーロとダコタちゃんじゃなかったら「B級サスペンスホラー」と吠えられるのがオチですが、彼らの演技を見るだけで満足出来るので平均点以上は付けられてしまうという・・・そんな卑怯な作品(爆)

映画のラストのラストのワンカット・・・コレがこの作品の最大にして唯一の「どんでんオチ」になってます。
見逃さないよーにしましょう(とは言っても、予想が付くと言えばそーなんですが。苦笑)
そしてしつこいよーだがダコタちゃんは本当にスゴイ役者ですな。んで手足が長〜い♪今後益々楽しみです(^-^)







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2005年04月22日(金) ムッシュ・カステラの恋

監督:アニエス・ジャウィ
出演:アンヌ・アルヴァロ
    ジャン=ピエール・バクリ
    ブリジット・カティヨン、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
中堅企業社長のカステラは、雇ったコンサルタントのエリート振りが鼻に付き、保険会社が派遣したボディガードが四六時中へばり付いているのも目障り。万年少女趣味のワガママな妻は自分よりも犬を大事にする始末。ある日仕事上英会話が必要だ、とコンサルタントが勝手に英会話教師を雇うものの、カステラは興味がなくてけんもほろろ。ところがその夜妻と見に行った芝居にその英語教師が出演しているのを見つけ、演技する彼女に一目惚れしてしまったのだ。


【感想】
1999年フランス作品。タイトルが前からすっごく気になっててようやくDVDレンタルして来て鑑賞。
この監督さん(兼ボディガードと恋に落ちるウエイトレスのマニー役)、どこかで聞いた名前だったなー・・・と思ったら、昨年日本で公開になった「みんな誰かの愛しい人(2004.12.16鑑賞)」の方でした。
という訳で、当時の恋人にして仕事のパートナー・バクリ氏がカステラ役をやってます。

最初の内、登場人物の顔と名前が一致しなくて(特に運転手とボディガード)、更に誰がどういう役回りの人なのかも掴めなくて、もっと言うと延々と登場人物それぞれに関するエピソードが流れてくだけで・・・ダレまくった(苦笑)
しかもカステラは下品なジョークで白けさせるし、場の空気が読めずに失言を繰り返す典型的「イケてないおやぢ」
こんなおやぢに好かれても嬉しいわきゃ〜ない。クララが「大っ嫌い」って言うのも頷けますよ。ホント!

・・・と思ってたのに、地味で淡々としたエピソードをイヤイヤながらも見ていると、知らない内にすっかり「カステラおやぢの応援団・その1」になってる自分ってどーよ?(笑)
何だか訳わかんないけど思いっきりハマってるぢゃん!なんで?どーして?何がそんなにハマったんだ???

この映画のスゴイ所は、登場人物それぞれに関わる色んな事情やエピソードを見せるてくれるのに、散々ネタ振りするだけしておいて、何1つネタを収束させていないという所でしょう。
普通だったら最も吠える部分だと思うんだけど、この宙ぶらりんな状態が妙に心地いいってのは何故だろう?
ある意味不親切な作品なんだけど、とっても余韻が残る。ハリウッドでは絶対に作られないタイプのいかにもおフランス映画の王道!という作りの作品・・・そして、本来ならぴよはこういう作りの作品は好きじゃないハズなんだけど、この作品に限って言えばとっても気持ちがよかった。

最初の内は「こーいうオヤジ、いるよなぁ〜」と否定的にカステラを見てたんだけど、話が進む内にどんどんカステラが可愛く見えて来る。
確かに彼は話が進むにつれてどんどん自分の内側を観客に(そしてクララに)素直に見せてくれるし、彼の取る行動や態度がとっても無邪気で少年のように見えて来る(明らかにそれを意図した演出だった)

でもよく考えると、最初からカステラは素直で無邪気だった。
どんな人間も内なる性格は1つだけじゃない。場の空気が読めなくて不用意な失言をするのも、絵を見て感動するのも、下ネタで白けさせるのも、自分の悪い所を認めて素直に謝るのも、全部ひっくるめて一人の人間。人間一片だけじゃない。どんな人にもいい所もあるし悪い所もある。そして人間は成長する。何歳になっても本人が望めば。

この映画のウマイのは、最初に主人公カステラの悪い部分をディフォルメして見せておいて、その後はどんどん彼の中に持ってるいい部分(そして成長振り)をジワジワと小出しに見せてくれた所だと思うな。

