沢の螢

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歓迎すべからざる客
2003年06月03日(火)

私のホームページに、最近、アクセス数が増え、しかも同じホストからなので、アクセス解析してみたら、私が一番来て欲しくない人であることが判明した。
この人は、昨年私のサイトを「有害図書」と決めつけ、そのことがきっかけになって、所属していたグループを、私が去ることになったのである。
リーダー格の人が、その問題を公平に処理することをせず、私をトラブルのもとと判断し、「良い戦争より悪い平和」という考え方で、表面上何もないことを良しとしたことも理由のひとつだった。
私はそこに、隠されていたリーダーの本心を見たのである。
理屈はどうあれ、リーダーにとってその人は、大事な存在であり、守らねばならぬ人であった。
それがわかったので、私は、自分から止めたのである。
人間、最終的には、物事を好き嫌いで決める。
理屈と感情は全く別である。
リーダーは、私にとって尊敬すべき人であり、恩義もあったが、自分が一方的に否定されたことで、もうそれ以上、共通の場に留まる必要はないと考えた。
その後、原因を作ったその人は、私の抜けたグループで、リーダーと共に、活躍している。
「有害」なものは、見ない自由があるはずなのに、それを敢えて見に来る神経が、私にはわからないが、そんな人たちに覗いて欲しくないので、昨年一旦サイトを閉じた。
ホームページなんか止めてしまおうかとさえ思った。
しかし、折角精魂込めて作ってきたものを、止めてしまうのもつまらない。
それに、連作掲示板も軌道に乗っていて、ネットの交流も増えていたし、見知らぬ人たちに発信したいことも沢山ある。
ちょうど別サーバーにスペースがあったので、そちらにサイトごと移し、もとのアドレスを削除した。
一旦失ったネットの客人たちも、また少しずつ増え、さらにページを重ねて、しばらくは安泰であった。
このサーバーは、グーグル検索拒否設定が出来ないため、検索に引っかかる可能性もあったが、サイト名、管理者名をどこにでもあるような平凡なものにしたので、簡単には、見つかるまいと思った。
ところが、件の人は、どこで知ったか、いつの間にか覗いていたのだった。
まさか、ここまで追いかけてくるとは思わなかった。
顔見知りには、私のほうからは教えていないアドレスである。
しかし、絞り込みで、検索していくと、いずれは出てくる。
そうやって、尋ねてきてくれた客人もいるので、少しインターネットに詳しい人なら、簡単な話であろう。
時々、連句の座で顔を合わせても、それ以来挨拶も交わしてないのに、素知らぬ顔で、黙って、私のホームページを覗いていたのかと思うと、ぞっとする。
すぐに、サイトのトップページから、すべてのページリンクを外し、訪問者用の掲示板では、しばらく運営を休止する旨のメッセージを入れた。
インターネットは、本来人に広く見て欲しいために公開するのだから、それを防ごうとする方がおかしいのかも知れない。
「そんなにいやなら、止めちゃえばいい」と、「秘書」によく言われる。
それはその通りである。
しかし、机の引き出しに仕舞って、ひとり黙って見ていたい反面、誰かに見て欲しいという気持ちも、あるのだ。
見て欲しい相手を、こちらが選べないところに、インターネットの難しさがある。
日記、エッセイのようなものは、どうしても、ナマの自分が出るし、実際に遭遇したことを題材にして書くのだから、事実そのままでないとしても、知っている人が見たら、現実の出来事と結びつけて、あれこれ、詮索しがちである。
現実を知らない人は、書いたものをそのまま先入観なしに、読んでもらえる。
書くことをショーバイにしているなら、開き直って何でも書けばいいが、私は、平凡な生活人、書くことで人を傷つけるのはイヤなのである。
だから、特定個人を彷彿とさせる書き方はしないし、題材にしたことも、設定を変えてある。
それでも、人によっては、「これは私のことかしら」と思うらしいのである。
「歓迎すべからざる客」が、私のホームページを見て、「有害図書」と言ったのは、そんなことらしかったが、私に言わせれば、ずれている。
映画を見て、ヒロインは自分だと思いこむのと似ている。
虚実の谷間。
それを理解しない人には、有害でしかないであろう。
だから顔見知りには、見て欲しくないのである。
そんなひとが覗いているとわかっただけで、不愉快なので、折角作った参加型連作用のボードも、稼働しないうちにと、二つ削除した。
私のサイトでは、アクセス数は少ないが、共通の価値観をもったいいお客さんが来てくれて、喜んでいたところであった。
そういう人たちに、サイトの中身を、半分非公開設定にしなければならないのは残念である。
7月にプロバイダーが変わるので、またサイトのURLも変わる。
ホームページというものを、見直す機会かも知れない。



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