2002年02月23日(土) |
朝日を見に行こうよ(サクツカ)(糖尿病にご注意) |
木更津での撮影が延びたので、お馴染みのホテルに泊まって寝ていた。 部屋は五人まとめてだったりわけられたりするときがあって、今回は2人3人に分かれることになった。 そうなると部屋割りは決まって俺と翔で、あと3人って感じだった。 ベットに横になってしばらく話してたけど、明日もあるってことで早めに寝ていた。
カタン
物音がしたので起きると、窓際に翔が立ってた。 何、してんだろう。
「ゴメン。起こしちゃった?」
俺に気づいた翔が、申し訳ないような顔を浮かべた。 それにゆっくりと首を振って、俺も起きて翔のそばにいった。
「何してんの?」 「ん・・・日の出見ようと思って」
そういえばそんな時間だった。 木更津から見える朝日は何回見てもキレイで。 初めて見たのは今みたいに翔と二人部屋になって、色々話してたら朝になってて。 窓を見たら朝日が空いっぱいに広がってて。 二人ですごく感動したっけ。
「なんかさ、あと少ししか見られないと思うと勿体無いって思って」 「そうだね」
返事をしながら、悲しくなった。 あと少しで撮影が終る。 木更津に来るのも、朝日を見るのもあと少し。
・・・こうやって、翔と二人で見るのも、あと少し。
「けど、さ」 「ん?」 「また、いつか二人で朝日見に来よう」
伺うような声色に翔を見ると、視線は真っ直ぐ向いたままだった。 だけどその顔が赤くなってるのは、朝日のせいじゃないってわかった。 きっと、俺と同じように翔も寂しいって思ってくれてるんだって思ってもいい?
「うん、また来よう」
俺が言うと、翔は手をぎゅっと握ってきた。 それはまるで約束の指きりの代わりのようで。 俺もぎゅっと握り返した。
約束だよ。
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