ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2003年08月30日(土) パンチドランクラブ

監督:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:アダム・サンドラー
    エミリー・ワトソン
    フィリップ・シーモア・ホフマン、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
ロス北部の倉庫街で「自称・青年実業家」を名乗るバリー・イーガンは、女性が苦手なかんしゃく持ちの男。彼のある一日は忙しかった―まず食品会社のマイル・キャンペーンの穴を見つけて、プリンを大量購入してマイルを貯める事を思い付いた。その後ある女性と運命的出会いを果たし、昼間は口うるさい姉達からの電話攻撃で仕事が進まず、夜は姉の誕生パーティーに出向いてカンシャクを起こし、家に帰ってからはテレクラの女性相手に不毛な会話…
このテレクラ電話が後にとんでもない事件へと発展する。しかし、かんしゃく持ち男・バリーは、初めて自分の全てを受け入れてくれる素晴らしい女性に出会った事で、今までにない新しい力が自分の中にみなぎるのを感じるのだった。


【感想】
タイトルの「パンチドランクラブ」とは『強烈な一目惚れ』の意。
7人の口やかましい姉達に囲まれて育った事で、すっかり女性不信に陥ってカンシャク持ちになった男が、ある女性に出会った事で、自分の暴力的性格傾向を別の方向に転化させて行く・・・

んー。文章でペロッと書くと、何の面白味も感じませんが。(^_^;)

この映画中に使われている「プリンを買ってマイレージを貯める」というネタは、実際にあった事で、ヘルシー・チョイス社のプリンを合計12,000個以上購入し、125万マイルを貯めた“プリン男”は実在するんだそーですヨ。
このネタはかなり面白いと思ったんだけど(正に事実は小説より奇なりを地で行ってる!)、映画中このネタに随分時間を割いているのに、本筋にはあまり絡んでいない気がしたんだけどナ。

とは言え、全てのネタは主人公バリーの「かんしゃく持ちで、物に当たったり壊したりする事で発散させる」という、彼の不安定で暴力的傾向の裏付けに役立っている。
また、映画中に流れる音楽、突然挿入されるシュールでポップなカラーリングのイメージ画像・・・これはきっとバリーの不安定な精神状態と、彼が女性と恋に落ちた事で、彼女に対して不安を抱いたり期待をしたり「高揚する気持ち」を表現しているんじゃないかと思う。

この企みは非常にうまく行ってると思ったな。
だって、ぴよは映画見ながら非常に落ち着かないと言うか・・・胸がザワザワするような不安定な気分になったもん。(^_^;)
映画見ながらこんなに落ち着かない気分になるなんて、よっぽど演出が良くてぴよがバリーとシンクロしちゃったのか、それとも単にぴよはバリーのような「かんしゃく持ち男」が大嫌いなので、見てて胸糞悪かっただけなのかもしれないわ(笑)

すっごく不安な気分でずーっと映画見てたんだけど、バリーがリナに受け入れられた事で、自分のかんしゃく持ちを正直にリナに告白したり、それまで泣きながら逃げ回っていた恐喝集団に、正面から堂々と戦う勇気を持つ辺りまで見て・・・ふと気が付くと、すっかりこの映画に入り込んでる自分がいたりして。


何とも不思議な映画だったなぁ〜!
全然ラブ・ストーリー見たって感じしないんだけど、なーんか知らない間に観客が映画の精神世界に入り込んでシンクロしちゃってんだよネ。こんな奇妙な感覚になる映画は初めてかもしんないわ。

・・・いやぁ。落ち着かない気分で見るってのも、なかなかキツかったんですけどね(苦笑)






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2003年08月29日(金) ブロンドと柩の謎

監督:ピーター・ボグダノヴィッチ
出演:キルスティン・ダンスト
    エドワード・ハーマン 
    エディ・イザード、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
1924年11月15日、ロサンゼルスのサン・ペドロ港を出港する豪華客船オネイダ号に次々とハリウッドのセレブ達が乗船した。このパーティーの主催者はオネイダ号のオーナーにして新聞王のハースト氏と彼の愛人で女優のマリオン。ゲストには喜劇王チャップリン、映画界の大物プロデューサー・トムと彼の愛人、英国人小説家エノリア・グリン他錚々たる顔ぶれだ。
ハーストはマリオンとチャップリンの仲を怪しみ、チャップリンはマリオンを口説くのに必死、財政難のトムは何とかしてハーストに取り入ってパトロンになってもらおうと画策・・・15人の乗船者達それぞれの思惑を乗せたオネイダ号は、サンディエゴに向かって進むのだが・・


【感想】
1924年にハリウッドで起こった「オネイダ号事件」―新聞王ハースト氏所有の豪華客船オネイダ号船内でゲストの映画プロデューサートーマス・インス氏が危篤状態になり数日後死亡。死因は心臓発作という事になっているが、捜査もおざなりで、その真相を語る者は1人としておらず、事件は柩と共に葬られた・・・
この映画は実際に起こった「オネイダ号事件」の真相を大胆に予測して映画化しているんだそーです。
映画中出て来る俳優、財界人、文化人等は全員当時の事件関係者の実名を使用、今回配役するにあたっては、当時の彼らに容姿が似ているか否かだけで選んだという事ですが・・・ぴよはチャップリンもマリオンもそんなに似てると思わないんですけどぉー!

当時の風俗、装飾、衣装、髪型、メイク―とにかくこだわりにこだわって、細部まで実に忠実に再現されてます。劇中流れる音楽も当時の実際の音を使用、楽曲は30曲に上り、往年の映画ファンから涙モノの映像美♪

・・・ですが。
映画の内容自体は正直言って面白味ないっす。(^_^;)

チャップリンは当時主演女優「リタ・グレイ」に手を出して妊娠させてしまった為、「黄金狂時代」の撮影が暗礁に乗り上げている状態で、あくまでも自分の映画の為にマリオンを落とそうとしている・・という設定なんじゃないかと思うんだけど(劇中にも小説家のエノリア・グリンがマリオンに「彼が本当に愛しているのは自分の映画だけだ」と語るくだりがある)、この映画のチャップリンは実に精力的なプレイボーイ振りを発揮してマリオンを口説く。

これはぴよが勝手に勘違いしてただけだから仕方ないんだけど、予告編観た時にこの映画は「ハリウッド・セレブ達を巻き込んだ一大ミステリー」の謎解きが、この映画の核だと思い込んでたのね。
実際はただのメロドラマですもの。ぴよはこーいうドロドロした昼メロ系って苦手なの。
好きな人はこーいうの好きなんだろーけど、ぴよは観てて不快になるメロドラマってどーにもダメなのよねぇ。

新聞王ハーストを演じたエドワード・ハーマンはかなりの熱演だったと思う。周りからは「金にモノ言わせて若い女優を愛人にしている」と陰口を叩かれるハーストだけど、本当に心の底からマリオンを愛して、愛するが為に若い彼女が才気溢れる喜劇王に心変わりするのを恐れる・・・マリオンとチャップリンが仲良く飲み、踊る姿を何とも言えない複雑な顔で見つめ続けるハーストの姿に、見ているこっちまで胸がきゅ〜んとなっちゃったわ!

