The Five Senses
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2002年07月30日(火) a fine day

暑かった。
今日は。
こんなに暑かったのは今年初めてのことだろう。
何度まで上がったかはしらないけど、
とにかく朝から太陽がサンサンと照っていて、
それだけで今日一日の天気がわかるかんじだった。
空港のバイトは休みで、もう一個のバイトがあるのかないのかわからないまま
シャワーを浴びたりしてたら、やっぱり電話があって11時に迎えに来るとのこと。
あーあ。
何にも連絡なかったらロクちゃんと庭でひなたぼっこしながら
本でも読もうと思ったのに…
悔しいから、思いっきり南国人の格好をしてバイトに行ったら
案の定、“南の島の人みたい”と言われた。
そんな、天気がよくてかなり機嫌のよい日でした。


2002年07月20日(土) Spacing out to a day in Harlem

そう言えば、今日の朝目がさめてから布団の中でボーっとしてたら
急に去年の夏、ハーレムの端っこをぶらぶら歩いている時に見た風景と空気を
ふと鮮明に思い出した。
ハーレムの西側だったかなぁ。ストリートの名前は忘れた。
けど、そのストリートを中心に歩いてた気がする。
メインストリートをふらついているわけでもないし、
本当に行く当てもなくぶらぶら歩いてたから
別に思い出すこともないんだけど、
普通のブリックのアパートメントが左側にあって、
ラウンドリーとか髪きり屋とかの店が右側に陳列しているストリートを
じりじりと肌に焦げ付く太陽の中、何時ごろだっけ、
確か昼の3時か4時ごろうろうろ歩いてたなぁ、そういえば。
ところでなんでそんなこと急に思い出したんだろう?
ま、そんなことを思い出すのに深い意味は全然ないんだけども。

…あと1ヶ月だ。


あ、そういえば”千と千尋”をビデオで見た。
スケールのでかい映画だ。
あれは子供のころ見たかったなぁ。
それにしても宮崎さんの映画は木がものすごい存在感を出していて
絵だとわかっていて見ていても感心してしまう。
まぁ、なかなか面白い映画だった。


2002年07月18日(木) It's getting "Hot In Here"

沢木耕太郎の本を読みながら、Hot in Here, Addictiveとか
なんちゃらかんちゃらを聴いてた。しばし本を読むのをやめて
ボーっと歌詞を聞いてたらなんてぇスケベエなことをいってやがるんだ、
と思わずつっこみたくなるような曲やら
make loveを続けざまに言っているような曲とかばっか。
でもメロディーはとっても聴きやすいのでつい聴いてしまう、
そんな曲を聴きながら出勤、ボリュームを少し上げて帰り道でも
同じような曲を聴きながら帰ってくる。
何でこんなのを聴いているかって言うと、
いや、別に意味はない。
ただアメリカのラジオでかかってたのを録音してきただけ。
それにしても、なんでHot in Hereが人気があるのかイマイチわからん。
あの曲はビルボードで一位になるほどいいのか?人気があるのか?なぞー。
あれれ、今思えば、Hot in HereもAddictiveもあと題名はわからないけど
内容はぜ〜んぶエッチイや。それがヒットしてるんだから何とも言いようがない。だって実際音がとってもキャッチ―だからすごく聴きやすいしノリやすい。
疲れたときに聴いて元気になれるのがこういったどうしようもない曲だったりする。癒されるのとはまた違う意味でね。
こういうのは曲のノリと雰囲気だけ楽しめれば結局はいいんだけどね。
きっとこういう曲は空っぽの頭で聴くのがちょうどいいんだな。
でも原点はやっぱり中身、音共に重視して。
そういえば少し前、R.Kelly, Isrie Brothersの曲が出たころ、
あたしはまだ学校の寮に住んでいた。
たまたま学校のカフェでアメ人と一緒に食べていたんだけど
その時かかっていたのがこの曲。”Contagious”
妻と、その愛人が夫のいない間になんちゃらかんちゃら、
しかも何も知らない夫が家に帰ってきて誰もいないはずの家なのに、
何か二階で物音がするぞ…あれ、なんだかBaby Girlの声がする…
と覗いてみてしまったのがオーマイガーッシュ、なんと妻の浮気現場…
浮気相手の男に対し、ひとの家で一体何やってんだ―という内容の曲。
台詞が入っているので、よく聞いてみると、本当に描写が激しい。
you are contagious. Touch me baby, give me what you've got...
だからねぇ。
沈黙。
そのアメ人は何で食事の場でこんな曲を流すんだろうって言ってたな。
確かに。ヒップにホップにやってくれるんだったらいいんだけど
描写がこまやかなものはやっぱ引くんなあ。しかも食事中だったしね。
しかしやっぱばかっぽい曲はバカっぽいっていってもなんだかんだいって
結局結構聴いてたり好きだったりする。

そういえば、あたしの持っているCDで、DJ SpinnaのCDの中に、
Cassandra WilsonというJazz Singerが参加している曲が2曲ぐらいある。
このCassandra wilson, 実を言うと声がとてもハスキーなもんだから
ずっと男だと思ってたら女のシンガーだった。
このCDを買った直後から、と言うか、この声がメインで買ったそのCDから
彼女の名前をインターネットで調べてみて声の主が女であることを知った。
そして、彼女のCDを買おうか買わないか迷っている時に
たまたま見ていたテレビに彼女が映っていてびっくりした。
こんなにすごい人だとは思いもしなかった。
どうやら現代Jazz singerの中のkey personらしい
そりゃそうだろうなぁ。あんな声を持ってたら。
そして日本に帰ってきてタワーレコードのジャズセクションに行くと
ちょうど彼女の新しいアルバムが発売されていて、ここまで見せられると
もう買うしかないでしょう。
あの渋くて低音な声が本当に存在感を出して、さらにミステリアスな雰囲気を
出している。第一声から人をCassandra worldに引き込んでしまう。
そんな力のある声を持っている。

