便蛇民の裏庭
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「お前ずっと昔からタトゥ入れたいっていってたよな!」
興奮気味に帰宅の相方。 友人夫婦がタトゥを入れたのでそのツテで安く入れれるとか。
「あー…そうなんだぁ、イイねぇ」
ピコピコとドラクエをしている便ちゃん。
「ナニ、あんなに入れたがってたのに嬉しくないの?」 「うーむ、もう情熱が冷めたというか」
今日はボス退治に行くつもりなのでレベルあげ。 くちぶえふいては戦いくちぶえふいては戦い。
「そうかー言い出してからもうずいぶん経ってるからなぁ」
いやいや、実際はそんなんでもなく。 今だって入れたいっすよ、憧れだもん。 腰とかへその下とか。 もう見せれるカラダじゃないけど。
年老いて死んだ時、 孫に『おばあちゃんって墨入れてたんだぁ』とか驚いて欲しい(馬鹿)
まず思ったのは『オトコノコが嫌がるだろうなぁ』だった。
誰がなんといおうとかまわないハズだったのに ぼくはいつからそんなふうになってしまったんだろう。
「タトゥ入れたらどう思う?」 「いいなぁ。龍とか?」 「さあ、なんだろう?」 「でも、ダメといいたい。カラダに傷つけちゃダメー」
こんなズタボロのカラダをそんなふうにいってもらえると なんだか妙に嬉しいものです。 くすぐったくて思わず笑顔です。
「うるさいんじゃボケ!ぼくのカラダだ文句あんのか!」
とか、昔ならいってたことでしょうが。 反対されればますますデカイの入れたりしてたかもですが。
孫は目に入れても痛くないほどかわいいというけど このコはぼくの孫なんだろうか?
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