それにしてもキルスティン・ダンストってそんなに美しいですかねぇ?
ピープル誌の「最も美しい男女50人」に選ばれてるそーなんですけど・・・ぴよは「スパイダーマン」観た時も思ったけど、今回もやっぱり「鼻が上向いて、目付きの悪いおばはん」にしか見えなかったんすけどー!!(笑)


なーんか入り込めない話だったっつーか、興味をそそられる話じゃなかったっつーか・・・
やっぱぴよって「メロドラマ」が好きじゃないのねん。






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2003年08月26日(火) 恋は邪魔者

監督:ペイトン・リード
出演:レニー・ゼルウィガー
    ユアン・マクレガー
    デヴィッド・ハイド・ピアース、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
1962年ニューヨーク、この町に小説家としてデビューする為にやって来たバーバラは、「女の幸せに恋は不要!」という革新的な主張のノンフィクション本「恋は邪魔者」の売り込み作戦を開始。売れっ子ジャーナリストのキャッチャーににカバー・ストーリーの執筆を依頼するが、けんもほろろの扱い。ところがたまたまTV番組で小説が取り上げられた事でベストセラーに!焦ったキャッチャーは取材を申し込むのだが、先にヒドイ仕打ちを受けているバーバラに取り付く島もない・・・キャッチャーは一計を案じてある作戦を立てるのだが。


【感想】
映画「シカゴ」でキュートな歌声とダンスを披露してくれたレニーちゃんの新作は、これまた「ムーラン・ルージュ」でニコールとその美声を競い合ったユアン・マクレガーがお相手。
これはー・・・キュートな恋愛にミュージカルを絡ませて、ファン大喜び間違いなしの予感〜♪

・・と思ってたんだけど、映画は真っ当です。(^_^;)
ラストのスタッフロールで2人がようやく共演してミュージカル仕立てで歌って踊ってくれるんだけど、映画自体はあくまでもフツーの恋愛映画になってました。正直言ってちとがっかりしたんだけどネ。

恋愛に発展させていくまでのプロセスが、ぴよの中で「10日間で男を上手にフル方法」とちょっとダブったんだけど、この映画はその後に全然予想もしなかった大どんでん返しがあるのがスゴい!
・・・スゴイんだけど、その後の展開がちょっともたつくっつ感じがするのが残念と言えば残念か?(^_^;)

たぶんこの映画で観客が一番衝撃を受けるクライマックスがこの「どんでん返し」のシーンだと思うんだけど、この映画はその後ダラダラとどんでん返しの後始末ネタを続けてしまう。
ここの部分をもっとタイトにして、あっと驚かせてそのまま終わっても良かったような気がするんだよね。どんでん返しのネタを更にラストオチに被せるのは、気が利いてるとも言えるけど、ぴよには「うざい」としか思えなかった(苦笑)


が。この映画はぴよ好きだなぁ♪
ポップでキッチュでキュートな60年代のファッション、インテリアが映画全編満載!
レニーが様々な髪型とファッション&メイクで観客を楽しませてくれる♪彼女の歩き方やちょっとした仕草までが、バービーちゃんを彷彿とさせてくれて(たぶんかなり意識してると思う)本当に指の先まで神経を使っていてめちゃ可愛い!
ユアン演じるプレイボーイのジャーナリスト「キャッチャー」の部屋は、当時流行り出したハイテクを嫌味のよーにふんだんに使っていて楽しませてくれるし、キャッチャーの親友で出版社の社長の息子の部屋がこれまたすっごいステキなの!
インテリア好き、ファッション好きな人なら、映像見るだけで十二分に楽しめると思うわぁ♪

ぴよなんて、「ファッションだけでこの映画☆3つは確定だな」って言っちゃったもん(爆)


ただね、
どーしてこの映画は60年代の設定だったんでしょうか?(笑)
全く60年代である意味がありません。当時ウーマン・リブ運動がニューヨークでもてはやされたから?でしょうか・・でも現代でもバーバラが書いた本のネタというのは、世に出て働く女性にとってある意味普遍的テーマのような気がするんだよね。そういう意味では、現代劇にしてしまっても全然おかしくなかったよーな感じはします。

・・・いやぁ。やっぱ60年代でいいかな♪
だって本当にレニーの衣装とかめっちゃくちゃ可愛かったんだもーん♪






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2003年08月22日(金) 地獄甲子園

監督:山口雄大
出演:坂口 拓
    伊藤淳史
    谷門進士、他
オススメ度:☆☆+


【あらすじ】
甲子園出場を目指す「星道高校」の予選第一回戦の相手がルール無用の殺人集団「外道高校」に決まった。校長はがっくりと肩を落とす・・彼らにとって甲子園は合法的に殺人が出来る遊び場にすぎず、試合中の出来事は事故とみなされ警察も手も足もでない為、3年前の予選で初めて対戦した時部員全員を殺されて、やむなく試合放棄をせざるを得なかった忌まわしい過去が蘇ったのだ。
ところがそんな星道高校に転校生「野球十兵衛」がやって来た。彼の喧嘩野球を見た校長は「十兵衛がいれば外道高校に勝てるかもしれない」と、彼に野球部に入る事を勧めるのだが・・・


【感想】
月刊少年ジャンプにて、1996年5月号から1997年4月号まで連載された、熱血死闘野球漫画「地獄甲子園」の映画化。映画化にあたっては、北村龍平氏がプロデュースを手掛け、更に原作者の漫☆画太郎氏も脚本協力をし、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2003で、見事にヤング・ファンタスティック・グランプリ部門でグランプリを受賞したそーです。


これがまた・・・
とてつもない映画ですわ。えぇ。(^_^;)

ノリ的にには「少林サッカー」の系譜かなぁ〜?とも思えるんだけど、根本的に何もかもが破綻してますから!(爆)
劇中、悪キャラが改心すると顔も変わっちゃう(つーか、役者が変わっちゃう)ってのはどーよ!?わざわざ役者を交代したのか、それとも寄せ集めの役者達に他の仕事が入ったから、「だったら改心したら顔も変わっちゃった!って事で、他のヒマな役者さん呼んで続きは演じてもらおーぜ」的ノリだったのか(んな事、有り得るか?苦笑)

回想シーンで突然ミュージカルやっちゃったり、感動シーン(なのか?)には必ず周りからエキストラがわらわら出て来て拍手喝采を送ったり、正に「悪乗りして作った自主制作映画」の匂いがプンプン!
わざとこーいう安っぽくて素人っぽい作りにしてあるんだろーけど(大真面目に作ってコレにはなり得ない。笑)この笑いのテイストは、ハマる人はハマるだろーけど、ダメな人には全く受け入れられない種類のモノだろーな、と。

ただ、役者さんもスタッフも、きっとこの映画は相当楽しみながら作ったんじゃないかなぁ?って。きっと現場はすっごーく楽しかったんだろうなぁ〜と、映画を見てて感じるんだよね♪

一番の問題は・・・この楽しそうな映画に、金払ってまで見る価値を見出す人が何人いるかという事じゃないかと(爆)


同時上映で「地獄甲子園外伝―ラーメンバカ一代」がありますので、スタッフテロップが流れても席を立たないよーに。
・・つーか、この「ラーメンバカ一代」もスゴイ。「地獄甲子園」もそーだけど、悪乗りし過ぎでとにかく観客置いてきぼり状態の(苦笑)ベタベタで超ブラックなギャグ満載!

