a Day in Our Life
2002年01月18日(金) |
山根独白。(近藤←山根/職員室) |
近藤が俺を見ない。
正しくは目を合わせない。視線は感じるのに目が合わない。 好きって言ったくせに、なのにいつでも苦しそうな顔をしている。
近藤は分かっていないんだ。 俺だってお前が好きで、顔を見たいと思っているのに。 なのに目の前に見るお前はいつだって憂い顔だ。 そんな顔が見たい訳じゃない。 だけど俺には出来ることがない。 どうすればお前は笑ってくれるだろう。 どうすればお前の後悔を拭える? お前のしたことは消えない事実としてそこにあるけど、そんな事実以上に俺はお前が好きなんだって。 仕方ないじゃん。好きなものは好きなんだから。
…なあ、近藤。
俺お前が好きなんだよ? だからどうかお前が俺を好きなら、俺を見て。 俺から逃げないで。
それは嘘偽りない本音で。 そう言うと近藤は静かに顔をあげて、ゆっくりと…苦笑した。
■■■加害者と被害者。
愛喪500字(以内)ポエム修正なし。 そうか…500字ポエムはパソに起こしてしまうとこれっぽっちしかないんだ。 山根が近藤を好きだったら、きっと罪の意識で引いてしまう近藤の腕を掴んで離さないんじゃないだろうかと。山根はあれで強いひとだと思います。むしろ近藤の方が脆そう。そしてこのふたりは、押すと引くの動作が面白いくらいにすれ違うんじゃないかなあと思います。
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