Sotto voce
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2007年12月30日(日) 6年。

この日記を書き始めて、今日で満6年。

あいも変わらず、暗い黒い感情を綴っている。

あの頃思っていた人のことを 
紆余曲折あって、一度は諦め、忘れようとしたものの、
結局今でも想っている。

ただ、あの頃と比べて更新頻度が落ちているのは
あの頃よりは少しは前向きになれたからなのか
黒い感情をここで吐き出さずに
己の中で処理する術を覚えたからなのか。


2007年12月29日(土) 亡き人への追想。

叔父が亡くなった。
誰にも看取られずに、ひとりで旅立った。

複雑な事情を抱え離婚した叔父。
実の息子を身元引受人に立てると何かと面倒なので、
叔父の居住地から遠く離れた私の父と、
県外に住む叔父がその役目を引き受けていた。

だから、第一報はまず我が家に来たし、
息子である従兄弟が病院にいるのに、葬儀一切の手続きを
父がしないといけないという皮肉さ面倒くささ。

知らせが入ったのは1時間前。
病院の規則で長時間遺体を置いておけないので
葬儀屋に配送手続きを頼み、父は家を出た。

鹿児島市までは昼間でも2時間かかる。
ましてや、大隅半島から接続するフェリーは
この時間は1時間1本。
タイミングが合わなければ父が叔父のもとにつくまで
さらに時間がかかることになる。

年の瀬、もうすぐ日付も変わる。
父はどんな思いで、兄の亡骸が待つ場所へ向かうのか。
私は明日から早番勤務3連続で、
時期が時期だけに勤務交代もできず、
叔父の葬式には出ないで自宅待機となった。

叔父は、父の兄弟では唯一、
自ら事業を立ち上げて成功した人。
ただ、バブルとともに叔父は全てを失い、家族とも離れ、
生活保護と、離婚して姓の変わった息子の世話になりながら
病気と闘いながらの晩年を送った。

実家に戻るとこんな田舎じゃ誰も乗らない真っ白い外車で乗りつけ
ヤ●ザがきた!!と地元で大騒ぎになったり、
羽振りのよかった頃は姪である私たちに
相当な額のお小遣いもくれたり、
叔父の外車でドライブに行ったりとある意味豪快な人でもあった。

そんな叔父が脳梗塞で倒れ、
その後一度だけ故郷に戻ったことがある。
ただ、事情があって実家には行けないのでうちに泊まったが、
病の後遺症か母や私たちのこともよく思い出せないようで
叔父自身もそんな自分をもどかしく感じているのが伝わってきて、
昔の叔父を見ているだけになんともいえない複雑な思いをしたものだ。

叔父の葬式は向こうで済ませ、
大晦日の夜、骨になって父とともに故郷に戻ってくるだろう。

己が引き起こしたこととはいえ、
家族とも離れ、兄弟身内からも絶縁状態。
最期は誰からも看取られず、
ごくわずかな身内だけに見送られての旅立ち、
生きて二度と踏むことのなかった故郷の土。

叔父は、どんな気持ちでいたのか。
今となってはもう聞くことが出来ない。


2007年12月27日(木) 軋み。

自分勝手な一方的な行為から与えられる
快楽に酔いしれはしたけれど
思った以上に粗雑に扱われた弊害は
翌日には腰から下の痛みとなって現れた。

歩くたびに足腰が痛み、足取りもおぼつかない。

身体の痛みが消えても
心の痛みは鈍くじくじくとくすぶり続ける。

基本的には自分を甘やかしてるけど 
一方で粗末にもしてるんだよなあって思う。

誰でもいいから慰めて欲しい
寂しくて 心の隙間を埋めて欲しい。
そんな美化した主張でごまかしてはいるけれど

かつて心の中で軽蔑し続けた
『ガードのゆるい女』への道に片足突っ込んでる
自分のイタさに呆れるしかなくて。


2007年12月22日(土) 自分勝手な・・・。

まるでスポーツをする感覚で
気軽に、気楽にやろうよ。
その人はそう言った。

恐ろしいほどポジティブで
すぐ後ろ向きになる私とは正反対な
その人の行為は、一方的で、自分勝手で。
取り残された感、が否めないまま
汗だくでシーツに包まっていた。

たぶんこの人とは、また会うことになるだろう。
身体の相性はともかく、考え方が自分と真逆で
それだからこそ、目からうろこ、な部分も多々ありで。
でも、満たされることはこの先あるのだろうか。

「行為」における自分勝手さは相方で慣れていた。
でも、別の人としてみてわかった。
相方のそれは、自分勝手な中にも、
まだ私を気遣う動作、仕草があったことを。


抱かれ、貫かれながら、もう諦めなければいけない人のことを
もう二度とこんな形で交わうことはない人を思っていた。


身体中を駆け抜ける快楽と
心をさす痛み、それを同時に味わいながら。


2007年12月19日(水) 吐き出しようのない感情を 一体何処で吐き捨てればいい?