ぴよなんてさ、暴漢に襲われたカステラ見て、思わず抱きしめてハゲ頭にCHU♪したくなっちゃったよー(爆)

でも、若い人にはこの作品は全くウケないだろーと思うなぁ。
ハリウッドの判り易いラブストーリーが大好き!って人にも敬遠されちゃう類だと思う。
・・・けどね、ハマる人には相当ツボに来るんじゃないかしら?ぴよは久々にガツン☆と来ましたねー♪(^-^)








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2005年04月20日(水) 英語完全征服

監督:キム・ソンス
出演:チャン・ヒョク
    イ・ナヨン
    アンジェラ・ケリー、他
オススメ度:☆☆+


【あらすじ】
市役所に勤めるヨンジュは目立たない女の子。ある日役所に外国人が来た事で「英語が話せる人がいないのはマズイ」という事になり、ヨンジュが英会話学校に通わされるハメになってしまった。イヤイヤ行った英会話学校だが、同じクラスの隣の席に座ったお調子者のムンスに一目惚れ。でもムンスはセクシーな英語教師キャシーに夢中でヨンジュの事は全く眼中にない様子。ヨンジュは英語マスターとムンス獲得に向けて猛烈に頑張るのだが・・・


【監督】
2003年製作の韓国映画。今頃になって日本で劇場公開するってのも間が抜けてる気がするんだけど、多分ムンス役のチャン・ヒョクが「僕の彼女を紹介します(2004.12.3鑑賞)」で日本でもブレイクした事がきっかけなんでしょう。
監督は「武士-MUSA-(2003.12.3鑑賞)」のキム・ソンス。それにしても余りにMUSAとかけ離れたジャンルだ(^-^;

話は簡単に言うと、「物凄くとんちんかんな女が勝手に男に熱を上げて猛烈に頑張る」という話です。
簡単ですねー。簡単ですよー。しかも誰もが判り切ったオチに向かってビシバシと進みますから〜(^-^;

映画冒頭からお茶目なアニメーションで始まり、映画中もジャンジャン下らないギャグに被せるようにCG合成されたオモチャ箱のような映像が繰り広げられて行きます。
ゲーム画面をパクってみたり、アニメ挿入してみたり、お花やハート飛ばしてみたり、やりたい放題の遊びたい放題。
最初の内は「アホくさー!」と思いながらもかなり笑ってたんですが・・・

笑える下らないギャグも、ずーっと続くと飽きて来る。
散々笑っといて飽きるもクソもないんですが(苦笑)、なんだか物凄く映画が長く感じたんだよね。
要するに自分の中で同じ手合いのお笑いに途中ですっかり飽きちゃったみたいで、「まだ話が展開せんのかいっ」ってな感じでダレダレになっちゃった(^-^;
多分誰が見ても笑えるだろうし、誰が見ても楽しめる作りだと思うんだけどなー。なんでだろー?

主人公の女の子もとっても可愛いんだけどネ、少なくとも絶対に共感出来ないレベルのすっ飛び度。
感情移入出来ないから、彼女のストーカー行為(をい)見て薄ら寒くなっちゃったりして・・・ここまでやられたらさすがにどんな男も引くだろー、コレでムンスがヨンジュに惚れたら逆に怖いだろー!と思いつつも、それでもオチが見えてるだけに何だか違和感があるんだよな。

何だか20〜30年くらい前のアメリカのおバカコメディドラマ見てるみたいな感じ。
ハマる人にはハマると思うんだけど、ぴよにはどーもダレましたね。
でも・・・チャン・ヒョクファンなら大満足なんじゃないかな?おバカなお調子者で、でもホントはシャイでマジメな好青年って役ドコロは、多分ファン涙モノでしょう。うん。

どーでもいい事だけど、日本人が話すヘタクソ英語と韓国人が話すヘタクソ英語、発音が明らかに違う。
どっちの国のヘボ英語の発音の方がよりネイティブに近いんでしょう?・・・どっちもどっちか?(^-^;







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2005年04月19日(火) ビューティフル・デイズ

監督:ルディ・スジャルウォ
出演:ディアン・サストロワルドヨ
    ニコラス・サプトラ
    ラディア・シェリル、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
17歳の女子高生チンタは、いつも仲良し4人の女の子と学校の壁新聞を作って遊ぶグループの中心的人物。毎年学校で行われる作詩コンクールで今年も優勝間違いなし!と自負していたものの、優勝はランガという男の子に決まる。彼の詩を読んで感銘を受けたチンタはランガに取材を申込むものの、クールなランガにあっさり断られて怒り心頭。でも知的で影のあるランガにどんどん惹かれて行くチンタ。ランガもチンタと会話する内に彼女の事が気になり出すのだが・・・


