ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2003年07月31日(木) 天使の牙 B.T.A

監督:西村 了
出演:大沢たかお
    佐田真由美
    萩原健一、他
オススメ度:☆☆+


【あらすじ】
世界的麻薬組織「クライン」を追っていた警察の元に一本の電話が入った。―「私を保護して」―それは、クラインのボス「君国」の愛人・はつみからだった。はつみを救出する為に彼女が指定したパーティー会場に向かった女刑事・明日香・・・はつみと合流するも、何者かの銃撃によって2人は倒れてしまった。
体中に銃弾を受けたものの脳に損傷のない明日香、体には傷一つないものの脳を銃弾が貫通したはつみ、はつみの体に明日香の脳が移植され、明日香ははつみの体で蘇ったのだ・・・


【感想】
大沢在昌氏の同名タイトル小説の映画化。ぴよはやっぱり原作は読んでいなかったりして(^_^;)
いやはや・・今日も言いたい事書くとネタバレしそーで怖いんだな。
だからこの映画を楽しみにしている方は、この先は読まない方が賢明かと。(もうこの書き出し、飽きた?苦笑)


ネタは結構ぴよの好みだったりするんだな♪
日本でも臓器移植が合法化されてますし、やっぱり究極の臓器移植は「脳」だよな、とぴよも常々思っていましたから、色々興味を満たしてくれる展開になりそーな予感が♪

が。

なーんか(つーか、全くか?)納得できねぇ〜!!
この映画は医学的見地にきちんと立って脚本を書いてるんだろーか?ま、それ言っちゃったら脳移植なんてまずからして出来る訳ねーよ!って言われそうだけど、そこんとこ百歩譲って出来たとしてだネ、
(多少は空想の世界入っとかないと面白くないぢゃん?苦笑)

本来の明日香はピアノが全然弾けないハズなのに、ピアノがお上手に弾けるはつみの体に脳味噌移植したら、ガンガンにピアノ弾けるよーになっちゃってるってどーよ?
まあ・・百歩譲ってピアノが弾けるようになったとしよう(今日は譲りまくりですな。ふっ)
麻薬王・君国との記憶は全く持たないハズの明日香の脳味噌が、どーして君国のお気に入りの曲を知ってんだ???

キャストもイマイチな気がする。
警察内部に君国との内通者がいる・・って時点で、キャスト見て誰が内通者か予想着いちゃうのってどーだろ?(^_^;)
それに、世界的麻薬組織のボスがショーケンっての、ちょっとパンチが弱くないか?
女に入れ込み過ぎて失敗するってのがショーケンのイメージだったから?つーか、それってただの事実だYO!(爆)

状況はかなり切迫した状態だと思えるシーンで、妙にメロドラマな会話が展開されちゃったり、見せ場も多いんだけど何だかネタがまとまらずにちゃらんぽらんになっちゃってたりするし・・・話のネタ自体、かなり面白くなる要素を多分に含んでいると思えるだけに、これは脚本がダメだったんだろうと思うしかない。きっと原作は相当面白いんじゃないだろーか?

何より、話のオチがないってのが一番ぴよには痛かった!

これは続編を作る事を見越して何もかも中途半端な状態で終わらせてるんじゃないだろーかとぴよは推測するんだけど、それにしてもまだ作られると決まってもいない続編の為に、ここまで曖昧で不可思議な終わり方をしちゃって許されるんだろーか?(もしかしてもう続編作る事が決まってんの?知らないのはぴよだけなの?)
続編を匂わす布石・・・やり方は「パイレーツ・オブ・カリビアン」と同じく【ラストは最後の最後まで見ろよ!】って見せ方してますから、みなさん見逃さないよーに注意して下さいな。


それにしてもだ。(ここから先は超ネタバレ?)
いくら整形技術が進歩してるからってさ、嶋田久作はどんなに頑張ってもショーケンにはならんだろ(爆)
顔はいくらでも変えられたとしても、さすがに身長は変えられねーっつーの!!・・ったくぅ〜!


・・ホント、最近の映画って感想書きにくいわ。
ネタバレしないでうまく感想書ける方法、誰か教えてチョーダイ!(苦笑)





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2003年07月30日(水) HERO −英雄−

監督:チャン・イーモウ
出演:ジェット・リー
    トニー・レオン
    マギー・チャン、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
紀元前200年、中国。後に始皇帝と呼ばれる「秦王」は数多くの刺客から身を守る為、100歩以内には誰も近付けなかった。
そこに初めて秦王から10歩の距離まで近付く事を許された男がいた・・・名は「無名」、彼は中国全土でも最強と呼ばれた3人の暗殺者「長空」「残剣」「飛雪」を1人で倒した事で、秦王と近距離の接見を許されたのだ。
無名は3人をどうやって倒していったのか秦王に語り始めた・・・が、秦王は自分から10歩の距離まで近付けてから、無名の本当の目的を悟ったのだ。


【感想】
「ぴよの映画めった斬り」を読んで下さってる方なら、ぴよがどれくらいジェット・リー様を熱愛しているかご存知でしょう♪

本物のアクションをやらせたら、リー様の右だろーが前だろーが出る者はいないとぴよは思ってる!
そんなステキなリー様の新作は、アクション映画とは無縁だと思っていた・・「初恋のきた道」等で御馴染みチャン・イーモウ監督の作品。ぴよは「アクション映画」って書いてるけど、公式HP見ると「武侠映画」って書いてある・・・ちなみに武侠映画ってのは「武術」と「任侠」の融合映画なんだそーだ。
ふーん。そういうカテゴリがあったのネ。ぴよは知らなかったワ。


さて。
要するにこの映画は「武侠映画」なので、アクション映画じゃありません。
何が言いたいかと言うと、この映画は「アクション映画ファン」にとってはかなりの肩透かしな出来だという事です(笑)

大体からして、前からぴよは「リー様のアクションにワイヤーやCG使うな!」って口を酸っぱくして言ってるだろーがっ!
アホみたいにワイヤーやCG使いまくりやがって!!全くもって純粋なリー様のアクションファンが見たら、噴飯やるかたない事必至の悲惨なアクションシーンの連続で、ぴよは怒りにプルプル震えながら見てたぢゃねーかよぅっ!!(怒)

正直言うけど、この映画のアクションシーンで見応えがあるのは、リー様と「長空」を演じたドニー・イェンの一騎打ちのシーンだけ。これだってワイヤーやCGが使ってあるのが超悲しいんだけど、ドニー・イェンはぴよも注目してる本物のアクションが出来る数少ない俳優さんだけに、やっぱり接近戦の迫力は他の役者さんとの絡みとは格段に違います♪
・・って、ほらネ。アクション映画ファンが見るとこんな事ばっかり言っちゃうでしょ?(苦笑)

この映画は何度も言うけど「アクション映画」ぢゃないのです。(悲しい事に)
だから、「これはアクション映画じゃないんだぁー!」と思って見ると、違う側面を評価する気も起きてきます(爆)

