食物日記
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2006年12月31日(日) 晴れ

1時起床。バウムクーヘンとコーヒー、パスタロマーナの残りを温めて食べ、台所掃除を始める。ちょっとでも吸い込むと咳き込むガス台クリーナーをスプレーして拭き取り、冷蔵庫の上のべたつく油汚れを拭き、冷蔵庫の中を片付けて拭き掃除し、流しの下も全部出して拭く。棚も整理して拭く。キッチンの物はすべて油っぽく、だんだん疲れてくる。最後に床を拭いて終了。サッポロリザーブと残り物(オリーブ、ポークとダックのリエット、finn crisp、ブリーチーズ)をつまむ。「脳と仮想」を少し読み、30分程昼寝し、シャワーを浴びて、年越し蕎麦を食べ、11時過ぎBarcadeへ。いつもの犬2匹がいるカウンターに座ってalagash というビールを飲んでテレビの中のタイムズスクエア中継をながめていると、プラスチックカップにサービスのシャンペンが注がれ、いよいよ2007年のカウントダウン。ここで年を越し、シャンペンを飲み干して、家に戻っておでんと熱燗。ボウモアを飲みながら「プロフェッショナル」のブレンダーの回をビデオでみる。岡山と宮城に電話してあけましておめでとうのあいさつをする。


2006年12月30日(土) 晴れ

昼起床。バゲット、ブリーチーズとカシスジャム、ゆで卵、コーヒー、オレンジジュースの朝食をとり、barney's へ。お客はいっぱいいるが欲しい物は無く、アップルストアとbergdorfをみて、ショーウィンドーの偏執狂ぶりをじっくり鑑賞する。サーカスをイメージしたウィンドーはアンティークのブリキの人形など細かい物の配置がすごい。双子の写真スタジオは圧巻。マジソンのcafe europaでラテとレモンバーを食べてサンライズに買い出しに行く。帰宅し晩飯をつくる。モヤシとニラとキャベツと豚肉炒めをのせた醤油ラーメンを食べる。宮沢章夫の本を読了。批評性があるか無いかという点が重要らしい。


2006年12月29日(金) 晴れ

午後起床。バウムクーヘンとコーヒーの朝食をとり、シャワーを浴びて服を着替えてメークを済ませて延々とセロリとにんじんを切り続ける。パスタロマーナ(ガーリック入れ忘れる)を作り、ワカモレ(アボカド+サワークリーム+シュラントロ+オニオン+マヨ+ライム)を作り終えるともう7時。たかこさん一家が一番乗り、最初のワインを開け、デキャンタして飲みつつ、いろいろつまむ。チーズ(ブリー、st.andre、ブルーチーズ、ゴートチーズ)、figのペースト、洋梨、サラミ、チップス+サルサ、ワカモレ、 chunky hummus、バゲット、オリーブなどなど。太陽はご機嫌。それから後藤さんレスリーさんが来て、山崎さん美奈さんが来て、エリザベスが来て、次々にゲストが来る。ワインはどんどん増えて消費され、パスタロマーナとビーフシチューを出す。あっというまにビーフシチューが空になる。0時くらいにはおひらきに。軽く掃除し片付けて、おなかがすいたのでチキンラーメンとゆで卵を食べ、ボウモアを少し飲み、おととい日本から届いて昨日から読み始めた宮沢章夫の東京大学「80年代地下文化論」講義と茂木さんの「クオリア降臨」の続きを読む。


2006年12月28日(木) 晴れ

昼起床。コーヒー飲んでバウムクーヘンをひと切れ食べ、イタリアンソーセージと目玉焼きと白米を食べて、体が重くなる。LがとまっていたのでGからVに乗り換えてソーホーのcrate&barrelへ行き、stemless glass12個とバター入れ容器と花瓶を買って、近くのディスカウント屋でプラスティックの皿など買い一旦帰宅。再び出てtopsで明日の買い出し。ワイン屋にも立ち寄る。spike hillでギネスを飲んで帰宅し、リビングと台所の整理、晩飯の準備をする。白菜と豚肉の重ね酒蒸し、山芋納豆、白米。食後カベルネ、ボウモア、ナッツを少し、コーヒーアイスクリーム。


2006年12月27日(水) 晴れ

昼起床。コーヒー、バタートースト、メープルヨーグルト、オレンジジュース、目玉焼きを食べてスタジオへ。請求書を準備したりしてFedexへ。帰り際にスタバでトールソイラテ。スタジオにてビターチョコレートとサラダプリッツを少し食べる。後藤さんが来る。7時半頃出て帰宅し急いで煮物の準備して洗濯開始。途中Barcadeでsprencher special aleを飲む。洗濯終了後、晩飯。鶏手羽と大根の煮物、山芋納豆、シジミとわかめのみそ汁、白米。食後taleggioと赤ワインを少し。


2006年12月26日(火) 晴れ

午後起床。コーヒーとclif barのレーズンオートミール味を食べて、スタジオに行く。茂木さんの地中美術館講演を聴きながら週末撮影した写真の整理加工作業を延々とやる。講演はヒントに満ちていておもしろかった。印象で批評するのは簡単であっていいわけがない、そこに命がけの跳躍がなければいけない、という部分や、聞き逃した前半部分を再度聴いて整理したい。緑茶も飲む。一段落し、9時半ころ出て帰宅し、昨日と同じカレー、ザワークラフト、少しだけ残ったプロセッコを飲む。


