お盆休みは、高原の避暑地も人が増え、一種の熱気に包まれる。 十三,十四は土日と重なって、歩いて十分くらいのところにある売店もにぎわっていた。 この時期は、臨時の朝市も並ぶ。 野菜や手作りの漬け物、菓子。 民芸品もある。 昔は、地元の値段で安く提供してくれたが、いつからか「別荘値段」というのか、都会のスーパー並みの値段を付けて売るようになった。 高くても売れるからだろうが、せっかくの素朴な品に、そぐわないバブル値段を付ける根性が気に入らないので、私は買わない。 おとといは、売店前の広場で、餅つきをやっていた。 搗き立ての軟らかい餅に、きなこや小豆餡、大根おろしを乗せて、二個100円というので、夫と一皿ずつ食べた。 おいしかった。 それで朝ご飯代わりにした。 きょうもお餅を食べようと言ってみたら、やっていなかった。 Uターンも始まって、人が減りつつあるのかも知れない。 露店で、安い高原野菜を少し買った。 直射日光に当たると暑いが、木陰にはいるとひんやりする。 高原の特徴だ。 帰路を歩きながら一句浮かぶ。 朝市に南瓜顔した亭主かな 夏の句だが構わない。 子供連れの家族とすれ違う。 子らの声ひときわ高し遊歩道 季語がないなあ。 犬の散歩も多い。 私は犬嫌い。 つい避けてしまう。 飼い主の顔つぶすなよお犬様 道筋に木槿を植えた家が多い。 東京の我が家にも、木槿があるが、高原のそれはひときわ背が高く見事だ。 道の辺の木槿は馬に食われたり 芭蕉 朝の徘徊が終わって家にはいると、小泉首相の靖国参拝のニュース。 よかった。 今日の日に参拝したことで、私は小泉さんを支持する。
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