沢の螢

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俳諧の徘徊
2006年08月15日(火)

お盆休みは、高原の避暑地も人が増え、一種の熱気に包まれる。
十三,十四は土日と重なって、歩いて十分くらいのところにある売店もにぎわっていた。
この時期は、臨時の朝市も並ぶ。
野菜や手作りの漬け物、菓子。
民芸品もある。
昔は、地元の値段で安く提供してくれたが、いつからか「別荘値段」というのか、都会のスーパー並みの値段を付けて売るようになった。
高くても売れるからだろうが、せっかくの素朴な品に、そぐわないバブル値段を付ける根性が気に入らないので、私は買わない。
おとといは、売店前の広場で、餅つきをやっていた。
搗き立ての軟らかい餅に、きなこや小豆餡、大根おろしを乗せて、二個100円というので、夫と一皿ずつ食べた。
おいしかった。
それで朝ご飯代わりにした。
きょうもお餅を食べようと言ってみたら、やっていなかった。
Uターンも始まって、人が減りつつあるのかも知れない。
露店で、安い高原野菜を少し買った。
直射日光に当たると暑いが、木陰にはいるとひんやりする。
高原の特徴だ。
帰路を歩きながら一句浮かぶ。

朝市に南瓜顔した亭主かな   夏の句だが構わない。

子供連れの家族とすれ違う。

子らの声ひときわ高し遊歩道  季語がないなあ。

犬の散歩も多い。
私は犬嫌い。
つい避けてしまう。

飼い主の顔つぶすなよお犬様

道筋に木槿を植えた家が多い。
東京の我が家にも、木槿があるが、高原のそれはひときわ背が高く見事だ。

道の辺の木槿は馬に食われたり   芭蕉

朝の徘徊が終わって家にはいると、小泉首相の靖国参拝のニュース。
よかった。
今日の日に参拝したことで、私は小泉さんを支持する。



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