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| 2003年05月11日(日) |
雨の祖母山 ・晴れの祖母山 |
艦長日誌 西暦2003年5月11日
アウトドアサークルの月1イベント、今回は祖母山です。九州では一目置かれる結構きつい山でそれなりに時間もかかるので、朝の登山開始も早い。先発隊7名は前日から緒方町は尾平の登山口のすぐ近くにある旅行村のキャンプ場で前日から宿泊。俺と相方は当日参加なので朝4時には起きて5時半に大分出発。7時半くらいには現地に着いたが、先発隊はまだ朝飯も食い終わってなかった。 前日夜に結構雨が降ったが、朝はほとんど止んでいて時折パラパラと降る程度。これならそう苦はなさそう。準備して8:45に登山開始。今日はきついほうの黒金尾根から祖母山に登り、下りは宮原登山道を下る予定。4月末にも黒金尾根を登ったが、やはり最初の川上渓谷の清流と新緑の緑が美しい。渓谷を離れ急登の尾根道に入ると、さすがに9名もいるので歩くペースも違い、先に歩く組と、ゆっくり行く組に自ずと分かれる。俺は引率の意味もあってゆっくり行く組で登る。先月はかなり早いペースで登ってきつかったが、今回はそうでもない。この登りは長いため、山の経験の少ないメンバーはやはりちょっときつそうだ。途中雨が強くなったりもするが、深い森の中にいるおかげでほとんど雨粒は当たらない。森の保水力を実感する。栂の原生林を過ぎたあたりからツクシシャクナゲのピンクの花が見られるようになりほぼ満開状態。シャクナゲって結構派手だよなぁ。見事な咲きっぷりの木があるたびにみんなで驚きと喜びの声を上げる。 3時間ほどで天狗の水場へ。疲れと空腹もあったので、ここで水を汲み少し先の天狗の岩屋で軽く食事休憩。弱い雨が降っているが、岩屋の屋根のおかげで濡れずに食事を取れる。そこから直ぐで縦走路上。祖母山のほうに向かう。一旦道は下りそれから目前にそびえる祖母に向かって登って行く。この辺に来ると雨はほとんど止んでおり、宮崎県側の緩斜面のほうはガスが晴れて視界が開けてくる。滑りやすいハシゴ場を慎重に通過し、わずかに開けた景色を楽しみつつ登る。山頂に到着は13:25。4時間40分で登ったことになる。9人だからまずまずの時間。空はだいぶ明るくなり、宮崎県側や縦走路上の山々が見渡せるくらいにガスが晴れて、すばらしい景色を見ることができた。朝の雨の段階では景色は期待できなかっただけに、この景色はちょっと感動的だった。山頂を後にし9合目小屋へ向かいそこで遅めの昼食。上がりこんでみんなで食事していると小屋番さんが帰ってきて、少し話をする。この小屋にもまた泊まりにきたいなぁ。 小屋出発は14:40。途中つかのま青空も覗き、山肌の新緑がきらきら輝く。でも直ぐに暖められた空気がガスとともに昇ってきて景色を隠してしまう。 ここからのくだりも長い。黒金尾根ほどの険しさはないが、雨降り後で滑りやすいので余計に気力・体力を使う。女性陣は軒並み膝が痛み出しみんなつらそうだ。ここでも先を行く組は跳ぶように駆け下り、ゆっくり組よりも30分ほど早く渓谷まで下りついたらしい。こちらは足元を確認しつつ3時間かけてようやく渓谷にかかるつり橋の袂まで来る。ここで汚れた靴などを洗い、冷たい水としばし戯れてキャンプ場まで戻る。全員何とか無事に下りてこられてよかった。みなやはり新緑の美しさや山頂付近での景色に感動していた様子。 帰りは竹田に寄って温泉はなみずきで汗を流し、「友修」というお店で食事をする。友修はメンバー(今回不参加)の親が働いているそうで、玄米アイスをサービスで全員に付けていただいた。美味しく頂きましたありがとう!
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