まあ、とにかくこれは見てもらわない事には・・・感想の書きようがありませんから(爆)






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2003年08月21日(木) シェフと素顔と、おいしい時間

監督:ダニエル・トンプソン
出演:ジュリエット・ビノシュ
    ジャン・レノ
    セルジ・ロペス、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
腐れ縁の暴力的な恋人から逃れる為、メキシコに飛び立とうとする一流メイクアップ・アーティストの「ローズ」
別れた恋人が忘れられず、彼女の祖母の葬式に列席しようとミュンヘンに向かおうとする、アメリカ在住で元一流シェフの実業家「フェリックス」―ローズは空港ストのため、そしてフェリックスは悪天候による緊急着陸で、パリのシャルル・ド・ゴール空港に留まざるを得なくなった。
出会うはずもない2人―全く立場も環境も考え方も違う男と女が、ひょんな偶然で出会ったのだが・・・


【感想】
日本人にとって最も馴染みのあるフランス俳優、ジュリエット・ビノシュとジャン・レノが初共演と話題の映画。
いきなりどーでもいい事書いちゃうけど、この映画ポスターのジャン・レノの髪って・・・ヅラっぽくない?(爆)


恋愛映画なんだけど、ぴよはあんまり恋愛映画見てる感じしなかったんだよなー。
じゃあどういうジャンルの映画に見えたの?って聞かれると、やっぱり「恋愛映画」としか言いようがないんだけど、でも何でだろうなぁ?・・・ローズとフェリックス2人の掛け合いが、余りにも「恋愛」とはかけ離れた感じだったからかな。

ジュリエット・ビノシュもジャン・レノも、その演技力には定評のある役者さんだからね、2人共かなり自分の役作りには力入ってると思うし、見てて「やっぱりウマいねぇ〜♪」とは思うんだわよ。
でもね、演技がウマけりゃ面白い映画になるって訳じゃーないんだよね。(笑)

恋愛映画って、基本的に最後のオチは大抵ハッピーエンドになるって判ってる訳だから、どこで面白味を出すかと言えば、やっぱり出て来るキャラクターに共感したり憧れたり、そのキャラクターに魅力を感じて観客が入り込めるか否かにかかってるんじゃないかと思うんですわ。
この映画には、そーいう「恋愛映画に必要不可欠な絶対条件」が何も入ってなかったような気がするの。

なかなか気の利いたエピソードが盛り込まれてる。特にクライマックスに引っ張るネタ・・・ローズが10歳の頃に描いた「夢の家」の話等は、オチが判り切っててもホッとさせるものがあるし、ジャン・レノが自分の生い立ちを語りながら厨房で料理を作るシーンも、堂に入っててかなり感じがいい♪

にも関わらず、この映画にぴよが入り込めなかったのは、ローズとフェリックスの2人が「この状態でどーしてコイツら好きになれるんぢゃ?」としか思えなかったからかもしんない。

携帯等の小道具、手の込んだエピソード、ウィットに富んだ会話、役者の名演技―お膳立てが全て揃っていても、必ずしも素晴らしい映画になるとは限らない。この映画はその見本みたいな気がしたんだけどね。
・・・策に溺れた、という言葉がぴったり来ると言うのか。(苦笑)






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2003年08月20日(水) ロボコン

監督:古厩智之
出演:長澤まさみ
    小栗 旬
    伊藤淳史、他
オススメ度:☆☆☆☆+


【あらすじ】
里美は高専に通いながらも、自分のやりたい事が見つからずダラ〜ンと過ごす落ちこぼれ生徒。課題もロクにこなせずに一ヶ月居残り授業確定の事態に陥ったが、担任図師から居残り授業をしなくてもいい代わりにある条件を出された。
それは「ロボット部に入ってロボコンに出場する事」
ロボコン―それは高専生徒の憧れ「ロボットコンテスト」の略だが、そんな事すら知らない里美。高専に2つあるロボット部の内の「第1ロボット部」からの落ちこぼれ達3人で構成された「第2ロボット部」の顧問だった図師にまんまとハメられる形で、里美は居残り回避の為に嫌々ロボコンを手伝う事になったのだが・・・


【感想】
全国62校ある「高専(高等専門学校)」の生徒達の一大イベントと言えば、理数系の甲子園とも言われる「ロボコン」―毎年、出題されるテーマにしたがって一定の条件(費用・時間・動力源・重量)を満たすロボットを開発してもらい、規定ルールのもと、フィールド内でロボット同士の熱いバトルを繰り広げる大会です。
この映画は、その「ロボコン」を通じて見せる青春群像劇と言ったら一番判り易いか・・・

これがですネ、


めちゃ面白い!!


いやぁ〜・・・久し振りに誉め言葉に赤文字使ったゼ(笑)

映画の核はバラバラだった主人公チーム4人が、ロボコンを通じてお互いの心を通わせ、そして精神的に成長して行くって所なんだけど、それを差し引いても(いきなり核を差し引くんかい!笑)ロボコン自体の様子だけでもこの映画に金払う価値ありますって!!

あ。もちろんその核になる「青春群像劇」も、なかなかスムーズに進んでいて違和感もないし、主人公グループ4人が映画が進むにつれて葛藤したり成長して行く過程もウマイ。特にロボット設計担当の「相田航一」を演じる小栗旬クンの絡みは相当面白かった♪彼は「あずみ」にも出演しているけど、「あずみ」よりもこっちの方が断然いいネ♪

脇を固める俳優陣も個性的なキャラが多くて見ドコロが多い。
ぴよ個人的には、合宿に使った旅館の女将を演じた「吉田日出子」の出演シーンが気に入ってる♪彼女の独特のキャラが、若手俳優のゆるくなりがちな(でも結束を固める為に一番重要なプロセス)シーンを、見事にパイプ役としてその存在感を放っていたと思う。
他にも「第1ロボット部」の部長を演じた「荒川良々」・・・彼って存在自体が卑怯だと思うわ(爆)

でもね、
何が一番興奮させたって、アイディア溢れるロボットの数々だよ!