【感想】
2002年に公開されるや、若者の圧倒的支持を得てインドネシア映画興行史上最高を記録したという作品。
日本ではあまり馴染みのないインドネシア製作です。だから当然だけど役者の名前も顔も馴染みがない・・・と思って公式サイトを調べてみたら、主人公チンタ役の女優さんはかなり本国では有名な方らしいですが、その他の主要キャストは軒並み本作で映画デビューなんだそーだ。
ちなみに監督さんすら本作が映画監督デビュー作。デビュー作がヒットして良かったネ♪(^-^)

とにかく物凄くベタな青春モノなんですわ。
ぴよが中学生の頃に読み漁った「少女マンガ@学園恋愛モノ」のセオリーを何1つ外さない、完璧に臭い青春モノ(笑)
きっと今ぴよが中学・高校生だったら、もしくはぴよが中学・高校時代にこの映画を見たら、共感しまくって涙しまくって感動しまくって収拾付かないくらいに興奮した事だろう・・・

さて、そんなすっかりおばさんになったぴよが今見ると、チンタがウザくて仕方がないのだ(^-^;

チンタが「私達は親友だから、何でも相談して!」って言うと「本当に親友だったら軽々しく親友、親友って言わねーよ」と毒づいてるし、ランガにちょっと冷たくあしらわれたからって、ブリブリ怒って嫌がらせの手紙書いたりしてるのも「お前、自分がちょっと可愛いって判ってるからってエラソーにすんぢゃねーよ!」って吠えてたし、友達が本当に悩んで相談してるのにランガにのぼせ上がってウソ付いて断ってるのも「なーにが親友だよ。フザけんぢゃねーぞ!このクソアマ!」←コラ

散々吠えまくってるけど、どこか心がチクチクする。
そう・・・チンタが言ったりやったりしてる数々の悪行(謎)は、ぴよが正に学生時代にやった事そのままなのだ。
友達と約束してたのに、好きな男の子に誘われたら友達にウソ付いて断って男の子の尻追っかけてた。
好きな男の子に素直になれなくて、でも彼の興味が引きたくてわざと意地悪言ったりした。
友達に悩みを相談されてるのに、自分の事で頭がいっぱいでその場しのぎの適当な受け答えをした事もあった。
・・・さすがに「親友」という言葉を使って友達の気を引くよーな事はしなかったけど(^-^;

でも女の子なら誰でも、チンタのしたような事を1度や2度はやっちゃってるんじゃないかな?
大人になった今ではバカバカしいと思うけど、本気で「友情」と「恋愛」の狭間で悩んだりした時代があったハズ。
そんな「子供の頃はこんな下らない事を人生の一大事みたいに大騒ぎして悩んだ事があったなぁ・・・」という感慨に思いっきり浸らせてくれる、そんな可愛らしい話でした。

映画が終わる頃には何だか妙にウキウキしてる自分・・・ある意味「童心に返る」ステキな映画でした。







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2005年04月15日(金) エターナル・サンシャイン

監督:ミシェル・ゴンドリー
出演:ジム・キャリー
    ケイト・ウィンスレット
    キルスティン・ダンスト、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
恋人同士だったジョエルとクレメンタインの2人は、バレンタインの直前に別れてしまう。ジョエルはバレンタインのプレゼントを用意して仲直りをしようと思っていたのに、なんと彼女はジョエルに関する記憶を全て消去してしまっていたのだ。
ショックで自分もクレメンタインの記憶を消去しようとジョエルが向かったのは、特定の記憶を消去してくれるという「ラクーナ医院」だったのだが・・・


【感想】
今年のアカデミー賞で脚本賞を受賞した作品。
脚本は「映画通」の方には大絶賛、そして年に数本しか映画を見ないという方には「ナンデスカ?コレハ」という評価多めのトリッキーな作品を次々と発表し続けているチャーリー・カウフマン氏。
ぴよはどちらかと言うと彼の作品に関しては「ナンデスカ?コレハ」派なんですけどネ(苦笑)