チャン・イーモウお得意のこだわり・・・音と色彩の融合、美しい景色と役者の演技のコラボレーション、壮大なカメラワーク、衣装や小道具等の細部にまで神経を行き届かせる繊細な演出、そしてクサいまでの平和への福音ともとれるメッセージ・・どれをとっても非常に格調高い仕上がりになっていると思いますです。
彼にとって役者のアクションというのは、きっと映画をより美しく仕立て上げる為の一つの小道具でしかないのでしょう。だからワイヤーやCGを多様して、「見た目の美しさ」を追求するアクションシーンになったんだと思いますわ。


この映画はアクション映画ファンじゃない人が見たら、相当評価が高いんじゃないだろうか?
だが、ぴよは何度も言うけど、リー様の「生の迫力あるアクション」を心から支持する一人なのだ・・・

なので、映画見ながら
「だからぁ〜!リー様のアクションにこんな陳腐な手加えると安っぽくなっちゃうだろーがぁ!!」
・・というのが一番印象に残ってしまったんですけど。(薄涙)






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2003年07月29日(火) パイレーツ・オブ・カリビアン 〜呪われた海賊たち

監督:ゴア・ヴァービンスキー
出演:ジョニー・デップ
    オーランド・ブルーム
    キーラ・ナイトレイ、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
カリブ海の港町、総督の娘「エリザベス」は幼い頃「ウィル」という少年を助け、彼が持っていた謎の金貨のついた首飾りを今も大切に持っていた。町はある日キャプテン・バルボッサ率いる海賊達に襲われる・・・が、海賊達は財宝には目もくれず、エリザベスと彼女の持っていた金貨をさらって逃げて行ってしまった。エリザベスに思いを寄せるウィルは、捕らえられていた一匹狼の海賊「ジャック・スパロウ」を脱獄させて、彼女を救うべくバルボッサ達を追うのだが・・・


【感想】
ジョニー・デップ様の新作なのよぅ♪しかも相方は「ロード・オブ・ザ・リング」でいきなり女子のハート鷲掴み!の、花丸急上昇中のハンサム・ガイ、オーランド・ブルーム君ですもの♪
・・つーか、ジョニー・デップの方がぴよ的に全然イケてるんだけどねっ(うふ♪)

さてこの映画、まずからして本来ジョニー様とは全く無縁と言えそうな「ディズニー映画」だったりする。しかも監督の名前よりも、製作の「ジェリー・ブラッカイマー」のクレジットの方が断然大きい。
正直言うと、ぴよはブラッカイマーの事は信用していない。彼の代表作と言って名前がまず挙がる「アルマゲドン」も「パールハーバー」も、ぴよはどーにもこーにも好きになれない作品なんですわ。(^_^;)

そんな微妙な感じで見た本作ですが。


かなり面白いし、映像も金かかってる&手が込んでる!の、映画ファンをなかなか喜ばす作りになってます♪
ジョニー様はあいかわらずセクシー♪・・つーか、ジョニー様のあのメイクはどーなんだい!?アレは製作者側の意向じゃなくて、ジョニー様が進んであーいうメイクを施したんぢゃないかとすら思えるくらい「怪しすぎる」状態なんですが。(^_^;)

それにしても、映画見終わってまず思った事は「なるほどディズニー映画だねぇ」
ソツのない作りですし、文句垂れる個所もあまりない・・誰でも楽しめるエンターテイメントにはなってるものの、ぴよにはちょっと物足らない感じがしちゃったんですけどネ。
要するに「万人ウケするけど、話が薄っぺらい」・・・この一言に尽きるかと。(苦笑)

ま、ぴよはジョニー様が相変わらずの怪しさ爆発状態だっただけで、もう及第点は行っちゃってますけど♪

大人が見ても子供が見ても判り易い話だし、映像はキレイ、見せ場シーンも多い、ジョニー様はステキ♪
でもこの映画に今ひとつパンチを感じなかったのは、ぴよが悪いのか?それともブラッカイマーが悪いのか?(笑)

少なくともさー・・・
映画のキャッチコピー「その呪いを解くのは、愛」っての、映画見てもよく意味わかんないんだけどな。
ま、サルが芸達者だったから許してやろーか・・・(何言ってんだかさっぱりわかんないよねぇ?あは♪)


この映画の一番のキモは・・・(以下、映画を見てから読む事を勧める。ふむ♪)
やっぱり何てったって、ラストのスタッフテロップが流れた後のおまけ映像でしょう!きっとせっかちな日本人は見逃す人が多いと思うけど、(ふっ)・・・このシーンは見なくちゃ〜ダメですわよ♪この映像見て「あ。コレってば第2弾作る気マンマンなんぢゃーん!」ってツッコミ入れながら映画館を後にするのがお約束になるハズ。うひゃひゃひゃひゃ♪

この夏一番のヒットメーカーになるかならないかは・・・「踊る大走査線2」の興行収入次第か!?(爆)






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2003年07月27日(日) ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

監督:アラン・パーカー
出演:ケビン・スペイシー
    ケイト・ウィンスレット
    ローラ・リニー、他
オススメ度:☆☆☆☆☆


【あらすじ】
元大学教授の死刑囚「デビッド・ゲイル」は、死刑執行の直前になって「自分の話を聞いて、その手記を書いて欲しい」と女性記者「ビッツィー」を指名して来た。デビッドは元同僚の女性「コンスタンス」をレイプした上殺害したかどで死刑を宣告されていたのだが・・・皮肉にも彼は「死刑廃止論者」の急先鋒だったのだ。
デビッドはビッツィーに死刑3日前になって語り出した。「私は無実だ」―――デビッドの話を聞いていく内に、彼の無実を確信したビッツィーは、この事件の真相を、そしてデビッドの無実を晴らす為に遁走するのだが・・


【感想】
ぴよ大・大・大好き「ケビン・スペイシー」の新作は、アメリカだけでなく世界中で今議論されている「死刑制度の是非」を問う、壮絶極まりないサスペンス問題作。前評判も非常に高い一作だし、何しろケビンが主役だし、映画製作にはこれまたぴよ大好き!ニコラス・ケイジが名前を連ねてますもの♪見ない訳にはいきませんってば♪(うふ)

さてこの作品、何を書いてもネタバレになりそうで怖いです。
なので、この映画を楽しみにしている方は、この先は映画を見るまでは読まない方が賢明です。(^_^;)

さあ、なるべく核心に触れないよーに、一応気を遣って感想を書いていきましょうか・・・



とにかく、こんなに衝撃的な映画がこれまであっただろうか!?
ぴよは映画がクライマックスに入ってから以降、本当に身震いして、全身に鳥肌が立って、そして愕然とし、あまりに予想外の展開に、本当に言葉もなかった・・・

ケビン・スペイシーは相変わらず難しい役ドコロを実に見事に演じ切っている。加えて、ケビン演じる死刑囚「デビッド」にインタビューする、やり手の毒舌女性記者「ビッツィー」を演じるケイト・ウィンスレット、彼女は「タイタニック」で一躍トップスターの名を連ねる事になったけど、ぴよはタイタニックの彼女はそれ程評価していなかった。正直言って、ただのお人形さん女優の1人だな、くらいにしか思ってなかった。
でも、この映画の彼女は素晴らしい。ケビンの迫真の演技に実によく食いついている。この映画でぴよは俄然彼女の評価が上がったね。タイタニックじゃなくてこれからはこの映画を出世作だと名乗って欲しいくらい!

