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■ 眼下
大きければ大きいほどその衝動は強くなって 何かを飲み込みたくなる そのうち自らの強大さに惚れ込み 他のことは何一つ考えられなくなり 全てを自分の型にはめて物事を考える
盲目の人間 眼鏡無しでは生きられない
潮騒の音 何十もの波の層がコンクリートに打ち付けられて 徐々に侵食しながら
それに光が当たり乱反射 行き場の無い光 と思った
橋を渡るとより一層 風が強くなった 潮は引いていて汚い川底を少しだけ伺わせる 夜の川は綺麗だった 疑いようが無いから
仄かに海の匂いが 土の匂いに混じっていた 春 ひとつ手前の海を思い出した
時間が経てば余裕は泡のようになくなって 待っていたかのようにいつもの重みが肩に乗る
手綱を見失ったみたいだ
時間の使い方も忘れた 空の青さも曇り空の包み込む匂いも忘れた
新しいものは全てを否定しそうな勢いで 今まで築き上げた小さな小さな牙城は 音も立てないで 塵になる
遠く空を仰ぐ余裕も無く
半狂乱になる
嫌ならどーするよ
2002年04月16日(火)
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