ロボコンに出場してるほかの学校の生徒達とロボットは、全て本当の高専の生徒さん達が製作したロボットを使用し、その操縦も高専の生徒さん達がしているんだそーです・・・その溢れ出る才能、ユーモアたっぷりのロボット達、それに賭ける生徒さん達の熱い思いは映画を見ている観客にも充分過ぎる程伝わって来ます!
ロボコンのクライマックスシーンでは、ぴよ思わず興奮の余り、立ち上がりそうになっちゃったYO!!


こんなに清々しい気持ちにさせてくれた映画は久し振りぢゃないだろうか?
ぴよは「ロボコン」の存在を、実はこの映画を見るまでロクに知らなかったんだけどさ・・・これからはロボコンに青春を賭ける高専の生徒さん達に、うーんと熱いエールを送りたいワ♪

ガンバレ!高専生!
未来のロボット技師の卵ちゃん達に、みんなもこの映画を見て、ぴよと一緒にエールを送ってあげて!!





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2003年08月19日(火) 釣りバカ日誌14 お遍路大パニック!

監督:朝原雄三
出演:西田敏行
    三國連太郎
    三宅裕司、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
鈴木建設営業3課の万年平社員「ハマちゃん」こと浜田伝助の周りに異変が!ついに佐々木課長が次長に昇進、後任にエリート課長「岩田」がやって来た。ハマちゃんを調教しようと試みるも、ミイラ取りがミイラになった岩田・・・
そんな折、リフレッシュ休暇をもらった釣り友達の「スーさん」こと鈴木建設社長の鈴木一之助は、長年の夢だった四国八十八ヶ所の巡礼の旅を思い立つ。四国高知のイシダイ・鮎等の釣り天国に夢中のハマちゃんは、スーさんの旅行に同行、そこで気丈なバツイチ美女「みさき」に出会ったのだが。


【感想】
実はこの映画シリーズ、初めて観たんですよ!去年「Part.13」の試写会当たったんだけど、他の試写会と被ってて行けなかったし!・・つーか、行く気も更々なかったってのが本当の所なんだけどネ。(^_^;)

さすがに今までこのシリーズを見た事がなかったとはいえ、この映画がいわゆる「寅さんシリーズ」の後任的存在だという事だとか、ハマちゃん・スーさんの関係等は知ってますけどね・・って言うか、それくらいこの映画シリーズは日本国民なら誰でも多少は知識があるくらい浸透しているという事なんでしょう。

ぴよは初めて観たからある意味新鮮な気持ちで見れたと思うんだけど・・この映画って「釣り映画」じゃないのね。
タイトルが「釣りバカ日誌」だから、てっきり釣りのウンチクがわんさか出て来る映画なんだと思ってたわよ。

あくまでもこれは「日本の観光地を紹介しつつ、恋愛を絡ませてベタな笑いで観客を安心させる」映画。
それ以上もそれ以下もない。寅さんシリーズと違う所は、毎回寅さんがしていた儚い恋愛を、愛妻家のハマちゃんにはやらせる訳にいかないので代わりに「今回のゲスト俳優さん」達に勝手にやらせる事くらいか。(笑)
(まあ、恋愛に関しては決して儚いネタではないので、そこの所も寅さんシリーズとは違うんだけどネ)

今回、スーさんが全く釣りをするシーンがなかったので、一緒にこの映画を観た方に「スーさんは釣りをしない人なの?」と伺った所、「スーさんが釣りをしないのは今回が初めてかも」とおっしゃっていたので、これが今回一番他シリーズと違う所なんじゃないかと思うんですけど。

・・つーか、このシリーズを見てないぴよがこんな事言うのおかしいかもしれないんだけど、
きっとこのシリーズも14作目に突入して、出演する役者も歳を取って来たという事なんだろーな、と。
要するに、このシリーズを長生きさせる為に、徐々に世代交代を図っているんじゃないかと思ったんだけど。

例えばそれは・・
スーさん演じる三國連太郎氏が仕事にお疲れで休みたがっている(せっかくの釣りスポットに行っても釣りをしない)
長年ハマちゃんと丁々発止した(ハズ?)佐々木課長演じる谷啓氏が昇進して、営業3課から外れる、等々。

きっとこのシリーズは今作で過渡期を向かえたんじゃないだろうかと、勝手に推測したんですけど。


どーです?このシリーズファンの方。
次回作では、もしかしたらびっくりするよーな展開が待ってたりして!?





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2003年08月16日(土) トーク・トゥ・ハー

監督:ペドロ・アルモドバル
出演:レオノール・ワトリング
    ハビエル・カマラ
    ダリオ・グランディネッティ、他
オススメ度:☆☆☆☆+


【あらすじ】
事故で昏睡状態になってしまった「アリシア」を、4年間も献身的愛で日々彼女に語りかけ、世話をする看護士の「ベニグノ」。一方女闘牛士「リディア」が、やはり競技中の事故で昏睡状態になり、入院していた。彼女の恋人「マルコ」は、そんな彼女の傍らで彼女に触れる事すら出来ず、ただただ呆然と泣く事しか出来なかった。
いつしか同じ境遇の女を愛する男ベニグノとマルコの間に、固い友情が生まれて行った。ところがベニグノの余りに一途な愛が、誰も予想だにしない悲劇と奇跡を生み、それぞれの運命を大きく変えて行ったのだ・・


【感想】
第75回アカデミー賞脚本賞を受賞作。
ぴよは予告編見た時から「これはぴよ好みの映画の予感〜♪」って楽しみにしてたのよネ。

この映画には2組のカップルが出て来る。共に女達は事故で植物状態になっていて、男達の愛を一方的に受ける事は出来ても、それに対して何も応える事はない。男達の姿は、見返りを求めない本当に純粋な愛の形になっているのだ。

ベニグノの取った行動は、はっきり言えば「ただのストーカー」でしかないし、精神的に病んでいるとしか言いようがないけど、彼が昏睡したアリシアの体を拭き、髪を整え、本を読み聞かせ、日々語りかける姿の余りに純粋で献身的な様子に、ぴよは彼のしでかした事を、単なる犯罪と割り切って見る事は出来なかった。

そして映画を見ながらずっと「子宮回帰願望」という言葉を思い出していた。
男というのは、すべからく女性の子宮に内包されたい?女性の子宮は宇宙のような絶対的な存在なのだろうか?ぴよは女性だからそこの心理はわからないけど、この映画のベニグノの盲目的な愛の形には、女性に対する、女性の子宮に対する賛美と礼賛が込められているように思えたわ・・・

映画中に出て来る音楽、そしてダンスも非常に素晴らしい。それらもやっぱり「女性に対する一方通行で献身的愛」を表現していて、彼らの愛の姿を代弁してくれていると思う。

収監されたベニグノに対してマルコが賢明にサポートしようとする様子は、まるで自分の貫けなかった愛の代償として、ベニグノの盲目的愛を支えようとしているかのようにも見えるし、またマルコの存在や視界というのは、観客達のそれとシンクロしているようにも思えた。
こんなに一方的な愛が貫けるハズがない・・・ここまでして貫きたい愛を、自分が叶わなかった分まで叶えてあげたい・・ぴよはずっとマルコと同じ視線でベニグノを見ていたような気がする。


