監督:ダミアン・ニーマン 出演:シルヴェスター・スタローン ガブリエル・バーン スチュアート・タウンゼント、他 オススメ度:☆☆☆−
【あらすじ】 ラスベガスのカジノ。ベテラン詐欺師のミラーとティファニーのコンビは、かつてコンビを組んだカードの天才ヴァーノンを呼び寄せて、まんまとジェニングスという男からポーカーで8万ドルをせしめた。ところがこの8万ドルは大物マフィア・マリーニへの上納金だったのだ。罠だと知ったマリーニは手下を差し向けるが、この3人はもっと大きなヤマを踏もうとしていたのだ。 それは伝説のギャンブラー「無敵のディーン」を相手に200万ドルを賭けたポーカー勝負だったのだが・・・
【感想】 ポーカーカジノのイカサマ師達の丁々発止を見せるクライム・サスペンス。 ナニゲに出演している役者が豪華です。スタローンやガブリエル・バーンの他にもメラニー・グリフィスやサンディ・ニュートン等の女優陣もメジャードコロが揃ってるし、脇役もかなりの名優揃えて頑張ってる。 ちなみにタイトルの「シェイド」とは『ギャンブラー本人にしか気付かない印の付いた切り札』の事だそーだ。 要するに、カジノの勝負というのはイカサマのトリックを見破った者が勝者になるって事だな。
てな訳で、イカサマ師達の鮮やかな技が見せドコロ・・・じゃなくて、イカサマ師達の誰と誰がグルになってて、誰がハメられるターゲットになっているか?というのを探るのがこの映画のキモです。 お約束通り最初のカモさんは直ぐに判る。これはイカサマ師達の手口を映画を見ている観客にタネ明かししながら楽しませるという側面と、この映画の本来見せたい「大勝負」への伏線&観客を騙す為のネタ提示という役割を担ってる。
ソツのない脚本で飽きないよーに出来てますが、ブラフを見せられてもオチは勘のいい方なら察しが付きますね。 でも見せ方はなかなか上手なので、ラストのオチを見たら「ふーん。やっぱりネ」とか「ナルホドー」くらいの浅い感動は得られると思うんですがぁー・・・(浅い感動、ってのはどーだろ。苦笑) ティファニーちゃんのとった行動と言うか役割が、オチを見た後もぴよには判らなかったんすけど。
後ね、どーやら以前一緒に仕事した時にヴァーノンが失敗しているらしい?そしてその失敗に絡んでミラーとヴァーノンがティファニーちゃんを巡って「ねーちゃんの取り合い」をした(で、ミラーがティファニーちゃんをモノにしたらしい?)という設定のようなのですが、映画中でそれが当たり前のよーに会話で語られるだけで、過去の回想シーンもなければ説明もないので、この3人の微妙な人間関係が観客に判り辛いんですわ。
でも一番わかんなかったのは「どうしてこの映画にスタローンが出演しているのか?」 伝説の大物ギャンブラー役でご登場されるんですがネ、全然ギャンブラーに見えないし。つーか最初にご登場された瞬間まず思った事は「ありゃまー、年取っちゃって枯れまくりでショボいったらないわねー」ですもん(^-^; ショボイ伝説の勝負師ってどーでしょ?ガブリエル・バーンの方がよっぽど威風堂々としてて貫禄あるぢゃん。 まあ、アクション出来る年齢じゃなくなっちゃったから路線変更しようと思ってこーいう作品に出てるんだってのは痛いほど判るんだけどさ、だったらもちっと見れる演技してくれよ、と言いたいっすわ。 もっとも、製作者側もスタローンに演技してもらう気は毛頭なかったのか、大したセリフもなかったけどネ(爆)
ボロクソ書きましたが、結構楽しめる作品だとは思いますよ♪(←何を今更。苦笑) ただ「どっかで昔こんな話の映画見たなー」っていう作りの小品ですので、物凄いオチ期待しちゃダメっす。 素直に見れば、そこそこ楽しめます。えぇ、ホント。
|