監督:フィンセント・バル 出演:カリス・ファン・ハウテン テオ・マーセン サラ・バンニール、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 ティベは心優しいものの引っ込み思案で人と話をするのが苦手なダメダメ新聞記者。ある日彼は木の上で途方に暮れてる女の子に出会い助けてあげた。その晩から何故かティベの家に住み着くようになった彼女=ミヌースは、実はどういう訳だか人間の姿になってしまったネコだったのだ。ティベの私設秘書になったミヌースは、町の野良猫ネットワークを駆使して次々特ダネスクープ情報をティベに提供、ティベは一躍一流記者に。ところがある日、町の有力者エレメートさんのとんでもない情報をミヌースが持って来て・・・
【感想】 オランダ児童文学者アニー・M・G・シュミット氏の同名小説の映画化。本国オランダでは100万人以上の観客を動員、オランダ・アカデミー賞最優秀作品賞・最優秀女優賞を受賞した「ネコ好きさん」にはたまらない一作。 ちなみにタイトルになっている「ミヌース」というのは、オランダ語で「タマ」とか「ミケ」のような意味です。
この作品、今年初めに東京に遊びに行った時にチラシを見つけてすっごい公開を楽しみにしてたんだけど、名古屋ではようやく先週土曜日に公開になったばかり。 先週土曜日公開なのにモーンングショーとレイトショーの1日2回しか上映しない。しかもたったの1週間の公開予定。他の地域では既に上映終了してるみたいです・・・ナンデデスカー!?(涙)
児童小説が原作なだけに、話は誰が見ても判り易いファンタジーちっくな人間(とネコの)ドラマになってる。 引っ込み思案なダメダメ記者は、ミヌースと出会い勇気をもらって成長する。わんさかネコちゃんが登場して絵的にも可愛くて楽しくて、主人公のキャラも愛らしくて魅力的。楽しいエピソードを繋ぎながら勧善懲悪の大団円に驀進して行って、ラストは誰もが大納得のお約束ハッピーエンド♪ 簡単に言っちゃえば「王道ディズニー映画@オランダ版」ってトコロでしょうかね。
ディズニーっぽい作品ではあるもののオランダで作った低予算作品なだけに、ディズニー作品程の洗練された作りではありません・・・が、逆に妙に安っぽいB級な作りが、妙にこの作品の色に似合っていてぴよは気に入りましたね。
内容はこの際だから度外視して下さい! ←いきなり(笑) とにかくネコちゃんが登場しまくります!ネコ好きさんはこの映画を見逃してはいけません! (ほとんどの地域が公開終了してるので、DVDが出たらチェックしてやって下さい。涙) 猫ちゃんの口元や微妙な体の動きにCG使ってるみたいですが、それがハリウッドで製作されるよーなわざとらしいパフォーマンスではなくて「自然なネコの動きのデフォルメ」程度のソフトな使い方に抑えてあるのもネコ好きには嬉しい限り♪
ディズニーがこの作品を作ったとしたら、きっと猫ちゃんに人間のような動きをCGで加えて「擬人化した猫」に仕立て上げていたと思うんだけど、この作品はネコの動きはあくまでネコらしくして、「擬猫化した人間」のミヌースをネコと人間の橋渡し役にしているトコロが好感持てるんですよ。 ネコ好きさんにとって「擬人化された動きのネコ」なんて興味がない。あくまでも「猫らしい仕草」の部分に世のネコ好き達が刺激されるというのを、この映画制作者達は実によく理解している。 きっと猫好きさんが集まってこの映画を作ったに違いないわっ♪
てな訳で、この作品のオススメ度はあくまでも「ネコ好きさんにとって」という大前提。 どうしてティベはミヌースを当たり前のよーに受け入れてるのか?とか、この2人が結婚したら子供はどーなる?とか、そーいう瑣末な事に(瑣末なのか?苦笑)こだわっていてはいけません(^-^;
子供が見ても大人が見ても、猫が好きなら必ず満足出来ます!それだけはお約束します!!
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