ベニグノの最後に取った行動は、決して「絶望」からではないとぴよは信じたい。
彼はどこまでもアリシアと共にありたかっただけなんだ、
彼は全身全霊で彼女を愛し、そしてその愛を貫きたかっただけなんだ・・

そうでなければ、「無償の愛」も「永遠の愛」も絶望しか生み出さないという事になってしまう。
・・・ベニグノは本当に幸せだったんだと信じたい。

ぴよはまだ、「永遠の愛」を信じていたいのだ。






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2003年08月14日(木) さよなら、クロ

監督:松岡錠司
出演:妻夫木聡
    伊藤 歩
    新井浩文、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
ある日一匹の迷い犬が学校にやって来た。「クロ」と名付けられたその犬はその後学校に住み着き、昼は生徒達と授業を受け、職員会議に出席し、そして夜は守衛さんの夜警に付き添って、12年という長い年月を学校とそこに集まる人達と共に過ごしたのだ。


【感想】
昭和36年〜昭和47年まで長野県の松本深志高校に実在した「クロ」の物語を映画化。当時クロの存在は地方のマスコミで取り上げられ、それが話題を呼んで雑誌や全国区のメディアで紹介されるや大反響を呼び、話題をさらったそうです。

撮影は実際の松本深志高校を借りているそうですが、この高校が築70年の実に美しいゴチック様式の建物で、文化財にも指定されているそーな・・・映画中に学校内部の映像が沢山出て来ますが、本当に古き良き素晴らしい建築物ですわ!こんなステキな高校で勉強したらさぞかし審美眼が養われる事でしょう♪

さて問題の映画の内容ですが、
タイトルにもなっている「クロ」の生涯・・・だけを見せても、犬の人生(犬生か?)なんて、飯食って遊んで昼寝しての繰り返しでしかないから(苦笑)、何とかしてこれを「人間ドラマ」に仕立て上げなければいけない訳ですわ。
クロにしてみれば「居心地がいいから住み着いてるだけだよーん」って事だったんだろーけど、要はクロと接した人間達がクロからどんな影響を受けたのか・・というのをいかにドラマティックに見せるか、っつー事でしてね。えぇ。(^_^;)

これがねぇ・・・
人間ドラマの部分がクローズアップされると、どうもダレるんですわ。(笑)
いや、そのドラマ部分が必ずクロと何がしかの接触を持たせているんだけど(つーか、そうしないと映画にならないし!)クロが絡んで来るまでが見てて「タルいなぁ〜・・はよクロちゃん出て来てやー!」って気分になっちゃうってのはどーよ?
ま、簡単に言っちゃうと・・・若手俳優の演技がぬるいし、ここら辺の演出もマズイって事なんだろーけど(爆)

ぴよが見てて好感持てたのは、「塩見三省」が演じた教頭先生とクロの絡みや「井川比佐志」が演じた用務員のおじさんとクロの絡み。要するにベテラン俳優が若手のダメな演技をカバーして回ってたって事なのよネ。
でもこの映画の核になるエピソードは若手俳優達との絡みなのでぇ・・・印象としてはどうしても「ぬるい」

そんな中、クロを演じたワンコちゃん達!(4,5匹使われているそーですが違和感なかったっすよ)
ヤツら、非常に芸達者揃いですわ。妙な人間ドラマは全部取っ払っちゃって、クロだけ出してても良かったかも!(笑)

人間というのは、動物や子供と絡む話というのは涙腺を刺激されるモノだ。それが事実だとなったら尚更。
この「観客の涙腺を如何にして刺激するか」というのを考えた時、映画製作者は「恋愛物語」を核に据えてしまった。
これは正直言って大失敗しているんじゃないだろうか?

クロの存在とそこに集った人達の心の成長を表現するのに、「恋愛」というカードは余りに陳腐だと思う。
ぴよはもう少し素朴で骨太なヒューマンドラマが展開されるモノだとばっかり思ってたから・・・

妻夫木君ファンを喜ばす為に恋愛絡みにしちゃったん?(^_^;)






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2003年08月13日(水) ファム・ファタール

監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:レベッカ・ローミン=ステイモス
    アントニオ・バンデラス
    ピーター・コヨーテ、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
カンヌ映画祭会場から385カラット、1000万ドルのダイヤが盗まれた。大胆な手口で宝石を盗み出した女は、仲間を裏切って一人ダイヤを持ち逃げした後、他人になりすましてアメリカへ逃走した。
それから7年後、女はフランス大使夫人としてパリに舞い戻って来た。仲間に見つからぬよう決して姿を公に晒さないようにしていたのだが、パパラッチに1枚のスクープ写真を撮られた事で、女の運命の歯車が狂って行くのだった・・


【感想】
カンヌ映画祭の赤い絨毯、ここで本当にロケを敢行したという話題の一作。
他にもこの映画には話題性が多く、映画ポスターにも使われている蛇をモチーフにした目も眩むようなジュエリーは、カンヌ映画祭のオフィシャル・パートナーで、映画祭のトロフィー製作も手掛ける超高級宝飾メーカー「ショパール」に製作を依頼、また映画中に登場する衣装・小道具は、シャネル、フェンディ、プラダ他、女子が憧れて止まないブランドが目白押し!

この映画、提供ブランドや宝飾品に金がかかり過ぎて予算不足だったのか、これと言って映画ファンを喜ばせるよーな客寄せ俳優が使われていないんだな。ファンの方には申し訳ないが、ぴよはアントニオ・バンデラスが苦手なの。彼のキャラは、正直言って魔性の女に引き寄せられる相方をやらせるには役不足、と言うか魅力に乏しかったよーに思う。
魔性の女の存在だけを際立たせたかったからこういう配役になったのか?とも思えるけど、ぴよは逆にレベッカの長身でパーフェクトなボディと絡ませて、よりスクリーン映えする2枚目俳優を使っても良かったんじゃないか?と思うんだけど。

「サスペンス」と銘打ってるけど、ぴよはこれはサスペンスではないと思うなぁ。
大体からしてこの映画のキモになるどんでん返しオチが、ぴよ的に「サスペンス&ミステリー物でこれだけは絶対に使ってはいけない」筆頭オチなんだもーん!これをどんでんネタに持ってったら、何でもアリって事になっちまうぢゃねーかよ!!