2006年12月25日(月) 曇りのち雨

午後起床、コーヒーとバター&ジャムをぬったバゲット、オレンジジュースとネギ入り炒り卵を食べて、うだうだとしながらついにクオリア日記2006年に突入する。そうしているうちに暗くなり、セーターを手洗いなどして、7時半マンハッタンに出て、angel's shareの外が見える席にてコスモポリタンとギブソン(酢漬けのオニオンつきのマティーニ)を飲む。サンライズで買い物して帰宅し、昨日のポトフに鶏肉と玉葱を入れてカレーにして晩飯。


2006年12月24日(日) 晴れ

2時頃まで寝るがまだまだ眠れる感じだ。起きてコーヒーとバタートーストとキットカットを食べてソーホーへ向かう。canalから北上してuniversal news→kate spade→patagonia→barney's→moss→jamba juiceでキャロットオレンジジュース→mossがオーナーのレストランcentoviniのワインセラーへ。ここではセレクトされたイタリアンワインを買うことができる。prosecco di coneglianoを$18で購入し、apple store→duane readeで買い物→whole foodsで買い出しして帰宅する。イタリアンスウィートソーセージ入りのポトフを作る。taleggioという少し熟成したタイプのソフトチーズと、焼きたてのバゲット、figのペースト、鴨のリエットをつまみながらプロセッコで乾杯する。今日のつまみはどれも極上。そしてこのプロセッコは良い。少しぬるくなってもおいしいのはボディがしっかりしているからだろう。フィグとチーズが合う。ポトフは出汁がでているが、ソーセージの味も抜け切らずきちんと残っている。粒マスタードと共に食す。ポトフの残りはカレーにする予定。Boston popsのクリスマス・コンサート総集編とバレエくるみ割り人形byバリシニコフ(77年)を引き続きテレビで観て、クリスマス気分がにわかに盛り上がる。


2006年12月23日(土) 曇りのち晴れ

10時起床。コーヒー、バウムクーヘン、オレンジジュースの朝食をとりスタジオ出て撮影準備して12時半ソーホーのセリマ前へ。4時まで撮影して、電車でスタジオもどってデータを保存し、6時14street8th Avenueで待ち合わせしてCorner Bistroへ。ビストロバーガーとフレンチフライとサミュエルアダムスでクイックディナー。ブリーカーのmarc jacobsやアンティークの雑貨屋などをのぞいて、chocolate barでホットチョコを飲み、電車で帰宅。シェリーを飲みながらドライソーセージ、昨日の残りのポテトサラダ少し食べる。


2006年12月22日(金) 曇りのち雨

昼起床。バター&ジャムトースト、ゆでたまご、コーヒー、プリングルスのミニサイズを食べてクオリア日記の過去ログを読み、歩いてcommuneへリンスとシャンプーを交換してもらいに行き、bedford沿いのお直し屋でセーターとワンピース2着をピックアップする。これまで1階だったのが3階に引っ越していた。普通の家のキッチンでチャイニーズの子供2人と黒人の青年1人が一緒にテレビを観てるという不思議な光景だった。駅のプラットフォームが混雑しているのは電車がなかなか来なかったからだろう。スタジオへ出向き、送られて来た雑誌をチェックし、メールを数通書いて、7時過ぎに雨の中 Metropolitan Museumへ向かう。アッパーイーストを歩くのは久しぶり。途中duane readeでキットカットと水と傘を買う。雨なので駅から遠ざかってセントラルパーク方面に近づくほど人がいない。アパートのドアマンだけが内側に立っている。うきうきして見えるのはこのシーズンだからか。Metの、雨に降られライトアップされた夜の外観は巨大で迫力があるが、しかし歴史の重厚さは感じない。昔からそう思っていた。1ドル払って入館し、2階の企画展cezanne to picassoを観る。19世紀後半から20世紀にかけて活躍した画商でありパトロンであり出版者であるAmbroise Vollardのコレクションを、画商の視点から紹介している。セザンヌ、ゴッホ、ドラン、ドガ、ゴーギャン、ルノワール、ルオー、ピカソらの作品が結構なボリュームで並んでいる。作品の脇の解説は「当時これはいくらで売れて、誰々が後にいくらで買い取った」という値段と所有者の履歴に終始する。Vollardは、ゴッホは才能が無いと思っていて、ピカソのキュビズムを嫌った。しかしピカソが描いた彼へのプレゼントの肖像画はキュビズムの様式で描かれていた。年老いたルノワールが絵筆をとっている貴重な2分ほどのドキュメントフィルム上映もある。当時、これはロートレックやその他の画家のマネである、と酷評されたピカソの作品群は、それでもパワーがあって、女の媚びた妖しい表情など、良い。9時閉館に伴い外に出ると先ほどより強い雨。電車でまっすぐ帰宅、晩飯。あさりのスパゲッティ、ザワークラフト、オリーブオイルで和えたポテトサラダ、赤ワイン。