話のネタは「死刑制度の是非」
正直言うと、ぴよは死刑制度に関しては賛成派だ。過激な意見だとは承知しているけど、「人の命は人の命であがなう」のが当然だ、とすら思っていた。

この映画は、その死刑制度に対してとてつもない一石を投じている。
ぴよは頑固者なので、自分の考えをこの映画を見る事で途端に翻す気にはまだなれないけど、でも映画を見終わった後、色んな人とこの映画と・・そして死刑制度の是非について語り合いたい気持ちになったよ。

巧みな伏線、デビッドの過去の栄光から死刑囚に到るまでのプロセスの見せ方、出演者の巧みな演技、そして2転3転する展開、どれをとっても超一級の作品に仕上がっているものの・・・
正直言って、見て楽しい映画じゃない。
かなり後味が悪いし、気も晴れなければ・・どちらかと言えば暗澹たる気持ちになるかもしれない。
それでもこの超一流のサスペンスに、見た人は誰もが驚愕するでしょう。



全くもって恐ろしい映画。
だけど、この映画は見る価値がある。
この衝撃的なオチが判った今ですら、何度でも見たいとぴよは思う。

こんなにすごいサスペンス映画に出会うのは、もしかしたら初めてかもしれない・・・






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2003年07月25日(金) ハルク −HULK−

監督:アン・リー
出演:エリック・バナ
    ジェニファー・コネリー
    ニック・ノルティ、他
オススメ度:☆☆+


【あらすじ】
科学者のブルース・バナーは、遺伝子実験中の事故で致死量のガンマ放射線を全身に浴びてしまう・・奇跡的に無傷でいられたブルースだが、実は彼の体に恐ろしい変化が起こっていた。
事故後、ブルースの前に死んだハズの父親が現れ、ブルースの封印された過去が少しずつ明らかになる。先のガンマ放射線を浴びた事がきっかけで、ブルースは「怒り」の感情が高まると、緑色の巨大なモンスター「ハルク」へと変身するようになってしまったのだ。


【感想】
日本でもお馴染みのアメコミ・ヒーロー「ハルク」、1962年にマーヴェル・コミックスでスタン・リー氏によって作られた事は、今更説明するまでもないでしょう。ぴよも名前と「ハルク」のおどろおどろしい緑色のキャラクターくらいは知ってるけど、その内容までは正直言ってよく判ってなかったっす。


・・・なんだろーなぁ。(←いきなりこう言われても・・って感じよねぇ?苦笑)
正直言って、映画見てて心の中で「なんぢゃ、こりゃ」の連発でしてね(笑)

映画の撮り方(つーか、演出の仕方だな)が変わってる。
映画のスクリーンを次々とコマ割りして、さながらスクリーンを巨大な「動くコミック」に仕立て上げてるんだよね。場面が切り替わる時も、30年くらい前のアメリカのTVドラマやアニメーション番組みたいな感じで・・・これはアメコミの雰囲気をそのままスクリーンに反映させたいという監督の意図なんでしょうか?
なかなか面白いとは思ったけど、何かぴよには違和感があったなぁ。(^_^;)

たぶんアメコミでは「ハルク」は正義のヒーローなんだろうけど、映画のハルクは決して正義の味方という感じじゃない。
(もしかしたら原作のコミックでもハルクは正義の味方じゃないのかな?)

普通、正義の味方というのは悪者達をやっつけるために立ち上がるんだけど、ハルクは自分がムカついたら立ち上がっちゃうのだ!んでもって、モンスターになると元カノの所に必ず会いに行っちゃう♪(爆)
呪わしい過去を持つ「ダーク・ヒーロー」のハズなんだけど、何だか妙に滑稽に見えちゃうんだよなぁ〜!

たぶんコレは映画見た人なら結構な確立でツッコミ入れると思うけど
ブルースが巨大化してハルクに変身する時、服がビリビリーッって破けちゃうんだけど、何故か「おパンツ」だけは体と一緒に巨大化したり小さくなったりする(笑)
・・きっとぴよと同世代前後の皆さんだったら、このシーンを見て一斉に
「お前はデビルマンかぁー!」 ・・って叫ぶでしょ(ふっ)

も、もしかして、あの「おパンツ」は体の一部なのか?(んな訳ねーって!苦笑)


すんごい金のかかった映像なんだけど、すっごく安っぽく見えるのは原作がアメコミだからというこだわりを貫く為にわざわざ安っぽく作ったのか?それとも大真面目に作ったらこーなっちゃったのか?
でもここまでアメコミの雰囲気を、そのままそっくりスクリーンに持って来ちゃうってのはどーなんだろ?

賛否両論分かれると思うけど・・・
ぴよはスクリーンを見ながら「コレ、実写にする意味あんの?」って思わずつぶやいちゃったんだけどネ(苦笑)





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2003年07月23日(水) ジャンダラ

監督:ノンスィー・ニミブット
出演:エスカラット・サルスク
    クリスティ・チョン
    サンティスック・プロムシリ、他
オススメ度:☆☆☆−


【あらすじ】
自分を産んだが為に命を落とした母。母を愛していたたが故に「お前は呪われた子だ」と、父から執拗に蔑まされ虐待された子「ジャンダラ」―――彼の子供時代の最初の記憶は、父と叔母の情事の姿だった。
父の、愛を伴わない自堕落なハーレムでの情事を見て育ったジャンダラの心には、深く暗いトラウマが形成される。ところがある日自分の出生の秘密を知ったジャンダラは、激しく父を憎むようになる・・・


【感想】
キャッチコピーからしてカマしてるぜ!『タイ王国最大のタブー、解禁』だもんねっ!
原作は1964年に新聞に連載掲載された小説で、その余りに過激な性描写に敬虔な仏教徒の国・タイでは騒然となったものの、30年以上もベストセラーを維持し続けているという脅威の作品の映画化だそーです。

今までぴよが見た数少ないタイ映画とはまるで違う。ぴよ的に言う所の「タイ映画らしいすっとこどっこいな展開」というのが全くないのだ。映画冒頭からかなり赤裸々な性描写で始まり(これはタイ映画としては画期的な事なんぢゃないか?)、その後もよどみなく話は進んで行くんだけどネ、

なぁ〜んか面白味に欠けるんだなぁ!


これは・・・正直言うと、ぴよが先に書いた「すっとこどっこいな展開」を期待していたからに他ならないんだけど。(^_^;)
要するにぴよの中で「タイ映画」の面白さって、「どれくらいすっとこどっこいな展開なのか」って事なんだけど(をい)

父の倒錯した情事を目の当たりにして育ったジャンダラ青年が、父を憎みながらも自ら父が歩んだのと同じ倒錯した情事に身をやつす、というのがこの映画のキモなんだろうけど、そこから引き出されるオチがどうも教訓めいてると言うか、説教臭いと言うのか・・・愛を知らずに育った子は、自分もまた愛を与える事が出来ない、と言いたいのか、はたまた因果応報とでも言いたいのか?