とは言ってもですネ、
映画全体にかなり細かい伏線を張ってまして、小道具やちょっとした会話や小さなシーンが、後々映画のオチに重要な意味を持たせてあったりして、なかなか気の抜けない巧みな作りにはなってると思いますです♪
ただ・・アントニオ・バンデラス演じるパパラッチが、何故カフェの写真ばかりを撮っているのか?というのがぴよには判らなかったんすけどぉー!・・この答えが判った方はご連絡頂きたいです。はぅ。(^_^;)


決して「サスペンス」じゃないね。うん。
でも面白い作りはしてると思うんだよ。
面白い作りはしてると思うんだけどぉー・・

「してやられた!」っていう、いい意味で観客を裏切ってくれる「爽快感」というのを感じなかったのは痛いな。






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2003年08月11日(月) ドラゴンヘッド

監督:飯田譲治
出演:妻夫木聡
    SAYAKA
    藤木直人、他
オススメ度:☆+


【あらすじ】
修学旅行帰りの新幹線が原因不明の事故に襲われ、トンネルの中に閉じ込められた。ほとんどの乗客が即死した中、青木テルと瀬戸アコ、そしていじめられっこだった高橋ノブオの3人だけが奇跡的に助かった・・が、ノブオは暗闇の恐怖に飲み込まれ、狂気に走って行った。
必死でトンネルを脱出したテルとアコは、地上の景色を見て愕然とした・・・2人が待っていたのは真っ白な灰に覆われた荒涼とした大地だったのだ。何とかして生き延びたい2人は、東京を目指してひたすら歩くしかなかったのだが・・・


【感想】
望月峯太郎氏の大ヒットコミックの映画化。主人公「テル」を、今注目の若手俳優「妻夫木聡」が演じ、相方の「アコ」を松田聖子ちゃんの愛娘「SAYAKA」が、脇を固める俳優に「藤木直人@王子」やシブイおっちゃん「根津甚八」等、話題性に事欠かないメンツを揃えてますが。


訳わかんねー!


すいません。いきなり吠えまして。(笑)

でもこの話、原作を読んだとゆー方に聞いても「原作もまるで訳わかんねー」とおっしゃっていましたので(苦笑)きっと訳わかんなくても全然構わないんだと思いますです。はぅ。(^_^;)

地球滅亡の危機とか、最後の審判だの、終末論ネタの映画はこれまでも数多く作られてますけど、この映画のネタもそれらの一つだとゆーのはアホのぴよにも判ります。
既存のこの手の映画は、そのほとんどが「どうやって未曾有の危機から地球を救うのか!?」という展開になってるんですが、この映画はそれらとは全くアプローチが違います。
「地球はダメになっちゃったんだよーん♪で、生き残ったヤツらはどーすんの?」というネタなんだと思いますです。

ネタのアプローチは新鮮だと思うんだけど、その後がよろしくないんだな。
ウズベキスタンで大々的にロケったそうでしてネ、映画冒頭のトンネルに閉じ込められた新幹線や、灰に染まった町並み、廃墟と化した渋谷の町等々、かなり気合いの入った映像だなぁとは思うものの、そこからメッセージ性を何も感じなかったのは、映画の作りが悪いのか、原作自体のスタンスに問題があるのか、はたまたぴよの頭の回転が悪かったのか(苦笑)

何日も水も食料もなく歩き続けたり、
生き残った人間のほぼ全てが狂気の淵に落ちている中、主人公2人だけは真っ当な感覚で生き延びてたり、
ほとんど何も食えてない状態のハズなのに、異常に血色もいいし走ったり叫んだり元気一杯だし・・・

等々、コミックなら苦笑いしながらも許せるであろう(ぴよ的にはコミックだったとしてツッコミまくるだろうけどさ)強引且つ破綻しまくりの設定がそのまま映画に生かされていて、どーにもこーにも唖然とするしかなかったっすわ。(^_^;)


この映画は何が言いたかったんだろ?
妻夫木君ファンに「あぁ〜ん!妻夫木クン頑張ってぇ〜♪」と叫んで欲しかったのか、
藤木王子ファンに「王子にこんな役やらせちゃいやぁ〜ん!」と嘆いて欲しかったのか、

どーでもいいけどSAYAKAってみんなの目から見て可愛いの?
ぴよは彼女の魅力が全然わかんないんすけど。
演技もダメ過ぎだし・・こりゃ〜金のかかったアイドル映画だと思って見るべき映画なんすかねぇ?(苦笑)





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2003年08月07日(木) 愛してる、愛してない…

監督:レティシア・コロンバニ
出演:オドレイ・トトゥ
    サミュエル・ル・ビアン
    イザベル・カレ、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
アンジェリクは美術学校に通う女の子。恋人のロイックは心臓外科医を開業している素敵な人・・彼には妊娠中の奥さんがいるけどアンジェリクは意に介さない。だってロイックが本当に愛しているのは自分だけ、それにもうすぐ離婚が成立したら私と結婚してくれるってプロポーズしてくれたんだもの!
ところが偶然ロイックが奥さんと一緒にいる所を目撃してから、アンジェリクの周りが微妙に変化する・・・ロイックは約束を平気ですっぽかすし、2人で行こうと彼が誘ってくれたフィレンツェ旅行も当日空港に彼は現れなかった。アンジェリクは別れの予感を感じ、最後に彼に自分の気持ちを表現したいと思い、プレゼントを作って渡す事にしたのだが・・


【感想】
「アメリ」で人気爆発のオドレイ・トトゥの新作は、やはり彼女のイメージを大切にした「空想癖のある不思議少女」が織り成す心優しい愛の形・・・

と思ったら大間違い!
前作の「アメリ」が、空想癖のある女の子のちょっとしたいたずらで周囲が幸せになる、という「癒しムービー」だったのに対して、この作品は「空想癖」という同じネタから入っていても、その展開はまるで逆なのだ。
彼女の空想癖に周りは振り回され、そして周囲を不幸のどん底に突き落とす、かなり「胸糞悪い映画」だ。(笑)

話は二重構造になってて、オドレイ・トトゥ演じる「アンジェリク」側の視点で一旦話はクライマックスまで進み、それを一回巻き戻して今度はアンジェリクの恋人「ロイック」の視点で、同じ話がまた最初っから進んで行く。
全く同じ話を別視点から見せるというアイディアはなかなか面白いとは思うものの、正直言って少しダレる。
ロイックの視点の話が始まった所で、この映画の「真実」が観客には既に判る訳なので、延々と同じ話を繰り返されると飽きちゃうんだよなぁ・・・もうちょっとエピソードの数が少ない方が、話がまとまったんじゃないかと思うわ。

いやはや・・・それにしてもおっそろしい話!!
映画見ながら「ひぇぇぇ〜!」って、何度も背筋がゾクゾクするよーな感覚になったけど、コレってあながち有り得ない話でもないよなぁと思ったわ。
恋愛って結局錯覚と勘違いの産物みたいなトコロあるし(苦笑)、それの究極の形がこの映画なんだとしたら?と考えると、この映画は含蓄深いモノがあると思うけどネ。


オドレイ・トトゥの持ち味である「不思議少女キャラ」を悪用した映画。(笑)
賛否両論あるだろーけど、ぴよはこの映画はあんまり好きになれないなぁ。
だって見ててイヤ〜な気持ちになっちゃうんだもん。(^_^;)