手痛い失恋をした事がある人なら「彼(彼女)との記憶を全て消し去りたい!」と一度ならず毎回思う。
そんなありきたりな感情が本当に現実の物となったら・・・という話なんですが、カウフマンのスゴイ所は最初っから人間の記憶を消去する事は可能なんだ、というのが当たり前の事柄として描いている点です。
中軸はすごくSFなのに、全くSFじゃないという不思議なラブストーリー。カウフマンらしいよなぁ〜(笑)

展開が「メメント(2002.6.5鑑賞)」に代表される「作為的に時間軸を前後させたり交差させる」手法を駆使していて、更に事実に加えてジョエルの脳内活動のシーンが交錯するというオマケ付き。
最初はほとんどの人が「あれ?出会いのきっかけが違う?」とか辻褄が合わない事に混乱すると思うんだけど、話が進んで来れば誰もがどのシーンがいつの事柄だったのかがちゃんと判るように作られています。
クレメンタインの髪の毛の色の変化が時間軸を知る為の指標になっていますね。なかなかウマイ作りでした。

トリッキーで話もちょっぴり大人向け、きちんと笑わせてくれたり皮肉ったりしながらも押さえるネタはきちんと押さえてくれてるし、着地点も決してハッピーエンドと言い切れないという微妙さ加減がバッチリ☆な作りだったんですが・・・やっぱりカウフマン作品は一般大衆向けではないなぁという印象は否めませんでしたネ。

ぴよにはジョエルとクレメンタインの2人がどーもしっくり来なかった。と言うか「華やぎ」を感じなかったんだな。
ジムはかなりお気に入りの役者さんだし、ケイトも最近は随分むっちりおばちゃんっぽくなったと思ってたけど(コラ)、本作ではかなりすっ飛んだキャラクターを上手に演じていたと思うんですよ。
2人とも決して悪くないんだけど、この2人の組合せには違和感がある・・・要するにどちらかがミスキャストなんだろうなぁと思いながら見ていた訳ですわ。

主人公の2人よりも、断然ぴよが目を引いたのはキルスティン・ダンスト嬢@猛烈なおばはん顔←をい

いや、今まで散々彼女の事を「ヒロインのクセにババア臭ぇんだよ!」と吠えまくって来たぴよですが、この作品の彼女は実に良かったですよ!すごくキュートだし、すごく切なくてオイシイ役を上手く演じてた!
女性なら、本作を見て主人公カップルよりもキルスティン嬢が演じたメアリーに肩入れする人の方が多いでしょ。
彼女の役回りがこの映画のテーマを支えているし、彼女のキャラクターも共感を得易くて魅力的だったと思うな♪下着姿でベッドの上をぴょんぴょん跳ねてるシーンなんてめっちゃ可愛かったよーん♪今までババァ呼ばわりしてゴメンよー(笑)

たとえ記憶を無くしても、感情や人の好みというのは変えられるものではないと好意的に見るべきか、それとも人間と言うのは何度でも同じ過ちを繰り返すイキモノなのだと見るべきか・・・そのどちらでもあるとぴよは思う。
映画では、ジョエルの脳内で2人がバッドエンディングにならないように「せめてさよならを言おう」と語る。

たとえまた恋に落ちて、そして同じ過ちを繰り返しても・・・何かしら変化し続けている。
そのほんの些細な「変化」が欲しくて、人は恋愛し続けるのかもしれないなー・・・なんて。ちょっぴりおセンチ♪







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2005年04月14日(木) 失われた龍の系譜 〜トレース・オブ・ア・ドラゴン〜

監督:メイベル・チャン
出演:ジャッキー・チェン
    ファン・ダオロン(ジャッキーの実父)、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
アクションスターとして今尚世界の映画界の頂点に立つ男ジャッキー・チェン。彼はある日父親から衝撃的な事実を聞かされたのだ。「お前には異母兄姉が4人いる」―長い間自分は一人っ子だとばかり思って生きて来たジャッキーは戦慄する。
そして今まで語られなかった両親の生い立ち、それは想像を絶するモノだったのだ。


【感想】
本作はジャッキーの母親が病気になった事をきっかけに父親が初めて語った「両親の真実」を、ジャッキーがプライベートフィルムとして記録し、ドキュメンタリー映画として掘り起こしたものだそーです。(母親は2002年に亡くなりました)
ジャッキーファンとしてこの作品だけは外せないだろう!と勢い勇んで映画館に行く・・・ぴよが住んでる名古屋では単館上映館1館だけ+最初っから朝1回だけの上映っすよ。ナメてますっ!!(涙)