亡き母親への思慕の情を、叔母の乳房を求める事に投影させたり、父親の生き方を否定しつつも自分もまた父と同じ道を歩む姿を、清純な乙女とのプラトニックラブを謳歌する一方で父の後妻と淫靡な関係を持つ事で表現したり・・・映画前半までの展開はなかなか見せ場も多く、面白くなりそうな予感を多分に秘めているものの、映画後半になってバタバタと話をまとめ上げてつまらない説法話にしちゃってる。


この話がタイ人にウケたのは、赤裸々な性描写の部分だったのか、それとも気取った説教話のオチだったのか?
ぴよは前者の部分がウケたんじゃないか?と邪推するんだけどね・・・

タイという国、国民のほとんどが敬虔な仏教徒で、セックスに関する話はタブー、という「表の顔」を持ちながら、夜の歓楽街では男達を魅了する蝶々が乱れ飛ぶという「裏の顔」を併せ持つ。
どちらが本当のタイなのか?・・どちらも本当のタイなんだろう。
そんな複雑なタイの顔を、この映画はそのままそっくり見せてくれているような気がしたな・・・






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2003年07月13日(日) ザ・コア

監督:ジョン・アミエル
出演:アーロン・エッカート
    ヒラリー・スワンク
    デルロイ・リンドー、他
オススメ度:☆☆+


【あらすじ】
アメリカ・ボストンで心臓にペースメーカーを付けた人が一斉に死亡。イギリス・ロンドンの広場では鳩が方向感覚を無くし、狂ったように暴れる。帰還直前のスペースシャトルが突然制御不能に陥り、ロス市内に緊急不時着。
シカゴ大学の地球物理学教授ジョシュ博士は、これらの不可解な異常現象を分析するうちに、地球内部の核(コア)の回転が何らかの理由により停止していることを突き止めた。コアの回転が止まると磁場がなくなる・・・磁場のなくなった地球は太陽光線の直射に晒され、全てが焼き尽くされてしまう。しかも、1年以内に―。


【感想】
機内上映で見た映画第2弾。本当は劇場に見に行くつもりだったんだけど、既にこの映画を見た友人達からはこぞって「予告編に踊らされたトンデモ映画だー!」とのお墨付きを頂いていたので(苦笑)どうにも二の足踏んでたのねーん。
タダで見れてラッキーだったかも♪あは♪


で、実際に自分で見てみて思った事・・・

トンデモ映画だぁー!(爆)


・・・まんまやんけ。(^_^;)

「アルマゲドンの地底版」とは聞いていたけど、まさかこれ程までに陳腐とはあの予告編からは想像も付くまい。
見ドコロはロンドンのトラファルガー広場で鳩の大群がヒッチコックの「鳥」よろしく暴れ狂うシーンだけ。全くもってすんごいウマイ予告編の作りしてますわよ(今日も言いたい放題♪)

アルマゲドンの二番煎じとは言え、ネタ自体は構築の仕方によってはかなり面白くなる要素を沢山含んでいると思うんだけど、この映画は何の科学的根拠も、裏付けも、設定も用意していない。
人類滅亡、地球滅亡の一大事だと言うのに、大したキャリアもない女パイロットと(これは女性蔑視か?苦笑)物理学博士やそのお友達関係の「その道のエキスパート?」等たった6人が、実にしょぼい地中探査艇に乗り込む。そして極めつけは情報操作の為にインターネットを駆使するエンジニアが、ハッカーマニアの少年と来たもんだ!(笑)

もし本当に地球のコアの回転が止まったとして、こんなクルー達に地球の運命を任せなければいけないとしたら、空恐ろしい事この上ないぢゃないか!
最近のSF映画ファン・・いや、SF映画ファンじゃなくても、この手のネタにはみんな目が肥えて来ている。こんな子供騙しな設定や展開ではそれこそ子供すら騙せない事に、この映画製作者は気付かなかったんだろーか???


とは言うものの、映画見ながらツッコミ入れまくってると、それはそれで結構楽しめる(爆)

この映画の一番の失敗は、トンデモ映画のクセに「超A級映画」を気取ってしまった事だね。
トンデモ映画ならトンデモ映画らしく、とことんB級姿勢を貫いて観客をうならせる程すっとこどっこいな展開や演出にしちゃった方が・・・思い切って「アルマゲドンのパロディ!」と堂々と銘打ってコメディ映画にしちゃった方がウケたと思うわ。

吠えまくったけど、失笑とは言え・・かなり笑わせてもらえたから☆は多め(笑)
週末に友達集めてビデオ鑑賞しながらツッコミ入れまくって楽しむには、逆にオススメの一本かもしんないぞ!?






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2003年07月12日(土) メイド・イン・マンハッタン

監督:ウェイン・ワン
出演:ジェニファー・ロペス
    レイフ・ファインズ
    ナターシャ・リチャードソン、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
マリサは一流ホテルの客室係として働く貧しいシングル・マザー。同僚からの信頼も厚く仕事ぶりも真面目な彼女は、退職した客室マネージャーの後任として周囲から勧められて、仕事人としての意欲も持ち始めた。
そんなある日、清掃に訪れたスウィート客室の客から返却を頼まれた高価な洋服に、同僚にそそのかされてつい袖を通してしまう。ところがその服を着ている所をたまたまこの地に遊説に来ていた上院議員「クリス」に見染められてしまい、ウソがバレたくないマリサはついスウィートの客を装ってしまったのだ。


【感想】
エジプトから帰って参りましたー!いやぁ〜・・・エジプト、最高っすよ!!
てな訳で、エジプト旅行の際に飛行機の中で上映していた映画の感想など・・つーか、たまたまぴよが見逃してた映画を上映してくれてたのねーん♪ラッキー☆って訳で、一応見たからには感想等と。(てへ♪)


貧乏だけど清く正しく生きるシングル・マザーが、ある日ひょんなきっかけで大金持ちのサラブレッド紳士に出会い、更にその紳士に見染められちゃって・・って、全く持って何のヒネリもないド真中ストライクのシンデレラ・ストーリーなんすけどね。

この映画を見てぴよは2つ確信した。
ぴよはジェニファー・ロペスがあんまり好きじゃない(←いきなりカマす。苦笑)
そして、ぴよはレイフ・ファインズをかなり高く評価してる♪

正直言って、話の展開自体は何のヒネリもないし、先もミエミエのどこにでもある恋愛映画なんだよね。
ジェニファー・ロペスの役ドコロはオイシイ。この役は黒人の実力派女優なら誰がやっても必ずハマると思う。ジェニファーがけなげに見えたのも、いいオンナに見えたのも、脇役のみなさんの力量次第だったんじゃないかと思う。
(そういう意味ではこの映画はかなり成功してると思うね)
でも、ジェニファーの役は例えば・・ハル・ベリーがやってもやっぱり成功してると思うし、黒人女優じゃなくてもちょっと気の強い感じのキャラがハマる女優さんなら誰でも簡単に作れる役だったと思う。
そういう意味ではジェニファーに対してぴよは余り評価すべき点はなかったな。むしろ、友人達の後押しがなければ何も出来ないクセに言う事だけは一人前・・みたいな、鼻持ちならないオンナに見えてしまった。(^_^;)

そんな中でレイフ・ファインズの好演が一際光る。
彼は「羊たちの沈黙」シリーズの3作目「レッド・ドラゴン」の猟奇的犯人役で一躍その名をハリウッドに轟かせたけど、今回は先のレッド・ドラゴンやその後の出演作「スパイダー」等のキャラとは全く違う、精錬潔白な名家出身の政治家役を、実に清々しく演じ切っている。
彼は本当に幅の広い演技の出来る、貴重な役者さんだねぇ〜!


