沢の螢

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バレンタインデー
2003年02月15日(土)

「子供の頃、「チ・ヨ・コ・レ・エ・ト」と号令を掛けて、歩を進める遊びをしてました。そのころ、チョコレートなんてなかったんです。
イヤ、あったのかも知れませんが、普通の家には、手の届かないものでした。
それが、いまや、2月になると、街の角々で、リボンなんか掛けて売っている。
そして、勤め先のおじさんたちに配るため、若い女性がいくつも買っていきます。
家のオジサンも現役の頃、そんなチョコをもらって、戸惑っていました。
私は、食べる役目を引き受けましたが、「ホワイトデー」なんかに協力したことはありません。
「アナタが返したかったらすれば」と冷ややかでしたので、オジサンは困って、まとめてご馳走したりしたらしいです。
そのうち、投資するほどの効果がないと思ったのか、女の子たちがチョコをくれなくなって、助かりました。
食べたいときは、ブッカキチョコのビターを買って、酒の肴にします。これが一番です。
つまらない風習はやめて、そのお金を、アフリカなどに寄付すればいいんです。」
あるサイトの掲示板に、こんな記事を投稿した。
私よりは一世代若いと思われる男の人のサイトである。
「今日の問題」という題で、時々時事問題を書いていて、ちょうどバレンタインデーのテーマが載ったところであった。
「読みましたよ」という挨拶代わりに、書いたのである。
すると、「アフリカに寄付」のところで、「厳しいですね」と、返事があった。
そこでまた投稿し、「真に受けないで下さい。そんなことを言いつつ、私もネットのお友達に、チョコをばらまきました。中には本物のチョコが届くと思った人もいるようです」と書いた。
するとまた返事があって、「本気にした人はかわいそうだなあ。」とため息をつくような記事が載った。
私は、ユーモアのつもりだったが、男の人は案外、こんなチョコひと津のようなことも、気に掛けるのかと、意外だった。
連句のボードにも、「殿方にはチョコ進呈」と書いたが、本気にしているのだろうか。
ちょっと心配になった。



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