Blue Light 'Til Dawn




2002年07月08日(月) Junk

今日は予約数とシート数がほとんど一緒なくらい人が多かった。
死ぬほど疲れていて頭ががんがんする。
とりあえず、7時から12時まで寝た。
それから起きてメールチェックをする。
なんだかこのごろ何を書いているのかもわからない。
メールも、電話のメールさえあまり返していない。
もともと文章が下手なのに、自分で何を書いてるか
わからなくなってしまったらお手上げというしか他にない。

いや、むかむかするし、いらいらするし。
ストレスがたまってしょうがない。
なんだか働きっぱなしという言葉に負けて
重荷がどっと肩の上に乗っかって涙まで出てきそうになる。
いや、でも後のことを考えると今がんばんなきゃいけないし。

あぁ。どうにかならないものか。
朝は本当に力が入らなく、身体の機能全てが下に向いている感じだ。
動くとめまいに似た感じがしてふらふらする。
眠いのか。
相当疲れているのだろう。
しかし、貧乏暇なし。
まさに今の私のためにあるような言葉だ。

***

だけど、この間もうひとつのバイトををサボって服を買いに行った。
久しぶりに街に出る。
仕事をはじめて一回も出ていなかったから
1ヶ月くらい外に出ていなかったはず。
くそ〜、ストレスたまるよ―。
たまってるよー。
発散したいよ〜。
でもそれについて行かない自分の身体。
でももうそろそろ遊びどきでしょう。
あー、遊びてぇ。

***
ちょっとしたことで動揺してしまう自分がいる。
何にも知らないのに。
おかしい。
引きずっているのだろうか。
まさかね。
まさかね。
それはありえないんだけど、
どうやらきっともとからtheyに弱いらしい。
theyを見た後ではなんだか悲しくなるんだか
なんなんだかわからない気持ちになる。
いや、でもこれはきっと奴が残したトラウマに違いない。
そのトラウマが今もしこりになって心のうちに残っていて
精神的に弱くなったあたしにちょっとしたことで漬け込んできて
さらに弱くさせるんだ。きっと。
とにかく、はやく戻ればそれは解消されるかもしれない。


2002年07月05日(金) "My lips are sealed"

なんだかこの頃余裕がなくなってきているのが自分でもわかる。
癒されることなくそのままきているのでどんどん磨り減ってきている。
かといって何をする気にもなれない。
とりあえず、この頃かろうじて映画を見ているぐらいだ。
しかし仕事が終わった後に見るので、どうしてもうつらうつらしてしまう。
早くこの生活を抜け出したいと思う…けど、
それは向こうに帰ることを意味するので…。う〜ん。

Jungle Feverを観る。
Wesley Snipe主演、Spike Lee監督、出演。
本当はDo the Right Thingを観たかったのだがなかったので。
実を言うと、大物がちょい役などで多々出演。
ん?なんか見たことある顔と思ったらHarry Bellyだったし,
Samuel L. Jacksonはジャンキーな兄役で出演。
2,3分しか出てこないが、Snipeの白人上司役が、
なんか似ていると思ったらTim Robbins
白人、黒人のインターレイシャル リレイションシップ
の難しさ、双方から相手への先入観、そして差別。

Snipeが浮気相手の白人女性とふざけてボクシングごっこをしていると、
近所の人に警察を呼ばれ、Snipeがホールドアップされてしまう。
その白人女性は恋人同士だ、とかばうが、黒人のSnipeは白人警官がそれに対して
どう反応するか知っているので、懸命にただの友達同士だ、と主張する部分が
人種問題によって妨げられる関係、又そういう風に言わなくてはならない時がある
という社会を作り上げられてしまった現状に愕然とした。
1991年、10年前のNYではこんなものだったのかもしれない。
今だって大して変わらないのかもしれないが。

友達の彼氏がカリビアンで、見た目はブラック。彼らが街を歩いていると
“ん?アジアンとブラックが一緒に歩いているぞ”
と好奇の目や違った目で見られると言っていたのを思い出した。

Spike Leeの映画は主に黒人が直面してきたつらい歴史を引きずっているアメリカ
の現代における人種問題を様々な方向から描いていて、よくドキッとさせられる
過激な台詞や場面が出てくる。多少黒人主義的な部分もあるのも確かだが、
黒人が受けてきた侮辱、苦しみや歴史などをそこから感じ取れる。
今回の映画も然り。


成り行きで白人女性と不倫をしてしまった妻子ある黒人の有望建築家が、
異人種間の恋愛の困難に気づいて行き、結局は元に戻っていく話。
ただの不倫映画で昼のメロドラマになり兼ねない題材なのだが、
そこに人種問題を取り入れ、Spikeの鋭い観点から描くことによって
彼自身の映画ができあがっている。
また、不倫相手の白人女性と付き合っていた人が彼女に振られ、
しかも黒人と付き合っていることにショックに沈んでいたのが、
最後にはその女性が戻ってきてまたやり直そうというのを断り、
今度は自分がいつも自分の店に来るきれいな黒人女性と付き合う、
と言う皮肉などもたっぷりと織り込んである。う〜ん。

総合的に見て大した映画じゃないと思うのだが、
黒人の女の人たちだけで黒人の男について話しているシーンは、
納得したり共感する部分がかなりあっておもしろかった。

そして、ミュージック バイ Stevie Wonder.

いや、書いた割に大した事はない映画なのだけど、
Spikeサンの映画の中では。
他に見たのでは、Get On The Bus, Clockers、そして話題作のMalcolm X.
またこの次ぎに書こう。





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