てな訳で本作ですが。
基本的にはジャッキーの父親の語りが中心で、それに当時の様子の記録映像を被せたり、ジャッキーの異母兄姉に直接インタビューを取って流したりもしてます。まあ本当によくありがちなドキュメンタリー映画の作り。
ジャッキーも勿論登場しますし(基本的には出ずっぱりとも言えるでしょうなぁ・・・)語るシーンもありますが、基本的にはジャッキーの生い立ちではなくて「ジャッキー・パパの歴史」がメインの話ですね。

・・・ナルホド。こりゃージャッキーファン以外の人は見に来ないだろーし、ましてやファンも肩透かしだ(爆)

ジャッキーが初めて知った事として多分一番衝撃的だったであろう話は「自分に異母兄姉がいる事」だろうと思うんだけど、映像を見る限りそんなに衝撃を受けてるとも思えないんだな。
もっとも、この映像を取る前に父親には一通り聞かされてるんだろーしね、何も改めてビビったり涙したりするのも白々しいからフツーの顔してて構わないんですが(苦笑)、それにしてもジャッキーパパの語る話はスゴいネタがてんこ盛りです。

この作品、中国や香港・台湾ではまだ公開されてないそーですが・・・いやぁ〜!今のこの時期にかの国でもしも公開された日にゃ〜シャレになりませんわよ(^-^; 
なんつったって、パパの家族は軒並み日本軍に殺されてて、しかも南京大虐殺の際には日本兵が若い女を片っ端から捕らえては慰み者にして、更に最終的には老女までもが慰み者にさせられたとか言ってんですから。
更にパパの語りに被せてある映像は、日本軍が次々と残虐な方法で中国人民を処刑する姿のオンパレード。
・・・勘弁して下さいよぅ〜!マジでこの映画、今公開するの問題あるってぇ〜!(^-^;

パパが中国本土に息子達を残して香港に逃げて来たという理由はすごく判り易い。と言うか、あの時代に本土から台湾や香港に逃げて来た人なんてほとんどがパパと似たり寄ったりの境遇でしょ。
そんな訳で、元・国民党の工作員だったパパは文化大革命や共産党の事を割りと辛らつに見ています。しかも酒の酔いに任せてなのか?結構大胆に語っちゃったりしています。
まあ、共産党批判シーン多めですから・・・この作品が中国で上映される可能性は低いでしょう(ホッ)

結局タイトルの「失われた龍の系譜」というのは、ジャッキーじゃなくてパパの事なのよね。
ぶっちゃけ言うと、ジャッキーのパパの話でなければ多分映画にもならなかったであろう・・・きっと香港に移住した元国民党員にとっては「別に驚く程の昔話でもないでしょ」程度の話なんだろーなー、とぴよは思ったんですが。

それにしても、ジャッキーパパってば物凄く胡散臭いんです(笑)
当のジャッキーですら時として苦笑いしながら話を聞いてるくらいですから…パパの話の信憑性はいか程か?(^-^;

そうそう。ジャッキーのカラオケシーンもあんのよ♪それから映画冒頭はジャッキーの名作シーンてんこ盛り♪
まあ、ジャッキーファンは冒頭シーンとカラオケシーン、そしてジャッキーの幼少時代の秘蔵写真が見れるという特典だけにウエイトを置いて見に行けば、多少は溜飲も下がるというモノでしょう(苦笑)








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2005年04月09日(土) パリ・ルーヴル美術館の秘密

監督:ニコラ・フィリベール
出演:(ドキュメンタリーなので出演者のクレジットなし)
オススメ度:☆☆−


【あらすじ】
所蔵品数35万点以上、世界最大規模を誇るルーヴル美術館。この壮麗にして絢爛な美術館の内部に初めてカメラが入り、ここで働くスタッフ達の様子を殆どBGMも演出もなく淡々と克明に見せていく。
職員数1200人を抱えるルーヴル美術館の舞台裏を一挙公開!のドキュメンタリー


【感想】
愛知県・名古屋市博物館で3月29日〜5月22日まで「ルーヴル美術館所蔵 古代エジプト展」を開催中。
ルーヴルは憧れて止まない美術館だし、エジプトは一昨年旅行してハマりまくった国。ダブルネームの催し物ですからこれは行かなくちゃいかんだろー!てな訳で、いそいそと見に行って来ました。
すると3月29日〜4月10日まで、博物館地下の講堂でとってもお安くこの映画の上映会をしていた訳ですわ。
これまた見ない理由など何もない、見る理由なら山ほどある・・・てな訳で鑑賞して来ました。