2006年12月21日(木) 晴れ 暖かい

6時半に起きてゆでたまごをつくり、ジャム&バタートースト、コーヒーの朝食をとり、10時くらいまでクオリア日記の過去ログを読んで、10時から3時間程寝て、おきてバウムクーヘンを食べてスタジオへ行く。たまったビルの支払いと9月からのスタジオ経費精算、インボイスをスウェーデンへ発送など事務仕事をやり、9時前に出てangel's shareへ。カシス&オレンジを飲んでサンライズで買い物して帰宅。にらもやし炒めとソーセージ+粒マスタード、白米、わかめと揚げのみそ汁で晩飯。


2006年12月20日(水) 晴れ

10時前起床。コーヒーを飲んでいると天井工事のお兄さんとパットが来て作業を始める。バウムクーヘンを食べながら30分ほどで終了。パットにチップをあげて、今日の仕事はほぼ終わり、ゆっくりとクオリア日記の過去ログを読む。納豆飯と、シジミとわかめと豆腐のみそ汁を作って食べ、その後も延々と読み、昼寝。6時過ぎにおもむろに部屋の掃除を始める。8時ころから晩飯。ビールを飲みながらナッツをつまむ。ほっけの一夜干し、白米、納豆、わかめと揚げのみそ汁、クレソンおひたしを食す。
日記のなかで印象に残った部分。
「戦場では、照準の中にいる男の人生のこれまでの経緯を想像していたら、引き金を引けない。 だから、戦争指導者は人々の想像力を封殺するか、マニピュレートしようとするのであろう。」
「戦争の最大の罪は、敵と戦うということ以外の文脈を消してしまうことである。」


2006年12月19日(火) 晴れ

朝6時半頃起きてチキンラーメンねぎ卵のせを食べ、1時間ほど寝て10時の工事にそなえるが、30分経っても現れない。その間コーヒーを飲む。結局明日に延期になり、出かける準備をする。スタジオでメールを書き、ブルーベリージュースを飲み、メンバーズカードをピックアップしてインド屋でkeema peas curryを食べてMoMAへ向かう。ショップでカードを追加買いし、最上階からスタート。eye on europe.books, prints & multiples/1960s to nowは印刷されたものが多くピンとこない。Brice Maidenはパネルに色を塗りつぶしている。寒色系から暖色系へ、最後は線も登場。さっさと通り抜ける。Manet and the Execution of Maximilianは、1867年にメキシコで起こったマクシミリアン公の銃殺をモチーフにした絵画だが、現在はフラグメンツしか残っていない。ナポレオン3世の治世下では政治的にやばくて公開できなかったこの絵画、1879年にアメリカのボストンで初公開され、まるで見世物小屋チラシのごとき広告まで作られたが、そのわりには話題にならなかった。このチラシの拡大コピーも展示してある。マネの死後、作品は切り売りされ、現在残された絵はとても意味深だ。マクシミリアン公の部分の大半が抜け落ち、わざとそこだけを切り取ったコンセプチュアル・アートのように見える。その後、常設のゴッホ、マチス、ピカソ、ブランクーシ、クレーなどをどんどん観ていく。あまりにみっしりと並べてあるので作品がまるでデパートの商品のような印象を受けるが、それはスピード感にもつながっている。マチスとクレーの作品をもっとみたいと思う。途中のカフェでコーヒーを飲みながらカードを書き、写真展示をさっと流して閉館時間の5時半になる。今日学んだ英語。resonant with each other(互いに共鳴し合う)。腹が痛いので帰宅すると、新しい鍵のコピーをまだ作っていなかったことに気付き、3軒となりのカフェでiPod聴きながら夏目漱石の「硝子戸の中」を読了。8時前閉店で出ると、nedoがちょうどアパートのドアを開けたところだったので入れてもらう。ほどなくGION戻る。晩飯は湯豆腐+カツブシとネギと醤油、白米すこし、豚の生姜焼きとキャベツの千切り。ビールを少しだけ飲んで胃が痛くなる。シャワーを浴びる。


2006年12月18日(月) 晴れ

1時半起床まで爆睡する。起きてもぞもぞコーヒーとヨーグルトレーズンとショートブレッドを食べ、夕方スタジオへ。郵便物を整理し、カードを書いて、写真を1枚アップロードし、母親から電話がある。8時半hasakiへ。ごとうさんレスリーさんとディナー。高野豆腐、おひたし、ビール、冷酒、寿司&刺身セット、赤出しをいただきながら10時過ぎまで。サンライズで買い物して帰宅。シェリーを1杯飲む。


