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2006年08月17日(木) 熊野古道 滝尻から近露まで歩く

艦長日誌 西暦2006年8月17日

 昨晩から降り始めた雨は、朝になって弱い雨が降ったり止んだりの天気に変わる。このくらいの天気なら、カンカン照りで暑いよりは歩きやすいはずだ。早めの朝食をとって宿を出る。近露のなかへち美術館横にあるグラウンドの駐車場に車を留めて滝尻行きのバスに乗り込む。

 滝尻に近づくに連れて天気は良くなり晴れ間も見え出した。バスは30分ほどで滝尻に到着。バスなら30分のところを、これから歩いて移動するわけだ。だいたい6時間ぐらいかな。早速滝尻王子に参ってから古道歩きに出発だ!



 滝尻王子の裏手から古道へ。いきなり急登の山道で、汗が一気に出てくる。バテないように、ゆっくりと登る。乳岩、胎内くぐりなどの史跡を過ぎて不寝(ねず)王子跡につく。ここは石碑のみ。


 急登はなおも続き、経塚跡を過ぎてようやく緩やかな尾根道に変わる。途中、車道を跨ぎ再び山道に入り、地藏様を過ぎるとテレビ塔、続いて民家が現れて集落に出る。舗装路を進むと高原熊野神社だ。桧皮葺、朱塗りの春日造の社殿は室町前期の様式で中辺路最古の建築物だとか。

 他では見られないような可愛らしい狛犬も印象的。


 高原の集落から旧旅籠通りの急坂を登ると道は石畳になり、集落を離れ山道へ。このころから少し雨が降ってくる。足元が滑りやすくて恐る恐る進む。途中廃屋なども現れ、かつてはこの辺まで人が住んでいたことを想わせる。


 石畳が途切れ再び尾根道へ。高原池の横を過ぎると大門王子。ここには朱塗りの小さな祠がある。


 なおも進むと雨が強くなってきた。雷も鳴り出し、山の上なので少々不安になる。どうか雷が落ちませんようにと祈りながら先を急ぐ。途中東屋で休憩、坂を登ると十丈王子跡。ここは石碑のみ。


 雨は更に強くなる。ずっと杉林の中なので直接雨が当たるよりはだいぶマシな筈だが、それでも既にずぶぬれだ。夏場で寒くないのが幸いだ。悪四郎屋敷跡、上田和茶屋跡を過ぎ、なお尾根道ながらも下りが多くなる。

 ようやく雨が止み、木々の間から光が差してきた。雨が降っている間の道は終始勾配がなだらかで歩きやすかったので助かった。杉林から広葉樹へと変わり、徐々に標高も下がってくる。三体月伝説の説明板まできて昼食にする。


 昼食後、道は急な下りへ。石畳の下り道が恐ろしく滑りやすい。一歩一歩慎重に進む。坂の途中で道が少し開け、石碑と笠塔婆がある大坂本王子が現れる。昔の人も、この急坂の途中にある王子で一息ついたのだろうか。


 なおも道は急な下り。一気に標高を下げ、車の音が聞こえ出したら古道は国道と連絡。目の前には道の駅がありトイレに立ち寄る。

 古道に戻り少し登ると牛馬童子像や宝篋印塔のある箸折峠。この地で熊野御幸中の花山法皇が昼食の際に萱を折って箸にしたことが名前の由来らしい。牛馬童子の像は花山法皇の姿であるとも言われる。


 箸折峠を過ぎると東屋。近露の集落が見渡せる。今日の旅ももうすぐ終点だ。またも滑りやすい石畳の下りを慎重に下る。乾いていればどうということはないのだろうが、濡れた石畳は本当に滑りやすくて困る。昔の人は草鞋だっただろうから滑らずに歩けたんだろうなぁ。

 舗装路に出てテクテク下り橋を渡ると、昨日訪れた近露王子に到着。ふぅ〜。晴れあり、雨あり、雷ありと、ある意味盛りだくさんで歩きの旅が凝縮されたような行程だった。約6時間、ほぼ予定通りだ。心配していた膝の具合も良好で一安心。時間はまだ14時過ぎだが、雨と汗でずぶ濡れになったので早めに宿へ。風呂に入ってさっぱりし、洗濯もさせてもらう。

 夕食後、テレビで天気予報を確認すると明日も雨。また明日もずぶ濡れになるのか・・・膝もまだ多少不安だし・・・う〜んどうしよう? 


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