2002年03月01日(金) |
真夜中の嵐(サクツカ+松潤) |
高史とキャッツ最終回を見て、今までの思いでとか語ってるうちに眠くなってベッドに入ったのが夜中二時。 隣に高史の温もりを感じながら眠りについたのが三時。 明日(もう今日か)はレギュラー番組の撮りがあるからあんまりゆっくり出来ないとか思ってた。 だから、眠れる時間はきっちり眠りたかった。
ちゃらら〜ちゃちゃちゃららら〜ら〜
そんな些細な願いをぶち破る訪問者。 無視しようとしても、無情にも携帯は鳴り響いていた。 あんまうるさくすると隣の高史が起きてくる。
つーか、マジぶっ殺す。
携帯画面は見てないから誰からなのかわからないけど。 今この時間にかけてくるやつなんてロクなやつじゃないに決まってる。 というより、こんな時間にかけてくる阿呆は一人しか知らない。 むかつくキモチを抑えながら携帯の通話ボタンを押す。
「あ、翔くん?松潤です」
ああ、やっぱりな こんな阿呆は一人しかいなかったということだ。
「もしもし?翔くーん!」 「・・・・・・殺すぞてめぇ」 「わ!びっくりした」 「びっくりしたじゃねえよ!何時だと思ってんだよ!」
思いっきり怒鳴って切ってやりたかったけど、高史が起きてしまうから小声でけどドスの入った声で言った。 前にもこんなことがあって、むかついて番組の中で説教した。 コイツはその時多いに反省したはずだ。 あれ以来夜中に電話してくることはなくなったから安心してたけど。 ・・・・よりによってこんな日にしてくんじゃねえよ!
「ごめん〜!でもどうしても言いたかったんだもん!」 「何がだよ。くだらないことだったらマジ殺すぞ」 「う・・・だって、今ドラマ見て、翔くんに「お疲れ様」って言いたくなったんだもん」 「オマエなあ、そんなの今日の撮りの時言えばいいだろう?」 「だって・・・・そんな会ったついでみたいじゃなくて、ちゃんと言いたかったんだよ!翔くん毎日眠いっていいながらがんばってたから・・・言いたいなって思ったんだもん・・・・」
怒られると思ったけどさ・・・ そういう声が段々小さくなっていく。 きっと、受話器持ちながらしゅんとうなだれてんだろうな。
ホント、バカだよコイツ。
怒られるのわかってんなら電話しなきゃいいのにさ。 けどまあ、そこが松潤らしいといえば、らしいんだけど。 今回だけは、そのキモチに免じて怒らないことにしてやるか。
「で、その言いたいことってのまだ聞いてないんだけど?」 「あ!そうだった!翔くん、三ヶ月お疲れ様でした!」 「ああ」
それで終りかと思った時、隣で動く気配がした。
「ん・・・・・」 「ごめん、起こした?」 「ううん・・・・電話?」 『あ!塚本くん起きたの?!翔くん、塚本くんに代わって!』 「オマエはうるせえよ!」
高史と話してるとこ邪魔するわ、挙句の果てに「代わって」だあ? なんで高史と代わらなきゃいけないんだよ! コイツといいにのあいといい、ちょっと高史に馴れ馴れしくないか?!
「代わってくんないとニノに塚本くんと翔くんが一緒に寝てたこと言うよ!」
・・・・コイツ俺を脅す気かよ? ニノに言ったところで俺は別になんとも・・・・・・
『その時、ニノアイの楽しそうな顔が思い浮かんだ』
・・・コイツ今日無視決定。
「ごめん高史。うちの松潤が代わってって」 「え?松本くん?」
驚いた表情のまま、受話器を受け取る高史。 俺は何話してるのか気になってずっと見てたけど、高史が楽しそうに話してたから少し安心した。 それから数分、やっと電話は終ったらしい。
「お疲れ、だってさ」 「なんだ、高史にも言いたかったのかアイツ」 「うん、そうみたい・・・・かわいいよね、松本くん」 「はあ?ナマイキで邪魔なだけだよ」
俺が言うと、高史は笑顔を浮かべてた。 その笑顔がかわいくて、思わずぎゅうっと抱きしめた。
だって、高史が1番かわいいと思うし。
声に出してなんて言えないけど。 高史が1番かわいくて、キレイだと思ってる。
まあ、高史にはてんで敵わないけど、その次の次くらいに松潤もかわいいと思うときもあるか。
「そいえば、お互い言ってなかったね」
そうだ。松潤に先越されたけど。 終ってしまうことに気を取られてて、1番大事なこと言ってなかった。
「三ヶ月間、お疲れ様」 「お疲れ様」
お互いに言って、抱き合ったまま眠りについた。
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