2006年12月17日(日) 曇り時々晴れ

夜中におなかがすいてショートブレッドクッキーを食べる。7時半起床、シャワーを浴びて熟しすぎるくらい熟した柿を食べ、9時過ぎにはチェックアウトし、荷物を置いてオペラまで移動し、PAULでfluteとバターとジャム、カフェ・クレーム、酸っぱいオレンジジュースの朝食をとり、目の前のバス停から95番のバスに乗る。ルーブルのピラミッドやセーヌ川を通ってすいすい行く。日曜日の午前中は渋滞も無い。20分程度で終点Porte de Vanvesに到着、目の前の通りに並ぶ蚤の市を散策、シェリー用のグラス2個と緑のお椀を買って、sentouに電話すると、ラッキーにも今日営業中、電車でsevres-babylonまで移動し、昨日悩んだオレンジ色のサイドテーブルを購入する。厳重にパッキングしてもらい、ホテルに戻ってタクシーを呼んでもらう。このホテルは本当に人もサービスも雰囲気も値段もロケーションもすべてバランス良くて、ベッドの寝心地が良かったし、定宿にしたい(なるべく)。タクシーでオペラまで行ってroissy busに乗りかえて、空港へ。3時着、免税手続きを済ませてチェックインカウンターへ行くが、ここからが長く、1時間半ほど待たされる。犬をチェックインしようとがんばっていたアメリカ人のミュージシャンの青年がいたが、あの犬は結局どうなったのだろう。発券を終えたらすでにボーディングタイム。あまりおいしくなさそうなサンドイッチと水とチョコを買って飛行機に乗り込む。暗くなった外を眺めながら、卵とハムと野菜の三角サンドをむさぼり食べ、水を飲み、あとはひたすら寝る。機内食も食べないし音楽も聴かない。少し寒く、寝心地は悪い。目を閉じてじっとしている。着陸前にチョコを食べる。入国審査のフロアーではなぜかテレビのアメフト中継がつけっぱなしになっていてそこからアメリカだった。タクシーで家に着いたのは10時過ぎ。朝ご飯のような晩飯を用意して、買って来たグラスでシェリーを飲み、ドライソーセージ(普通のとグリーンペッパー入り)を切ってつまむ。このソーセージはこのあいだdean and delucaで買った物とは雲泥の差、うますぎ。ネギ入り炒り卵、シジミとわかめのみそ汁、白米、納豆、梅干し。食後タラモアのロックをバカラのクリスタル・グラスで飲む。


2006年12月16日(土) 雨時々曇

9時半起床。りんごとポテチを少し食べて、シャワーを浴びて準備し、12時過ぎに出る。ノートルダムの近くの中華屋miramaでエビワンタンスープとブロッコリーのガーリック炒めとジャスミン茶。電車で移動、rue de Grenelleを散策し、Martin Margielaをみたりしながらbon marche方面へ。途中ふと立ち寄ったアイルランドのセーターなどを販売する専門店でハリスツイードのハンチングを購入し、sentouというインテリア小物の店で赤とオレンジのサイドテーブルやランプを買おうかどうか迷うが結局買わず、bon marcheの1階のカフェでマカロン(いまいち)とジャスミン茶。その後フロアーをうろうろしてマーガレット・ハウエルでリネン+ウール素材の青みがかったヘリンボーンのクロップド・パンツを購入、上の階でグラス類をみて、免税手続きをすませ、具合がわるくなってその場のソファで休む。ホテル戻りすぐに寝る。


2006年12月15日(金) 快晴

9時起床。日記を書いて地下1階へ降り、朝食をとる。バゲット+クリームチーズ+ハム、コーヒー、グレープフルーツジュース、桃とぶどうの缶詰。10時半頃出て、かなり冷え込む中を歩いてmusee national picassoへ。中庭に快晴の光がふりそそぐ。ベルリンのBerggruen museum所蔵作品の特設展示から観始める。ドラ・マールの肖像画に強く印象に残るものがある。ピカソはいいな解放的で。常設もじっくりみて、1時待ち合わせのポンピドゥー、アトリエ・ブランクーシへ。りょうくんおすすめの天然おばさんがひとりで切り盛りするクレープ屋でチキンハムとグリュエルチーズのクレープとコーヒーをいただく。2時アトリエ・ブランクーシがオープンし、戻って杉本博の彫刻と写真展示をみて、ギャラリーをいろいろと巡る。螺旋階段の真ん中の狭いスペースを活用して作った3人乗りが限界の極小エレベーターでのぼったところにあるアートギャラリーで水色の絵に直射日光が当たっているのがきれい。ここでmarina abramovicの作品集「public body」を80ユーロで購入し、ペロタンで村上隆の展示をみる。ボディ・ペインティングのビデオが笑いで落ちていておもしろかった。郵便局で切手を買い、その前のカフェで1664ワイスビール(ピーチのようなフレッシュな味)を飲み、りょうくんの家に立ち寄って電車でparmentierへ。手作りのディナーをいろいろと頂きつつワインを消費。タンポポ(?)の葉のチーズ入りサラダ、いろいろオリーブ、常温バターと、もちっとしたflute traditonal、ゴートチーズ、そしてビーフの赤ワイン煮込み。白ワイン、赤ワイン、ベトナムコーヒー、カモミール茶。猫のマグがひとなつこくてかわいい。そして部屋は引っ越しする前のように物が無くてがらんとしている。1時くらいまでいて、おいとまし、あるいてホテル戻る。


