沢の螢

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六月尽
2003年06月30日(月)

まだ梅雨は明けないが、きょうで今年の半分が終わる。
今年に限らず、この15年は速かった。
黒柳徹子が、いつかテレビで「50歳過ぎる頃から、10年が束になって飛んでいく感じ」といっていたが、まさにその表現がぴったりである。
昭和さえ遠くなりけり春の雪
と友人が詠んだのは3年前。草田男の本歌取りである。
昭和が平成に変わってすぐ、英国から帰国したが、平成という年号が、なかなかなじめなかった。
いつも昭和の年号に切り替えて、考えていた。
この頃は、あまり抵抗なくなり、会話の中でも平成が、普通に出てくる。
それだけ、平成になってからの生活体験が増えてきたと言うことだろう。
今、私は俳諧連歌の世界に身を置いているが、それは平成になってから始めたことである。
何でも10年続ければ、本物になるといった人がいた。
私の連句が、本物になっているかどうか解らないが、腰が据えてきたことは事実である。
いつ止めようかと思っていた最初の3年を過ぎ、だんだん面白くなり、この頃は、生活の一部になっていて、外出の用事のほとんどは連句関係だし、付き合う人たちの多くはそれである。
昨日は、浅草寺境内伝法院で、正式俳諧があった。
私とは違う結社の主催する会で、案内状が来たので、参加させてもらった。
同じ結社の人たちが7人ほどいたが、私は、個人として申し込み、彼らとは離れて、座を愉しんだ。
趣味の世界で、団子のように繋がって行動することはない。
結社の一員ではあるが、内部の行事に参加する以外の場所では、結社の人間であることは表に出さず、個人の名前だけで参加することに決めている。
他流試合は、面白い。
多少のやり方の違いが、かえって新鮮であり、発見もある。
正式が終わって、座に分かれての連句も、順調に進み、早めに終わった。
外に出ると、日曜日のこととて、雷門あたりは、沢山の人出であった。
人並みに紛れて、あちこちの店を冷やかしながら少し歩き、おまんじゅうなどつい買ってしまった。
地下鉄に乗り、帰途についた。
途中の本屋で、「芭蕉の恋句」他数冊新刊書を買った。
連れあいは、蒸し暑い東京を避けて信州へ。
今朝電話したら「こっちはインターネット環境が悪くてねえ」とぼやいている。
4月に行き、その時、いつも入れっぱなしになっている冷蔵庫の電源を切ってきたが、今回行ってみたら、中に黴が生えていたとか。
その始末が大変だったそうな。
私は、予定が断続的にあるため、今回は、東京に残ることにした。
しばらくお互い、束の間の独身生活を愉しむことにする。



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