イレコミ音楽
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2002年08月01日(木) 『バイバイグットバイサラバイ』斉藤哲夫

『バイバイグットバイサラバイ』斉藤哲夫 1973


 懐かしいアルバムを見つけてホクホク喜んで買ってまいりました。高校時代にレンタル・レコードで借りてきて聞き込んでいた思い出の一枚です。

 斉藤哲夫さんと言えば、CM「いまの君は〜ピカピカに光って〜♪」で有名ですが、私にとってはそれより少し前の、『バイバイグットバイサラバイ』のアルバムが特にお気に入りなのでした。70年代初頭の生なヤング!?の声が叫ばれて、興味深々に聞き入ったものでした・・・。今思うと、斉藤さんの曲を通して団塊の生な心の叫びに触れられ、ちょっとその世代を垣間見た感じだったのかもしれません。

 このアルバムのいいところは、「今日と明日をむすぶかけ橋」から始まり「吉祥寺」でしんみり終わるあたりです。高校時代にテープを聞きながら、ノートに歌詞を書き写したことも懐かしく蘇ってきます。「親愛なる紳士淑女の為に、世の中とは奇々怪々諸説諸々」なんて、中々書こうと思って書くような言葉でないから、特に印象に残ってるのかも・・・当時はそういう言葉の羅列さえ、なぜか新鮮で面白く思えていた私です。

 今聞いてみても、相変わらずたまりませんね〜、なんか今でも心にグサグサと来る感じ♪

 「ねぇ君」という曲は特に好きなんです、この中にカレンダーボーイのメロディなんかもうまーく組み込まれてて思わず微笑んでしまうし・・♪「バイバイグットバイサラバイ」のピアノも泣いてるセレナーデって感じ♪「もう春です」こちらのフレーズはよく思い出すもの、春になったら古いものを捨てましょう・・・っとネ。ついでに「合間をぬって」のアルペジオ・ギターの短くてなんでもない曲もいいんですよね、そして「吉祥寺」を聞いてると、吉祥寺を自転車で走ってる映像が浮かんできそうなんです♪

 男っぽすぎなくて結構さらりとマジな事を歌ってしまっている斉藤哲夫さんのスタンスはいいな♪この時代のこの音楽だからこそ、なんかいいんですよね♪今の彼の音楽は知らないのですが、この1973年時点の彼の音楽をとても好んでるのです♪



〈参考アルバム〉
斉藤哲夫『バイバイグットバイサラバイ』CSCL 1251 1973






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