誘われて、ハウスコンサートという催しに行った。 家から沿線の駅を4つほど下った東京郊外。 三百年前の民家を、一部移築して、コンサート会場に使えるように建て、家族で、クラシック演奏会を企画、実行しているという。 24年前からやっていると言うが、私は今まで知らずにいて、今日が初めてだった。 個人の家でのコンサートだから、70人位で一杯になる。 住宅地の中の一軒で、外からは、道路に沿って建て並んだ普通の家である。 オープンに作られたアプローチに、小さな看板があるので、それと分かる作りである。 誘ってくれた人は、今日の演奏者であるメゾソプラノの歌手から、歌を習っているそうだ。 私が、音楽好きと知っていて、チケットを買ってくれた。 開演前に、会場は満員になった。 ハウスコンサートのオーナーから、簡単な紹介があって、演奏になった。 フランスの歌曲から始まり、休憩を挟んで、後半はオペラのアリア。 伴奏はピアノだけだが、小さな会場なので、声がびんびん響く。 聴きに来た人は、大半が女性。 演奏者の弟子と関係者、それに、ハウスコンサートの固定客が大半のようだった。 アンコールには、日本歌曲の「初恋」と「宵待草」。 さらに、会場の人も一緒に「この道」を斉唱して終わった。 終わると、厨房からコーヒーが用意され、大きさも模様も様々な、すてきなカップで、美味しいコーヒーを飲んだ。 防音装置はしてあるだろうが、こうした普通の家でのコンサートも、またいいものだと思った。 次回以降のために、会員登録して帰ってきた。
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