2006年12月14日(木) 晴れ 夜は冷えこむ 霧

6時半起床、おなかがすいたので7時過ぎに地下の朝食ルームへ。きのこみたいな形のランプや白い城壁のような壁のあかるく清潔な部屋と新しい白い食器にうれしくなる。バゲットにバターとクリームチーズとプルーンのジャム、ハム、コーヒー、グレープフルーツジュース、いちごヨーグルトを食べる。部屋に戻って夏目漱石随筆集を読みながらうとうとして昼過ぎまで寝て、起きてシャワー浴びて電話と格闘し、2時過ぎに出る。parmentier駅前のパン屋で厚いピザとコーヒーを立ち食いし、電車でienaまで移動、パレ・ド・トーキョーの脇を抜けて橋を渡って、逆光のエッフェル塔を拝みながら歩き、ガラス張りの庭園と巨大な箱が飛び出た奇妙な建物、ケ・ブランリー美術館に到着。高速道路下のような散歩道を通り、裏口のような入り口から入場する。ぐるっと長いスロープには映像や文字がランダムに映写される。奥に展示がずっと広がる。お面やら民族衣装やらがガラスの箱の中に、空中遊泳するように飾ってある。暗く、物だけがスポットで浮かび上がる仕掛け。外壁のでこぼこした箱の中は、それぞれまったく違った表情の展示室になっていて、洞窟みたいな小部屋もある。映像が上映されている部屋を過ぎるが、これが幻覚のような抽象的な作品で、伴奏のない声だけの民族音楽が流れるコーナーもある。床も斜めだったりして、時差ぼけも手伝い、夢の中を歩いているようなすごく変な気分になる。でも悪い感じはしない。5時くらいに外のカフェに行き、6ユーロもする瓶入りトマトジュースを飲んでいると、エッフェル塔全体にフラッシュがぴかぴかと光り出し、あっというまに夕暮れる。美術館の庭「精霊の森」の植物群の間に突き立てられた棒ライトが徐々に明るく光を放ち、どちらかというと「墓場」のよう。 RERで乗る方向間違えてセーヌ川を渡ってしまうがすぐ気付いて引き返す。暗くなった川面が霧がかって、ライトアップされたエッフェル塔が正面に見える。オルセー美術館の駅を出ようとしたらチケットが機械に詰まって出れなくなり、となりの親切なおじさんと一緒に改札を出る。今日は美術館が9時頃まで開いている日。オルセーも団体客が結構いる。ブランリーとはあまりに違う煌煌とした明るいミュージアムを逍遙し、19世紀中頃の精緻な彫刻や宗教画、勇ましい英雄画をながめながら時代を下って印象派の階へ。1階にあるモネやドガの初期の作品を観てからこのフロアーに来ると、作風の変遷にやっぱり驚いてしまう。ゴッホがどれだけ変態だったかも分かる。最上階まで登って美術館全体を俯瞰し、満足して8時頃出る。2回乗り換えてbellevilleへ移動、りょうくんと待ち合わせし、こじんまりしたタイ・レストランKRUNG THEPへ行くが、混んでいたので近くのおやじバーでポルトを飲みつつ30分くらい待つ。このポルトでますます食欲がわく。レストランは掘りごたつのようなテーブルですっかり落ち着く。シンハーといっしょにトムヤムクン、パパヤサラダ、笹の葉で巻いて揚げたジューシーな鶏肉、鶏とカシューナッツとレッドベルペッパーとタマネギの炒め物、もち米、パイナップルの器に入ったエビ入りチャーハン。これはパイナップルの方がご飯より量多い。デザートにフラン。甘いたまご焼きのような感じ。12時近く外に出ると、しんしんと冷える。歩いてホテルに戻る。茂木さんのロハス講演を聴いている途中から意識が無くなり就寝。


2006年12月13日(水) 晴れ

早朝目覚めるがまた11時まで寝る。起きてシャワーを浴びて出かける準備して12時半頃出て、republicの駅前のサンドイッチ屋でテイクアウト、バターとハムの挟んであるバゲットとコーヒーを広場のベンチで鳩に囲まれながら食す。気持ちのよい晴れ。カルネを購入し、メトロ8番線でコンコルド下車、動かない大観覧車を通り過ぎ、ガラスの屋根のオランジュリーへ。並んでいる人は誰もいなくて、すっと入場。中に日差しが燦々と降り注ぐ。地下の印象派の常設から。コンクリートの壁のテクスチャーとルノワールやセザンヌの絵は合ってるじゃないか!ローランサン、ピカソ(巨女)、ドラン、スーチン、ユトリロ、などなど部屋によってことごとく壁の色も塗り替えてある。そして特設店は1934年に同美術館で行われた写実絵画の展覧会を再現したもの。カードゲームに興じる人々のレイアウトと表情の不自然さのバランスの加減がおもしろい。そして一階はモネの睡蓮がオーバルの部屋に配置してある。自然光とライトをミックスしていて、部屋は明る過ぎるくらいだ。奥の部屋は手前の部屋よりも薄暗く自然光のみで、その中でみる絵は青黒く、夜明けのような雰囲気だったが、すぐにライトが点いて明るくなった。意図的に明るさを調整しているのだろうか。3時頃出て、ラデュレへお茶しに行く。一階のティーサロンでミニマカロン4種(rose petal, lemon, rassberry, violet-blackcurrant)とthe marie antoinetteをいただく。こういったスイーツばかり食べていたら堕落するだろうなと心地よく思う。サントノレを歩いてうろうろ。ポール・スミスは、アートの展示が壁一面になされたインテリアで、小さい本屋コーナーもある。59ユーロでメンズのグレーに赤いストライプが入った長い正ちゃん帽を購入する。エルメスは普通の物をすごく良い品質で普通に売っている店、という印象を受ける。小さなプリュムが色違い素材違いで飾ってあるのは美しい。サンローランでベルトを試着するが、いまいち「かっちり」し過ぎで、考えることにして、変なポストカードをキオスクで買い、パレ・ロワイヤル方面へ向かう。astier de villateで吟味して、丸い中型サイズの深皿を購入し、閉店寸前のコレットをひやかして、1番線でバスティーユへ。le bar a huitreにてさなえさんアントニオさんとディナー。 薄い黒パンにリエットとバターをつけて食べながら牡蠣たちを待つ。 Fines de Claire、今日のスペシャルの牡蠣(長くてでかい)、 Belons 、Bulot、すごく小さいエビと中くらいのエビと、大きい巻貝も。巻貝にマヨをつけて食べる。中の肝がフォアグラのように濃い。牡蠣もすべて濃い。海の潮の辛さで食が進む。最高最高さけびながら食し、ワインも4人で2本(fumeなんとか、銘柄すっかり忘れたがフルーティー、その後はもうちょっとドライなやつ、どちらもしっかりボディ)空ける。デザートはpomme chaudアイスのせ、コーヒー。12時頃出て、歩いてホテルまで戻る。