実際には絶対に有り得ない話だからこそ気軽に楽しめるという話・・・
ま、週末にビール片手にカップルで見るにはうってつけの一本だけど、それ以上のモノはないって感じか?
(久々に感想書くのに相変わらずの毒舌ぅ〜♪笑)



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ちなみに機内上映では『メイド・イン・マンハッタン』『ザ・コア』『10日間で男を上手にフル方法』『トランスポーター』そしてこれはぴよが公開を楽しみにしている『ザ・リクルート』を上映してました!
・・が。「ザ・リクルート」は日本語の吹替えも字幕もなかったからさっぱり内容が判らず(号泣)

ちなみに明日は「ザ・コア」の感想UP予定だ!ふははははー!(笑)





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2003年07月11日(金) ヤマムラアニメーション図鑑(頭山、他)

製作:ヤマムラアニメーション、他
演出・アニメーション、他:山村浩二、他
オススメ度:☆☆☆☆+

※ショート・アニメーションのオムニバス形式作品なので、あらすじの記載は省略

【鑑賞作品名】鑑賞順
「カロとピヨブプト―おうち」
「遠近法の箱」
「カロとピヨブプト―サンドイッチ」
「キップリングJr.」
「どっちにする?」
「カロとピヨブプ―あめのひ」
「頭山」


【感想】
今年のアカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされ(残念ながら受賞は叶いませんでしたが)一躍時の人となったアニメーション作家・山村浩二氏の作品を集めてオムニバスに上映する企画「ヤマムラアニメーション図鑑」の試写会に行って来ました。当日会場に山村氏ご本人もいらっしゃって、色々貴重なお話も沢山聞く事が出来ました♪

ご本人の解説や彼のアニメーションに対する姿勢や思いを聞いてしまうと、どうしても見たこっちも作品に思い入れが入ってしまうのです。てな訳で、今回の評価は何も前知識を入れていないで鑑賞された方とは微妙に温度差があるかもしれないので、そこの所はご了承頂きたいかと。


ひとまず、一番話題になっている「頭山」について語るべきでしょう。

あらすじは、とにかくケチな男がサクランボの種を捨てるのを惜しんで種ごと食べてしまった為、頭のてっぺんから桜が生えて来てとんでもない事になる・・という、古典落語「あたま山」の話を、設定を現代の東京にして展開させている作品です。

語りと三味線を浪曲師「国本武春」が担当しているんだけど、これがヤマムラ・アニメーションの独特な世界と実にマッチしていて、ぴよは「これは地味に金のかかった(変な表現だけど気持ちは察して!笑)作品だなぁ。さすがオスカーにノミネートされるだけはあるわ!」等とひとりごちていたんだけど、山村氏のお話を聞くと、製作中はこういう時代がかった浪曲の語り調のナレーションは全く考えていなかったそーだ。

ひょんな事から国本氏を紹介された山村氏は、あくまでもナレーションとして(決してセリフは語らせない)国本氏にアフレコに来てもらったのだが、国本氏は頼まれもしないのに三味線を持参し(苦笑)、三味線を弾きながら作品のアフレコを、ご丁寧に台本にないセリフまで勝手に作って喋りまくってしまったんだそーだ(爆)

これを「面白い!」と感じた山村氏がそのまま採用したそうなんだけど、実に作品に深みを持たせてハマってるんだよね♪
天才は天才を呼ぶと言うのか・・何とも味わい深い作品に仕上がっています!


「頭山」にしても、他の作品にしても、ぴよが山村氏のアニメーションを見て感じたのは「独特のアングル回し」
例えば、「頭山」では主人公の男の視界をそのまま映像化している。人間だから当然まばたきするでしょ?男がまばたきすると画面も目を閉じて(上から暗く画面が閉じる)そして目を開ける(下から画面の視界が開ける)。

また、画面奥にいるキャラクターにピントを合わせておいて(手前にいるキャラクターや物はぼやけて見える)、それからグッとカメラを引くと(というイメージでアニメーションを展開させる)今度は手前にあるキャラや物にピントが合う、等の趣向を凝らしていて、独特の映像世界を展開しています♪

キャラクターにも独特の世界観がある。
人間でもない、動物でもない、不思議なキャラクターが多々出て来る。それはぴよの目から見て「自然界にきっといるハズの精霊」のようにも見えるし、またあるキャラは「都会に住む孤独な幻影」にも見える。

どの作品にも、独特の癒しやユーモアを感じさせて、時にくすりと笑い、時にしみじみとし、時に郷愁を誘う・・気が付けばヤマムラ・ワールドにすっかり魅了されている自分がいるのです♪


ぴよ個人的にはネ、やっぱり自分のHNにも使ってるしぃ〜・・「カロとピヨブプト」シリーズが可愛くてスキ♪
セリフとも言えないセリフをキャラが口にするんだけどネ、これらのセリフ?も山村氏が考えて付けたんだってさ!
んもぉ〜・・・めっちゃ可愛いのよ!キャラクターグッズ、欲しくなっちゃうよーっ!!







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2003年07月10日(木) マイ・ビッグ・ファット・ウェディング

監督:ジョエル・ズウィック
出演:ニア・ヴァルダロス
    ジョン・コーベット
    マイケル・コンスタンティン、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
「トゥーラ・ポルトカロス」は30歳独身のギリシャ系アメリカ人。ギリシャ人の両親・親戚に囲まれて「将来はギリシャ男と結婚して子供を沢山産め」と言われ続けて来たものの、両親が経営するギリシャ料理店でウェイトレスをしていては、一生自分はこのまま変われない!・・・トゥーラは一念発起、父親の反対を押し切り大学でコンピューターの講義を受けるようになった。
世間に出る事で身綺麗にするようになったトゥーラ。叔母の旅行代理店に就職した彼女はやがてハンサム・ガイ「イアン」と恋に落ちたのだが、イアンはギリシャ人じゃないと父親が大反対!!


