外出の行き帰りに、よく本屋に行く。 何か買う目的があって、立ち寄ることもあるが、たいていは、ぶらっと覗くためである。 新刊書、長く売れているベストセラー、雑誌・・。 家には、親の代からの書物も含め、たくさんの本があるので、なるべく本は買わないことにしているが、今、どんな本が売れているか、話題になっているかを見て歩くのは、楽しいし、世相の変化も判って、面白い。 パソコン関係の雑誌などは、立ち読みで、新しい情報も得られるので、便利だ。 文庫本、新書などは、安いので、興味を引くタイトルの物があると、つい、買ってしまったりするが、読まずに置いておくことが多いので、誘惑に負けないようにしなければならない。 本が売れなくなったとよく言われるが、その割には、本屋にはお客が多い。 みな、私のように、立ち読みか、ウオッチングで済ませる人が多いということだろうか。 私の最寄り駅の構内に、大きな本屋があり、そこへ行くと、見ているだけで楽しい。 売れそうもないような固い本や、岩波の新刊も、たいてい置いてあるし、思わぬ発見をしたりする。 インターネットで、たいていの情報がタダで得られるようになったといっても、やはり、活字で埋まった書物を手にする喜びは、ほかの物には代え難い。 絶版になっていた本が、いつの間にか再刊され、そんな物に出会うと、何もかも忘れて買ってしまうのだ。
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