2002年02月22日(金) |
タイムリミット(夢見るポエムです。危険地帯です。)桜井ポエム |
12月から始まった撮りも、残りあとわずかとなった。 今目の前ではぶっさんやアニ達が盗みをやるシーンを撮っている。 この話ではバンビはモ―子のピンチに走り回っていて、キャッツのメンバーとは別行動している。 だから今は、俺の出番はない。 キャッツが楽しそうに演じてるのを、ただ見てるだけだ。 いつもなら入ってるはずの輪のなかに入れない。 アニの・・・・高史の隣にいられない。 あと少ししか一緒にいることが出来ないのに。 こうやって、一緒に演じたりふざけたり出来るのもあと少しなのに。
冬に出会ってから今まで、かなりの時間を一緒に過ごした。 もしかしたら、この三ヶ月間はメンバーよりも長い時間一緒にいたかもしれない。 ほとんど毎日撮影で、当たり前のように顔合わせて。 約束なんてしなくても、明日になれば逢える。 そんなキモチで過ごした三ヶ月間。 気づけばその当たり前の時間も残りわずか。 カウントダウンが近づいた今、1分1秒でも長くいたいのに。 出来るだけ長く、近くにいたいのに。 そんなキモチとは裏腹に、最終回が近づくにつれてバンビとアニのシーンは減っていった。 アニは監督業が忙しく、バンビはモ―子とデートに忙しくなるらしいので、バラバラの撮りが続く。 やっとキャッツで集合と思って楽しみにしてたのに、蓋を開ければバンビだけ別行動だったりアニがいなかったり。 おかげで待ち時間もあわなかったりが続いた。 残り時間は刻一刻とせまる中、出会うことが出来ないバンビとアニ。 俺の分身のはずが、俺の願う通りに動いてくれなくなった。
何やってんだよバンビ。
なんで、オマエはこんなとこにいるんだよ?
オマエのいるべきところはここじゃないだろう?
危なかっしくて無謀で泣き虫で。 そばにいないと何するかわかんない。 ・・・・だからそこにいなきゃダメだろう?
人一倍優しくて仲間思いでバカなくせに人の気持ちには敏感で。 見てないと不安になる。 ・・・・だから見てるものが違うだろう?
なあ、バンビ。 あと少ししかないんだよ? 時間が、ないんだよ?
なあ、頼むから。
俺を、高史のそばにいさせてくれよ。
高史の、そばにいたいよ。
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