【感想】
予告編を一度でも見た事があるなら、この映画が最初アメリカですら単館ロードショーだったものが、評判が評判を呼び、遂には全米2000館以上の映画館で上映され、8ヶ月ものロングラン・ヒットを飛ばし、更にはこの映画の続編「マイ・ビッグ・ファット・ライフ」なるTVドラマまで制作されているという事くらいはご存知でしょう。

この映画の核になってるのは「本人同士は愛し合ってるのに、周囲に反対される」・・・その理由が「自分達はギリシャ人だけど、彼はギリシャ人じゃないから」って事なんだけど、この場合「ギリシャ人」を「特定の宗教」だったり「特定の生活水準レベル」だったり、単に「生活環境」「育ち」等という言葉に置き換えて見る事が出来るよね。
そういう意味ではこの特にギリシャ人だからどうこうっていう風に考えなくても、誰でもすんなり入れる設定になってます。

恋愛映画に限らず、恋愛のセオリーとして「障害があった方が燃える」ってのはよく聞く話ですが、この映画はそこの部分はあまり話のネタとしてはインパクトがないです。
トゥーラを心から愛してくれるイアンは、トゥーラの父親が「ギリシャ教会で式をあげなきゃダメだ」と言えばすんなりギリシャ教会で洗礼を受けてくれるし、勝手に結婚式の段取りを仕切られても、数え切れないくらいのトゥーラの親戚達に好き勝手やられても、イヤな顔一つせずトゥーラの為に出来る限りの歩み寄りをする。
・・・こんな都合のいいハンサム男がいたら、ぴよだって絶対に結婚したいぞよ(ぼそ)

さて、この映画の何が楽しいって、ギリシャ人達の風習だったり生活習慣、ファミリーの結束の固さを伺わせるエピソードの数々でしょう。ぴよはギリシャやギリシャ人について全くと言っていいほど何の知識もありませんが、ギリシャ人がこんなにプライドが高く、こんなに陽気で、こんなにおせっかい焼きで、こんなにハートフルな人達だとは思わなかった!
この映画見ると、ギリシャにどうしても一度は行きたくなっちゃう!(笑)

トゥーラが世間に出る事で、他人の目を気にし出して髪にカーラーを巻き、メガネをコンタクトに変え、トレーナー+Gパンを脱ぎ捨てて花柄のワンピースを身にまとうようになる・・・

ぴよがトゥーラを好きなのは、彼女が「どーせ私みたいなデブのブスは・・」といじけるだけじゃなくて、自らの意思で今の自分を何とかして変えたい!何とかして他人から少しでもキレイに見られたい!何とかして自分をもっと向上させたい!と努力する所。自分の努力と力で勝ち取り身に付けたモノ程魅力的なモノってないよね。


映画のキャッチコピーは「日本の結婚率を上げてみせます!」

この映画見て結婚したくなるかは本人次第だと思うけど、少なくとも結婚している人も独身の人も、この映画を見ると「私ももっと自分磨きに努力を惜しまなければ、ステキな人生が開けるかも!?」って気力は貰えると思うよ♪





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2003年07月09日(水) チャーリーズ・エンジェル フルスロットル

監督:マックジー
出演:キャメロン・ディアス
    ドリュー・バリモア
    ルーシー・リュー、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
「チャーリーズ・エンジェル」の新しいミッションは、テロリストに拉致された米警察機構の要人カーターの救出。無事にカーターを助け出す事に成功したものの、彼が持っていた「証人保護プログラム」で匿っている対組織犯罪の最重要証人リストが入った指輪は奪われてしまった。
手掛かりを元に殺し屋を追って、彼が所持していた「殺人予定者リスト」を手に入れたものの、そのリストの写真の中に意外な人物の写真が入っていたのだ・・・!


【感想】
言わずと知れた、2000年に大ヒットした「チャーリーズ・エンジェル」の第2弾!
ようやく見に行って来たわよ・・・平日の昼間だったのに館内ほぼ満席!やっぱり人気ですなぁ〜(^_^;)

とにかく映画冒頭から見せて見せて見せまくり!の超娯楽大作ですから、ある意味安心して楽しめる♪
チャーリーズ・エンジェル達は相変わらずセクシー&キュート、エキサイティングなアクションも、お色気たっぷりのファッションも、ユーモアたっぷりの会話も、何もかも期待通りにご提供♪の、文句の付けようのない作品に仕上がってますな。

この手のアクション映画って、やっぱり見せ場のセクシー&アクションをどれだけ迫力たっぷりに見せてくれるかって事で終始するんだと思うけど、これはやっぱり映像技術の進歩の勝利としか言いようがないでしょう。
人気女優のプロモーションビデオとギリギリ紙一重で映画として楽しませる妙技は、監督の力量と評価出来ます♪

いやぁ・・・それにしてもキャメロン・ディアス、目尻の小皺が目立つねぇ〜!(笑)
キャメロン・ディアスよりも10歳も年上のデミ・ムーアの方がよっぽど顔にシワなないんだもん。つーか、デミ・ムーアのパーフェクトな肉体には驚かされたけどさ・・・でも、この人明らかにシワ取り手術してんな(ぼそ)
そういう意味では小皺が目立っても、まんまの状態で勝負してるキャメロンはスゴイと思う。だって、30過ぎてあの体ってどーよ!?あの足の長さってどーよ!?(これは年齢とは関係ないんだけどな。苦笑)

話は磐石だし、楽しむところはきちんと楽しませて、笑わせるところはきっちり笑わせて、とにかく映画の展開やら脚本やら演出には特に難癖付ける箇所もないですから、ついどーでもいい部分が気になっちゃいますわ。あはは!


すっごく上手に作ってあって絶対にハズさない、きちんと観客を楽しませる娯楽映画。
見終わった後「楽しかったねー♪」って言える事必至だけど、記憶になーんも残らない類の作品だとも言えるかな(苦笑)






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2003年07月08日(火) 春の惑い

監督:ティエン・チュアン・チュアン
出演:フー・ジンファン
    シン・バイチン
     ウー・ジュン、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
1946年中国・蘇州。抗日戦争で没落したダイ家の妻「ユイウェン」はすっかり心を閉ざしていた。見合い結婚した夫は長患いのせいで人が変わったように気性が荒くなり、夫の妹とこの家に先代から使える使用人と4人だけの生活は、ユイウェンにとって「妻としての責任」を果たすための場所でしかなくなってしまったのだ。
そんなある日、夫の旧友が上海から訪ねて来た。夫にその男を紹介されて驚くユイウェン・・夫の旧友は、ユイウェンが16歳の頃の初恋の人・・・真剣に愛し合ったかつての恋人「チーチェン」だったのだ。


【感想】
原作は「小城之春」、1948年に既にフェイ・ムーにより映画化されており、今作品はそのリメイク版なんだそーだ・・けど、フェイ・ムー作品とはかなりアプローチもキャラクター設定も違うモノになっているそうですわ。

映画を見始めてまず最初に思った事は、「この監督さんは変わった撮り方をするなぁ」という事。
観客と映画の登場人物との間に距離をおく・・という言い方が正しいのか判らないんだけど、そういう気持ちにさせるんだ。それはたぶん主人公「ユイウェン」の様子を見せる時、ほとんどが窓越しだったり庭越しだったり回廊越しだったり・・・観客をユイウェンに感情移入させるより、むしろユイウェンの様子を盗み見してるような気持ちにさせる撮り方なんだよね。

