沢の螢

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桶屋の風
2003年03月24日(月)

「桃李歌壇」というサイトの「百韻連歌」に参加している。
初めのうちはゆっくりした進み方で、日に一度、それまで投句された句の中で、主宰が吟味して捌き、次の句を募集するというやり方で進んだ。
初折の裏に入るところから、句を採られた人が次の付けを一回休み、その代わり、次の句の選句をするというやり方に変わった。
選句した句をさらに主宰が吟味して治定、次を募集するので、同じくゆっくりのペースで初折が終わった。
2の折に入り、膝送りが終わってから、出勝ちにになった。
速く出した人の句を採る。
採らない場合は、返句する。
それを見定めて、同じ人、あるいはほかの人が、違う句を出す。
このやり方で、付けはどんどん進んだ。
3の折に入り、はじめの6句は、決められた人たちの膝送り。
7句目から、競作と出勝ちをミックスしたやり方で、やはり、かなり進み方は速い。
いま、3の折の裏の、終わり2句目まで来ている。
パソコンを開けたとき、自分の感性に合った句を付けられそうなときに、ポット浮かんだ句を出し、思いがけず、採られたりする。
私の採られた句の中で、一番速かったのは、今日、主宰が募集を顕示して3分後に付けた句であった。
前の人が、遠いところで戦争を聞く、というような句を出して、治定されたので、思わず付けたのが、

柔東風吹いて転がった桶

というものであった。
そこで、パソコンを閉じて、郵便局に行き、帰ってくると、その句が採られていた。
「早技ですね」との主宰のことばだったが、これは、技というようなものでなく、たまたま前句と私の感覚が、うまく合ったと言うことに過ぎない。
戦争は、悲惨を生み出すものだが、他方では、そのことによって、儲かる人間がいるのである。
イラクに仕掛けた戦争が、果たしてアメリカ、イギリスの言うような、「正義のための戦い」だけであるかどうか。
石油の利権を巡る、戦後の動きが速くも水面下で行われている現実。
風が吹けば桶屋が儲かるという、言い慣らされたことばに、皮肉を込めたつもりであった。
日本では、平和でのどかな春の風だが、かの地では、激しい戦争の嵐が吹きまくっている。
そんな思いも込めた。



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