本作、制作されたのは15年前の1990年。日本でも公開されたようですが、全く知りませんでした。
監督さんは「ぼくの好きな先生(2003.10.23鑑賞)」で世界的認知度が一気に上がったニコラ・フィリベール氏。

「ぼくの好きな先生」を見た時も思ったんですが、今作でもBGMやナレーションや演出はほどんどなく、美術館内の音や光や様子をそのまま切り取って繋いでいる・・・非常に淡々とした作りになっています。
そこで働く職員達の日常的な姿を、ただありのままにフィルムに焼き付けている、そんな印象の作品です。

そんな訳で、死ぬほど眠いです(苦笑)

必死で目をこじ開けて、アメを舐めたり膝をつねったりしながら鑑賞していたぴよですが、ふと周囲を見渡すと少なくともぴよが視認した範囲では、実に8割強の方が健やかにお休みになっていらっしゃいました(爆)

ぴよも含めてですが、
多分この映画のタイトルを見て「これはハズせない!」と思った人というのは、大抵「ダヴィンチ・コード」の愛読者なんじゃないかと思うんですけど・・・いかがでしょうかね?(^-^;
だって「ルーヴル美術館の秘密」なんですよ!?そりゃーアナタ、当然だけどモナリザとダ・ヴィンチの秘密部分に絶対に触れる、と言うかモナリザの秘密部分に触れない訳がないだろー!くらいには思って当然でしょ?

そーいう早とちりな人が見るとガックリ来る事間違いなしの、ホンモノの「ルーヴルの秘密」です(苦笑)

観光客として表玄関からしか入れない市井の皆様に、ルーヴルという美術館にはこんな仕事をしている人もいる、こんな職業のスタッフもいる、こんな時間にこんな事を裏ではやってる・・・そーいう「裏方作業の秘密」を淡々と見せてくれるという作品です。間違ってもルーヴルが所蔵する美術品に関する考察や秘密や謎に迫ったモノではありません。

興味を惹いたのは、とてつもなくバカデカイ作品(油絵)をどうやって部屋に入れるのか。
幅も高さも何メートルもある(何十メートル?)、明らかに壁ぶち破らないと出し入れ出来ない大きさの作品を、どうやって運んでるんだろう?というのはぴよにとって長年の謎だったんですが・・・大体予想した通りの方法でした(笑)
それにしても大変な作業です。歴史的な遺産になっているこれらの美術品を、破損しないように丁寧かつ慎重に移動させるというのは、スクリーンで見ている以上に大変な苦労があるだろうなぁ・・・と思いましたね。

ま、そんなトコロでしょうか(をい)
少なくとも「ダヴィンチ・コード」が好きだから・・・という理由で何かを期待してこの作品を見ると、肩透かし食らう事は必至ですから覚悟して下さいヨ(^-^;
ドキュメンタリー作品として質が高いのか?とか、そーいう事はぴよにはよく判らないけど、少なくとも退屈しまくって睡魔と闘い続けた85分。たったの85分の上映時間が長かった事、長かった事・・・

それにしても映画中、ダクトが剥き出しになった地下通路を歩いてる職員が「そろそろピラミッドの真下です」と言ったり、本当に一瞬だけのシーンだけどピラミッドのガラスを拭いている職員の姿が写った瞬間、「あぁ!何か秘密が!?」

・・・だから違うってーの。全く懲りないんだからぁ〜<自分(笑)







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2005年04月08日(金) コンスタンティン

監督:フランシス・ローレンス
出演:キアヌ・リーブス
    レイチェル・ワイズ
    シア・ラブーフ、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
悪魔や天使の姿が見えるという特殊能力を持った男ジョン・コンスタンティンは、地獄へ落ちる運命から逃れる為に人間界に潜む悪魔を日々地獄へと送り返し続けていた。だがその体は末期癌に冒されて余命は1年しかない。悪魔祓いをしていて天国と地獄の均衡が崩れ始めている事に気付いたジョン。そんな彼に妹の自殺を不審に思った女刑事アンジェラが助けを求めたのだが、妹の手首にはサタンの子ルシファーの印が刻まれていたのだ・・・