この撮り方は成功してると思う。
何故なら、この映画の主人公「ユイウェン」が、冷静に考えるとかなり感じ悪い女だからだ(笑)

見合い結婚だった、そして夫が結婚後長患いして夫婦生活もままならなかった、という事を差し引いたとしても、初恋の男がやって来て有頂天になった挙句、男と一緒になりたくて思わず「夫が死んでくれたら」とまで口にする女。
自分は人妻の身なのに、男が夫の妹と仲良くしている姿に嫉妬心をあらわにして嫌味タラタラ。
男が良心の呵責を感じ、夜自分の寝所にやって来たユイウェンを拒絶すると、逆上してガラスを叩き割る女。

正直言うと、「ユイウェンの気持ち、判るわぁ〜」と思う人妻のみなさんは結構いらっしゃると思うけど、それをユイウェンの視点で観客に「これでもかぁー!」と見せてしまうと逆に白々しくなっちゃう。この映画くらいの距離感があった方が、観客に「所詮他人事だけどサ、この女の気持ちもまんざら判らなくもないわネ」的な・・・まるでTVで芸能ニュースを見ながらお茶の間で「この人も大変ねぇ」とささやき合う、「他人の不幸は蜜の味」的共感を持てるのだ♪(笑)

さてそんな中、この映画で一際観客の心に入り込み同情をそそるキャラが、ユイウェンの夫「リーイェン」だ。
抗日戦争の最中、旧家の跡取という立場から志半ばで自分の夢を諦め、見合いで結婚した妻は自分に歩み寄って来ない。精神的に病んでしまい、益々心を閉ざして遠去かる妻になすすべもなく、思わずイライラして語気荒くなって悪循環になる。
自分の親友が家にやって来て、妻がようやく楽しそうにしてくれていると喜んだのも束の間、実は2人はかつての恋人同士だったと些細な会話で気付いてしまった・・

全くもって踏んだり蹴ったりのリーイェンだけど(苦笑)、映画冒頭からうつろで地味な様子で押し通した「ウー・ジュン」の演技が、映画後半になって来て実に生きて来る。
ユイウェンに共感するよりも、リーイェンに同情する方が観客にとって心地いいのだ♪(あは♪)


映画全編雰囲気のあるキレイな映像で、ちょっと緩めの間も映画によくマッチしてる。
はっきり言うとぴよはあんまり興味の湧かない話だったけど(苦笑)、小技の効いた映画を見たという満足感はあったね。





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2003年07月07日(月) ホテル・ハイビスカス

監督:中江裕司
出演:蔵下穂波
    照屋政雄
    余 貴美子、他
オススメ度:☆☆☆☆+


【あらすじ】
ホテル・ハイビスカスは元気いっぱい小学3年生の看板娘「美恵子」を筆頭に、とーちゃん、かーちゃん、ばーちゃん、黒人とのハーフのケンジ兄ぃ、白人とのハーフのサチコ姉ぇがキリモリする、なんとも「インタァナソナル」なホテルなのである。部屋は一室だけ、1泊4000円のところ、今なら沖縄料理付きで1泊3000円の大奉仕中!
美恵子は今日も忙しい。ホテルには新しいお客が来るし、同級生と「キジムナー」探しの冒険もある・・


【感想】
4年前に「ナビィの恋」で注目を受けた中江裕司監督の最新作。「ナビィの恋」で活躍したバーチャン「平良とみ」さんは、今作品にもちゃんと登場してますよーん♪

さて、今回の主役はバーチャンじゃなくて「ホテル・ハイビスカス」の末娘、小学3年生の「美恵子」
「美恵子」を演じる蔵下穂波ちゃんは、オーディションに応募した3100人の沖縄の小学生の中から選ばれた新人子役です。これがまた・・すんごい強烈なキャラクターで、口は悪いし男の子に平気で石を投げつけるくらいの乱暴者、下ネタ替え歌は平気で唄うし、オナラもプープーかましまくり!イマドキこんな「田舎くさい」小学生がいるんだろうか?と、首をかしげたくなるくらい『懐かしい匂いのする小学生』なのだ♪

話は基本的に美恵子の体験を中心としたエピソードをオムニバスに展開させる形式。
とにかくエピソードの一つ一つが実にユーモアに富んでいて、大笑いの連続!正直言って美恵子以下、登場人物の話す沖縄弁が何言ってるのかちょっとわかんない部分も多いんだけど(余りにバリバリの沖縄弁にはちゃんと字幕が入ってます)、逆に登場人物の話す沖縄弁が、ロクに聞いた事もないのに妙に郷愁を誘っちゃうのです♪

オムニバス形式だけど、ちゃんと話は一まとまりになる。
美恵子のひと夏の冒険を通じて、見た人に懐かしさだったり、優しい気持ちだったり、切ない気持ちだったり、子供の頃にどこかに置き忘れたワクワクドキドキする興奮だったり、色んなモノを与えてくれる・・・

超B級な作りなのに、超A級の楽しさをアナタに・・・
子供が見てもこの楽しさはわかるまい。これは大人に向けた、大人のための超ド級の娯楽映画ですぜ♪


ぴよ個人的には、美恵子の弟(?)になった「ジョージ」・・・彼の存在にスタンディング・オベーションを贈りたい!(笑)






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2003年07月05日(土) 夢追いかけて

監督:花堂純次
出演:三浦友和
    田中好子
    勝地 涼、他
オススメ度:☆☆☆☆+


【あらすじ】
静岡県浜名郡舞阪町で生まれ育った河合純一。彼は先天性の視力障害で生まれつき左目は見えず、右目も3歳の時に手術で奇跡的にわずかに見えるようになった・・喜ぶ母親に主治医は残酷な宣告をする。「いずれこの子は必ず失明します」
家族や友人、周囲の暖かい愛に育まれた純一だったが、中学3年の時に完全に失明してしまう。大好きだった水泳も、周囲の足を引っ張るからと大会出場を辞退しようとする純一。だが、熱血教師・森田やクラスメイト、家族の励ましでもう一度夢に向かって努力しようと立ち上がったのだ・・・


【感想】
1992年バルセロナ、1996年アトランタ、2000年シドニー、3度のパラリンピックに出場し、現在までで金メダル4つを含む合計14個のメダル獲得という偉業を成し遂げた河合純一氏の、子供時代からシドニーパラリンピックまでの半生を綴った映画。

ぴよの周囲には「障害者」と呼ばれるような人がいない。
だから、実際に体に障害を持つ人の気持ちや、障害者の家族の気持ち、障害者と向き合う人達の実際の気持ちというのがどういうものなのだかよくわからない。
ただ、よく耳にするのは「障害者だからといって、決して特別な訳じゃない」とか、「気の毒にと思われたくない」という言葉。

この映画は事実が元になっているので、そこの所がかなりリアルに描かれている。
完全に失明してしまった純一少年に、子供の頃から通い慣れた駄菓子やのおばちゃんは、心底気の毒そうな顔で言う。
「可哀相にねぇ・・もう何の夢も持てやしない。」
「これからは誰かにすがって生きていかなきゃいけないんだから、他人様に嫌われないようにしなくちゃね」

