妄想日記 

2002年03月16日(土) 事件前の沢黒

出会った頃は、バレー部で熱血してるヤツって印象だった。
髪の毛金髪に染めてるくせに、妙に体育界系なノリで。
体育だけはノリノリで熱血してて。
体育になると燃えるやつなんて思ってて。
俺とは反対なんだろうって思ってた。
あの頃から俺はオトナが信じられなくて。
何に対しても冷めて接していたから。
だから、黒の行動とか信じられなくて。
理解できなくて。
きっと、ソリあわないだろうって思ってた。



だけど、付き合って見ると。
黒崎は意外に付き合いよくて。
熱血っていってもバレーに対してだけで。
あとは、俺や内山とノリ一緒で。
気付いたら一緒に行動することが多くなった。



俺と内山と黒崎で。
ヒマ見つけては遊びいったり。
黒も適度に部活さぼったりしてたから。
日曜なんか遊びいったりして。

一緒にいる時間が増えて。
黒崎っていう存在が大きくなって。
そのうち俺にとって黒崎が「特別」な存在になった。
気付いたら、黒崎は誰よりも大事な存在になった。

内山と俺と黒崎。
三人で遊ぶことが多かったけど。
黒崎が部活終ったら俺の家で過ごすようになって。
二人きりの時間が増えて。



お互い、言葉にしないけど。
居心地よくて、一番大切な時間を共有するようになった。




親友というには大事な存在になった。
ある日、ふとした瞬間に、どちらともなく近づけた顔。
重なる唇。
目を閉じて受け入れてくれた黒崎。
その瞬間から、親友から恋人に変わった。






誰よりも大事な黒崎。






ずっと、一緒にいたいと願ったあの頃。





今も、ずっと願いは一つだけ。




きっと、取り戻してみせる。


 < 過去  INDEX  未来 >


薫 [MAIL]

My追加