Sotto voce
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2007年06月28日(木) この寂しさには慣れているはずなのに。

もー知らん。
もうどうでもいいやあ…。

何度こんな言葉をつぶやいて
この寂しさをごまかしてきただろう。

というか、私に学習能力がないんだよね。
コイビトは忙しい人⇒ゆえに予定がキャンセル
…というのは、今までの付き合いのなかで何度もあった。

そのたびに、もう知らん、もうどうでもいい。
仕方ないよね仕事忙しいし…なんてつぶやいては
相手にぶつけられない気持ちを
どうにか消化しようと繰り返してきた行為。

ひと月近くあえてないし、
いつも以上にそっけない態度、
2週間近く全く連絡ないということに自分勝手に傷ついて
別れが近づいているのかと怯えて悩んで沈んで。

そんな時に届いた、今夜会おう、のメール。
早番上がりで買い物に行こうとしてたのを
急遽切り上げ、彼からの詳細メールをわくわくしながら待った。

待てど暮らせど嬉しい知らせは届かなくて
やっと届いたと思ったら『本日中止』の4文字のみ。
浮上した気持ち、再び沈没。

というか、いい加減期待するのはやめればいいのに。
期待すればするほど、だめになったときの落胆は本当に大きい。

あえない寂しさよりも強い、
会う直前でドタキャンされた寂しさには、もう慣れているはずなのに。

30過ぎた女なのに、恋愛ごとを上手く捌けない、
心に生じるこの空虚さにだけはどうしても馴染むことができない。


2007年06月24日(日) 「俺だけのもの」、に。

とても好きで好きでたまらない人が、いる。

こうしている今も、何をしているだろうか、とか
今日もメールが来なかった、そんなに忙しいのか、とか
やっぱりどうでもいいのかな、寂しいな、とか
ちょっとした生活時間の隙間に、
その存在を想いださずにいられないほどの人、が。

でも私は その存在から目をそらそうとしている。
好きで好きすぎてどうしようもないけれど
そう言う気持ちを抱えているのはきっと私だけで
相手にとって見れば、私は十日そこら一切連絡取らなくても
気にならないほどの相手、なのだろう。
彼のよほどの心境の変化でも起こらない限り
それはずっと変わることはない。

彼を通じて知り合った人と、最近毎晩のように電話で話している。
今時メールは苦手だから、と。電話で伝えた方が早いから、と。
大体決まった時間に携帯に電話がかかってくる。

趣味や興味のあることが違うから、共通の話題なんかあまりないのに
でも話していて何だか楽しい。
本命にあえない寂しさで余計にそう感じるだけ、なのかもしれないけど。

そんな会話のなかで、ふと相手が漏らした一言が、
私に『よそ見』させることを決意させた。


「あいつ(本命)が紗月ちゃん(私)をこのままほっとくなら
紗月ちゃんを俺だけのものにしたいなあ」


冗談、なのかも知れない。
それが彼のくどき文句なのかもしれない。
でも、本命は冗談でも
「君は僕だけのもの」なんて言ってくれない。

本命を好きな気持ちは、すぐには変わらない。
でも、別の人が自分のものにしたい、と言うくらい
私を思ってくれているの、なら。


2007年06月18日(月) 「明日」がくることへの憂鬱。

どうでもいいことにくよくよ悩むのは悪いくせ。

それ+父親の体調不良やらでこの頃落ちがちだったが
それに駄目押しするように届いたメールで
いよいよ深い深い闇の底に蹴落とされたような気持ちになる。

何を食べても吐き、眠っていても胃液がこみ上げてきて
目が覚める不快な感覚。
夢にうなされ目が覚めて、そのたびに泣いて泣き疲れてまた眠る
いい年した大人が己の感情・身体ひとつ上手く操れない。

仕事は何とかこなしている
正直精神も身体もだめモードに突入しているが
仕事のときだけは思考がダメモードに落ちる暇もないから。

このまま眠り続けたまま朝が来なければいいのにと思う
朝になったらまた、何もなかったように歩かなければいけない
家のこと、父のこと、自分の体調のこと、好きな人の事
今はどれを考えても絶望的観測しか浮かばない


だからと言って、どんなに絶望の渕に立たされ
明日が来る事すら憂鬱に思えるこの日常の中で
自らの手で自らを葬り去ることができない、あたしは愚かな臆病者なのだ。


2007年06月16日(土) 越えられない壁 消えない影。

彼の後ろには
私がどんなに手を尽くしても
壊せない 越えられない高い厚い壁がある

私は彼にとって「絶対」じゃないから
いつだってその存在に怯える

人の気持ちは移ろいやすい
私は彼を縛り付ける鎖にはなれないから
彼がよそ見するのを どこかに行こうとするのを
止めることはできず 留めるほどの魅力もなく
彼の周りに新たにちらつき始めた別の影を
ただいらいらと見つめているしかできない

目の前にちらつく影を振り払えず
そびえ立つ越えられない壁を前に立ちすくむ

壁に怯えず 影も気にしなくなれた時は
そのときは私と彼の関係も終焉を向かえているのだろう


2007年06月05日(火) 新屋敷電停。

土曜の夜(時間的に言うなら正確には日曜だが)、
電車通りをひたすら歩いていくと、
目線の先にぼんやりと青地に『新屋敷』の文字が見えてきた。

このまま電車通りから逸れ、
細い路地に入れば大切な友人の家がある。
衝動的に(本来の目的地とは真逆方向の)横断歩道を渡り、
路地に入り、友人宅の間近に来て我に帰る。

こんな時間に押しかけて行って何をしようというのか。
街灯に照らされた時計の針は既に2時を経過している。
いくらなんでも、夜中2時過ぎに押しかけるなんて
非常識以外の何物でもない。
仮に友人が受け入れたにしても私が彼女に何を話せようか。

止むことのない細かい粒子の雨が
ざわつく心をさらにかき乱す。
吹き付ける強い風は頬に落ちる涙をあっという間にさらう

移動時間4時間、逢っている時間は2時間足らず、
相手の都合と自分の懐具合の都合とはいえ、
途中で相手の車から降り、夜中の街をとぼとぼ歩いている自分。

私は何をしているんだろう
私はどうしたいんだろう
この消えようのないもやもやを
どうやって吐き出せば私は楽になれるだろう。

友人宅前から引き返し、再び電車通りに戻る。
こんな場所でもさすがにタクシーは少ない。
目的地まであと数km、
とにかく明日の為に家に帰らねば、
その思いだけが私を前に進ませていた。


安積 紗月 |MAILHomePage

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