監督:三池崇史 出演:柴咲コウ 堤 真一 吹石一恵、他 オススメ度:☆☆
【あらすじ】 友人の携帯にかかってきた電話は、友人本人の番号からで、時刻は3日後のとある時刻、そして内容は友人本人の声の断末魔の叫びだった――3日後の着信のあった時刻、友人は携帯に残されたメッセージと同じ叫びを遺しこの世を去ったのだ。その後次々と携帯による「死の宣告」と受けて友人達が死んで行く・・・女子大生・中村由美は事件の真相を突き止めようとするものの、ついに由美の携帯にもそれは起こったのだ――自分の携帯からの着信が。
【感想】 「りんぐ」「らせん」等で大ヒットを飛ばす角川ホラー映画の最新作。企画・原作は秋元康氏。主演はこれが初主演になる、今ノリにノッてる柴咲コウちゃん。でもぴよは彼女の事、あんまり好きぢゃないんだなぁ〜(いきなり吠え)
今、携帯を持っていない人を探す方が難しい携帯電話。電車の中でも街中でも学校でも職場でも、みんな気にせずメール打ったり通話したりしてるよね。(これは良くない事なのでやめましょう。笑) そんな、既に誰の生活にも密着した「生活必需品・携帯電話」を使ったホラー。アプローチはなかなか面白いです。
映画序盤はかなりドキドキして、絵的にも「ひえぇぇぇ」なシーンもお約束通りありますし、「これからどーなって行くのぉ〜」と楽しみにさせるんですけどね、話が進むにつれてこの映画は何か違った方向に行っちゃってるよーな気がして仕方ない。 絵が怖ければ何でもアリなのかよ!? つーか、絵も「怖い」からいつの間にかキモいに摩り替わってましたし(^_^;)
ただ絵的に気持ち悪ければ観客が怖がるだろうという単純な理由なのか?意味のないホルマリン漬けのビンが出てきたり、死体が見つかっただけでは観客は喜ばないだろうと思ったのか、マヌケなゾンビみたいなのが出て来たり・・・ここら辺りでぴよは完全にこの映画に飽きた(笑) このマヌケなゾンビの存在は全く必要がなかった。つーかこのシーンで映画が一気に3流になったぞよ。
明らかに不自然な死に方をしているのに、簡単に自殺や事故と決め付ける警察(現実もこうなのか?笑) TV局で堂々と死んで行く友人(生本番中なのに周囲のスタッフは誰も助けようとしない) いかにも何か起こりそうな廃病院に、わざわざ自分の死の宣告時刻間際に1人乗り込む主人公(有り得ないだろ!) しかも数年前に廃病院になってるハズなのに、何故か今も通電されていて灯りが煌々と付く(誰が電気代払ってるん?) ・・・等々、お茶目なツッコミどころも満載で、腰砕けまくりの展開。
どんでんオチにするのも構わないし(このどんでんオチは非常に判り易く、全くどんでんとしての効果はない) 意味深に死んだ妹が「空が云々」と語ってもらっても(これも何の意味ももたない)構わないが・・・
基本的に「気持ち悪いだけで怖くないホラー」ってのは、根本的に何かが間違ってると思うんだけどナ。
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