・・決して純一少年に意地悪を言っているんじゃない。おばちゃんは心から純一を心配しているのだ。
だが時として他人の同情の言葉というのは、相手の心を八つ裂きにする。
水泳部顧問の森田教諭に泣いてすがりつく純一少年の姿に、涙しない人はいないでしょう。

決して河合純一氏を美化した映画ではない。
純一はクサったりふてくされたりするし、友達と喧嘩もする。反抗的な言葉もポンポン言う。

それでもどうしても教職に着きたいという彼の信念、そしてそれをサポートし続けた家族、決して純一を特別扱いしない心優しい友人達、純一の夢をなんとかして叶えてやりたいと遁走した熱血教師、それから純一の水泳の才能を見出してパラリンピック出場を支えてくれた盲学校の教師も・・・

純一の血の滲む努力と、それを見守る素晴らしい環境、このどちらが欠けても今の「河合純一」はあり得なかった。


「事実」ほど人の心を打つモノはない。
この素晴らしい奇跡の物語を、もっともっと沢山の人に知って欲しい。






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2003年07月04日(金) デブラ・ウィンガーを探して

監督:ロザンナ・アークェット
出演:ロザンナ・アークェット
    デブラ・ウィンガー
    ジェーン・フォンダ、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
女優として生き、女として、母として、家庭と仕事を両立させて行く苦悩、恋、男優との関係、体型の衰えや整形手術・・ロザンナ・アークェットは考え悩む。自分と同じ40代を迎えた女優達は何を考え、どう生き方を模索しているのか?
そして『愛と青春の旅立ち』で一世を風靡し、そして忽然と銀幕から姿を消した大女優「デブラ・ウィンガー」に会って、彼女に聞いてみたい・・・「どうしてアナタは女優を辞めたの?」


【感想】
数々の映画に出演する多才な女優「ロザンナ・アークウェット」の初監督作品は、彼女自身の苦悩を「他の同世代の女優はどう考えているのか?」という素朴な疑問からスタートして、彼女自身が34人ものハリウッド女優に直接インダビューをするというドキュメンタリー映画になった。

この34人の女優がまた錚々たる顔ぶれで、日本でも大人気のメグ・ライアンやウーピー・ゴールドバーグ、ダイアン・レイン、グウィネス・パルトロウ、シャロン・ストーン等々、誰でも名前を聞けば代表作の1つや2つはスラスラと出て来るよーな大女優達に「これでもかー!」ってくらいのぶっちゃけトークをさせてる♪

・・・という前宣伝なんだけど、ネタの中心は「家庭と仕事の両立」に重点がおかれているので(これは女優に限らず世界共通の女性の一大テーマでしょう)、正直言ってそれほど突拍子もない答えは返って来ない。

「子供がやっぱり一番大切だから、子供が生まれてからは年1本ペースに抑えているの」
「息子が眠っている部屋に夜そっと入って寝顔を見るのが幸せ♪」
「どんなに失敗しても、愛されてさえいれば何度でも立ち上がれるわ」

事が「ハリウッド女優の整形手術について」とか、「40代の女優は使えるのか?引退を余儀なくされる立場なのか?」等の、ある意味女優ならではのネタになるとみんなかなり辛らつで饒舌、そして面白い話がポンポン飛び出して来るんだけど、(それでも整形については、どの女優も判を押したよーに否定派揃いだった・・これも面白味がないとぴよは思ったけど)
どうしても「いい子ちゃん発言」が多い感じがしたな。やっぱりどう転がっても女優は女優なのか(苦笑)


40代女性の万国共通の普遍的テーマ
『仕事と家庭は両立出来るか?』
『年齢から来る容色の衰えを自分の中でどう処理していくか』
『恋愛との距離』

当然だけど、コレという答えはない。あるハズがない。
デブラ・ウィンガーもジェーン・フォンダも、家庭を優先するが為に潔く引退した。
結局ロザンナ・アークェットは、デブラ・ウィンガーの声をどう受け止めたんだろう?

ウーピーのトークは相当笑えたけど、結局ロザンナの意図する方向性がぴよには見えなかったのが残念。







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2003年07月03日(木) トレジャー・プラネット(吹替版)

監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
声の出演:加藤晴彦
      若山弦臧
      小林聡美、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
ジムはソーラー・サーフィンが大好きな15歳の少年。小さい頃父親が家出をした事がトラウマになり、問題ばかり起こして母親の心を悩ませてばかりの毎日。ところがひょんなきっかけで「トレジャー・プラネット」の地図を手に入れたのだ・・・子供の頃から大好きだった伝説のトレジャー・プラネットの物語、それが本当にあるかもしれない!?
母親の反対を押し切り、宇宙物理学者のドップラー博士と共に「レガシー号」に乗って冒険の旅に出たのだが。


【感想】
ディズニーでも屈指のドル箱映画「リトル・マーメイド」「アラジン」等を手掛けたマスカー&クレメンツのコンビが送る、この夏期待の作品!東京・名古屋の同時衛星中継によるジャパン・プレミア試写会が行われ、ぴよは名古屋会場で楽しませて頂きました♪

誰もが子供の頃に一度は読んだ事があるであろう(読んでなくても話の大筋くらいは知ってるであろう)「宝島」の物語をベースに、舞台を宇宙に移して展開させてます。ディズニー映画で宇宙を舞台にしたストーリーは初めてなんだそーだ・・・ちょっと意外な気がしましたけど、言われてみればそーかなぁ?(^_^;)

予告編で散々期待させられる(コピーでも煽ってるよネ♪)『新映像世界』、とにかく「こりゃ、金かかってんなぁ〜!」の一言に尽きる、超ド迫力ですぜっ!!最新3DCGアニメをフルに活用して、目も眩むよーなすんばらしい映像世界が繰り広げられております♪
素晴らしいと思ったのは、単に3DCGアニメの部分だけじゃなくて、それが従来の2Dアニメと実に自然にマッチしている事でしょう。アニメーションにCGが取り入れられるようになって随分経つと思うけど、正直言って従来の作品は2Dアニメと3DCGの融合部分にかなりの違和感を感じてたんだよね・・・それが、この作品にはほとんどない。これは特筆すべき点だと思うわぁ♪

話の筋自体は「お約束モノ」ですから(苦笑)
ディズニーアニメだから当然のよーな大団円で、愛と冒険と勇気がテーマになってるのも正にお約束。
強いて言うと、トレジャー・プラネットで出会うおしゃべりロボット「ベン」がうっとおしいくらいか・・(をい)


セリフ回しが非常に速くて、聞き取り切れないくらいの速さ・・・吹替版でこの状態だと、字幕版だったらセリフを読み切れるんだろうかと心配になっちゃいますが。(^_^;)
この場合、話の展開のテンポの良さを大切にすると、このスピードでも致し方ないのかもしんないかなぁ〜?

どちらかと言うと、大人向けのアニメ。
勿論子供が見ても楽しいんだろうけど、ぴよ的には大人に見て欲しいアニメかなぁ〜ってネ♪






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