Sotto voce
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2007年08月24日(金) 嘘をつく=罪を重ねる。

『人として一番してはいけないことは
自分の心に嘘をついて生きることだ』

とあるドラマの中で 最愛の人との別れに
人前では平気な顔を続けるものの
一人になるとその重さに耐えかねて眠れず
夜毎狂ったように鶴を折り続けるヒロインに
祖父が投げかけた言葉。

…ならば。

私はどれくらい、今まで自分に対して罪を犯し
そしてこれからも罪を重ね続けるのだろう

私の心の中にあの人がいる以上は。
あの人への思いをごまかして生きている以上は。


2007年08月22日(水) Water me。

この暑さが何もかもを壊していく。

身体も、心も干からびていく。

浅い眠りが続き

疲労だけが蓄積されていく


水がほしい。

身体も心も何もかもを満たし潤す水が。


2007年08月18日(土) 無言の背中。

確かにあの時は
頭も心も身体も何かを欲していた
だから安易に満たす方法として
その誘いに乗った

快楽に溺れたのは一瞬
満たされたと思ったのはまやかしだった

お互い背を向け服を着る
余韻を味わうことも
言葉を交わすこともせず

明らかに異質なこのひとときが
私の心に消えない影を落とす

無言のまま出て行く背中を見送る
明日また会ってもきっと
何事もなかった態度でいられるのだろう

触れられた感触は消えていき
二人の体臭が交じり合った
汗だくの肌もすぐに乾く

何事もなかったかのように

まるで今日のことが幻だったかのように


2007年08月15日(水) 秘密。

本当に好きな人は
決してあたしを甘やかさない
どんなに苦しんでいても
手を差し延べてすらくれない
そんな彼が他人にやさしい言葉を掛けるのを見て
自分勝手に傷つき ますます落ち込むあたしがいる


その人は
とことんあたしを甘やかす
その裏に何かがあるのはわかっていても
あたしはその偽りの優しさにつけこむ


寂しい女と飢えた男
利害が一致したなれの果て


閉鎖された空間
誰もいない部屋
わずかなあかり
脱ぎ捨てた仕事着
声を漏らさぬように噛みしめる指
相手の肩の向こうに見える
海に落ちていく夕陽
窓いっぱいの真っ赤な空



秘密をひとつ作ってしまった
いろんな人に 自分の心に


そのときだけの快楽に
忘れられるのは一瞬だけ
我に返ればまた新たな苦悩の種に
この身を焼き尽くすことになる


汗だくで抱き合っても
快楽に濡れていても
心が潤うことはない


ぽっかりあいた心の穴は
ますます大きくなって
もはや埋められる術は何もない


何も、

何も、

何も。


2007年08月14日(火) 精神的依存。

何があっても揺るがない心がほしい

いっそ 何も感じないほどに
何がきても動じないほどに

そしたら 他人の言動に
心揺さぶられ心乱さなくてすむ

何もかもを冷静に見つめられる瞳がほしい

どうでもいいことに
自分勝手に傷ついたり悩んだりせずにすむ

ここにあるのは確かに自分なのに
自分のことが一番わからない

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…ある人の日記に対する、相方の書き込み。
「僕は●●さんに、かなり救われてます。
●●さんに、かなり精神的に依存してるかも」

目に浮かぶのは、先日のオフ会での、
あたしには見せたことのない、甘えんぼの弟のような態度を
その人の前でさらす相方の姿。


キミニトッテ、アタシノソンザイハ、イッタイナニ…?


見たくないものは、見なければいいのに。
行かなければ、知らなければこんな気持ちにならなくて済むのに。

彼といると幸せだけど
一方でこんな所を見せ付けられてイライラして
だけどそれをぶつけるのが面倒くさくて、否、怖くて。


どうして、「なにもなかった」ことにできないんだろう
どうして、こんな些細なことに自分勝手に傷ついてるんだろう




おかしい、こんなあたしはきっとおかしいんだ。
こんなあたしだから…あたしが人として成長できないから
きっとみんなに負担をかけているんだ。


2007年08月04日(土) 空の上で会おう。

某SNSのコミュのオフ会があるということで
久々に土曜休日とって鹿児島市へ。

主催者である相方にお願いして、
友人の墓参りに連れて行ってもらった。
市街地からは離れているので、
土地勘のある人の運転じゃないとたどり着けない気がして。

友人の墓がある共同墓地に着いて、お参りする。
同い年だった友人。
綺麗な嫁さんと可愛い息子さんを残して
一人突然旅立って行った友人。

3年前のまま時を止めてしまった友人の、
墓碑銘に刻まれた31歳、という年齢を見るたびに
たとえようのない感情がわきあがってくる。
この場所に来ると改めて思う
彼の分まで生きる、決して自分で自分を殺したりしないと。
意志の弱い私は、すぐにその誓いを反故にしてしまいそうになるけど。


お参りを終えて移動する車中、
相方のお母様が、同じ霊園に墓を買った、という話題になった。

俺が死んだらここに入るから、Wくん(友人)と俺のと、
墓参りが一回で済むね、たまには会いに来てね、などと
なんとも返事の仕様もないことを言う相方。

そうね、もしも私が最後まで残ったなら
彼と友人との墓参りに通うことを約束しよう。
できることなら『同じ場所』で眠りたいけれど
それは実現しようのないことだから。


地上の私と空の上の二人、いつか3人が・・・
いや3人だけでなく、大切なひと全てと
空の上でめぐり合えたら・・・。


安積 紗月 |MAILHomePage

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