「これなら二度と立てないぐらい、
壊されたほうがマシです。
お願いだから私を壊して、
帰れないところまで連れていって見捨てて…。
あなたにはそうする義務がある」

(島本理生 著 「ナラタージュ」より)


今まさに、元相方に対しては
こういう心境なのかもしれない。

お願いだから嫌いにさせて欲しい。
憎むことしかできないぐらいに
めちゃめちゃに傷つけて欲しい。
今の中途半端な状態がいちばん辛い。

擦り寄ってきたかと思えば
私が振り向くとまた知らん振り。
私をどうしたいの?
振り回されるだけ振り回されて 
私ひとりだけから回りして

相変わらずの「上から目線」で
態度は曖昧で 
感情は今まで以上に気まぐれで本心が見えなくて
とりあえず距離を置こうと 
今後の成り行きを見ようとすれば
そのことを遠まわしに非難してくる

私とはなれて寂しいと言ってくれれば
まだ違った気持ちで受け止められるのに

繋がっていられるだけで嬉しい
そんなきもちはこの3ヶ月の間で
随分変化してきているみたい
あの人を振り切ろうと、
新たなことに挑戦し始めた矢先、
また立ち止まってしまっている。

でも 簡単にこの絆を切り捨てられるほど
私たちが一緒に歩いてきた時間は
今となれば残酷なほど長すぎる。

あの人の存在を振り切れない
自分の弱さが一番の原因なんだけど。


2007年12月11日(火) ココロ迷走。(Long version)

感情が迷走している。

前に進むことを自分で決めたはずなのに
新たな分かれ道ができるとすぐ立ち止まり、悩み
自分が正しいと思ったほうへ進もうにも
誰かに背中を押してもらわないと進めない。

年齢だけは重ねていても
ある部分が赤子同然で
それ以外のことなら基本即決なのに
それについてだけはできない。

たとえ茨の道でも
この身体も心も傷だらけになっても
それが近道ならばかまわず進む
いつの間にかそんな気持ちや勇気を
どこかに忘れてきてしまったようだ

世界中を敵に回しても
その人についていく
そう言う愛し方もできなくなっていた

自分の思いを貫く前に
取り巻く環境を考える
自分の傷がどれだけ小さくすむか
そこから考えてしまうずるさ

自分で切り開き歩んでいくはずの人生と言う名の道
その半ばで、己の進む道が幾重にもこんがらがって
ちっとも先が見えてこない




見えなくしてるのは 他でもない私 だけど。


2007年12月08日(土) アニキ・・・。

同年代の同僚4人で飲む。

一応この中では紅一点のワタシ、
彼らにちやほやされ…るはずもなく、
ノリは完全に野郎の飲み会。

まあ、私もそこそこ飲めるし、
彼らの下ネタについていけるからこそ、
気楽に飲みに誘ってもらえるんだと思うけど。

酒が入ったことでエスカレートする野郎共。
グレードアップした下ネタセクハラ、ほんの少し!?仕事の話題。
酒が入ったからこその、本音も聞けて楽しかったり耳が痛かったり。

男二人が帰ったあと、最年長S氏ともう1軒いくことに。
若手のリーダー格のS氏、腕も人柄も一級品、ってことで
調理のテクのアドバイスをもらったりして
なにかとお世話になっているアニキ。

彼が、私がここ数ヶ月の間に
時々どうしようもなく暗い顔をするのが気になる、と切り出した。
私も酒が入っていたせいかごまかしようがなくて、
元相方のことや、父とのこと、ちょこちょこ話してみた。
彼は黙って聞いてくれた。
なんもアドバイスは出来んけど、頑張れよ、とも言ってくれた。
でも、みんなは見てないようで見てるんだから、
仕事中にあんな顔をするなよ、と言ってくれた。

その後、彼の奥様が迎えにくると言う電話が来たのを合図に店を出た。
私はネットカフェにでも行って酔いを醒まして帰ろうと思ってたので、
そこで別れて一人でネカフェまで行こうとしたら、
ひとりで行かせるのは危ないから、と途中までついてきてくれた。

車通りの多い道に出たところで、
彼は奥さんに今いる場所を伝える為に電話。
そこで別れて私はネットカフェに向かった。

ふと振り向くと、彼と目が会い、慌ててそらしてまた歩き出した。

入社当時から感じていたことだけど
ふとした時に触れる、アニキのやさしさが心に染みる。
ひとりの人間として、私は彼にほれている。
恋愛感情は抜きにして、心の底から彼を慕っている。


そう言う人を恋愛対象に見れたら、
私はもっと違った恋愛ができたかな。
寂しい思いとか嫉妬とか、元相方に対して抱えていたことを
彼みたいな人になら感じずにすんだのかな。

なのに、なんで私はそんな人に目が行かないんだろう。

思い続けても何の希望もない恋を ずっとずっと抱えてるんだろう。


2007年12月02日(日) 惑わさないで。

仕事帰り、車を走らせる前にまずmixiをチェックするのが習慣となっている。

いつものようにログインしたら、メッセージが1件。
なにげなくあけたら…送信者名・元相方。


大喧嘩して、私がどんなに頭を下げても
決して許してくれることなく
二度と自分の前に現れるな、というメールが来たのが10月23日。



それから約ひと月。

私もあの日以来特に謝罪のメールなどは送らず
彼とは距離を置いていた。


それがなんで今頃…また、何か喧嘩を売るような
私を糾弾するような、そう言うきつい言葉の羅列なのか。

そんな思いを抱えながら、メールを開く。

そこには、私たちがけんかする前の、
私にしかわからない言い回しの、お誘いのメールだった。

明日のシフトが早番なのでとりあえずそう言う返事をしたが
何故手のひら返したようなそんな態度で…

また、私と会ってくれるの?
私を許してくれるの??
それとも単なる気まぐれで、私が今日断ったから
もう『この次』はないの??


返事は来ない。


単なる間違いだとかそう言うのならはっきり言って欲しい。

明日は早番なのにくるかこないかわからないメールを待ちわびるなんて、酷だ。


安積 紗月 |MAILHomePage

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