【感想】
「マトリックス」シリーズで一層人間離れした(コラ)キアヌ・リーブスの主演最新作。
そのマトリックスでもどっかの狭間で右往左往していたキアヌですが、今作では人間界にいて天国と地獄の均衡を守る為のエージェントをしてるっていうか、天使に関しては放置してるみたいなので単純にエクソシスト(悪魔払い師)らしいです。
(映画中でも彼の事をエクソシストと呼んでますから)

予告編見た段階できっとほとんどの人が「マトリックスの二番煎じっぽいなぁ」と思ったでしょ?
ぴよもそー思ったもんね・・・そしたらホントにマトリックスの二番煎じみたいな映画だった(笑)

映像の作り方もすんごくマトリックスっぽいんだけど、この作品の方がもうちょっと世界観とか見せ方が小さい感じ。
それを「二番煎じのクセに安っぽい」と感じるか「マトリックスよりもより親近感がある」と感じるかは人それぞれでしょうけど、少なくとも悪魔だの天使だの、サタンだの信仰だの贖罪だのハーフブリードだのマモンだのって言われてもまるでピンと来なくて入り込めないヨ、困っちゃったなぁ〜・・・ぴよ@実家は東本願寺、な訳です(苦笑)

話はよーするに、本来なら人間界には天使も悪魔も入り込む事は出来ない。けど最近悪魔が人間界にチョロチョロと顔出してません事?コレってどーなのヨ、奥さん!もしかして何か企んでません?みたいな話なんですが
(すいません・・今酔っ払ってるんで書いてる事が滅茶苦茶ですワ。シラフになったら書き直すかもー)

正直申し上げて・・・入り込めない話は面白くない(キパーリ)
でもマトリックスは面白いと思ったんだよなぁ・・・何が一体違うんだろう?

コンスタンティンは自殺した過去がある為に(奇跡的に蘇生した)地獄に落ちるのが決定してるらしいんですわ。
まずここの部分でつまづいてるぴよですが、キリスト教ってどんな罪を犯してもイエスを信じて祈りを捧げ、罪の許しを請えば天国に行けるんぢゃないんですか?←子供の頃友達と日曜学校に行った時、そんな話を聞いた記憶が(^-^;
もしかしてこの映画ってキリスト教的宗教観は全く関係ないの?んな訳ないよねぇ???

「ハーフブリード」の定義も今ヒトツ判らなかった。
一応天使と悪魔は人間界に入る事が出来ないんだけど、ハーフブリード(半分人間・半分悪魔or天使)の状態だったら人間界に入り込めるらしい。じゃあハーフブリードというのは悪魔や天使が人間界に入り込む為に人間に憑依するという事?
もしそうだとしたら、マモン(サタンの子)は簡単に人間界に来れるぢゃない?
だってサタンだって妙なおっさんみたいな姿で登場したヨ?(爆)
逆にハーフブリードは最初からハーフブリードとして存在しているもので、完全な悪魔は絶対に人間界には入れないんだとしたら、サタンがどうして人間界にやって来れたのか?辻褄が合わなくなる訳で・・・

あ、もしかして・・・人間の目に見えない状態でだったらいくらでも人間界に入り込めるけど、どうしても人間に視認してもらえる状態で人間界に来たいんだよー!っていう事なのかしら!?そーなの?そーいう事なの?

なんかネ、簡単に言うと「悪魔と天使と人間界の定義」が映画見ててよくわかんなかったのが一番痛いんだよね。
判る人にはすごく判り易い話なのかもしれないし、すんなりこの世界観が理解出来る人の方が多いのかもしれない。
けどぴよには見ててもさっぱり訳がわかんなくて、どーにもこーにも楽しめなかったんですよ(涙)

映像はスゴかったよ。CG技術フル回転だよね〜♪
最新の映像技術を楽しませてもらったという部分では評価出来るんだけど・・・ぴよには難し過ぎました(>_<)

どなたか、アホのぴよにでも判るよーに簡単に説明してもらえないでしょうか?(切実!!)








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2005年04月06日(水) ミート・ザ・ペアレンツ2

監督:ジェイ・ローチ
出演:ロバート・デ・ニーロ
    ベン・スティラー
    ダスティン・ホフマン、他
オススメ度:☆☆☆−


【あらすじ】
結婚を誓い合ったグレッグ・フォッカーとパム・バーンズの2人。いよいよ両家の親の対面と式の日取りを決める為に、グレッグの実家マイアミに向かう事となった。パムの家に着くと彼女の父親ジャック(元CIA)は巨大なキャンピングカーを購入していて、そのキャンピングカーでフォッカー家に行くと強引に決めてしまう。更にジャックはパムの姉のBaby「リトル・ジャック」も連れて行くという。グレッグの両親がまたとんでもないキャラクターなのだが、果たしてどーなる!?


