Sotto voce
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写真嫌いの私が 珍しく笑顔でレンズに切り取られたとき 隣には君がいた 二人で映った 唯一の写真 君と過ごしたいくつもの季節 そのどれもが大切で 君を忘れるためには その全てを捨て去らないといけなくて 君の声 君の笑顔 二人で行った場所 交わしたメール いつまでたっても空にできない 君専用の記憶のフォルダが ぎゅうぎゅうにつまって 私を解放してくれない 『二人なら永遠さえ 叶うものだと信じていたね』 そんなメロディを口ずさみながら 記憶の中に もう会えない君を探す 心から消えない 君の残像を追う 君がとっくにもう 私のことを心の中から追い出していると 二人の道が交わることはないのだと 痛いほどわかっていても それでも
多分 新しい恋に堕ちれば すぐに忘れられるのでしょう でも それを拒むかのように 私の心は 一箇所で立ち止まっている これ以上なにを失えば これ以上なにを我慢すれば これ以上なにを諦めれば 忘れることができますか 前に進もうとしては 何かに引き止められて立ちすくむ 振り切ろうとしては 築き上げた時間が壁になって通せんぼする 時は確実に過ぎるのに 心だけがその流れに乗れない そうやってあがき続けながら 君と初めて出会った 早春の日を迎える
大丈夫だ、こんなのは想定内だ
親密な態度をしながら彼は私を徹底的に拒む。 その笑顔は決して私を許したわけじゃないのだ。
大丈夫だ、いちいちこんなことで落ち込むな。 私はそれだけのことを彼にしたのだ。
彼にこのまま許されないままでも 平気でいられるように、早くなりたい。
某歌手が何の根拠もなくなにげなしにした発言が あまりにもデリカシーがないとバッシングの対象になっている。
彼女の発言はもちろん医学的根拠は何もないらしいが それが本当の話なら今年私はその年齢なんだよな。 私の身体は この年齢まで新たな命を一切宿すことなく 不要になった汚れた血を 繰り返し体外へ排出する。
いつもなら3〜4日もすれば終わること。 でも今回は 10日過ぎても血は吐き出され続けている。
どれだけ汚れた血を流し続ければ 終わりが来るのか。
手を繋ぐぐらいでいい 並んで歩くぐらいでいい それすら危ういから 大切な人は友達ぐらいでいい 友達ぐらいが丁度いい 中村中さんの代表曲「友達の詩」の一節。 ある友達の日記を読みながら、この歌のことを思い出している。 その人は 感情に流されてしまいそうな所を 心にある『自分にとって大切なものは何か』それをきちんと理解して 流れに飲み込まれることなく自分の足で立っている。 そして、それは私にはない部分。 人間として女として欠陥だらけの私を 大切な人が友達として 友達だと思ってそばに置いてくれる その現状を幸せだと思わないといけないのに それを認められないもうひとりの私の思いが心の中でくすぶっている。
目上の人、年長者を敬う。
そんなことぐらい、30年以上も人間やってれば 当然身についているさ。 たとえ人として尊敬できないような人でも 自分より目上の方ならその人を立てる接し方ぐらい心得てるさ。
でもね。 どうしてもそれをしたくない人間がいるんだよ。
それでも、父の仕事を手伝ってくれている 父の体調に気を使ってくれている そう言う点を考慮して、 なんとか彼女に対して和やかな応対をしようと思っても 裏では父になにをされたのか、それがどんなに辛いのか よりによって私に愚痴ってくるような態度はどうしても受け入れがたい。
父の前では彼女を立てるような物言いをするが もう限界だ。
父に彼女のことをいったら大喧嘩になった。 目上の人間に対してその言い草 お前は何様だ、と。
自分の家族を崩壊に導いた女に 敬意を表せなんて絶対無理だ。 今でもそのことで世間は面白おかしく噂を流してくれるから それを聞いた母や妹がどれだけ苦しんでるのか 父はきっと気付いていないから あの人をかばうような物言いができるんだ。
彼女がどれだけ、自分についての愚痴を私に吐いてるかなんて おそらく知らないだろうから。
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