2006年12月12日(火) パリ晴れ 昼暖かく夕方から冷える

10時半空港着。寸前まで濃霧で滑走路がまったく見えず、着陸した瞬間の衝撃で初めて着陸を知った。こんなのははじめてだ。まるい宇宙っぽい空港のガラス張りの通路をうねうねと歩き、簡単に入国、荷物を持ってroissy busでオペラまで。まぶしい青空にオペラの金の彫像が輝いている。3番線でparmentier下車、ホテルにチェックイン。部屋は予想以上に良い。すぐに出て、歩いてle cambodgeへ。2時半のランチのラストオーダーぎりぎり間に合い、えび入りヌードルスープを食す。さっぱりほっこりあたたる。コーヒーと、ついてきた胡麻餅とアーモンドチョコを食べ、また歩いて戻る。途中、habitatをうろつき、かわいい壁紙が気になる。ホテルで7時過ぎまで昼寝。起きてシャワー浴び、8時りょうくんから電話、ロビーでおちあって、歩いてマレのレストランles don juanへ。外からは分からないけれどちょっとモダンな雰囲気。筒型の長い照明がやわらかい。まずパスティスを飲み、31ユーロのコースをいただく。Veloute de chtaignes, creme au lard virtuel(栗のスープ)、Risotto du Piemont au potiron et aux cepes(セップ茸のリゾット)、Dome croustillant aux supremes d'agrumes, creme legere au citron(レアチーズケーキのオレンジのせ)、コーヒー。ワインは2003 cabarte(?)。ゆっくり運ばれるのでお腹いっぱいになる。水を買ってホテルに戻る。


2006年12月11日(月) 晴れ

11時起床。藤森さんからの電話。バウムクーヘンとコーヒー。スタジオにてカードを書き、iPodにCDをコピーしてwayneから電話。ベタをスキャンしてメールする作業。5時半郵便局へ行くとものすごい列に並ばされる。20分程並んで穏やかな笑顔のお姉さんから切手をぴったりの額の分だけ購入し、急いで貼って投函、帰宅し皿を洗ってパッキングして6時半カーサービスを呼ぶ。ローカルなルートを通ってJFKへ。チェックインし、中のレストランでステラの大グラスと、チキンのせシーザーサラダを食す。9時半過ぎのフライトでシャルル・ド・ゴール(アナウンスではチャールズ・ド・ゴール)へ出発。ロングアイランドが宇宙ステーションのように暗闇に明かりの集合体となって浮かび上がり、おお、と思う。飛行機の中ではもってきたひじき梅おにぎりと、支給されたいんげんとアップルジュース、白ワインを飲む。フライトアテンダントは金髪のおかっぱの宝塚っぽい男性。この人は偶然通りかかった女との再会に感激してしまって、すっかりわたしたちからの金の徴収を忘れてしまった。おかげでワイン無料となった。映画はスクリーンで、トム・ハンクス特集。「ダ・ヴィンチ・コード」と「you've got mail」を音は聴かずに映像だけ目でちらちら追っていたために寝付けず。iPodで志ん生「品川心中」を聴く。


2006年12月10日(日) 晴れ

昼起床。いそいそと髪を洗ってcommuneへ。1時からパーマとカットとカラーをやってもらう。パーマはものすごく久しぶり。hope deliで買ったコーヒーとシナモンレーズンロールを食べる。4時終了し、薬屋で紙類をまとめ買いして電車で帰宅、すぐに洗濯開始。washingの間、近所のピザ屋でトマトの四角いチーズ無しピザを食べ、ダイエットペプシを飲む。洗濯は7時半ころ終了、ガンダムのDVDをおとなりに返し、そのままBarcadeへ。Magic hat #9を飲む。帰宅し部屋の掃除をする。晩飯はクレソンのおひたし、山盛り千切りキャベツと豚肉の生姜焼きと白米、わかめとシジミのみそ汁。これはインスタントだが、ドライわかめとドライしじみをお湯で溶かし、自分で味噌を加えるという半分手作り形式なので、なかなかいける。明日からのパリ旅行のパッキングをしながら赤ワインとビールを少々。