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2003年08月06日(水) コンフェッション

監督:ジョージ・クルーニー
出演:サム・ロックウェル
    ドリュー・バリモア
    ジョージ・クルーニー、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
1960年代アメリカ。「これからの時代はTVだ」と確信したチャック・バリスは、TV局で下働きをする傍らあらゆる番組企画を局へ持ち込むが、なかなか採用されず腐る日々を送っていた。ある日そこに1人の男が現れ、ある仕事の依頼を持ちかけて来たのだ。それは何とCIAの工作員として、合衆国にとって邪魔な人間を抹殺するというものだったのだ!
時同じくしてチャックの企画が番組化され、大ヒットとなった・・・奇しくもチャック・バリスは、昼は売れっ子TVプロデューサー、そして夜はCIA工作員という数奇な二重生活を送る事となったのだ。


【感想】
1970年代に「デート・ゲーム」「ゴング・ショー」等の大衆娯楽番組を次々と生み出した伝説の名プロデューサー「チャック・バリス」が、1984年に発表して話題騒然となった自伝「Confessions of a Dangerous」の映画化。
そうです。この映画の話は本当にあった事なのです!・・・チャック・バリスがウソを書いていないとすれば。(笑)

監督は今作品が初メガホンとなった「ジョージ・色っぽいおやぢ・クルーニー」
ジョージの初監督作品!ってバンバン宣伝してるけど、蓋を開ければ製作総指揮をスティーブン・ソダーバーグが請け負っちゃってるので、結局ジョージは客寄せパンダの役でしかないのかしらん?等と邪推しちゃいますけど。(^_^;)

話は昼間の顔の「TVプロデューサー」としての、番組を生み出すプロセスや業界内のエピソードの部分と、夜の顔「CIA工作員」としての、殺しのプロセスや駆け引きの部分、二つの顔を同時進行で見せて行くんだけど・・・TVプロデューサーとしてのチャック・バリスの手腕、番組企画のヒラメキ等のシーンはかなり楽しませてもらえた♪
チャック・バリス役の「サム・ロックウェル」が、実に活き活きとこの役を演じているのが判るし、ハマってるなと思う。
これはショービズの世界に身を置く人間だったら、「役者」と「プロデューサー」という違う立場ではあるものの、シンパシーは感じるという事なんでしょうかね?

ところが、CIA工作員の顔の部分になると、精彩を欠いてしまっているような気がするんだ。
サム・ロックウェルが精彩を欠いてるんではなく、ジョージ・クルーニー様が光輝き過ぎたのかもしれない(笑)

この映画は「チャック・バリス」という男の半生を描いた映画なのだ。
なのに、みんなが知ってる「チャック・バリス」じゃない、彼の人生のキモとも言える肝心の「CIA工作員」の部分を、よりによってメガホンを取ったジョージ・クルーニーが食ってしまうというのはどーなんだろう?(^_^;)
・・・ま、いっか!だってこの映画見るほとんどの人は、きっとジョージ様が見たいんだろーし♪(こらこら)

チャック・バリスを無名時代から支える彼女「ペニー」を演じたドリュー・バリモアの演技が光る。
彼女は「チャーリーズエンジェル」シリーズの方がお馴染みのキャラだけど、ぴよは「チャーリーズ〜」よりも、この映画の彼女の方が魅力的に見えたな♪底抜けに明るい天真爛漫な笑顔、ハスッパな事を言ってもチャックを心から愛して心配している様子、小悪魔的魅力がふんだんで、かつ癒されるキャラクターを実に見事に演じてたと思う。


CIA工作員としてのチャックの心理状態とか、殺しのテクニックや緊迫感がもっと出てれば、より観客満足度は上がるんじゃないかと思うんだけどねぇ・・・何にしろジョージ・クルーニー様が登場あそばされると、視線がジョージ様に集中しちゃうってのは如何ともし難く。(笑)






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2003年08月04日(月) 夏休みのレモネード

監督:ピート・ジョーンズ
出演:アディ・スタイン
    マイク・ワインバーグ
    アイダン・クイン、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
ピートはアイルランド系カトリックの大家族で育つ8歳の少年。夏休みに入る直前シスターに「あなたはこのままでは地獄行きだ」と言われて、どうしたら天国に行けるようになるか<探求>を始めた。お兄ちゃんの話だと、異教徒をカトリックに改宗させると「聖人」になって天国に行けるらしい・・・?
ある日ユダヤ人の白血病の少年「ダニー」に出会い、ダニーを改宗させれば、ダニーも自分も天国に行く事が出来ると確信したピート。ダニーと2人で「天国への道」への<探求>が始まったのだ・・・


【感想】
マット・デイモン、ベン・アフレックの仲良しコンビが発案したオンライン脚本コンテスト「プロジェクト・グリーンライト」に寄せられた12000本の脚本の中から選ばれた珠玉の一作。

話はかなり宗教色の濃いネタ・・つーかモロ宗教ネタなんだけど、特にお堅い感じじゃーないっす。
この映画では「カトリック」と「ユダヤ教」、「白人」と「ユダヤ人」という違いを取り上げているけど、大事なのはその部分じゃなくて、ピート少年が<探求>する事で見つける真理。

この世の中で起こる戦争やテロ、差別の大部分は「宗教の違い」と「人種の違い」から来るものだと思う。

宗教や人種が違うと、何故人は対立するのか?
何故人は、自分と違う宗教を信仰している人や、人種が違う人を差別するのか?

「天国に行けるようになるにはどうしたらいいか?」という<探求>の答えをピート少年が導き出した時、上に列挙した大人でも解決出来ない難題に対して、実にシンプルで、当たり前で、至極簡単で、でも大人の誰1人として実行する事が出来なかった答えを、目を輝かせながら口にする。そして彼ならそれを成し得る事が出来るだろう・・・

子供は純粋で、そして純粋が故残酷だ。
ピートはユダヤ人で白血病の少年ダニーに「君はユダヤ人だから天国には行けないんだ!」と言う。
ダニーは敬虔なユダヤ教徒の両親の前で「僕はこれが気に入っているんだ」と言いながら平気で十字架を切る。

どちらも大人のぴよの目から見たら「そりゃねーよ」とツッコミ入れたくなるシーンだけど、子供というのは反応がストレートで、そして何色にも染まっていない、非常にニュートラルな存在なんだと思う。
だからこそ、素直に疑問を口にする。そして自分の力を信じて限界までチャレンジする。大人なら「これはさすがにムリだわ」と思うような事も、頑張ればきっと出来ると信じて、恐れず、諦めず、何度でもトライする。

ピートの<探求>を阻もうとするのは大人だ。
常識やプライド、つまらない自尊心にとらわれて子供の無限の可能性を阻むのは、紛れもなく大人で、そしてそれを後押し出来る唯一無二の存在もまた大人達なのだ。


これはこの映画が本来発しているメッセージとはちょっと違うんだろうけど、ぴよはこの作品を見ながら、今世間を賑わす少年犯罪の原因だったり、子供の心の声に大人はどうやって向き合うべきなのか・・
そんな事まで考えさせられてしまった。






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2003年08月02日(土) 踊る大捜査線 The Movie2 レインボーブリッジを封鎖せよ!

