妄想日記 

2002年03月17日(日) 放映直後。再会した沢黒


街中で見つけた黒崎は、どうしようもない連中とツルんでいた。
あのとき浮かべた笑顔はまったくみせずに。
「ダチ」と呼んでるヤツラの前でも笑顔を見せない黒崎。
「黒・・・・アイツなにしてんだろうな」
「さあ」
内山の言葉に思いとは裏腹に、しごく冷静な声で答える。
「慎!なんでオマエそんなに冷静なんだよ!」
内山が怒りをぶつけるように言ってくる。
だけど、俺はどっか冷めてた。
「そう見えるか?」
俺が問うと内山は黙ってしまった。
冷静・・・・なわけない。
黒崎ことで、俺が冷静でいられるわけがない。
あのときだって今だって、俺は黒崎のために何も出来ない。
ただ黒崎を追うことしかできない。
一番守りたい存在である黒を守れなくて。
今だって黒崎がやりたいことを手伝ってやれなくて。
そばにいることも出来ない。
そんな自分に一番腹たててるんだ。

「黒崎・・・・・」

あんな、どーしようもないヤツラとつるんでて。
オマエは、今幸せなのかよ?
いいのかよ、それで。
オマエが一番スキだったバレーを潰して。
誰よりもバレー部の気持ちをわかってるオマエが、そんなことして。
それで幸せなのかよ?



そんなわけないよな。
あのときのオマエはただひたすらバレーがスキで。
俺が嫉妬するくらい、バレー一筋だったんだ。
そんなオマエが、バレー部を潰すようなことして、幸せなはずないよな。



だったら。
俺はオマエがしようとしてることを全力で潰す。
あのとき、暴力事件を止められなかったときのような。
後悔はしたくない。
オマエはきっと、抑えられない気持ちを止めてほしいって叫んでる。
だから、今度こそ止めてみせる。
誰よりもオマエのために。

あのときの日々を取り戻すために。



俺の、黒崎を取り戻すために。







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薫 [MAIL]

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