2006年12月09日(土) 晴れ

昼起床。コーヒーだけ飲んでスタジオへ。駅前のいつもは入らないカフェでコーヒー(Large)とレーズンスコーンを買って、食べながらカードのラベル貼り。その間にも家から持って来たCDをiTuneに移す作業をする。新しいnanoにはまだまだ入る。5時ちょっと前に出てミッドタウンのLondonという新しいホテルへ。北舘さんと一階のバーで小1時間お話。わたしはリースリンクをグラスでいただく。7時頃一緒に電車でダウンタウンへ行く途中別れ、サンライズに買い物しに行く。帰宅し、晩飯。カベルネを飲みながらアンチョビ入りオリーブとアボカドわさび醤油和えをつまむ。白菜と豚肉の重ね蒸しは、底を焦がしてしまったので汁が茶色になる。白米、鮭の昆布巻き。「Good night, and Good luck」を鑑賞。キャスターがスタジオで放映中にタバコを吸っているという光景は衝撃。これはタバコを吸い続ける人間たちの映画だとさえ思う。引き続き、貸してもらったビデオ「トップランナー本城さん」「新日曜美術館・大竹伸朗」、「プロフェッショナル・脳外科医」を連続で観る。


2006年12月08日(金) 晴れ 華氏20度台まで下がる

昼起床。コーヒーとバウムクーヘンを食べてスタジオへ行く前にウェンディーズでジャンクなランチを買う。急に寒くなり顔が痛い。フードを被ってスタジオ着、チーズバーガーとポテトとコークをもぐもぐ食べ、カードにラベルを貼る作業をして、5時みかさん宅へCDなど届け、郵便局に寄って、そのまま歩いてアップルストアへ。なんとなく昨日あたりから予感があったが、iPod nanoの8GBの黒を衝動買いする。レシートはメールする、と言われ、なんか腑に落ちない。それしか方法が無いと言われる。iPod専用のレジができていて、店員が引き出しから取り出したそれはあまりに小さくて薄くてiPodではなくiPodの模型でも見せられたのかと思う。それをそっと鞄に入れて、電車でスタジオ戻る。茂木さんが川俣正さんとのカフェトークで爆発している。スタジオにてiTuneにばんばんCDを入れていいく。落語も入れる。そして新しい黒いやつに移す。レシートもメールでちゃんと届いていた。10時半スタジオ出て帰宅。NY産のカベルネを飲みながらドライソーセージとアボカドわさび醤油和えをつまみ、キャベツとひき肉入りの味噌ラーメンを食べる。


2006年12月07日(木) 晴れ

昼起床。ミルク無しコーヒーとバター+カシスジャムのトーストを食べてスタジオへ。名刺をアドレスブックに打ち込む地味な作業をする。ラボに出向き、スタバのトールソイラテを飲みつつ歩く。少し指にこぼれてしまう。ラボではいつも電話でしか話さない女の人に初めて会い、握手を求められるがその前にコーヒーかぶった手を拭いておきたかった。プリントを頼んで戻り、GIONマイアミから戻る。ラベルをプリントアウトして7時半頃出て、帰宅し晩飯の準備。今日は朝ご飯風。ネギ入り炒り卵、しらす、白米、大根と揚げのみそ汁、揚げの納豆はさみ焼き+生姜醤油、わかめの酢+柚子胡椒和え。日本酒を冷やで少し。クオリア日記2003年3月まで。


2006年12月06日(水) 晴れ 冬に慣れてくる

昼起床、ヘーゼルナッツチョコレートを食べてadoramaに機材を返却し、cupcake cafeでバニラアイシング+チョコケーキの小カップケーキとコーヒーを飲む。スタジオでクリスマスカードのアドレス整理。えまさんに電話し、8時過ぎangel's share集合、あきこさんも。belliniとduvel、串カツ盛り合わせとカキフライで11時頃まで。サンライズで買い物して帰宅。チキンラーメン卵ねぎ乗せを作って食べる。水を飲む。


2006年12月05日(火) 晴れ 冬

昼まで寝てしまい、起きてコーヒーとバウムクーヘンを食らってadoramaにレンタル機材をピックアップしに行く。その前にpayless shoesでショートブーツを購入。スタジオにてカメラをチェックし、プリントのfedex準備してからタクシーでソーホーのvintage wineへ。少し時間があったのでmarie belleでaztecというホットチョコレートのヨーロッパ風(水を足しただけ)をテイクアウトする。飲んだ瞬間鼻血が出そうな甘さ。ナウシカで、瘴気を吸った兵士が肺から血を吹き出すシーンを思い浮かべる。4時から撮影、beer braised beef(やわらかい)とチーズの盛り合わせとグラスワインをすこしずついただく。6時戻り、データを整理して焼いて書類つくってfedexの準備。8時半出て、やっとドロップ。帰宅し、晩飯。たらこスパゲティといんげんのバター炒めと納豆、ビール。食後タラモアのロック。ベートーベンのピアノソナタ集を聴きながらクオリア日記2002年5月まで。