【感想】
機内上映のラストは「ミート・ザ・フォッカーズ(Meet the Fockers・原題)」
邦題が判らないんだけど、本作は2000年に公開して大ヒットしたコメディ「ミート・ザ・ペアレンツ」の続編だという事なので、きっと本作も原題のまま公開されるんじゃないか?と思います。
・・・と、エラソーに書いてますが「ミート・ザ・ペアレンツ」未見っすわ(^-^;

ベン・スティラーやデ・ニーロなどは前作からそのまま続投、今回グレッグの両親に会わせるというネタなので、グレッグの両親役にダスティン・ホフマンとバーブラ・ストライサンドという超豪華なキャストを加えてパワーアップしてます。
バーブラ女史はこのトコロどちらかというと映画制作の方に力を入れているようですが、本作では久し振りに純粋に女優としてだけの参加。よっぽどこの映画の企画が気に入ったんでしょうか?

さて、本作。
映画を見終わってから「きっと前作から見ておけば、もっと面白かったんだろーなー」と思ったんですが、前作を見ていなくても話の筋が判らないなんて事はないので安心です。ただアホみたいなエピソードが延々続くだけですから(爆)

今作から登場のダスティン・ホフマンとバーブラ・ストライサンドのコンビがとにかくスゴい!
パパは元弁護士(子育てを理由に法曹界から引退)、そしてママは「セックス・セラピスト」という職業で、そんな破天荒な職業と経歴からなのか?2人は常にラブラブな上に相手も場所も選ばずに次から次へとお下劣な下ネタ連発(^-^;
これがまた息がピッタリ合っててすんごいキャラクターなんだわヨ♪
もしアカデミー賞に「最高カップル賞」という部門があったら、是非この2人に差し上げたいトコロですわ!!

それに引き換え前作から頑張るデ・ニーロは何をやってもデ・ニーロ ←ファンの方、読み飛ばしましょう
役柄も元CIAってのはハマってるし、要するにシリアス映画でやってる役を自分でパロってるって事ですから磐石と言えば磐石ですが、意外性はないし面白味もそれ程感じないってのが正直なトコロ(^-^;
ついでに言えば、今作登場の「リトル・ジャック」演じた赤ちゃん・・・コイツはナニモノなんでしょうか!?
猛烈に可愛いんだけど、恐ろしい程の芸達者です。もしかしたら彼の動きは全部CGなんでしょうか?(笑)

そんな訳で、本来なら中心になるハズのベン・スティラー(←米国では超ウルトラ人気のコメディアン)の存在感が全くないってのはいいんだか?悪いんだか?・・・そもそもこの映画の主役って誰なんだろう?やっぱデ・ニーロなのかな?でもキャラ的にはダスティン&バーブラコンビが全部オイシイ所持ってっちゃってるけどな(^-^;

すっ飛んだギャグ・エピソードの連発なんだけど、良くも悪くも「いかにもアメリカンなギャグ」でして・・・こういう書き方するとすごく嫌味ったらしいけど、やっぱり「日本人の肌には合わないギャグ」という感じがするのはぴよだけなのか。
面白くない訳ぢゃないんだけど、どこか自分の中で冷めた目で見てる・・・そーいうのってあるぢゃん?←軽く言い訳
それにサ、デ・ニーロが改心?するのも余りに唐突な気がすんのよ。今まで散々ゴネてたクセに、ちょっと見直すべき事柄があったからって、あの歳までガンコ一徹で来たおっさんがいきなり180度方向転換出来るもんなんですかねぇ?(苦笑)

ま、そーは言ってもきちんとコメディとしてうまくまとまった作品ですよ。
それにね・・・映画ラストでぴよお気に入り♪オーウェン・ウィルソン君がチョイ役でご登場されてビックリ☆
どーやら前作にご出演されてる関係で引っ張り出されたよーですけど・・・こりゃ前作も見なくちゃナ♪







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本作の邦題が「ミート・ザ・ペアレンツ2」だと判明しましたので、タイトルを変更しました。

(2005.10.13)




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