監督:本広克行
出演:織田裕二
    柳葉敏郎
    深津絵里、他
オススメ度:☆☆☆☆+


【あらすじ】
空き地だらけのお台場で奮闘した湾岸警察署・・あれから5年、お台場は様々な商業施設が増え、年間4000万人という観光客を抱える一大アミューズメントと様変わりしていた。
そんなお台場で猟奇的殺人事件が発生した。久し振りの大事件に沸き立つ青島を筆頭とする湾岸署。本庁からやってきたやり手の女性キャリア・沖田が捜査本部長として陣頭指揮を取る中、折りしも凶悪事件が多発する湾岸警察署の面々は、所轄の仕事と本庁からの命令の板ばさみに遭い、てんやわんやの状態に・・・


【感想】
今更説明する必要もない、フジTV系ドラマ「踊る大走査線」の映画化第2弾。もちろんぴよはドラマからの大ファンで、ドラマはリアルタイムに見てたし、TV特番は言うまでもなく、映画化第1弾だって当然映画館で見たわっ♪
・・だったら、封切り初日で見ろってか?(あぁ〜ん!そんな意地悪言っちゃいや〜ん!苦笑)

この映画は「踊る大走査線」ファンの為の映画なんですよ!
映画製作側も、この映画を何の知識もなく見るヤツなんている訳ねーよ!っていう大前提の元で作ってる。
だから、人物紹介やらその人のキャラクター設定、背景、過去の事件に関する後始末などの話は全部端折ってる。
・・これでいいんです!だって少なくとも5年以上日本に住んでる人間で、「踊る大走査線」を全く知らないなんてヤツがいる訳ないんだもんっ!(笑)

ちゃんとTVドラマ時代からの「本庁(本店)と所轄(支店)の温度差」というテーマを踏みつつ、前回にはないテイストを挟む為に「沖田」という上昇志向の女性キャリアの存在を用意している辺り、実にソツがなくてウマい!
沖田役の「真矢みき」の存在感が一際光る!彼女のアノ憎たらしい様子ったら・・・踊る〜ファンを上手に主人公グループに感情移入させる為の、実にウマいパイプ役を演じ切ってて、ぴよは「お見それ致しました!」と頭を下げたくなっちゃったよ!

本筋の「本庁と所轄の温度差」に絡む大事件と、所轄で起こった小さな(でも所轄では重要な)事件との絡みもムリがないし、コアな大走査線ファンにしか判らないお楽しみを交えつつも、興味本位程度の鑑賞者にも楽しめるように木目細やかな配慮がなされていて、かなり好印象&ソツのない展開になってます♪

今作、割と「今までのTVドラマや前作の映画でファンが気になってた部分」に対する解答的なシーンが沢山出て来てます・・が、あくまでも次回作が作れるような微妙な終わり方をしてる辺り、フジTV系列ドラマの策士振りが伺えて笑えますな♪
(ラストのスタッフテロップが流れる間に挿入されるショットが正にソレ!)


いやぁ〜、この映画がウケるの、判るわよ!
ぴよも元々好きなドラマだったけどさー・・キャラと言い、間と言い、今日本でウケる全ての要素が入ってるよねぇ♪






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2003年08月01日(金) 北京ヴァイオリン

監督:チェン・カイコー
出演:タン・ユン
    リウ・ペイチー
    チェン・ホン、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
中国の田舎町に、息子がヴァイオリニストとして成功する事をひたすら夢見る父「リウ」と、幼い頃亡くなった母が残してくれたヴァイオリンを奏でる事で母の面影を思い慕う少年「チュン」親子が住んでいた。
息子をヴァイオリニストにするには北京で有名な先生に習うしかないと知ったリウは、北京に移住して貧しいながらも必死に息子にヴァイオリンを習わせる為に働くのだった。天才的才能をもつチュンのヴァイオリンの音色に、周囲の人々は癒されていく・・そんな中、チュンが国際コンクールに出場出来るかもしれないという大チャンスが訪れたのだが・・・


【感想】
「キリング・ミー・ソフトリー」でハリウッドでもその名を轟かせたチェン・カイコー監督の新作は、親子の絆がテーマ。この映画のネタは、監督がたまたまTVで目にした実在する親子のドキュメンタリー番組なんだそーだ。

主人公のチュン少年を演じるのは、映画中にも出て来る中国で最高の音楽学府「北京中央音楽学院」に実際に在籍している、ヴァイオリニストを目指す少年なんだそーだ。けど映画中で彼が演奏しているシーンの音は、アフレコなんだってさ。
本人の生の演奏の音も聞きたかったなぁ。

要するにチュン少年を演じる役者?がシロウトなので、周りを芸達者が支えている。そのせいか、先程「主人公は・・」とチュン少年を紹介したけど、ぴよは映画を見ていて「これは、実際はとーちゃんが主人公だなぁ」って思ったよ。
それくらいとーちゃん役のリウ・ペイチーがウマ過ぎる。必死に息子をヴァイオリニストとして成功さえたくて、なりふり構わず遁走するとーちゃんの姿に、時に失笑し、時に切なくなり、時に涙し・・・はっきり言って、リウ・ペイチーがこの映画のオイシイ所全部持ってっちゃってる!(笑)

ぴよが印象に残ったのは、チュンの最初のヴァイオリンの先生「チアン先生」。
彼は古き良き、そして時代の波に乗れなくて旧態依然とした中国の象徴のように見える。でもそれが決して悪しきモノではなく、本当に素晴らしいモノを知っていてそれを守り通す事で、残念ながら時代の波から取り残されてしまった・・という表現になってると思う。

チアン先生は猫を何匹も大切に飼ってるんだけど、チュンに「この子達はみんな捨てられてたんだ。自分が育てなければこの子達は死んでしまう」と語るエピソード、これが後のこの映画の重要な展開に呼応しているのがウマイと思った。

それから、チュンが仲良くなるイマドキなおねーちゃん「リリ」がとーちゃんに語る言葉「血は水よりも濃いって言うでしょ」等、役者にさりげなく語らせるセリフが、実に上手に伏線を張っていて、これは見てる時には気付かないんだけど、後で話が展開してみて「なるほど。この展開にあのセリフが被ってんだね」って納得するみたいな・・・なかなか技アリな脚本です♪

多少「泣かせ」を演出し過ぎな感じもあったけど、でも爽やかな感動が味わえる。


ただ、
あのラストはあれでよかったんだろうとは思うものの、ぴよは「で?この親子はこれからどーなるの?」って、すっげーおせっかいな心配しちゃったんだけど。(^_^;)
あくまでも「父と子」の絆の深さを貫き通した姿勢は清々しいんだけど・・下世話な事考えちゃーダメかしらね。





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