2006年12月04日(月) 晴れ 寒

9時起床。コーヒー、シリアルにミルクをかけて食べて、GIONマイアミ出発見送り、スタジオに行って重いブックを4冊もってタクシーで弁護士事務所へミーティングに行く。このタクシーは「DJ TAXI」のパンフが座席に「いつでもリクエストして!」と言わんばかりにぶらさがっていたが、あまりに短距離乗車なのと、ふと目に入った通りがかりの公園のリスに注目していたため結局何も触れず。軽い美声でHave a Nice Dayと言われた。弁護士30分遅れで登場するまでに、Bergdorf Goodmanの最新カタログを隅々までチェック。イタリアロケで撮影されたインド人フォトグラファーの写真が柔らかい深い色みで印象に残る。小1時間話し、とりあえずファイリング代と弁護士代半分をチェックで支払う。cosiで昼飯買って歩いてスタジオ戻り、暗室に行く準備して、ツナチェダーメルト・サンドイッチとキャロットを食べ、mac labへ。1時間延長して2時から6時までプリントしてまたスタジオ戻り、サンドイッチの残りを食べ、スポッティングに苦労する。結局9時に間に合わず呆然としつつみかさんと電話で話し、市川市男女平等条例が全廃されそうなので緊急メールを書いたりFAXしたりしていたら11時過ぎ。電車で帰宅、豚肉の塩こしょう焼き、いんげんもいっしょに焼き、白米と食べ、わかめの酢の物とビールで晩飯にする。


2006年12月03日(日) 晴れ 寒くなる

10時半に何となく目覚める。オレンジクッキーをかじって水を飲みながらクイックタイムプロをダウンロードし、ファイルの形式をいじってiPodに入れられるように試行錯誤する。pod castingをいろいろ調べ、おもしろそうなものをいくつかダウンロードする。3時頃、gimme! coffeeへ。カプチーノとヘーゼルナッツ入りチョコを食べながらカードを書く。4時20分頃あわてて出て、急ぎ足でジムへ。トレッドミルで走り、ピラティスをやって終わり。更衣室はオーソドックス・ジューの人々が大人から子供までいっぱい。communeでGIONが髪を切る間、vitamin waterのレモン味とハニーマスタード味のポテチ、ピーナッツのキャラメル味のクッキーのようなお菓子をいただいて、おいしくてばくばく食べる。7時半頃終えてまっすぐ帰宅。晩飯は豚キムチ、余った野菜のえのき、春菊、しいたけ、焼き豆腐も入っている。豆腐が入ると味がまろやかになる。日本酒少しに、板ワサ、鮭の昆布巻き、ポテトサラダなどちょとずつ残ったものをつまみにする。白米。


2006年12月02日(土) 晴れ 

4時まで茂木さんの横国大講演を聴く。夢はその人の盲点というのがおもしろい。そして寝て起きたら昼過ぎ。夢は見たのかどうかも憶えていない。コーヒーを飲み、バウムクーヘンを食べてソーホーへ。payless shoesをみて、ralph laurenをみてGIONがカーゴパンツを買い、サンライズでトイレを借りて緑茶とアロエヨーグルトゼリーを食べ、セリマに寄って、MoMAストアでカードを買い、6番線で北上して51street下車、53の2と3の間にある「すいび」へ。まだ早い時間なのに結構混んでいる。なんとなく同伴の雰囲気も。そーきそば定食と野菜煮もののもりあわせ、オリオンビールをオーダーする。煮物はカボチャ、なす、大根と手羽で、特にカボチャがおいしい。まだビールを飲み終わらないうちに定食が運ばれて来る。そーきそばとひじこごはん、ゴーヤの天ぷら、きゅうりと大根の漬け物がついてくる。GIONの頼んだゴーヤチャンプルー定食もつまみながら、腹一杯になり、ずっとくすぶっていたゴーヤ欲が満たされる。E→Gと乗り継いで帰宅。


2006年12月01日(金) 曇 極度に暖かい 夜一時雨 後くもり

9時にドアをノックする音で目覚める。工事のパットさんが1時間後に作業しに来るといって去る。うとうと起き出して、コーヒーとブリオーシュの残り半分を少し食べる。10時きっかりに、1年間も穴が開いたままだった寝室の天井を塞ぎにパットともうひとりの男がやって来る。ベッドにビニールシートをかぶせてメールチェックしながら終わるのを待つ。キッチンで立ったまま朝ご飯を食べる。残り物の筍と厚揚げの煮物、鶏レバー生姜煮、ごはん、しらす。11時頃おわり、来週シートロックを削りに来ると言い残して去る。床を軽く掃除し、スタジオへ。今日から12月だというのになんと暖かいのだろうと思う。70度もある。スタジオにつくと、カスタムメイドのシャツが届いている。電話し、マイケルさんに礼を伝える。グリーンカード関連のやり残した作業をぽつりぽつりとやりながら、パリの地図見て調べものなど。ジャスミングリーンティーを飲み、夕方、赤いきつねを食べる。9時頃、重い機材を持ってGIONとタクシーで帰宅、すぐにメトロポリタン沿いの赤いバーへ。金曜夜は混んでいる。立ち飲みの人たちの後ろでかろうじて席を見つけて座り、ワイスビールと赤ワインをシェアして飲みながらパテ・ド・シャンパーニュと白パンをつまむ。ここでは、フラットで丸くて巨大なパンをケーキのように3角に切って気前よく5切れくらい盛ってくれる。この白いパンの印象が、まさにハイジが求め続けてついに夢遊病になってしまったあのパンのイメージと重なる。家で晩飯。エリンギと椎茸のバターしょうゆパスタ、ツナとインゲンとジャガイモのサラダ(レモン、オリーブオイル、塩こしょう)。ツナをシシリー産にしたら、もっとおいしいと思う。


宇壽山貴久子 |MAILHomePage